借金問題は「債務整理」で解決できるってきいたけど、ぶっちゃけた話、なにがどうなるのかわからなくて不安ですよね…。
たしかに「これで借金問題を解決できる」っていわれても、そもそもそんな都合のいい話が本当なのか、実は大きなデメリットがるんじゃないかって不安になる方は多いはず。
債務整理するとどうなるのか、どんなペナルティがあるのかを確認していこう!
「債務整理」は、交渉や法的な手段によって借金問題を解決する手続きです。
建前としては「やり直すチャンスを与えるため」に存在するものですが、いま借金問題に苦しんでいる方にとっては「本当にそんな都合のいい話があるの?」と疑いたくなるかもしれません。
なにか大きなデメリットやペナルティがあるのでは?と不安になり、債務整理に踏み切れない方も多いでしょう。
債務整理をするとどうなるのか、その後に起きる影響やその対処法を確認していきます。
債務整理で避けては通れない問題2つ
まずは債務整理について不安に感じている方が多いはずなので、どんなデメリットがあるのかを確認しておこう。債務整理で避けては通れない問題は2つだよ。
- ブラックリストにのってしまう
- 保証人に迷惑をかけてしまう
ブラックリストになる
債務整理をすると、いわゆる「ブラックリスト」にのってしまうよ。
本当に「ブラックリスト」なんてものが存在するんですか?
実際にそういったリストがあるわけじゃない。
いわゆる「ブラックリスト」とは、貸金業者などがお金を貸すときの審査に活用する「信用情報」に悪い情報が登録されることを指すんだ。
信用情報を管理しているのは「信用情報機関」と呼ばれるところで、3社のみなんだ。
名称 |
おもな加盟会社 |
シー・アイ・シー(CIC) |
信販会社やクレジット会社など |
日本信用情報機構(JICC) |
消費者金融や保証会社など |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) |
銀行や信用金庫など |
信用情報機関はお互いに情報を共有している。
だから、どこかに「この人は約束どおりに返済できない人だ」という情報が登録されてしまうと、新たなローン契約やカード発行は断られてしまうんだ。
保証人に迷惑がかかる
債務整理を進めると、たしかに借金の負担が軽くなったり、なくなったりする。
でもそれは債務整理をした本人に限られた話で、借金そのものが消え失せるわけじゃないんだ。
つまり、契約の際に保証人や連帯保証人をつけていた場合は、その人が請求を受けるおそれがあるんだ。
じゃあ、僕が債務整理をすると、僕が請求を受けなくなるだけで、保証人になってくれた親や友だちに請求されるってことですか?
そのとおりだよ。
保証人不要のローンやクレジット契約ならとくに問題はないけど、親しい人が保証人や連帯保証人になってくれている場合は「本当に迷惑がかからないのか?」をよく考えないといけないね。
債務整理の種類3つを紹介
債務整理の種類 |
内容 |
任意整理 |
- 裁判外で貸金業者と話し合って借金を減額してもらう手続き
- 利息のカットや支払期間の調整などで、返済の負担を軽減できる可能性がある
|
個人再生 |
- 裁判所に再生計画案を提出して許可を受け、計画どおりに返済することで借金を大幅に圧縮してもらう手続き
- 借金の総額に応じて最大で10分の1まで圧縮される可能性がある
|
自己破産 |
- 裁判所に破産を申し立てて財産を処分し返済にあてることで免責を得れば、借金がゼロになる手続き
- マイホームなどの財産は手放すことになるが、以後の返済義務はなくなる
|
任意整理
任意整理とは、
借主と貸金業者が直接交渉して、借金返済の負担を軽くしてもらう手続きだよ。
交渉に成功すると、これから支払う予定の利息がカットされて残りの元本分だけを返していくことになる。
カットできるのは「これから支払う利息」だけなんですか?それだと、あんまり借金がラクになる気がしないんですけど…
そんなことはないよ。たとえば100万円・金利15%の借金を5年で返済すると、約束どおりに返済したら返済総額は約142万円になる。
もし利息がカットされて100万円だけ返済すればいいという話になれば、約42万円も返済の負担が減るんだ。
もちろん、
月々の返済額も抑えられるから生活にも余裕ができるね。
ただし、あくまでも「任意の交渉」だから、貸金業者が「OK」を出さないと認められない。
個人が相手だとまともに対応してもらえないから、弁護士に依頼するのが一般的だよ。
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個人再生
個人再生は、裁判所に「こういう計画で返済していきます」という案を示して、それが認められると
借金が減額される手続きだよ。
借金の総額によって変動するけど、最大で借金が10分の1まで圧縮される可能性もあるんだ。
すごいですね!でも、裁判所に認めてもらわないといけないってところが面倒くさそうな気がします。
それが個人再生のデメリットだね。時間も手間もかかってしまうし、やはり弁護士に依頼するのが一般的だから費用もかかる。
でも、ギャンブルや浪費といった理由で膨らんだ借金でも整理できるから、やり直すチャンスを得られる可能性は高いんだ。
自己破産
収入がないから返済できない、あるいは収入はあるけど借金が大きすぎて返済できないといった状況なら自己破産を選ぶことになるね。
自己破産は、裁判所に「この人には返済能力がない」と認めてもらい、借金を帳消しにしてもらう制度だよ。
さすがに「借金帳消し」ならデメリットも大きいんですよね?
まず、
マイホームやマイカー、預貯金といった財産は処分して返済に充てないといけない。
それに、ギャンブルなどが理由でできた借金だと裁判所が認めてくれないこともあるから要注意だね。手続きが難しいので、弁護士のサポートは必須だよ。
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任意整理すると起こる影響や対処法
任意整理は「交渉で借金返済の負担を軽くしてもらう」っていう手続きだから、条件が緩やかになるとはいえ
返済は続けないといけない。
もしこの約束を守らなかった場合は、せっかく減らしてもらった利息分も含めて一括返済を求められることもあるから注意が必要だよ。
利息をカットしてもらったくらいだと、ちゃんと返済の約束を守れるか不安だなぁ…。
もし複数の借入先のうち、どこか1社だけを任意整理したのなら、ほかの借入先も任意整理して全体的な負担を軽くすることで状況を解決できるかもしれない。
「もうダメだ!」っていう追い込まれた状況になる前に弁護士に相談する心構えが大切だよ。
任意整理で起きる困りごと・対処法
返済が滞ってしまう |
- ほかの借入先も任意整理して、全体的な負担を軽くする
|
保証人に迷惑がかかる |
- 保証人がついている借金は任意整理の対象から外す
- 事前に相談して、連名で任意整理してもらう
|
車を差し押さえられる |
- マイカーローンを任意整理すると車を差し押さえられることがある
- マイカーローンは任意整理の対象から外す、ほかの借金を任意整理して負担を減らすといった対策で解決する
|
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個人再生すると起こる影響や対処法
個人再生も任意整理と同じで返済を続けないといけない。この約束は貸主とのものではなく「裁判所との約束」なので絶対に守らないといけないんだ。
許可された個人再生が取り消されてしまう危険があるよ。
元本はもちろん、減らしてもらった分も復活してしまう。
時間も弁護士費用もムダにしてしまうから、返済が難しいと感じたらすぐに弁護士に相談してリスケを検討したほうがいいね。
個人再生で起きる困りごと・対処法
返済が滞ってしまう |
- 裁判所に「再生期間の変更」を申し立ててリスケする。
- 返済期間が延長されれば月々の負担は軽減される
|
完済まであと少しなのに返済が滞ってしまった |
- 再生計画の4分の3以上を返済しているなら「ハードシップ免責」が利用できる
- ハードシップ免責が認められると、以後の返済は免除になる
|
保証人に迷惑がかかる |
- 保証人がついている借金では本人の代わりに保証人が返済を求められる
- 個人再生では整理する対象の借金を選べないので、保証人も債務整理が必要になる
|
ここで覚えておいてほしいのが、個人再生は「A社の借金は整理するけどB社にはそのまま返済する」といった選択はできないということ。
すべての借金が対象になるから、任意整理のときのように「保証人がついている借金は整理対象から外す」といった対応はできないよ。
すると、保証人にはかなりの迷惑をかけてしまうことになるんですね。
貸金業者としては「なんとかして元本だけでも回収したい」と考えるから、交渉次第ではゆるやかな条件で分割返済を認められることもある。
いずれにしても、保証人も弁護士のサポートを受けたほうがいいだろうね。
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自己破産すると起こる影響や対処法
たしかに財産の処分は免れないけど、全財産を没収されるわけではないよ。生活に必要な最低限の財産は残せるんだ。
たしかに、借金返済は免除するけど生活できなかかったら意味ないですもんね。
じゃあ「生活に必要な最低限の財産」ってどんな財産を指すんですか?
自己破産における「最低限の財産」の目安を確認しておこう。
生活に必要な最低限のもの |
- 家具や家電などの生活必需品
- 99万円以下の現金
- 仕事に必要な道具 など
|
最低限を超えているもの |
- 家や土地
- マイカー
- 20万円以上の価値があるもの など
|
ここでポイントになるのが「20万円以上の価値があるもの」という条件だよ。つまり、
自己破産で起きる困りごと・対処法
マイホームを処分したくない |
- 自己破産すると確実に処分対象になるので個人再生を検討する
|
マイカーを処分したくない |
- 20万円以上の価値がある場合は処分対象
- 「自由財産拡張の申立て」が認められると例外的に残せる可能性がある
- どうしても処分したくなければ個人再生も検討する
|
保証人に迷惑がかかる |
- 保証人がついている借金に限って、保証人が返済義務を負ってしまう
- 多額の場合は保証人も自己破産を検討したほうがよいので、弁護士に相談する
|
とくに「保証人に迷惑をかけたくない」と考える人が多いけど、保証人の存在を隠すと破産法の「詐欺破産罪」に問われてしまう。
本人が罪を問われるのはもちろん、保証人もそのことを知っていれば共犯になるので、さらに迷惑をかけてしまうから気をつけよう。
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まとめ
債務整理をするとどうなるのか、知らないままだとデメリットばかりが不安になってためらってしまうのも当然だよね。
でも、生活を切り詰めて節約しても解決できないほどの借金を背負っているならムリをしても意味はない。積極的に債務整理を考えたほうがいいよ。
債務整理をするとどうなる?
- 債務整理の種類は「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つ
- 金利のカット・返済の免除などで借金地獄から抜け出せる可能性がある
- ブラックリストにのる、保証人に迷惑がかかるなど、一定のデメリットもある
- 個人の状況に応じて最適な債務整理の種類が異なる、まずは弁護士に相談
とりあえず「債務整理をするとどうなるのか?」っていう疑問は解決できたけど、自分にどの債務整理がマッチしているのかってやっぱりわかりにくいですね。
そうだね。ネットの情報をみて「任意整理が合ってるかな」「自己破産しかないかも」と目星をつけることはできても、
実際に踏み切る際は知識・経験が豊富な人のアドバイスは欠かせない。
まずは弁護士に相談して診断してもらい、サポートを求めることをおすすめするよ。
弁護士に相談することで
借金を大幅に減らせる可能性があります。
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