債務整理で借金を減額できるって聞いたんだけど、どのくらい減るものなの?
じゃあ今日は債務整理で借金がどのくらい減るのか、一緒に勉強していこうか。
債務整理とは、国が制定している「借金減額制度」です。手続きが成功すれば、借金が減額または免除できます。
しかし、無条件で借金が減額・免除になるわけではありません。いくつかデメリットもあるため、手続きを行うか慎重に決める必要があります。
今回は債務整理で借金はどのくらい減るのか、そして債務整理のメリット・デメリットについて解説します。
どの手続きが適しているか判断する基準についても解説しているので、債務整理すべきか悩んでいる人は参考にしてください。
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債務整理とは?
債務整理には「任意整理・個人再生・自己破産」の3つの手続きがあり、それぞれの違いや特徴は以下のとおりです。
【債務整理3つの種類の違いと特徴】
任意整理 | 個人再生 | 自己破産 | |
内容 | 利息カット | 借金を大幅に減額 | 借金の返済義務が免除される |
裁判所 | 通さない | 通す | |
官報 | のらない | のる | |
保証人への影響 | 場合によっては 避けられる |
避けられない | |
財産 | 場合による | 一定以上の財産は没収される |
それぞれのメリット・デメリットについては、後で詳しく解説するね。
債務整理の借金減額シミュレーション
任意整理で借金はどのくらい減る?利息は最大85万円をカット
借金が200万円・300万円の場合(金利15%)で、任意整理すると毎月の返済額がいくらになるかみてみよう。
【任意整理をした場合としない場合における毎月の返済額の違い】
借金総額 | 任意整理をしない場合の毎月の返済額 | |
3年返済(36回払い) | 5年返済(60回払い) | |
200万円 | 69,330円 | 47,579円 |
300万円 | 103,995円 | 71,369円 |
借金総額 | 任意整理をした場合の毎月の返済額 | |
3年返済(36回払い) | 5年返済(60回払い) | |
200万円 | 約5.5万円 | 約3.3万円 |
300万円 | 約8.3万円 | 約5万円 |
さらに総返済額がどれくらい違ってくるのかもみてみよう。まずは任意整理をしない場合の総返済額だよ。
【任意整理をした場合としない場合における総返済額の違い】
借金総額 | 任意整理をしない場合の総返済額 | |
3年返済(36回払い) | 5年返済(60回払い) | |
200万円 | 249万5,8880円 | 285万4,740円 |
300万円 | 374万3,820円 | 428万2,140円 |
借金総額 | 任意整理をした場合の総返済額 | |
3年返済(36回払い) | 5年返済(60回払い) | |
200万円 | 200万円 | 200万円 |
300万円 | 300万円 | 300万円 |
すでに返済の見通しが立っていなかったり、利息の返済に追われていたりする場合は、早い段階で任意整理した方がいいね。
毎月の負担もかなり減るから、生活は楽になると思うよ。
個人再生で借金はどのくらい減る?最大2分の1
任意整理の時と同様に、借金は200万円・300万円(金利15%)で、3年もしくは5年で返済を行うとするね。
ちなみに個人再生には「最低弁済基準額・清算価値保障基準・可処分所得基準」の3種類があるんだけど、ここでは分かりやすいように最低弁済基準額で説明するよ。
個人再生(最低弁済基準額)の場合、減額される金額は決まっているんだ。借金額ごとの最低弁済額は以下のとおりだよ。
【最低弁済基準額】
負債総額 | 最低弁済額 |
借金額が100万円以下 | 減額されない |
借金額が100万円~500万円 | 100万円にまで減額される |
借金額が500万円~1500万円 | 5分の1にまで減額される |
借金額が1500万円~3000万円 | 300万円にまで減額される |
借金額が3000万円~5000万円 | 10分の1にまで減額される |
ただ、さいむくんが持っている財産や資産の額によって減額率は変わってくるんだ。
【個人再生をした場合としない場合における毎月の返済額の違い】
借金総額 | 個人再生をしない場合の毎月の返済額 | |
3年返済(36回払い) | 5年返済(60回払い) | |
200万円 | 69,330円 | 47,579円 |
300万円 | 103,995円 | 71,369円 |
借金総額 | 個人再生をした場合の毎月の返済額 | |
3年返済(36回払い) | 5年返済(60回払い) | |
200万円 | 27,777円 | 16,666円 |
300万円 | 27,777円 | 16,666円 |
自己破産で借金はどのくらい減る?自己破産なら0円に
言うまでもないけど、どれくらい減額されるかみてみよう。
【自己破産した場合の減額率】
自己破産しない場合の返済額 | 自己破産した場合の返済額 |
200万円 | 0円 |
300万円 | 0円 |
でもデメリットもあるから、慎重に自己破産するか決めた方がいい。自己破産のデメリットについては、後で詳しく解説するね!
債務整理に必要な期間・費用
ここでは、それぞれの手続きに必要な期間や費用について詳しく解説していくね。
債務整理の手続きに必要な期間は最短3ヶ月
【債務整理手続きに必要な期間】
債務整理の種類 | 必要な期間 |
自己破産 | 半年から1年以上 |
任意整理 | 3ヶ月から6ヶ月 |
個人再生 | 半年から1年 |
個人再生や自己破産の場合、裁判所に申し立てをしてから財産や借金について調査を行わなければならないから、任意整理よりも時間がかかってしまう傾向にあるよ。
たださいむくんのように、処分しなければならない財産や資産がほとんどない人は、半年程度で手続きは終わるよ。
債務整理の手続きに必要な費用の相場は2万円~
【各債務整理に必要な費用の相場】
債務整理の種類 | 費用 |
任意整理 | 1社あたり2~5万円 |
個人再生 | 約30~50万円 |
自己破産 | 約20~80万円 |
どの債務整理も個人で手続きを行うことはできるけど、万が一失敗してしまうとそれまでかかった費用や時間も無駄になってしまう。
借金の減額や免除が遠のいてしまうから、債務整理の手続きはできるだけ専門家である弁護士に依頼することをおすすめするよ。
債務整理のメリット・デメリット
ちなみに債務整理に共通しているデメリットは、次の2点が挙げられるよ。
- 信用情報に傷がついてクレジットカードやローンの利用が一定期間できなくなる
- 手続きに費用と時間がかかる
俗にブラックリストに載るとも言われているよ。
ブラックリストに載ると、5~7年間の間はクレジットカードやローンを利用できなくなるんだ。
任意整理
【任意整理のメリット・デメリット】
メリット |
|
デメリット |
|
だから自分が整理したい借金を選ぶことができるんだ。
例えば、保証人のついている借金以外を任意整理することで、保証人に請求がいかないようにできるのも任意整理のメリットだね。
個人再生
【個人再生のメリット・デメリット】
メリット |
|
デメリット |
|
基本的に個人再生は、債権者へ平等に返済しなければならないのが原則だ。
でも「住宅ローン特則」という制度を利用すれば、住宅ローンの返済だけは除外してもらうことができる。
持ち家を残しつつ借金を減額したいなら、個人再生がおすすめだね!
だから保証人のついている借金がある場合、個人再生をすると保証人に請求される。
保証人に迷惑をかけることなく借金問題を解決したいなら、任意整理したほうがいいね。
自己破産
【自己破産のメリット・デメリット】
メリット |
|
デメリット |
|
99万円以下の現金・20万円以下の価値の財産・資産・生活に必要な家電・家具などは、手元に残しておくことができるんだよ。
でも、裁判所の裁量によって認められるケースもあるから、まずは弁護士に相談してみるのがおすすめだよ。
ただ、官報を見る人はほとんどいないよ。
だから官報から個人再生や自己破産したことがバレることはあまりないから安心していいよ。
債務整理手続きを選ぶ判断する基準
そこで、どの手続きが適しているかの判断基準を解説していくよ。
さいむくんも自分が手続きするならどれが適しているか考えてみてね。
任意整理が向いている人・向いていない人
【任意整理が向いている人・向いていない人の特徴】
向いている人 |
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向いていない人 |
|
だから学生や主婦の人でも、任意整理できるケースがあるよ。
個人再生が向いている人・向いていない人
【個人再生が向いている人・向いていない人の特徴】
向いている人 |
|
向いていない人 |
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自己破産が向いている人・向いていない人
【自己破産が向いている人・向いていない人の特徴】
向いている人 |
|
向いていない人 |
|
債務整理で借金がどのくらい減るか知りたいなら弁護士に相談しよう!
借金の理由によっては、自己破産を利用できないケースもあるからね。
自分の借金がどれくらい減るのか知るためにも、まずは弁護士に相談するのがおすすめだよ。
ここでは弁護士に債務整理の相談をする4つのメリットについて解説していくから、債務整理しようか迷っているさいむくんのような人は参考にしてね!
金融機関からの取り立てが止まる
債務整理の依頼を受けた弁護士は、債権者に対して「受任通知」という手紙を送付する。
受任通知を受け取った債権者は、それ以降直接債務者に対して連絡することを法律で禁じられているんだよ。
取り立てや催促が止まっている間は返済もしなくていいから、その間に生活を立て直すことができるよ。
家族にばれるんじゃないかと思って不安だったから、すぐにでも弁護士に相談して債権者からの連絡を止めてもらうよ!
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でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!
そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!
対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
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手続きがスムーズに進む
債権者や裁判所とのやり取りなど、やらなければいけないことは多いんだ。
でも弁護士に依頼をすれば、手続きをスムーズに進められるよ。
手続きに失敗したらそれまでの費用や時間も無駄になるから、個人で行うのはおすすめできないね。
素直に弁護士に依頼した方がよさそうだ!
どの債務整理が適しているかアドバイスしてくれる
どの方法で借金問題を解決すればいいか適切なアドバイスをしてくれるから、さいむくんにぴったりの手続きがに分かるよ。
後悔しないためにも、弁護士に相談して納得した状態で手続きを始めよう!
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過払い金があれば取り戻せる
次の条件に該当している場合、過払い金が発生していて取り戻せる可能性があるよ。
- 平成22(2010)年6月17日以前の借入であること
- 過去に借金を返済していたこと
- 借金を完済または最後の取引をしてから10年以内であること
- 完済していなくても請求できる
- ショッピング利用では過払い金は発生しない
ただ、個人では相手をしてくれない可能性が高いから、弁護士を代理人に立てたほうがいいよ。
まとめ
今回勉強してきた内容で、重要なことをまとめたからおさらいしよう。
- 任意整理では利息がカットできる
- 個人再生は借金が大幅減額になる
- 自己破産は借金が免除になる
- それぞれのメリット・デメリットを把握して手続きを進めることが重要
- それぞれ向いている手続き・向いていない手続きがある
- 債務整理をするなら弁護士に依頼するのがおすすめ
ぼくが債務整理をしたら、だいたいどのくらい借金が減るのかなんとなくイメージがついたよ。
実際にどのくらい減るのか、ぼくにぴったりの手続きはどれなのか聞くためにも、これから弁護士に相談してみるね!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。