債務整理の預り金は返済や弁護士費用のためのお金！支払う時期は？

任意整理・個人再生の開始後は、積み立てた預かり金は弁護士費用や借金の返済に充てるのが通常だよ。

納得して支払うためにも、預り金が必要な理由を確認しておこう！

預り金が必要な理由や目的について詳しく見ていこう。

債務者の返済負担は軽くなるけれど、債権者としては本当に毎月返済されるのか不安だよね。

預り金として、毎月法律事務所にお金を支払うことで、新たな返済スケジュールで問題なく返済できることを証明するんだよ。

家計状況を証明する書類や財産目録などを裁判所に提出して「再生計画」という新たな返済スケジュールを立てるんだけ。

履行テストとは、再生計画で定めた毎月の返済額を裁判所指定の口座へ毎月支払うことで、返済能力を証明するテストだよ。

これが、いわゆる預り金にあたるんだ。

また、任意整理も新たな返済スケジュールで返済を始める前に、頭金として多額の返済を請求されることがあるよ。

こういう急な出費に備えるために、弁護士から預り金を提案されることがあるんだ。

任意整理や個人再生は3～5年の長期間かけて返済するから、冠婚葬祭や病気・怪我などが原因で予測できない出費が生じることがあるんだ。

それぞれ、預り金の支払い開始日と終了日について詳しく紹介するね。

2回目以降も同じ日を支払期日とすることが多いね。

例えば、初回の支払期日が10月2日だとすれば、2回目は11月2日、3回目は12月3日になるよ。

任意整理の場合、交渉はだいたい３～６ヶ月だから、その期間、積み立てをすることになるね。

詳しくは後から説明するけれど、弁護士に依頼すると任意整理後まで返済をストップできるから、返済と預り金の積み立てが重複する心配はないよ。

ちなみに、支払い方法は毎月の期日までに法律事務所指定の口座に振り込む方法が一般的だよ。

あと、毎月の期日は、弁護士と契約を交わすときの面談で話し合って決めることが多いんだ。

支払先は、個人再生委員が指定する銀行口座だよ。

6回まで支払いを続けなくても、「継続的に返済できる能力がある」と個人再生委員が判断した場合は、6回支払う前に履行テストが終了することもあるんだ。

だから、債務整理後の返済スケジュールで毎月支払う金額を基準に、預り金の額を決めることが一般的だよ。

また、弁護士費用に関しても、後払いの金額を増やして、預り金の弁護士費用分を減額できないか相談してみよう。

債務整理の預り金について知っておきたいポイントを3つ紹介するね。

でも、返済と預り金の積立は時期が重複しないから心配することはないよ。

それを受け取った債権者は債務者への借金の取り立てを法律上禁止されるんだよ。

だから、借金の返済がストップすることで、これまで返済に回していたお金を預り金として積み立てることができるんだ。

ただし、弁護士に支払う着手金に充てた預り金は原則返金されないんだ。

これは、着手金の支払い義務が発生するのが「依頼に着手したとき」だからだよ。

だから、預り金を支払えないことは、弁護士費用を支払えないことを意味するんだ。

契約書には「預り金を2ヶ月滞納した場合は辞任する」といった事項が設けられているはずだよ。

場合によっては、期日の延長を検討してくれるよ。

預り金を支払えないのは大きな問題だから、少しでも不安があれば遠慮せずに弁護士に相談しようね。

例えば、任意整理から個人再生に変更すれば、借金をより大きく減額して、月々の返済負担を抑えることができるんだ。

また、預り金は月々の返済額を基準に決めるから、預り金の月々の支払い額も減らせるよ。

自己破産は全ての借金の返済が免除されるから、履行テストをする必要もないんだ。

しびれを切らした債権者から訴訟を起こされる可能性があるよ。

だから、初回の依頼の時点で、どの債務整理を行うべきか弁護士とよく話し合って決めることが大切なんだ。

今回、解説した内容を簡単に振り返ってみよう！