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【2020年最新版】サマクラとは?就活に有利?全部まとめました

「サマークラークに行ったほうが就活に有利って本当?」
「そもそもサマクラって?」

法科大学院(ロースクール)に在学中・または修了した方で、このようにお悩みの方はいませんか?

法律事務所へのサマークラークは、一般業種のインターンの場合とは異なって情報が少なく、迷ってしまいますよね。

今回はサマクラの意義や探し方に加え、実際にサマクラを募集している事務所の一部をご紹介しています。

この記事を読めば、サマクラに関する疑問はなくなりますよ!

1.サマークラーク(サマクラ)とは?

サマークラークとは、法科大学院の在学生や修了生を対象として、主に夏季休暇中に行われる短期研修制度のことをいいます。

夏季休暇中に行われるサマクラのほかに、毎年3月ごろに行われるスプリングクラーク、11月ごろから翌2年月ごろにかけて行われるウィンタークラーク(主に予備試験合格者向け)などもあります。

研修の内容は、事務所によっても異なりますが、主に弁護士による講義、判例調査などの執務、法文書作成の補助などを行います。

研修期間は2日から5日程度で実施されるのが一般的です。

また、事務所に所属している弁護士との昼食や懇親会などを通じ、学習する上で抱いた疑問などを直接訊くこともできます。

日本では法律事務所の数も少なく、法科大学院制度の歴史もまだ浅いため、サマクラは一般的に高い知名度があるとはいえません。

しかし、一般業種へ就職する際にインターンシップ経験の有無が大きく評価されることに鑑みると、今後は弁護士業界においてもサマクラ経験者が優遇されることになるかもしれません。

2.エクスターンシップとの違い

法科大学院在学生の方は、エクスターンシップという言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

エクスターンシップとは、法科大学院の授業カリキュラムの一環として行われるもので、単位認定がなされる場合もあります。

法科大学院が実務家養成の専門職大学院として組織され、要件事実教育が拡充されているように、司法研修所の役割の一部が移譲されたものといえます。

実際に行われる内容は法科大学院や法律事務所によっても異なりますが、法律相談に同席したり、弁論準備に同席するなど、より実務研修という側面が強い制度です。

そのため、サマークラークとは異なり無給で行われることが一般的です。

エクスターンシップ制度の具体的な内容等については、各大学院の事務室等に問い合わせをしてみると良いでしょう。

3.インターンシップとの違い

インターンシップとは、サマクラやエクスターンシップとは異なり、期間を定めずに長期的に法律事務所へ勤務することをいいます。

また、募集対象も法科大学院在学生・修了生に限定されず、他学部の学生であっても広く募集されていることが一般的です。

インターンシップの業務内容も事務所によりけりですが、主に資料作成や電話対応といった一般事務を行うことが一般的です。

就業期間が定められておらず、また、働いた分の給与も支払われることから、サマクラやエクスターンシップよりもアルバイトとしての側面が強いといえるでしょう。

週に1回の勤務から募集している事務所も多いことから、生活費を稼ぎたい学生のアルバイト先として、いち早く実務に触れてみたい学生には特におすすめです。

法律事務所へのインターンシップについては、こちらでも詳しくまとめています。

法律事務所でインターンしよう!

4.サマクラは就活に有利?

法科大学院生や修了生にとって一番気になるのは、「サマクラに参加すると就活に有利なのか?」ということではないでしょうか。

結論から言うと、有利になると考えてよいでしょう。

というのも、多くの法科大学院生はアルバイト経験はあっても就業経験はない場合がほとんどで、社会人としての基礎的なマナーすら欠如しているケースも見受けられます。

そもため、短い期間ではありますが、サマクラに参加することによって少しでもビジネスマナーを身につけることは、今後の就職活動等においても優位に働きます。

また、大手の法律事務所の場合、サマクラ自体を採用活動の一環として実施している場合もあります。

この場合には、サマクラを通じて弁護士としての素質をアピールすることができれば、司法試験終了後・合格発表前には個別訪問に呼ばれ、そのまま内定が決まるというケースもあります。

このように、サマクラは実施事務所の法律事務所だけではなく、それ以外の事務所への就職を考えている場合であっても就活に有利となるといえるでしょう。

上に述べたように、サマクラの場合には給与が支払われることが一般的なため、夏季休暇中の時間を有効的に使うためにも、出来る限りサマクラに参加しておくことをおすすめします。

5.サマクラの探し方

サマクラは、エクスターンとは異なり、法律事務所が主催しているものです。

そのため、サマクラを募集している事務所を探すためには、基本的にはインターネット等を通じ、自ら積極的に情報収集を行う必要があります。

大手事務所であれば、事務所のWebサイトの求人ページなどでサマクラを募集している場合が多いようです。

また、大学院の先輩や事務室を通じ、口コミで情報を収集することもおすすめです。

サマクラを募集している事務所の多くは、四大法律事務所をはじめとした首都圏中心の大型事務所です。

しかし近年、弁護士が東京などの大都市圏に集中していることが問題視されており、地方の法律事務所でもサマクラを積極的に受け入れているところもあります。

地方出身者の方などは、一度地元でもサマクラを募集している事務所がないかを探してみてはいかがでしょうか。

6.サマクラを募集している法律事務所

ここまではサマクラの意義や探し方について紹介してきました。

最後に、実際にサマクラを募集している事務所の一部をご紹介します。

最新版の情報が公開されていない事務所については、昨年度の情報を載せている場合があるため注意してください。

この記事ではサマクラ情報を随時アップデートしていきますので、是非ブックマークに加えて定期的にチェックしてみてください!

(1)西村あさひ法律事務所

西村あさひ法律事務所では、ビジネスローに興味をもつ法科大学院生向けのサマー・アソシエイトプログラムを実施しています。

業務内容としては、リサーチ業務を中心とする弁護士業務の補助が挙げられています。

日当は1日1万円で、勉強会への参加も認められています。

日本の法曹界をリードする四大事務所でのサマクラ経験は、他の事務所を志望している場合であっても大きな経験値となりますよ!

詳しくは事務所のWebサイトをご覧ください。

(2)ベーカー&マッケンジー法律事務所

イリノイ州シカゴに本拠地を置くベーカー&マッケンジー法律事務所では、法科大学院最終学年または予備試験合格者向けのサマージョブ・プログラムを実施しています。

また、同事務所はエクスターンシップの受け入れも行っているため、興味のある方は大学院事務室へ問い合わせてみましょう。

いわゆる渉外事務所であり、外国人弁護士も多数在籍していることから、将来的に国際弁護士を目指している方に特におすすめです。

こちらも日当は1万円で、勉強会への参加も認められています。

昨年度は4日間のプログラムを複数回実施しているので、本年度も豊富なスケジューリングが用意されると思われます。

詳しくは事務所のWebサイトをご覧ください。

※リンク先は昨年度のものです。

(3)アディーレ法律事務所

アディーレ法律事務所では、司法試験合格者を対象にサマクラを実施しています。

一般的なサマクラとは異なり、弁護士業務補助よりも講義やロールプレイを中心とするプログラムが特徴です。

その他にも、司法修習生や法科大学院修了生など、幅広い層に向けた業務形態が用意されています。

司法試験合格までに培った法的知識や思考を実務に活かすための第一歩としておすすめのサマクラであるといえます。

また、遠隔地からであったも往復交通費や宿泊施設の用意があるなど、地方在住の希望者には嬉しい待遇が準備されています。

詳しくは事務所のWebサイトをご覧ください。

※リンク先は昨年度のものです。

(4)大江橋法律事務所

メインの事業所を大阪に置く大江橋法律事務所では、大阪と東京でのサマクラを募集しています。

こちらの事務所でも幅広い期間でのサマクラを募集しており、募集期間には定めが置かれていないことから、随時申し込みをすることができます。

関西圏の法科大学院に在籍している方は是非一度チェックしてみてください。

詳しくは事務所のWebサイトをご覧ください。

(5)弁護士法人デイライト法律事務所

弁護士法人デイライト法律事務所は、福岡に拠点を置く法律事務所です。

他県からの参加者であれば福岡までの往復交通費が支給されるなど、手厚いサポートが魅力的です。

同事務所のように、地方の法律事務所であってもサマクラを募集している事務所はたくさんあるため、将来的に就職を考えている地域が定まっている場合には、積極的に検索してみると良いでしょう。

詳しくは事務所のWebサイトをご覧ください。

※リンク先は昨年度のものです。

7.まとめ

今回は、法科大学院生・修了生必見のサマクラ情報についてお伝えしました。

サマクラは就活に有利になるだけではなく、実際に実務家として働いている弁護士と接することによってモチベーションアップにも繋がります。

夏季休暇を利用して積極的にサマクラに参加し、自分なりの弁護士像を先輩の姿から学びましょう。

この記事は定期的にアップデートを行うので、最新情報が気になる方は定期的にチェックしてみてください!

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この記事の監修者

赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。
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