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【新規上場企業分析】シキノハイテックのIPO・時価総額・業績・事業内容・有価証券報告書を徹底分析

シキノハイテックの概要

シキノハイテックの基本情報

はじめに、株式会社シキノハイテックの基本情報を紹介します。 上場予定日は2021年3月 24日、市場はJASDAQスタンダード、想定時価総額は16.2億円です。

会社名 株式会社シキノハイテック
設立日 1975 年 1 月 29 日
上場日 2021 年 3 月 24 日(承認日:2021年2月18日)
市場 JASDAQスタンダード
証券コード 6614
業種 電気機器
決算期 3月
ホームページアドレス https://www.shikino.co.jp/
発行済株式総数 3,000,000 株(2021 年 2 月 18 日現在)
上場時発行済株式総数 4,150,000 株 ※公募分を含む。 ※新株予約権の権利行使により増加する可能性がある。
公募株数 1,150,000 株
想定価格 390円
想定時価総額 16.2億円(※上場時発行済株式総数×想定価格で計算)
資本金 170,311 千円(2021 年 2 月 18 日現在)
1単元の株式数 100 株
監査人 有限責任 あずさ監査法人
主幹事証券会社 みずほ証券
引受幹事証券会社 野村證券
大和証券
SMBC日興証券
SBI証券
マネックス証券

シキノハイテックの沿革

シキノハイテックは、1975年1月に株式会社シキノを創業し、1986年5月に運営を開始しました。その後、現在の株式会社シキノハイテックに商号を変更し、半導体に関連する事業分野について設計・生産・販売・サービス活動を展開してます。

1975年1月 富山県高岡市において、志貴野メッキ株式会社がメッキ材料の購入・販売を目的の100%子会社として、株式会社シキノ(資本金400万円)を設立。
1985年2月 本社を富山県魚津市江口へ移転。
1986年5月 志貴野メッキ株式会社がエレクトロニクス事業を開始。
1986年11月 志貴野メッキ株式会社がマイコンのソフトウェア・ハードウェア業務(現電子システム事業)を開始。
1987年5月 志貴野メッキ株式会社が半導体検査用基板(バーンインボード)の設計・製作事業(現電子システム事業)を開始。
1988年1月 株式会社シキノ電子に商号変更。志貴野メッキ株式会社の電子事業部(現電子システム事業)の業務を当社に移管。
1988年8月 ICのレイアウト設計業務(現マイクロエレクトロニクス事業)を開始。
1990年4月 計測技術関連業務を開始。
1992年1月 株式会社シキノハイテックに商号変更。
1998年12月 富山県魚津市吉島に吉島工場を新設。
2001年3月 ISO14001(環境マネジメントシステム)の認証取得。
2003年11月 志貴野メッキ株式会社との親子会社関係を解消。
2004年10月 ISO9001(品質マネジメントシステム)の認証取得。
2004年11月 カネボウ株式会社(現クラシエホールディングス株式会社)の電子関連事業(現マイクロエレクトロニクス事業)を譲受。
2004年11月 カメラ開発事業(現製品開発事業)を開始。
2004年11月 大阪デザインセンターを大阪府大阪市中央区に開設。
2004年11月 福岡県北九州市若松区に北九州地区の営業拠点として九州事業所を開設。
2005年10月 東京都港区に関東地区の営業拠点として、東京テクニカルセンターを開設。
2006年1月 株式会社小野測器の半導体検査装置事業を譲受。
2006年8月 大阪デザインセンターを大阪市淀川区へ移転。
2010年12月 ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証取得。
2011年7月 東京テクニカルセンターを東京都港区芝公園へ移転及び東京デザインセンターに名称変更。
2012年3月 本社を富山県魚津市吉島に新築移転。吉島工場を魚津工場に名称変更。
2012年6月 シンガポールに、現地法人Shikino High-Tech Singapore Pte.Ltd.を設立。
2015年2月 現地法人Shikino High-Tech Singapore Pte.Ltd.を清算。
2018年2月 資本金を17,031万円に増資。
2020年4月 福岡デザインセンターを福岡県福岡市早良区に開設。

シキノハイテックの事業内容

シキノハイテックは、「全社一丸経営の実践」を経営方針に掲げ、半導体を軸として据えた事業を展開しています。
「電子システム事業」「マイクロエレクトロニクス事業」「製品開発事業」と3つの事業セグメントが展開されており、それぞれ異なるアプローチで製品の開発・提供が行われています。

シキノハイテックの事業系統図

①電子システム事業

電子システム事業は、半導体製造工場で使用される検査関連機器及び装置を扱う事業セグメントです。

この事業セグメントでは、主に車載用半導体部品の検査工程で使用される装置が開発されており、高温環境下での半導体のテストを実施するバーンイン装置やその周辺機器が主な製品です。 また、半導体周辺機器開発により培われた技術を用いて、検査ボードや専用計測器、 各種電子機器の開発・設計・製造が行われています。

②マイクロエレクトロニクス事業

マイクロエレクトロニクス事業では、半導体のLSI設計(アナログ・デジタル)やIPコアの開発を行う事業セグメントです。

LSI設計アナログ系では、半導体の設計からテストまでの運用、設計技術者の人材派遣が行われています。また、LSI設計デジタル系で設計されている半導体は、画像処理に強みを持ち、デジタル情報家電や車載機器関連に搭載さレテいます。

オリジナルIPコアの開発は、社内で培われた画像処理技術を基盤としており、IPコアの ライセンスや周辺回路設計やカスタマイズに対応したサービスです。

③製品開発事業

製品開発事業は、画像技術を活用した産業用組込カメラ、画像処理カメラの開発・製造、システムの開発を行う事業セグメントです。

カメラ単体での複雑な画像処理が可能であり、画像検査や計測、各種認識処理など様々な用途に幅広く活用できます。
また、システム開発事業は、画像処理システムを開発し、カメラを中心としたソフト開発を行っており、組み込みカメラシステム分野での技術力が事業の強みです。

有価証券報告書情報

経営指標(過去2期分)

第48期の業績は以下の通りです。

  • 売上高:45.3億円(前年比△3.2%)
  • 経常利益:2.4億円(前年比+27.8%)
  • 当期純利益:1.1億円(前年比△6.1%)
第47期 第48期
決算年月 2019年3月 2020年3月
売上高(千円) 4,678,140 4,531,640
経常利益(千円) 169,821 235,270
当期純利益(千円) 120,833 113,914
純資産額(千円) 557,565 677,300
総資産額(千円) 3,266,527 3,208,634
自己資本比率 17.07% 21.11%
営業キャッシュフロー(千円) 90,789 309,157
投資キャッシュフロー(千円) △60,695 △55,807
財務キャッシュフロー(千円) △77,135 △234,641
現金・現金同等物の期末残高(千円) 165,098 185,049
従業員数 325人 334人

 

単体の経営指標(過去5期分)

以下は、シキノハイテックの過去5期分の業績です。
売上と利益は、タームによって数値が増減を繰り返している傾向がある一方、5期を通じて赤字のタームはなく、終始黒字の状態をキープしています。

第44期 第45期 第46期 第47期 第48期
決算年月 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月 2020年3月
売上高(千円) 4,073,019 4,952,416 5,272,427 4,678,140 4,531,640
経常利益(千円) 18,054 252,883 402,444 169,821 235,270
当期純利益(千円) △120,994 △529,355 527,730 120,833 113,914
資本金(千円) 150,311 150,311 170,311 170,311 170,311
発行済株式総数 280,000 280,000 300,000 300,000 300,000
純資産額(千円) 425,747 △137,338 454,007 557,565 677,300
総資産額(千円) 3,081,096 3,469,728 3,267,712 3,266,527 3,208,634
自己資本比率 13.82% △3.96% 13.89% 17.07% 21.11%
従業員数 306人 313人 321人 325人 334人

セグメント別の指標

第48期のセグメント別経営成績は表の通りです。
新型コロナウイルスの影響が大きく、売上・利益とも低調な推移になりました。
また、「電子システム事業」と「マイクロエレクトロニクス事業」の2事業が会社の中心的な事業となっています。

  • 電子システム事業:39.2%
  • マイクロエレクトロニクス事業:40.7%
  • 製品開発事業:20.1%

 

  全体 電子システム事業 マイクロ
エレクトロニクス
事業
製品開発事業
売上高(千円) 4,531,640 1,776,724 1,842,809 912,106
前年同期比 △3.1% △7.3% 0.2% △1.1%
セグメント利益(千円) 45,996 246,457 △56,754
前年同期比 200.9% △3.9% △47.1%

 

株主構成

上位10位までの主要な株主は、以下の通りです。

株主 所有株式数 比率 ロックアップ
塚田 隆 398,000 12.76% 180日間
シキノハイテック従業員持株会 337,000 10.80% 180日間
浜田 満広 213,000 6.83% 180日間
名古屋中小企業投資育成(株) 205,000 6.57% 180日間
ほくほくキャピタル(株) 143,000 4.58% 180日間
岸 和彦 142,000 4.55% 180日間
宮本 和子 140,000 4.49% 180日間
志貴野メッキ(株) 139,000 4.46% 180日間
広田 文男 111,000 3.56% 180日間
宮本 幸男 110,000 3.53% 180日間

新規上場(IPO)の募集・売出し情報

公募・売出し・調達額情報

想定価格は390円、吸収金額(調達額)は5.5億円と予想されています。 また、初値は1,221円となりました。

仮条件 360円 ~ 390円
公募・売出価格 390円
想定価格 390円
初値 1,221円 (公募価格比+831円 +213.1%)
公募株数 1,150,000 株
売出株数 80,000 株
オーバーアロットメントによる売出し株数 177,000 株
吸収金額(調達額) 5.5億円(※オーバーアロットメントを含む株数×想定価格で計算)

この記事の監修者

赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。
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