目次
ジオコードの概要
ジオコードの基本情報
はじめに、株式会社ジオコードの基本情報を紹介します。
上場予定日は2020年11月26日、市場はJASDAQ、想定時価総額は30.9億円です。
会社名 | 株式会社ジオコード |
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設立日 | 2005年2月14日(承認日:2020年10月21日) |
上場日 | 2020年11月26日 |
市場 | JASDAQスタンダード |
証券コード | 7357 |
業種 | サービス業 |
決算期 | 2月 |
ホームページアドレス | https://www.geo-code.co.jp/ |
発行済株式総数 | 2,090,000 株(2020 年 10 月 21 日現在) |
上場時発行済株式総数 | 2,470,000 株 ※公募分(新株式発行)を含む。 ※新株予約権の権利行使により増加する可能性がある。 |
公募株数 | 380,000 株 |
想定価格 | 1,250円 |
想定時価総額 | 30.9億円 (※上場時発行済株式総数×想定価格で計算) |
資本金 | 72,500 千円(2020 年 10 月 21 日現在) |
1単元の株式数 | 100 株 |
監査人 | EY 新日本有限責任監査法人 |
主幹事証券会社 | いちよし証券 |
引受幹事証券会社 | SMBC日興証券 東洋証券 楽天証券 松井証券 SBI証券 マネックス証券 極東証券 岩井コスモ証券 岡三証券 丸三証券 |
ジオコードの沿革
株式会社ジオコードは、2005年に東京都で有限会社ジオコードとして創業しました。
創業初期から、顧客企業のSEO対策事業を行い、事業領域を拡大してきました。
2005年2月 | Webサイト制作及びコンサルティングを目的として、有限会社ジオコード(資本金3,000千円)を設立 |
2005年7月 | SEO対策事業を開始、東京都新宿区早稲田に営業所を開設 |
2006年5月 | 株式会社ジオコードへ組織変更 |
2006年9月 | Webサイト制作事業を開始 |
2007年2月 | 本社を東京都渋谷区東に移転 |
2008年7月 | 本社を東京都渋谷区渋谷に移転 |
2009年8月 | Web広告事業を開始 |
2011年7月 | 本社を東京都港区北青山に移転 |
2012年12月 | クラウド型勤怠管理・交通費精算・経費精算ツール「ネクストICカード」をリリース |
2014年4月 | 株式会社サムライファクトリーよりSEO対策事業を譲受 |
2014年9月 | SEO株式会社よりSEO対策事業を譲受 |
2015年2月 | クラウド型営業支援ツール「ネクストSFA」をリリース |
2015年9月 | 大阪府大阪市北区に関西支社を開設 |
2016年7月 | 株式会社アンドプラスエージェンシーよりWeb広告事業を譲受 |
2016年8月 | 本社を現在の東京都新宿区新宿に移転 |
2017年11月 | 株式会社フリープラスよりSEO対策事業を譲受 |
2018年8月 | 静岡県袋井市に静岡営業所を開設 |
2020年4月 | 株式会社ビジョンとの資本業務提携を締結 |
ジオコードの事業内容
ジオコードは、「「社会の模範となる、唯一無二の魅力的な会社を創る」」という経営理念を掲げ、顧客のWeb領域の課題解決を目的としたWebマーケティング事業とクラウド事業を運営する企業です。
ジオコードのWebマーケティング事業は、主に中堅・中小企業を顧客層とした、インターネット上のマーケティング活動には欠かせない 「SEO対策」、「Web広告」、「Webサイト制作」などをサービスとして提供する事業です。
また、クラウド事業は、働き方改革や生産性の向上に貢献するツールをSaaS型で提供する事業となります。
以下は、ジオコードの主要な事業と事業系統を表した図です。
① Webマーケティング事業
ジオコードのWebマーケティング事業では、主に中堅・中小企業に対して、 「SEO対策」、「Web広告」、「Webサイト制作」をサービスとして提供し、インターネット上でのマーケティングを支援することを目的とした事業が運営されています。
以下は、ジオコードのwebマーケティング事業部の各サービスについての詳細です。
SEO対策
SEO対策とは、SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」を意味し、Web上のキーワード検索でサイトがより上位に表示される施策を打つことで、サイトへの流入を促し、集客を強化するマーケティング手法のひとつです。
ジオコードは、Google、Yahoo!JAPANなどの主要検索エンジンを通じて集客を行うことを目的としたSEO対策のサービスを2005年から提供しています。
サービス内容としては、顧客の要望を踏まえ、これまで培ってきたSEO対策ノウハウ等に基づく調査・分析を行い、キーワードの選定、施策立案を行うことを中心としたSEO対策サービスを行います。
また、施策を提案するコンサルティングだけでなく、Webサイトの内部構造の改善作業の実装やWebサイトに掲載する記事の作成やサイト仕様の改善なども併せて運用する点がサービスの特徴です。
Web広告
ジオコードのWeb広告サービスは、リスティング広告の運用代行サービスを中心とした事業です。
リスティング広告とは、「検索連動型広告」とも言われ、検索エンジンで検索されたキーワードと関連性の高い広告を選択して表示する広告手法となります。
また、リスティング広告は、検索エンジンの利用者が検索サイト上に表示される広告主のテキスト広告をクリックした場合にのみ広告費が発生する仕組みで運用されるタイプのネット広告です。
ジオコードでは、Googleやヤフーなどの検索エンジンと連動するリスティング広告を主体としてサービスを運営していますが、FacebookやLINEが提供するSNS広告なども含め、幅広い広告媒体に対応した運用代行が行われています。
Webサイト制作
「Webサイト制作」サービスでは、顧客がWebサイトを開設したりリニューアルする際の企画、制作、メンテナンスの代行サービスを提供しています。
運用するサイトの種類は、コーポレートサイト、サービスサイト、ECサイトなど多岐に渡り、サイトの企画から更新作業やサーバーメンテナンスまでが一括して行われている点が特徴です。
また、このサービスではSEO対策やWeb広告において培ってきたノウハウが活用されており、企画設計の段階から集客が重視されたWebサイトとして構成されます。
② クラウド事業
クラウド事業では、中堅・中小企業を中心とした顧客に対して、顧客の社内業務の効率化を主な目的としたクラウド型業務支援ツールがSaaS形態で提供されています。
SaaSとは、Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)の略称であり、利用者がソフトウェアを直接インストールして利用するのではなく、 インターネット上のクラウド経由で利用するサービスを示します。
また、SaaS型のシステムは、月や年などの期間をベースとした定額課金によって一定の収益を計上するストック型と呼ばれる仕組みによって運営されるため、安定的な収益を獲得する上で有効な手法であるとされています。
ジオコードでは、交通系ICカードを利用して、勤怠管理や交通費精算、交際費や会議費などの経費精算を簡単に処理できる「ネクストICカード」と、見込み顧客の管理から商談履歴の管理、案件成立後の顧客管理まで営業プ ロセスを見える化して効率的に管理できる「ネクストSFA」をツールとしてサービス提供しています。
また、両システムは、どちらも業務の効率化や生産性アップを目的とした設計となります。
有価証券報告書情報
経営指標(過去2期分)
第16期の連結の業績は以下の通りです。
- 売上高:29.7億円(前年比+22.9%)
- 経常利益:1.6億円(前年比+177.5%)
- 当期純利益:1.1億円(前年比+11979.1%)
期 | 第15期 | 第16期 |
決算年月 | 2019年2月 | 2020年2月 |
売上高(千円) | 2,415,142 | 2,968,409 |
経常利益(千円) | 55,926 | 155,214 |
当期純利益(千円) | 904 | 109,195 |
純資産額(千円) | 218,877 | 298,072 |
総資産額(千円) | 829,457 | 1,151,880 |
自己資本比率 | 26.4% | 25.9% |
営業キャッシュフロー(千円) | 28,290 | 301,256 |
投資キャッシュフロー(千円) | △19,561 | △48,464 |
財務キャッシュフロー(千円) | 91,042 | △14,564 |
現金・現金同等物の期末残高(千円) | 358,984 | 597,211 |
従業員数 | 119人 | 125人 |
経営指標(過去5期分)
過去5期の業績を見ると、売上は1.7倍ほどの増加を見せています。
利益に関しても、第12期が赤字であったものの、その後黒字に転換しています。
また、利益額は期によってばらつきがありますが、第16期は、経常益、純利益ともに過去5年間で最高の水準となりました。
なお、ジオコードは第14期に決算期変更を行ったため、第14期は2017年8月1日から2018年2月28日までの7ヵ月で経営指標が計算されています。
期 | 第12期 | 第13期 | 第14期 | 第15期 | 第16期 |
決算年月 | 2016年7月 | 2017年7月 | 2018年2月 | 2019年2月 | 2020年2月 |
売上高(千円) | 1,700,631 | 2,172,109 | 1,298,834 | 2,415,142 | 2,968,409 |
経常利益(千円) | 12,420 | 37,498 | 65,542 | 55,926 | 155,214 |
当期純利益(千円) | △9,055 | 35,708 | 39,737 | 904 | 109,195 |
資本金(千円) | 50,000 | 50,000 | 72,500 | 72,500 | 72,500 |
発行済株式総数 | 10,000 | 10,000 | 10,450 | 10,450 | 10,450 |
純資産額(千円) | 120,027 | 155,735 | 217,972 | 218,877 | 298,072 |
総資産額(千円) | 672,016 | 767,950 | 779,331 | 829,457 | 1,151,880 |
自己資本比率 | 20.3% | 28.0% | 28.0% | 26.4% | 25.9% |
従業員数 | 92人 | 99人 | 97人 | 119人 | 125人 |
株主構成
上位10位までの株主は、以下の通りです。
株主 | 所有株式数 | 比率 | ロックアップ |
株式会社ディーグラウンド | 1,000,000 | 43.01% | 90日間 |
原口 大輔 | 872,600 | 37.53% | 90日間 |
吉田 知史 | 86,000 | 3.70% | 90日間 |
株式会社ビジョン | 83,200 | 3.58% | – |
坂従 一也 | 40,000 | 1.72% | 90日間 |
識学1号投資事業有限責任組合 | 33,200 | 1.43% | – |
株式会社Orchestra Investment | 11,000 | 0.47% | – |
後藤 隼人 | 10,000 | 0.43% | 継続保有 |
小島 伸介 | 10,000 | 0.43% | – |
加藤 康二 | 8,000 | 0.34% | – |
新規上場(IPO)の募集・売出し情報
公募・売出し・調達額情報
想定価格は1,250円、吸収金額(調達額)は9.6億円と予想されています。
仮条件 | 未発表 |
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公募・売出価格 | 未発表 |
想定価格 | 1,250円 |
初値 | – |
公募株数 | 420,000 株 |
売出株数 | 250,000 株 |
オーバーアロットメントによる売出し株数 | 100,500 株 |
吸収金額(調達額) | 9.6億円 (※オーバーアロットメントを含む株数×想定価格で計算) |