任意整理で将来利息や遅延損害金などをカットしても再び滞納してしまいそうなら、個人再生や自己破産などを選んだ方がいいかもしれないんだ。
任意整理とは、債権者(=貸主)と交渉して将来利息をカットするとともに3〜5年程度で返済する手続きです。
任意整理で借金が思っていたよりも減らなかったために、生活が苦しい状況が変わらず滞納を繰り返す可能性がある場合は、他の債務整理を検討した方がよいでしょう。
この記事では、任意整理で借金があまり減らない原因から任意整理が向いているケース向かないケースまで詳しく解説します。
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任意整理で借金があまり減らない3つの理由
借金があまり減らないと感じる原因は次の3つだよ。
①元金は原則カットされないため
あと、利息制限法を超える金利で支払った利息がある場合は、その差額が返済スケジュールに反映されるよ。
利息はあってないようなものだと僕は思ってたなぁ。
なかなか元金が減らなくて利息ばかり返済していた人には効果が大きい方法なんだよ。
将来利息と遅延損害金のカット、利息制限法を超える金利に基づく利息の返還を組み合わせれば、それなりに減額効果を実感できると思うよ。
②もともとの返済期間が短くて返済総額が少ししか減らないため
例えば、借金100万円で金利が18%の場合、1ヶ月の金利は100万円×18%÷365日×30日=14,794円だから、6ヶ月で完済する場合にかかる利息は88,764円だね。
返済期間の延長によって月々の返済負担は減るけど、将来利息のカットによる減額効果は今ひとつなんじゃないかな。
2年で返済する場合は、355,056円もの利息がかかるから、これを任意整理でカットできれば減額効果を実感できるよね。
僕はとにかく返済を長くして月々の負担を減らしているから、任意整理は向いているかもしれないね!
③任意整理で借金を大幅に減らせると思っていたため
弁護士が任意整理の内容を十分に説明していなかったり、依頼主が話をよく聞いてなかったりすることが原因だね。
特殊なケースではあるけれど、任意整理に過度な期待は禁物だよ。
そのような交渉をしても応じてもらえない可能性が高いよ。
任意整理が向かないケース
将来利息をカットしても月々の返済負担があまり変わらない
借金30万円、金利18%、返済期間5年で返済シミュレーションをしてみよう。
任意整理しない | 任意整理する | |
総返済額 | 45万7,034円 | 30万円 |
完済までに支払う利息 | 15万7,034円 | 0円 |
月々の返済額 | 7,617円 | 5,000円 |
任意整理は、元本を3~5年で完済することになるよね。だから、36~60回払いで月の返済額を考えてみるといいよ。
任意整理で弁護士に支払う報酬も考えると、任意整理するメリットがないと言えるよ。
借金を他社からの借金で返済している
例えば、A社の借金100万円をB社の借金100万円で返済している場合、任意整理でA社の借金返済総額が70万円程度に減ったところで、月々の返済額はあまり変わらないよね。
借金を他社の借金で返済している状況を解消するには、全ての借金をまとめて減額できる個人再生、または全ての借金を免除できる自己破産を選ぶ方が向いているよ。
多数の業者から借金している
ただ、弁護士費用は1社ごとにかかるから、費用が高額になることを考えると個人再生や自己破産を選んだ方がいいかもしれないよ。
任意整理で借金減額が期待できるケース
元金が多くて将来利息も多額
任意整理しない | 任意整理する | |
総返済額 | 1,457,520円 | 100万円 |
完済までに支払う利息 | 457,520円 | 0円 |
月々の返済額 | 24,292円 | 16,666円 |
これなら、借金減額の効果が高いと言えるんじゃないかな。
ただし、弁護士への依頼費用もかかることに注意が必要だよ。
まずは、任意整理でどれだけ減額できるのか、費用はどれぐらいかかるのか相談してみよう。
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返済期間が長くなって月々の返済負担を大幅に減らせる
例えば、100万円の借金を金利18%で1年かけて返済する場合、月々の返済額は98,333円だけれど、任意整理で利息をカットして3年で返済するなら月々の返済額は27,777円にまで減額できるよ。
ただし、元金が少ないと、返済期間が長くなっても借金の減額効果は低いよ。
返済期間が短くて、元金が多額の場合は、任意整理を検討してみよう。
任意整理後に借金を効率よく返済する方法
そのようなことになれば、任意整理の借金減額の効果が失われてしまうよね。
次のポイントを押さえて、任意整理後の借金を効率よく返済しよう!
新たに借金はしない
でも、そんなことをすれば借金総額が増えて月々の返済額も大きくなるよ。
任意整理の効果も実感できなくなるから、少なくとも完済までは新たに借金はしないことが大切なんだ。
もし、収入が支出を上回ってしまうのなら、家計を見直してみよう。
繰り上げ返済はしない
繰り上げ返済した後に予想外の出費がかさんで生活が苦しくなるリスクもあるから、交渉で確定した返済スケジュールに沿って返済していこうね。
そして、2回目の任意整理は認めてもらえない場合が多いよ。
複数社から借りている場合は他社の借金も任意整理する
ただし、1社あたりの借金額が少ない場合は、弁護士への依頼費用を考慮すると個人再生の方が向いているかもしれないね。
ただし、担保つきのローンを任意整理すると担保を没収される恐れがある。
また、銀行のローンの場合は口座を凍結される可能性もあるよ。
だから、任意整理する借金は慎重に選ぶことが大切なんだ。
任意整理以外の債務整理が向いているケース
それぞれ、どのような場合に向いているのか詳しく見ていこう!
個人再生
借金総額や財産額など、さまざまな要素を踏まえてどれだけ減額できるのかが決まるんだ。
個人再生のメリットとデメリットは次のとおりだよ。
- 任意整理よりも多額の減額が期待できる
- 手続き開始後は財産が差し押さえられることがない
- 信用情報機関に登録されて新たな借金やクレジットカードの作成が5~7年できなくなる
- 収入が少なくて完済できない場合は認められない
- 官報に個人情報が掲載されるため周りの人に知られるリスクがある
複数社から多額の借金をしていて、任意整理で将来利息をカットしても返済が難しい場合は個人再生を検討してみよう。
自己破産
メリットとデメリットを詳しく見ていこう。
- 全ての借金の返済が免除される
- 全ての財産が没収されるわけではない
- 信用情報機関に記録されて5~7年登録ほどは新たな借金やクレジットカードの作成ができなくなる
- 自由財産以外の財産が没収される
- 申し立て後から免責許可が降りるまでは士業や警備員など一部の職業に就けない
でも、任意整理や個人再生でも対処できないほどに多額の借金があるときは、自己破産を選んだ方がいいね。
まとめ
任意整理をしても借金が減っていないと感じる原因や任意整理が向いているケース向かないケースについて理解できたかな?
今回、解説した内容を簡単に振り返ってみよう!
- 任意整理は元金が多額でなければ効果を感じにくい
- 遅延損害金のカットや過払い金の返還ができる場合は減額効果が高くなる
- 複数の業者の借金を任意整理すると弁護士費用がそれだけ多くかかる
- 個人再生や自己破産も含めて最適な方法を選ぶことが大切
元金や返済期間などの条件によっては、任意整理の減額効果を感じにくいことがよくわかりました!
自分ではどの方法を選ぶのがよいか判断できないから、まずは信頼できる弁護士に相談してみるね。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。