先日、メルカリによるOrigami Payを運営するOrigamiを子会社にしたと発表されました。
Origami Payは、スマホ決済のパイオニア的存在でしたが、2019年のスマホ決済、特にQRコード決済領域におけるポイント還元施策などの影響を受け、市場シェアの獲得競争に負けた格好になったともいえます。
(ITmediaによるニュース)
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2001/23/news118.html
メルカリによると100%取得で金額は非公表とのことですが、2018年期に25億円もの営業赤字をだしていることからするといわば投げ売りに近いのかもしれません。
(メルカリによる適時開示)
https://pdf.irpocket.com/C4385/xFFN/LYLf/PUkE.pdf
スマホ決済市場は、PayPayが100万店を超える利用店舗を獲得したのに対し、Origamiはわずか十数万店舗にとどまるとされています。
公開情報による時価総額だと400億円以上のバリュエーションがついていただけに投資家にとってはかなりのダメージがあったといえるでしょう。
ただ、このような事例をもってスタートアップやITベンチャーへのリスクマネーの投下が躊躇されることは望ましくなく、この事例を糧に盛り上げていって欲しいところです。
追記
0円譲渡だっというニュースも出ているようです。真偽の程は確かではありませんが、かなり低廉名譲渡価格であったことは現実味を帯びています。
メルペイとの統合などメルカリ側にも相当程度手間とコストがかかることを考えればメルカリとしても大きな決断だと思います。良い方向へ作用することを期待しましょう。
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/news/18/07027/
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