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【新規上場企業分析】 オンデックのIPO・時価総額・業績・事業内容・有価証券報告書を徹底分析

オンデックの概要

オンデックの基本情報

はじめに、株式会社オンデックの基本情報を紹介します。
上場予定日は2020年12月29日、市場はマザーズ、想定時価総額は35.3です。

会社名 株式会社オンデック
設立日 2007年12月28日
上場日 2020年12月29日(承認日:2020年11月25日)
市場 マザーズ
証券コード 7360
業種 サービス業
決算期 11月
ホームページアドレス https://www.ondeck.jp/
発行済株式総数 2,481,000 株(2020 年 11 月 25 日現在)
上場時発行済株式総数 2,781,000 株
※公募分を含む。
公募株数 300,000 株
想定価格 1,270円
想定時価総額 35.3億円(※上場時発行済株式総数×想定価格で計算)
資本金 100,000 千円(2020 年 11 月 25 日現在)
1単元の株式数 100 株
監査人 有限責任 あずさ監査法人
主幹事証券会社 野村證券
引受幹事証券会社 大和証券
みずほ証券
SBI証券
岡三証券
東洋証券
藍澤證券
エース証券
楽天証券
マネックス証券

オンデックの沿革

オンデックは、2007年に大阪府において設立しました。
その後業容を拡大させ、資金調達や資本提携を行い現在に至ります。

2007年12月 株式会社オンデック(大阪市天王寺区、資本金8百万円)を設立
2015年2月 東京都港区に東京オフィスを開設
2015年3月 業容拡大に伴い、本社を大阪市中央区に移転
2017年12月 業容拡大に伴い、東京オフィスを東京都千代田区に移転
2018年5月 帝国データバンクグループ(株式会社タケオホールディングス)を引受先とする第三者割当増資を実施(資本金100百万円)
Angel Bridge株式会社と資本業務提携を実施
2019年4月 業容拡大に伴い、東京オフィスを移転(東京都千代田区)

オンデックの事業内容

オンデックは、「企業の成長と変革の触媒となり、道徳ある経済的価値を創出する。」を企業理念として掲げ、企業がM&A行う際に発生する譲渡希望者と買収希望者の仲介(仲介形式)、買収する側や買収される側のフィナンシャルアドバイザーとして助言(FA形式)を行う事業を展開しています。
また、オンデックのメイン顧客は国内中小企業です。

なお、オンデックは、企業のM&A案件に際して「ソーシング・案件化フェーズ」、「マッチングフェーズ」、「エグゼキューションフェーズ」の3つの段階で支援を行っており、以下は各フェーズとオンデックの事業系統を表した図です。

  1. ソーシング・案件化フェーズ
  2. マッチングフェーズ
  3. エグゼキューションフェーズ

ソーシング・案件化フェーズ

ソーシング・案件化フェーズは、M&Aに際して会社もしくは事業譲渡を希望する側のビジネスモデルの分析や買収側会社側ニーズの把握、案件全体の課題整理などを行いM&Aの実現可能性を検討するフェーズです。

具体的には、M&Aを合理的に実現するために、課題や論点を整理、企業価値評価や譲渡スキームを総合的に検討します。

その後、実現可能性があるとオンデック側が判断した場合は、会社もしくは事業を譲渡する側と仲介契約を締結し、事業内容、事業特性、 財務内容、譲渡条件等を取りまとめ、M&A検討用資料の作成までがソーシング・案件化フェーズの業務です。

② マッチングフェーズ

マッチングフェーズは、譲渡希望者の希望条件や事業内容をもとに、買収候補者を探索し、買収側のM&Aに対する興味・関心の有無について調査を行うフェーズです。

具体的には、M&A検討用資料による買収側の精査のサポート、買収を検討するうえで必要なQ&Aのサポートをの実施を行います。
また、買収候補の企業に譲渡希望企業の事業所や工場の視察、譲渡対象企業のオーナー経営者と面談などを実施することで双方がお互いを理解できるような環境を整備します。

このような譲渡側・買収側双方のすり合わせを行いつつ、独占的に交渉を進めることができる買収候補者を1社に絞り込むまでがマッチングフェーズでの業務です。

③ エグゼキューションフェーズ

「エグゼキューションフェーズ」は、「買収意向表明書」に記載された条件を基に、独占的に交渉を進める1社との譲渡条件について最終調整を行うフェーズです。

具体的には、譲渡対象企業のビジネスリスク、法務リスク、財務リスクなどの詳細を調査し、その調査結果を踏まえ最終的な条件調整をサポートします。
このような最終調整が終了した段階で、最終契約書が発行されると、その規定に従ってクロージング(譲渡の実行、対価の支払など)が行われ、M&Aに関連する一連の取引が完了する流れとなります。

なお、オンデックは業務の完了に伴い、譲渡側と買収側の双方より成約報酬を受け取ることで収益を計上します。

有価証券報告書情報

経営指標(過去2期分)

第12期の業績は以下の通りです。

  • 売上高:6.5億円(前年比+89.5%)
  • 経常利益:1.2億円(前年比+260.2%)
  • 当期純利益:0.8億円(前年比+246.7%)
第11期 第12期
決算年月 2018年11月 2019年11月
売上高(千円) 341,700 647,580
経常利益(千円) 33,874 122,001
当期純利益(千円) 22,526 78,087
純資産額(千円) 384,249 462,336
総資産額(千円) 478,846 630,637
自己資本比率 80.2% 73.3%
営業キャッシュフロー(千円) △68,725 238,033
投資キャッシュフロー(千円) 62,768 △12,694
財務キャッシュフロー(千円) 98,852 △20,242
現金・現金同等物の期末残高(千円) 380,972 586,068
従業員数 18人 28人

 

経営指標(過去5期分)

過去5期の業績を見ると、売上高は、約4倍に成長しています。

一方、利益に関しては、変動がありタームによって増減が生じていますが、過去5期の数値を見る限り、赤字計上されているタームはなく、全て黒字での計上となりました。

第8期 第9期 第10期 第11期 第12期
決算年月 2015年11月 2016年11月 2017年11月 2018年11月 2019年11月
売上高(千円) 161,572 291,846 425,909 341,700 647,580
経常利益(千円) 53,826 130,464 199,846 33,874 122,001
当期純利益(千円) 39,256 85,558 137,081 22,526 78,087
資本金(千円) 8,000 8,000 8,000 100,000 100,000
発行済株式総数 800 800 800 827 827
純資産額(千円) 39,081 124,640 261,722 384,249 462,336
総資産額(千円) 105,190 228,205 379,240 478,846 630,637
自己資本比率 37.2% 54.6% 69.0% 80.2% 73.3%
従業員数 4人 7人 12人 18人 28人

 

株主構成

上位10位までの主要な株主は、以下の通りです。

株主 所有株式数 比率 ロックアップ
久保 良介 903,900 35.03% 90日間
舩戸 雅夫 903,900 35.03% 90日間
Angel Bridge Deal-by-Deal Fund 9号株式会社 366,000 14.19% 90日間
株式会社ペイフォワード 150,000 5.81% 90日間
株式会社タケオホールディングス 81,000 3.14% 90日間
オンデック従業員持株会 64,440 2.50% 180日間
山中 大輔 59,520 2.31% 継続保有
中井 裕介 19,830 0.77% 継続保有
中垣 洋祐 19,830 0.77% 継続保有
大西 宏樹 11,160 0.43% 90日間

新規上場(IPO)の募集・売出し情報

公募・売出し・調達額情報

想定価格は1,270円、吸収金額(調達額)は 8.0億円と予想されています。

仮条件 未発表
公募・売出価格 未発表
想定価格 1,270円
初値
公募株数 300,000 株
売出株数 250,000 株
オーバーアロットメントによる売出し株数 82,500 株
吸収金額(調達額) 8.0 億円 (※オーバーアロットメントを含む株数×想定価格で計算)

この記事の監修者

赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。
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