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【新規上場企業分析】ミクリードのIPO・時価総額・業績・事業内容・有価証券報告書を徹底分析

ミクリードの概要

ミクリードの基本情報

はじめに株式会社ミクリードの基本情報を紹介します。
上場日は2020年3月16日、市場はマザーズ、想定時価総額は18.2億円、上場時の時価総額は16.8億円でした。

会社名 株式会社ミクリード
設立日 2012年11月30日
上場日 2020年3月16日(承認日:2020年2月7日)
市場 マザーズ
証券コード 7687
業種 卸売業
決算期 3月
ホームページアドレス https://corp.micreed.co.jp/
発行済株式総数 2,000,000 株(2020年2月7日現在)
上場時発行済株式総数 2,050,000 株 
※公募分を含む。
公募株数 50,000 株
想定価格 890円
想定時価総額 18.2億円(※上場時発行済株式総数×想定価格で計算)
初値 818円
上場時時価総額 16.8億円(※上場時発行済株式総数×初値で計算)
時価総額 22.9億円(2020年9月1日現在) 
資本金 50,000 千円(2020年2月7日現在)
1単元の株式数 100 株
監査人 太陽有限責任監査法人
主幹事証券会社 みずほ証券
引受幹事証券会社 大和証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
マネックス証券
岡三証券
エース証券

ミクリードの沿革

株式会社ミクリードは、1995年に株式会社ミスミの事業部としてタートしました。
その後、2012年に株式会社カクヤスにより株式会社ミクリードが設立し、カクヤスのフード事業を継承し、現在に至ります。
また、ミクリードは、2020年3月に東証マザーズへ上場しました。

1995年10月 株式会社ミスミ(現株式会社ミスミグループ本社)の多角化事業の一環としてフード事業開始。
2006年4月 株式会社ミスミがフード事業を子会社化し株式会社ミクリード(旧)を設立
2007年10月 株式会社ミスミは株式会社ミクリード(旧)の全株式を株式会社カクヤスへ譲渡。
2008年6月 株式会社カクヤスは株式会社ミクリード(旧)を吸収合併。以後、株式会社カクヤスのフード事業として事業を継続。
2012年11月 株式会社カクヤスが株式会社ミクリードを設立。
2013年3月 株式会社ミクリードは株式会社カクヤスのフード事業を承継。以後、株式会社ミクリードとして事業を継続。  
国分株式会社(現国分グループ本社株式会社)と事業提携。株式会社カクヤスは国分株式会社へ株式会社ミクリードの株式の49%を譲渡。
2013年11月 株式会社トーホーと事業提携。国分株式会社は株式会社ミクリードの株式の10%を株式会社トーホーへ譲渡。
2016年1月 カクヤスグループのグループ再編により、株式会社カクヤスが保有する全当社株式を株式会社カクヤスの親会社となった株式会社SKYグループホールディングスが継承。
2020年3月 東証マザーズへ上場。

ミクリードの事業内容

ミクリードは、「「日常生活の笑顔あふれる食事シーンに貢献する」」を経営理念に掲げ、個人経営の居酒屋をメインとした 中小飲食店への業務用食材の通信販売を主な事業として運営する企業です。
個人経営の居酒屋や飲食店は、人手が不足する中で仕入・調理・接客・決済など多様な仕事に対応しなければならず、一つ一つの仕事の手間を削減したいというニーズが生じています。
しかし、事業規模が小規模であるため、仕入に際しては自らスーパーへ買い出しに行かなければならなかったり、下ごしらえから全て自分で調理するしかないなど、大手飲食店に比べて多くの手間がかかり、経営に悪影響を与えています。
そのような背景から、ミクリードは小規模の飲食店を中心とした店舗へ業務用の食材を通信販売によって提供し、中小飲食店をサポートするビジネスを展開しています。

ミクリードの事業系統図

① 商品・サービスについて

ミクリードは肉・魚・野菜・串・揚物・デザートなど4千点の商品を即日出荷できる体制を構築し、中小飲食店に向けてサービスを提供しています。

商品は、全て見積り不要の統一価格で発注され、翌日には店舗へ届く仕組みとなっています。
また、顧客の手間を削減するため、短時間で簡単に調理できる冷凍食品や小規模な店舗の使用量に合わせてに合わせた小パックやバラ凍結での提供を行っている点もミクリードが供給する商品の特徴です。

販売体制は、365日受注・出荷ができる体制で構築されており、閉店後でも発注を希望する顧客ニーズに合わせ受注センターは電話での注文は深夜2時まで、FAX・WEBでの受付は 24時間体制となっています。

ミクリード 販売体制

 

② 主要なKPI

以下の図は、ミクリードの年間売上高と月平均利用店舗数の推移を表したグラフです。

ミクリードのKPIどちらの指標も概ね右肩上がりであり、売上高、店舗数とも直近6期は増加し続けていることがわかります。
特に、2020年3月期は、期末に新型コロナウイルスの影響で時短営業や閉店の対応をした店舗があることが考えられますが、売上高、平均利用店舗数とともに増加させた状態で期を終えています。
このことから、ミクリードは、厚く安定した顧客基盤の構築に成功していることが推測できます。

有価証券報告書情報

連結の経営指標(過去3期分)

第8期の業績は以下の通りです。

  • 売上高:4.1億円(前年比+0.3%)
  • 経常利益:0.2億円(前年比+8.5%)
  • 当期純利益:0.1億円(前年比+△4.8%)
第6期 第7期 第8期
決算年月 2018年3月 2019年3月 2020年3月 
売上高(百万円) 4,038 4,061 4,073
経常利益(百万円) 106 141 153
当期純利益(百万円) 34 110 105
純資産額(百万円) 739 837 975
総資産額(百万円) 1,276 1,375 1,418
自己資本比率 57.9% 60.9% 68.7%
営業キャッシュフロー(百万円) 130 154 187
投資キャッシュフロー(百万円) △37 △238 △36
財務キャッシュフロー(百万円) △21 △13 31
現金・現金同等物の期末残高(百万円) 517 419 601
従業員数 14人 15人 16人

 

単体の経営指標(過去5期分)

5期の業績を見ると、売上はで右肩上がりに微増を続け4年間で約10%伸長しました。
また、利益に関しては売上には連動せず、増減を繰り返していることがわかります。
ただし、5期の間でマイナスになった期は過去5年間ではありません。

また、発行済株式総数の変動についての注釈は以下の通りです。

  • 2017年1月1日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を実施。
  • 2017年7月1日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を実施。
  • 2019年12月3日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施。
第4期 第5期 第6期 第7期 第8期
決算年月 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月 2020年3月
売上高(百万円) 3,681 3,927 4,038 4,061 4,073
経常利益(百万円) 221 237 106 141 153
当期純利益(百万円) 138 141 34 110 105
資本金(百万円) 50 50 50 50 77
発行済株式総数 100 10,000 1,000,000 1,000,000 2,108,000
純資産額(百万円) 675 726 739 837 975
総資産額(百万円) 1,185 1,269 1,276 1,375 1,418
自己資本比率 57.0% 57.2% 57.9% 60.9% 68.7%
従業員数 10人 14人 14人 15人 16人

 

上場時の株主構成

上位10位までの株主は、以下の通りです。

株主 所有株式数 比率 ロックアップ
株式会社SKYグループホールディングス 1,020,000 47.22% 180日間
国分グループ本社株式会社 780,000 36.11% 180日間
株式会社トーホー 200,000 9.26% 180日間
片山 礼子 75,000 3.47% 継続保有
石井 文範 40,000 1.85% 継続保有
長島 忠則 5,000 0.23% 継続保有
青木 秀治 5,000 0.23% 継続保有
源川 史仁 5,000 0.23% 継続保有
西口 昌伸 5,000 0.23% 継続保有
片山 康 5,000 0.23% 継続保有

上場時(IPO)の募集・売出し情報

公募・売出し・調達額情報

公募価格は890円、吸収金額(調達額)は9.5億円とされています。
また初値は、818円となりました。

仮条件 790円 ~ 890円
公募・売出価格 890円
想定価格 890円
初値 818円(公募価格比△8.1%)
公募株数 50,000 株
売出株数 882,000 株
オーバーアロットメントによる売出し株数 139,800 株
吸収金額(調達額) 9.5億円(※オーバーアロットメントを含む株数×公募価格で計算)