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【新規上場企業分析】ランディックスのIPO・時価総額・業績・事業内容・有価証券報告書を徹底分析

ランディックスの概要

ランディックスの基本情報

はじめに株式会社ランディックスの基本情報を紹介します。上場日は2019年12月19日、市場はマザーズ、想定時価総額は41.8億円、上場時の時価総額は100.1でした。

会社名 株式会社ランディックス
設立日 2001年2月13日
上場日 2019年12月19日(承認日:2019年11月15日)
市場 マザーズ
証券コード 2981
業種 不動産業
決算期 3月
ホームページアドレス https://landix.jp/
発行済株式総数 2,334,693 株(2019 年 11 月 15 日現在)
上場時発行済株式総数


2,734,693 株
※公募分を含む。

公募株数 400,000 株
想定価格 1,530円
想定時価総額 41.8億円 (※上場時発行済株式総数×想定価格で計算)
初値 3,660円
上場時時価総額 100.1億円(※上場時発行済株式総数×初値で計算)
時価総額 44.4億(2020年9月11日現在)
資本金 136,498 千円(2019 年11月15日現在)
1単元の株式数 100株
監査人 有限責任 あずさ監査法人
主幹事証券会社 大和証券
引受幹事証券会社


SBI証券
みずほ証券
楽天証券
岡三証券
岩井コスモ証券
SMBC日興証券

ランディックスの沿革

株式会社ランディックスは、2001年に株式会社アーバン・ライフとして東京都で設立されました。 
ランディックスは、不動産関連の業務を創業期から運営しており、複数回の商号変更や組織変更を経て、2019年12月に東証マザーズへの上場を果たしています。

2001年2月 東京都目黒区に新規事業の検討を目的とした株式会社アーバン・ライフを設立
2002年9月 株式会社コスモプランニングに商号変更した上で、不動産の売買・賃貸・コンサルティング業を開始
2003年8月 株式会社ランディックスに商号変更
不動産売買事業の効率化を目的として株式会社グランデ(現 連結子会社)を世田谷区桜新町に設立当社子会社の株式会社グランデが宅地建物取扱業許可取得(東京都知事免許)
2016年7月 不動産の売買仲介の営業所として、自由が丘センターを開設株式会社グランデの本店を自由が丘センターへ移転
2017年3月 資本金99,100千円に増資
株式会社グランデを100%子会社化
2017年4月 当社ITメディア「sumuzu(スムーズ)」のプレオープン(前身LANDNET)
2017年12月 資本金128,776千円に増資
2018年1月 オーダーメイド住宅の建築請負紹介および不動産記事コンテンツ発信サイト
「sumuzu(スムーズ)」のリリース
2018年4月 不動産の売買仲介の営業所として、恵比寿センターを開設株式会社グランデの本店を恵比寿センターへ移転
2018年11月 不動産テック協会に加入
マーケティングオートメーション導入によるITマーケティングスタート
2018年12月 チャットボット導入
2018年12月 資本金136,498千円に増資
2019年3月 建築希望顧客と建築家・施工業者との簡易マッチングスタート
※簡易マッチングでは施工業者の特徴を個別にとりまとめており、顧客が建築の趣向を選択することで最適な施工業者をピックアップするサービスをスタート
2019年7月 土地相場が簡単にわかるsumuzuサービス「相場ウォッチャー」サービススタート
2019年8月 建築希望顧客への情報提供の効率化を目的として、土地に合わせた建築プランをネットを通じて提供する「建築プラン提供サービス」スタート
2019年10月 無料・匿名でオーダー住宅の相見積ができるサービス「sumuzu Matching」スタート
2019年12月 東京証券取引所マザーズ市場へ上場、資本金436,418千円に増資
2020年3月 資本金459,210千円に増資

SREホールディングスの事業内容

ランディックスは、不動産を通じて喜び・感動をというスローガンを掲げ、オーダーメイド住宅の建設をサポートする事業を中心としてビジネスを展開しており、主に個人顧客であるユーザーとハウスメーカーをマッチングさせるモデルで事業運営を行っています。
また、事業セグメントは、オーダーメイド住宅の建設サポートを目的とした「sumuzu」事業と不動産賃貸を業務とする「賃貸」事業に2分されており、主要なセグメントと事業系統を表した図は以下の通りです。

  1. 「sumuzu」事業
  2. 「賃貸」事業
事業系統図

 

 

① 「sumuzu」事業  

「sumuzu」事業は、オーダーメイド住宅に関わる土地の取得から建設後のアフターフォローまでをトータルでサポートするランディックスの主軸となる事業セグメントです。
「sumuzu」事業で行われるメイン業務は、ユーザーとハウスメーカーやデザイナーをマッチングさせる業務となります。

この事業は、住宅用地等を仕入れて分譲することによる売買収入、不動産仲介収入、オーダーメイド住宅建築に伴う建築業者からの紹介手数料収入を獲得する収益モデルによって運用されています。

また、イベントや来店など対面形式の接客だけでなく、自社サイト「sumuzu」経由の集客を行い、ネットとリアルを融合させた「オムニチャネル」でのマーケティング活動を推進されています。


近年では、インターネットを経由した集客の割合が高まっており、ランディックスの42.2%はネット経由での集客による成約となりました。(2020年3月期実績)

② 賃貸事業  

「賃貸」事業は、ランディックスが自社で所有する賃貸物件をユーザーに貸し出し、賃貸収入を得る第2の事業セグメントです。


「賃貸」事業は、「sumuzu」事業と比較した場合、会社全体の収益構造としては過少ですが、賃料収入を継続的に得ることで収益を安定させることができるため、収益基盤を形成するために重要な事業となります。

有価証券報告書情報

連結の経営指標(過去3期分)

第20期の業績は以下の通りです。

  • 売上高:80.9億円(前年比+25.5%)
  • 経常利益:9.7億円(前年比+16.4%)
  • 当期純利益:6.8億円(前年比+18.1%)
第18期 第19期 第20期
決算年月 2018年3月 2019年3月 2020年3月 
売上高(千円) 5,581,200 6,441,093 8,086,485
経常利益(千円) 664,429 832,728 969,085
当期純利益(千円) 436,919 571,611 675,228
純資産額(千円) 2,632,440 3,191,619 4,474,916
総資産額(千円) 6,053,067 6,813,854 8,157,181
自己資本比率 43.5% 46.8% 54.9%
営業キャッシュフロー(千円) 129,083 188,735 1,291,769
投資キャッシュフロー(千円) △3,947 55,870 △767,820
財務キャッシュフロー(千円) 179,670 107,186 573,817
現金・現金同等物の期末残高(千円) 2,241,325 2,593,398 3,691,032
従業員数 40人 44人 46人

 

単体の経営指標(過去5期分)

5期の業績を見ると、売上は若干の右肩上がりで緩やかに成長していますが、第19期と比較して第20期は減収減益となりました。
また、利益に関しても売上と似たような推移を辿っており、直近5期で赤字の期はありません。

なお、ランディックスは2017年6月27日付で普通株式1株につき1,000株の割合で株式分割を実施しています。

第16期 第17期 第18期 第19期 第20期
決算年月 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月 2020年3月 
売上高(千円) 774,374 725,750 750,421 930,155 827,827
経常利益(千円) 285,989 346,610 242,570 407,528 267,287
当期純利益(千円) 194,124 236,215 154,647 319,562 286,689
資本金(千円) 10,000 99,100 128,776 136,498 459,210
発行済株式総数 200 227 2,322,993 2,334,693 2,775,393
純資産額(千円) 1,501,493 1,915,909 2,129,909 2,437,039 3,331,798
総資産額(千円) 1,908,119 2,754,444 2,927,052 3,235,558 4,690,668
自己資本比率 78.7% 69.6% 72.8% 75.3% 71.0%
従業員数 23人 25人 33人 37人 40人

セグメント別業績

第20期のセグメント別経営成績は表の通りです。 収益構造としては、

  • sumuzu 事業:99.1%
  • 賃貸事業:0.9%

であり、売上構造のほぼ全てがマッチングをはじめとしたオーダーメイドハウスの建築サポートを行う「sumuzu」事業によって収益化されています。

指標 全体 sumuzu事業 賃貸事業
売上高(千円) 8,086,485 8,013,071 71,076
売上高前年同期比 +25.5% +25.9% △5.5%
経常利益(千円) 969,085
当期純利益(千円) 286,689

 

上場時の株主構成

上位10位までの株主は、以下の通りです。

株主 所有株式数 比率 ロックアップ
岡田 和也 1,510,000 60.70% 90日間
MJ・R合同会社 500,000 20.10% 90日間
岡田 英利子 120,000 4.82% 90日間
岡田 光盛 120,000 4.82% 90日間
渡邉 光章 35,000 1.41% 90日間
古室 健 35,000 1.41% 90日間
小野 雅之 35,000 1.41% 90日間
宇野 康秀 30,000 1.21% 90日間
岡田 純子 20,000 0.80% 90日間
中山 周一郎 19,000 0.76% 90日間

上場時(IPO)の募集・売出し情報

公募・売出し・調達額情報

公募価格は1,630円、吸収金額(調達額)は12.2とされています。 また初値は、3,660となりました。

仮条件 1,530円 ~ 1,630円
公募・売出価格 1,630円
想定価格 1,530円
初値 3,660円 (公募価格比+124.5%)
公募株数 400,000
売出株数 250,000
オーバーアロットメントによる売出し株数 97,500
吸収金額(調達額) 12.2億円(※オーバーアロットメントを含む株数×公募価格で計算)

この記事の監修者

赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。
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