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【新規上場企業分析】アクアージアのIPO・時価総額・業績・事業内容・有価証券報告書を徹底分析

アクシージアの概要

アクシージアの基本情報

はじめに、株式会社アールプランナーの基本情報を紹介します。
上場予定日は2021年2月10日、市場はマザーズ、想定時価総額は350.9億円です。

会社名 株式会社アクシージア
設立日 2011 年 12 月 21 日
上場日 2021 年 2 月 18 日(承認日:2021年1月15日)
市場 マザーズ
証券コード 4936
業種 化学
決算期 7月
ホームページアドレス https://axxzia.co.jp/
発行済株式総数 22,800,000 株(2021 年 1 月 15 日現在)
上場時発行済株式総数 25,800,000 株
※公募分を含む。
公募株数 3,000,000 株
想定価格 1,360円
想定時価総額 350.9 億円 (※上場時発行済株式総数×想定価格で計算)
資本金 98,000 千円(2021 年 1 月 15 日現在)
1単元の株式数 100 株
監査人 PwCあらた有限責任監査法人
主幹事証券会社 大和証券
引受幹事証券会社 野村證券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
楽天証券
丸三証券
岡三証券

アクシージアの沿革

アクシージアは、2011年に東京都において、オリエンティナ化粧品株式会社として設立されました。
化粧品の開発・製造販売をメイン事業として展開していますが、海外へ強い販路を有していることが事業の特徴であり、現在は中国市場に強い販路を形成しています。

2011年12月 東京都新宿区西新宿一丁目にてオリエンティナ化粧品株式会社を設立。
(資本金9百万円)

美容施設向け化粧品開発・製造に着手。
2012年11月 社名をオリエンティナ化粧品株式会社より株式会社アクシージアへ変更。
2013年 2月 資本金を10百万円に増資。
2013年 4月 東京都新宿区西新宿六丁目に本社を移転。
2013年 5月 化粧品製造販売業許可取得 許可番号(13C0X11007)
化粧品製造業許可取得 許可番号(13CZ200772)
2013年 9月 美容施設向けスキンケアブランド「ルシエル ド ローブ」を上市
2016年 5月 小売市場向け目もとケア・スキンケアブランド「ビューティー アイズ」を上市。
2016年 8月 小売市場向けサプリメントブランド「ヴィーナス レシピ」を上市。
2017年11月 大阪府大阪市中央区に大阪営業所を開設。
2018年 4月 Xiaozi Cosmetic (Shanghai) Inc.を連結子会社(100%)として設立。
2018年 5月 AXXZIA (HongKong) International Limitedを連結子会社(100%)として設立。
資本金を38百万円に増資。
2018年10月 資本金を98百万円に増資。
2018年12月 静岡県駿東郡小山町「富士山麓フロンティアパーク小山」に工場建設用地を取得。
2019年 2月 中国大手ECプラットフォーム「RED(小紅書)」にアクシージア旗艦店を出店。
2019年 4月 中国大手ECプラットフォーム「Tmall Global(天猫国際)」にアクシージア旗艦店を出店。
2019年 5月 小売市場向けスキンケアブランド「エイジーセオリー」を上市。
2020年 8月 福岡県福岡市博多区に福岡営業所を開設。

アクシージアの事業内容

アクシージアは、「女性の染色体XXを美の象徴と位置づけ、アジア(ASIA⇒AZIA)の美を日本から世界へ発信する総合ビューティーソリューションカンパニーを目指す」を経営理念として掲げ、化粧品及び健康補助食品の製造・販売を主な事業として展開しています。
エステサロン、リテール、ECなど複数の販売チャネルによって商品を販売しており、国内だけでなく海外にも販売網を有していることが特徴です。
以下は、アクシージアの事業系統を表した図です。

アクシージアの事業系統図

① 取扱製品と販売チャネル 

アクシージアの取扱商品は、エステサロンなどの美容施設や個人消費者に向けて販売される中〜高価格帯の商品です。
エステサロンなど美容施設向けの商品としては、専用スキンケアラインをサロン専売ブランド販売として展開しています。
他方、BtoCブランドとして個人消費者向けに販売される商品は、スキンケアと美容ドリンクの要素をを融合させたエイジングケアシリーズ、ニッチでありながら悩みの多い目もとケアに特化したスキンケアシリーズなどの商品です。

また、アクシージアの販売チャネルは、主に卸売り業者を介した「エステサロンへの販売」、インターネットを利用した「EC」、百貨店や免税店などの小売店を利用した「リテール」となります。
販売は、国内外で幅広く展開されていますが、特に中国・香港地域において強い販売網を有している点がアクシージアの販売戦略の特徴です。

② 事業の特徴 

アクシージアは「日中各々の優位性を活かした事業展開」をコンセプトに商品開発や販売における戦略を構築しており、中国市場に強い販売網を有します。
事業の最大の特徴は、日本市場向けに投入した製品を中国市場に展開するのではなく、中国現地での市場調査を基に、中国での消費者ニーズが高いと想定される製品を4P設計(4P=product、price、place、 promotion)を基準に展開している点です。

日系企業の化粧品は、アジアでの人気が非常に高く、特に中国をはじめとする東アジア市場では高い優位性を持ちます。
そして、このような強みを生かし、中国市場において、製品開発段階でテストマーケティングなどを実施し、多様なチャネルを通じて幅広い顧客層への販売に注力している点がアクシージアの事業戦略の最大の特徴です。

有価証券報告書情報

連結の経営指標(過去2期分)

第9期の業績は以下の通りです。

  • 売上高:42.9億円(前年比 +24.4%)
  • 経常利益:10.3億円(前年比 △34.2%)
  • 当期純利益:7.2億円(前年比 △26.0%)
第8期 第9期
決算年月 2019年7月 2020年7月
売上高(千円) 3,448,507 4,290,404
経常利益(千円) 1,383,096 1,030,348
当期純利益(千円) 903,876 717,371
純資産額(千円) 1,552,165 2,264,086
総資産額(千円) 2,420,272 2,891,762
自己資本比率 64.1% 78.3%
営業キャッシュフロー(千円) 749,553 161,517
投資キャッシュフロー(千円) △317,000 △90,704
財務キャッシュフロー(千円) 246,316 △105,182
現金・現金同等物の期末残高(千円) 976,052 924,558
従業員数 61人 95人

 

単体の経営指標(過去5期分)

以下は、アクシージアの過去5期分の業績です。 
売上は、第5期と比較して15倍以上に増加しており、右肩上りに成長しています。
また、利益に関しても概ね右肩上りの傾向であり、5期を通じて赤字のタームはなく、終始黒字の状態をキープしています。
なお、アクシージアは、2019年4月1日付で普通株式1株につき30株の株式分割を実施しました。

第5期 第6期 第7期 第8期 第9期
決算年月 2018年7月 2017年7月 2018年7月 2019年7月 2020年7月
売上高(千円) 269,877 534,171 2,196,417 3,467,232 4,093,679
経常利益(千円) 10,907 119,158 884,336 1,412,489 862,716
当期純利益(千円) 10,837 112,151 602,181 924,568 576,112
資本金(千円) 10,000 10,000 38,000 98,000 98,000
発行済株式総数 200 200 760 22,800 22,800
純資産額(千円) △92,286 19,864 650,978 1,575,546 2,151,659
総資産額(千円) 176,091 323,711 1,178,007 2,438,174 2,761,763
自己資本比率 6.1% 55.3% 64.6% 77.9%
従業員数 13人 13人 29人 51人 74人

 

株主構成

上位10位までの主要な株主は、以下の通りです。

株主 所有株式数 比率 ロックアップ
段 卓 5,760,000 24.84% 180日間
王 暁維 5,760,000 24.84% 180日間
株式会社イーグルファイナンス 3,000,000 12.94% 180日間
創維科技實業有限公司 3,000,000 12.94% 180日間
段 世純 2,400,000 10.35% 180日間
武 君 1,725,000 7.44% 180日間
雑賀 俊行 1,200,000 5.17% 180日間
吉田 雅弘 45,000 0.19%
張 輝 45,000 0.19%
福井 康人 45,000 0.19%

新規上場(IPO)の募集・売出し情報

公募・売出し・調達額情報

想定価格は1,360円、吸収金額(調達額)は103.2億円と予想されています。

仮条件 未発表
公募・売出価格 未発表
想定価格 1,360円
初値
公募株数 3,000,000 株
売出株数 3,600,000 株
オーバーアロットメントによる売出し株数 990,000 株
吸収金額(調達額) 103.2億円 (※オーバーアロットメントを含む株数×想定価格で計算)

この記事の監修者

赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。
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