どういう調査をされるのかな?
でも財産を隠してもわかりっこないよね?
個人再生の財産調査は、財産目録といった書類から、さいむくんが持ってる財産を細かく調査するんだよ。
特に通帳のコピーからお金の流れは確認されてしまうし、依頼した弁護士と裁判所の二重チェックがあるから、財産を隠し通すのは難しいんだ。
よし、今日は個人再生の財産調査はどこまで調べられるのか、財産隠しをするリスクも一緒に教えてあげるね!
この記事でわかること
- 個人再生の財産調査はどこまで調べられるのか
- 個人再生で財産隠しをするリスク
- 個人再生で財産調査が重要な理由
個人再生では、財産目録といった資料をベースに財産をチェックされます。
仮に財産を隠したと判断されると、個人再生ができないばかりでなく詐欺に問われる恐れもあります。
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個人再生ではどこまで調べられる?調べられる内容
ここでは、個人再生で借金を減額するにあたり、どんな点を調べられるのかざっと紹介するね!
財産調査のもっと細かい具体的な内容に関しては「個人再生の財産調査で裁判所はどこまで調べる?」で解説するよ!
債務者の財産の調査
でも、自己破産みたいに財産を没収しないのに、どうして個人再生でも財産を調査されるんですか?
それに、個人再生の返済額は持っている財産によっても左右されるんだね。
今みたいに1,000万円のマンションがあるなら、それを考慮して返済額がちょっと高くなるんだ。
とにかく個人再生ができるかどうか、そしてどのくらい返済するかを決めるために調査されるんだね。
この辺は「個人再生で財産調査をされる理由」でも詳しく解説するね。
- 預貯金
- 給料・退職金
- 持ち家・不動産
- 車・バイク
- 生命保険の解約返戻金
- 株などの有価証券
- 仮想通貨
- 積立金 など
債務者の借金の調査
不正行為がないかどうかの調査
個人再生で調査されるのは、財産隠しや偏頗弁済(へんぱべんさい)をしていないかどうかだね。
個人再生自体ができなくなりますね。
個人再生では、業者の借金だけでなく、家族や友人からの借金なども手続きの対象となる。
もし家族や友人にだけ返済すると、他の業者からしたら不公平だよね。
こうした不公平な行為がないように、調査されるってことだね。
ちなみに、個人再生のこうした調査は、裁判官か個人再生委員という人が行うよ。
個人再生の財産調査で裁判所はどこまで調べる?
個人再生では、「財産目録」という書類を提出して、財産を申告するんだ。
そして財産の申告の際に一緒に提出された資料などをくまなくチェックするんだね。
各裁判所によっても異なるけど、日本弁護士連合会で公開してる資料はこういう感じだよ。
- 預貯金
- 給料・退職金
- 持ち家・不動産
- 車
- 生命保険の解約返戻金
- 株などの有価証券
- 仮想通貨
- 積立金 など
預貯金:通帳のコピーで収支を確認
個人再生では、過去2年分の通帳のコピーを提出しないといけいない。
また、通帳のコピーから過去のお金の流れや、収支、どの借金をいくらくらい返済しているか、不正な引出しがないかなどがチェックされるんだね。
給料・賞与・退職金:給与明細・口座などから確認
確認される資料はこんな感じだね。
- 給与明細
- 源泉徴収票
- 退職金見込額証明書
- 年金などの受給証明書
- 児童手当支給決定書
- 課税証明書・確定申告書 など
不動産:登記簿などによって確認
チェックされる資料はこんな感じだね。
- 登記事項証明書(登記簿謄本)
- 固定資産税評価証明書
- 住宅ローンの契約書・償還表 など
査定書は、一般の不動産会社にお願いして無料で査定依頼しよう!
不動産は固定資産税が課税されているはずだから、隠せないよ。
車・バイク:自動車検査証や登録事項証明書により確認
チェックされる資料はこんな感じだよ。
- 車検証
- 登録事項証明書
- 車やバイクの査定書
査定書は自動車販売店などで無料で査定してもらおう!
また自動車税などが課税されているから、当然隠すのは難しいよ。
保険:保険証券などから確認
保険の場合も、税金が控除されたりするから隠すのは難しいね。
保険は以下のような資料で確認されるよ。
- 保険証券
- 解約返戻金証明書 など
有価証券:証券のコピー
超簡単にいえば、株を購入すると証券ってやつがもらえるんだ。
例えば、株式会社や投資信託の会社が発行してくれるんだね。
有価証券も当然金額に応じて課税されるから、隠すのは難しいよ。
チェックされる資料はこんな感じ。
- 証券のコピー
- 証券の時価がわかる資料 など
仮想通貨:取引銀行の残高資料
ちなみに、仮想通貨も金額に応じて課税されるから、隠すのは難しいよ。
積立金:給与明細など
もし給与明細に記載がなければ、社内積立に関する契約書や就業規則などを確認して積立金額を算出することになるね。
その他財産
財産調査の対象になるものは、査定証明書が確認されることになるよ。
個人再生で財産隠しをするリスク
でもこういうのっていわなければ、裁判所はわからないんじゃないですか?
だって書類でしかチェックしてないですよね?
もちろん、課税されるようなものはバレちゃうと思うんですけど、かなり前に買った高価な壺とか、家まで来なければわかりようがないですよね?
ただ、過去の通帳のコピーなどからも何にお金を使ったのか一緒にチェックされる。
不審な点があれば、依頼を受けた弁護士が、個人再生を申し立てる前に徹底的に調べるんだよ。
それに恐ろしいのは、財産隠しが発覚した場合のリスクなんだ。
財産隠しがバレた場合のリスクも一緒に教えてあげよう!
個人再生の手続きが廃止される
もし、ちゃんとした財産の申告をせずに隠した場合は、個人再生の手続きが廃止される可能性があるよ。
廃止っていうのは、手続きが打ち切られてしまうこと。つまり、個人再生で借金が減額できなくなってしまうんだね。
法律にもこんな風に書かれているよ。
(再生手続の廃止)
第二百三十七条
中略
2 小規模個人再生において、再生債務者が財産目録に記載すべき財産を記載せず、又は不正の記載をした場合には、裁判所は、届出再生債権者若しくは個人再生委員の申立てにより又は職権で、再生手続廃止の決定をすることができる。この場合においては、第百九十三条第二項の規定を準用する。
【引用:民事再生法 – e-Gov】
しかも任意整理では借金は大幅に減額されないし、自己破産だと財産を失う恐れもありますよね。
ちゃんと個人再生をしたいなら、財産を隠さないほうがいいですね…。
再生計画が認められない
再生計画は、個人再生で裁判所に提出する返済計画のようなものだよね。
結局正確な財産がわからないと、計算した返済額も誤りになってしまう。
それに「債務者の財産の調査」でも話したけど、持ってる財産は返済額に影響するんだね。
所有している財産が多ければ、それに応じて返済額も高くなる。
もし財産を申告しないで、不当に返済額を減らせば、債権者は損をしてしまうよね。
結局時間とお金をかけて手続きしても再生計画が認められないとなると、借金は減らず何もかもが無駄になってしまうってことだね。
再生計画が取り消される
再生計画の取り消しになると、借金の減額はなかったことになる。
元の借金をまた払い続けなければならなくなるよ。
詐欺罪に問われる恐れがある
債権者の利益をなくす目的で財産を隠したり、不正行為をしたりすると、詐欺に問われることになるんだね。
民事再生法にも、詐欺再生罪に関して、10年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、あるいはその両方が科されると書かれているよ。
(詐欺再生罪)
第二百五十五条 再生手続開始の前後を問わず、債権者を害する目的で、次の各号のいずれかに該当する行為をした者は、債務者について再生手続開始の決定が確定したときは、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
中略
一 債務者の財産を隠匿し、又は損壊する行為
二 債務者の財産の譲渡又は債務の負担を仮装する行為
三 債務者の財産の現状を改変して、その価格を減損する行為
四 債務者の財産を債権者の不利益に処分し、又は債権者に不利益な債務を債務者が負担する行為
【引用:民事再生法 – e-Gov】
それならちゃんと手続きをして借金を減額してもらったほうがいいですね…。
当然依頼を受ける弁護士は、依頼者が罪に問われないように、正直に手続きを進めるんだ。
弁護士と裁判所に二重でチェックされることになるし、財産隠しは難しい上にリスキーでメリットは1つもないんだね。
個人再生で財産調査をされる理由
さっきいったように、個人再生の返済額は、所有している財産に応じて増減するんだね。
個人再生をした場合、債権者は自己破産をした場合よりも多く返済が受けられるようにしないといけないんだ。
覚えなくていいけど、このルールを清算価値保障原則(せいさんかちほしょうげんそく)なんていうよ。
個人再生 | 所有している財産も考慮して返済額が決まる |
自己破産 | 20万円を超えるような財産は没収・換金されて債権者に分配される
借金の返済義務はなくなる |
それじゃ債権者が可哀想ということで、高価な財産は没収されちゃうんですよね。
もし個人再生で、所有してる財産を考慮せずに借金の減額だけをすると、実は自己破産よりも債権者がもらえるお金が減ってしまう可能性があるんだ。
ちょっとわかりにくいと思うから、借金が500万円、財産が1000万円の場合の具体例を挙げるね。
個人再生 | 借金500万円→100万円まで減額
財産1000万円は借金をした人の手元に残る |
自己破産 | 借金500万円→返済義務はなくなる
財産1000万円→債権者に分配される |
でも自己破産なら、没収された財産分はもらえるわけですよね。
この手続きを上手く運用する上で、債権者のメリットを考え、最低でも自己破産以上のお金を受け取れるようにしようってことで、持ってる財産も返済額に考慮されるんだね。
だから財産調査も必要になるってワケなんだ。
個人再生の不安は弁護士に相談しよう!
個人再生では財産を隠すと、最悪詐欺に問われる恐れもある。
何より借金を減額できる手段を失うことになるから、財産は正直に申告するようにしよう。
また個人再生の手続きは複雑でわからないことも多いよね。
もし不安ならやっぱり弁護士に相談するようにしてね!
結局ミスで個人再生が認められないってなると、費用も時間も無駄になってしまうからね。
僕もよくわからない点はそのままにしないで、個人再生を成功させるためにもまず弁護士に相談しよう。
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おさらい!個人再生の流れと必要書類
個人再生で調査される際の流れ
- 弁護士に依頼
- 弁護士が財産・収支などを調査
- 個人再生の申し立て
- 履行テスト(※積み立てのテスト)
- 個人再生委員との面談・手続き開始
- 債権の届け出と調査(債権者と借金の確認)
- 再生計画案の提出・決議
- 再生計画案の認可
- 計画に返済開始
全体の流れをざっくりいえば、借金や財産などを調査を行い、裁判所に申し立てる。
その後、借金に関しては債権者にも聞き取りを行い、それに応じて返済額を決める。
その返済額に応じた再生計画を立てて、裁判所や債権者がOKすれば個人再生が認められるって感じだね。
個人再生で必要な書類や資料
- 申立書
- 陳述書
- 財産目録
- 債権者一覧表
- 清算価値チェックシート
その他必要な資料
本人確認書類 |
|
収入を証明する資料 |
|
財産関係の資料 |
|
住居・不動案に関する資料 |
|
判決や差し押さえ等の書類 |
|
まとめ
- 個人再生では財産調査が行われる
預貯金:通帳のコピー
給料・賞与・退職金:給与明細・口座など
不動産:登記簿・固定資産税評価証明書など
車・バイク:自動車検査証・査定書など
保険:保険証券・解約返戻金証明書など
有価証券:証券のコピー
仮想通貨:取引銀行の残高資料
積立金:給与明細など
- 個人再生で財産調査をされる理由は、所有している財産によって返済額が左右されるから
- 財産隠しをすると個人再生が認められず、最悪詐欺に問われる恐れもある
- 個人再生を成功させるためにも不安な点は弁護士に無料相談しよう!
お金や時間をかけて手続きしてるし、財産を隠すと借金はそのまま、詐欺に問われるなどリスクが大きすぎるね。
裁判所はもちろん、依頼した弁護士もしっかりチェックしてるから財産を隠すのはかなり難しいみたい。
それなら僕はちゃんと手続きに協力して、この生活から足を洗うぞ!
不安は弁護士に相談しよう!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。