体験談

債務整理するのはクズじゃない!人生をやり直すための第一歩!

さいむくん
さいむくん
Twitterで「債務整理する奴はクズだ」ってツイートを見ちゃったんだ…。

せっかく債務整理して借金問題を解決しようと思っていたのに、やっぱり債務整理したらクズ扱いなのかな…。

さいむくん!

「債務整理をする人はクズ」なんてまったくの間違いだよ!

債務整理は法的な正式の手続きだし、毎年何十万人もしている。むしろ、債務整理をせず滞納を続けるほうが悪いことだし、リスクもあるんだ。

せんせい
せんせい

さいむくんのように「債務整理する人はクズ」という意見をみかけ、債務整理するか迷っている人はいませんか。

債務整理する人がクズというのは全くの誤りであり、借金に困っているならむしろ前向きに検討するべきです。

今回は、債務整理がクズではない理由や借金を放置するリスク、債務整理の基礎知識についてわかりやすく紹介します。

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債務整理に関するツイート

さいむくん
さいむくん
先生…。僕がTwitterでみつけた、債務整理したくない人のつぶやきを見てよ…。

多くの人が、債務整理に対してネガティブな印象をもっていたり、誤解をしているみたいなんだ。

債務整理をしたくない人のつぶやき

せんせい
せんせい
どちらのツイートも債務整理したくないと考えている人の意見だね。

ただひとくちに債務整理といっても、後ほど紹介するように家族にバレない方法だったり、返済が厳しいなら一部だけ借金を減額する方法もある。

だからムリを続けて苦しみながら生活するより、一度弁護士に相談してみるのがいいと思うよ。

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債務整理するのはクズ?に関するつぶやき

せんせい
せんせい
次は、債務整理はクズという意見だね。

特にパチンコや競馬、競艇といったギャンブルで高額の借金を作ってしまい、債務整理することになった人はクズと言われることが多いようだ。

でも、そんな自分を反省して債務整理をし、新しく生活をやり直そうとしている人だってたくさんいる。

借金を放置し続ける人よりも、債務整理して頑張っていこうと考えている人の方が立派だと私は思うよ。

債務整理して良かったというつぶやき

せんせい
せんせい
最後に、実際に債務整理した人のつぶやきだね。

この人のように自分の借金問題についてしっかり考えて、今では生活を立て直した人もいる。

こんな人のことを、債務整理した過去があるからといってクズとは言えないよね?

先生の話を聞いていると「債務整理はクズ」と思っていた自分が恥ずかしく思えてきました。

僕も債務整理するために前向きに考えたいので、債務整理についてもっと詳しく教えてください!

さいむくん
さいむくん

債務整理する人はクズではない理由

せんせい
せんせい
それじゃあ、債務整理する人はクズではない理由について詳しく紹介していくね。
債務整理する人はクズではない理由
  • 債務整理は国が用意している正当な手続きだから
  • 毎年数十万人が利用するほど一般的なものだから
  • むしろ借金を放置する方が悪いし危険だから

債務整理は国が用意している正当な手続きだから

せんせい
せんせい
債務整理は、国が法律で定めている正当な手続きなんだ。

たとえば、自己破産なら破産法、個人再生なら民事再生法に手続きの方法が定められている。

破産法の規定をみてみると、「債務者について経済生活の再生の機会の確保を図ることを目的とする」(破産法1条)となっている。

つまり、借金をしてしまった人に経済生活(お金による生活)を改善する機会を作ることが、法律の目的とされているんだね。

ギャンブルや浪費だけでなく、怪我や病気、リストラが原因で借金を作ってしまうこともあるからそのような人たちも助けるために法律が存在するんだね。

ともだち
ともだち

毎年数十万人が利用するほど一般的なものだから

せんせい
せんせい
それに債務整理は、実はそれほど珍しい手続きではないんだ。

令和2年の司法統計によると、裁判所で行われた債務整理件数は約9万件となっている。

ここに、裁判所では行わない任意整理という手続きを足すと、年間数十万~数百万件以上も債務整理が行われているといわれているんだ。

えっ、そんなにたくさん債務整理が利用されているんですね!

プライバシーに関することだから言わない人が多いだけで、周りにも経験者はたくさんいるのかも。

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
こうやってデータでみると、債務整理がどれだけ一般的なものなのかよくわかるね。

逆にいえば、毎年多くの人が債務整理をしたおかげで借金の返済地獄から抜け出しているってことにもなる。

だから、「債務整理はクズ」と思い込んでしまって、自分の可能性を自分で潰してしまうのはもったいないことなんだよ。

むしろ借金を放置するほうが悪いし危険だから

せんせい
せんせい
債務整理なら自分が借りた借金に対して責任を持って決着をつけることになる。

しかし、債務整理せず、結局返済できなかった場合について考えてみよう。つまり、債務整理をせずに借金を放置し、借金や債権者から逃げた場合だ。

債権者としては、急に債務者と連絡が取れなくなって、自分のお金も全く返ってこない状況だ。裁判をするにも手間も費用もかかる。とても困るよね。

自分の借金ときちんと向き合うのか、それとも逃げるのか、どちらのほうが無責任なのか分かるよね。

確かに…。

債務整理は、自分の借金問題を解決するためだけではなく、債権者のためでもあるんですね。

ともだち
ともだち

借金を放置したときのリスク

せんせい
せんせい
それじゃあ、借金を放置したときのリスクについて紹介していこう。
借金を放置したときのリスク
  • 電話や手紙で借金の取り立てが続く
  • クレジットカードやローンを強制解約される
  • 遅延損害金が増え続ける
  • ブラックリストにのる
  • 訴えられ裁判になる
  • 給与や貯金などの財産が差し押さえられる
  • 保証人に迷惑がかかる

電話や手紙で借金の取り立てが続く

せんせい
せんせい
借金を滞納すると、借入先から電話や手紙で取り立てを受けるよ。何度も何度も返済の連絡がくると、精神的に疲れてしまう。

それだけではなく、家や職場にも電話や手紙が届くことになるから、借金があることを周りにバレてしまう原因にもなるんだ。

クレジットカードやローンを強制解約される

せんせい
せんせい
クレジットカードやローンの支払いを滞納すると、それらを強制解約されることになるよ。

多くのクレジットカードは、滞納してから3週間程度でクレジットカードの利用ができなくなり、滞納から3ヶ月もすると強制解約される。

また、ローンを強制解約されると、ローン残高を一括で請求されることになったりするんだ。

遅延損害金が増え続ける

せんせい
せんせい
借金を滞納すると、滞納した罰金として遅延損害金(ちえんそんがいきん)が発生する。

遅延損害金は、多くの場合年率14.6%~20%に定められて、1日ごとに発生する。

例えば10万円の借金を1ヶ月(30日)滞納し、遅延損害金の年率が20%なら、約1,643円の遅延損害金が発生するんだ。

1か月で1,643円程度なら、そんなに高額でもないね。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
確かに、一部だけを見るとそうかもしれない。でも、複数回の滞納があり、残額を一括請求された場合を考えてみよう。

遅延損害金は「返済日までに支払うべき額」に対して発生するから、残額の一括請求をされている場合には、残額全額を基礎として遅延損害金が発生することになる。

だから、返済日までに返済できない場合には、すぐにでも債務整理を考えたほうがいいよ。

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ブラックリストにのる

せんせい
せんせい
借金を滞納すると、信用情報に事故情報が記録される。

信用情報とは、個々人のお金に関するやりとりを記録している情報のことで、クレジットカードやローンの審査で参考にされる。

この信用情報に滞納記録のような事故情報が記録されることを、一般的にブラックリストにのるというよ。

ブラックリストにのると新規の借入や、クレジットカードが作れなくなってしまうみたいだよ。

返済の滞納をしてブラックリストに載った場合には、滞納分を完済してから5年経てばブラックリストから削除される。永遠に残るわけではないとはいえ、5年はやっぱり長いよなぁ。

自分がブラックリストに載っているか確認する方法や、ブラックリストに載っている間に起きることについては、以前にもお話してくれましたね。

ともだち
ともだち

【参照:ブラックリストは完済しないと消えない?確認方法や審査について

訴えられ裁判になる

せんせい
せんせい
強制解約や一括請求されても、なお債権者からの催促を無視し続けると、債権者から訴えられ、裁判になる。

債権者としては、いつまでもお金を返してもらえないから、裁判所という国家権力のパワーでお金を回収しよう、と思うわけだね。

裁判所が差押えの許可を出すと、生活に必要な一部の財産を除いて、すべての財産が没収されることになる。

給与や貯金などの財産が差し押さえられる

さいむくん
さいむくん
差押えといっても、僕はとくに財産なんてもってないですよ。

不動産や自動車などもないし、特に差押えは怖くないかも!

差し押さえの対象は、不動産や動産(不動産以外の財産、自動車など)だけでなく、債権も含まれるよ。

例えば、給料や貯金なども差押えの対象になるということだ。

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
借金の返済ができないような生活状況なのに、給与や貯金を差し押さえられることになれば、より生活が悪化してしまいます…。

だから、差し押さえが来る前になんとしても債務整理で生活を立て直す必要がありますね!

差し押えが行われるまでの流れや、裁判になった場合の対処法については、以前にも教えてもらいました。

【参照:借金返済を滞納すると差し押さえ!対処法と時効成立はいつ?

保証人に迷惑がかかる

せんせい
せんせい
借金の滞納は、自分だけの問題で済まないこともある。例えばローンを組むときに親が保証人になっていたとしよう。

もし自分が返済できず滞納した場合、ローン会社は保証人である親にローン残高を一括で請求するよ。

そうか、保証人がいる場合には、滞納によって保証人に迷惑がかかることになるのか。

自分の借金で自分が差押えを受けるのは、まだ我慢ができるけれど、保証人になってくれた人にまで迷惑がかかるのは避けたいな…。

さいむくん
さいむくん

債務整理の基礎知識|債務整理の特徴や効果

せんせい
せんせい
ここまでは、債務整理がクズではない理由や、借金を放置するリスクについて紹介してきた。以下からは、債務整理の正しい基礎知識について解説していくよ。

債務整理とは、法的な手続きによる借金の減額や免除の制度のことで、①任意整理、②個人再生、③自己破産の3種類がある。

債務整理すると借金減額や免責ができる

せんせい
せんせい
3種類の債務整理にはそれぞれ特徴があるけど、すべての手続きに共通するメリットとして、これらのことがあるよ。
債務整理するメリット
  • 月々の返済が楽になる
  • 取り立てを止めることができる
  • 完済までの道のりが見える

さらに詳しい債務整理のメリットについては、下記の記事で紹介しているよ!
ともだち
ともだち

【参照:債務整理とは?種類や特徴・メリットをわかりやすく解説

任意整理をすると利息をカットできる

せんせい
せんせい
任意整理とは、クレジットカード会社や消費者金融など借入先と直接交渉して、3~5年以内の完済を条件に、今後の利息などをカットしてもらう手続きだよ。

裁判所を通さない手続きだから、比較的費用が安いメリットがある。それに、どの借金を整理するか自分で選べるから、保証人に迷惑をかけずに債務整理することも可能だ。

それに任意整理であれば、用意すべき書類の数も多くないから、家族や職場にバレずに借金問題を解決できるかも。

個人再生や自己破産と比べると借金の減額幅が小さいのはデメリットだけど、利息さえカットできれば自力で返済できる、という人にはおすすめだね。

ともだち
ともだち

【参照:任意整理とは?内容や特徴メリット・費用などすべてを解説!

個人再生をすると元本を大幅に減額できる

せんせい
せんせい
個人再生なら、任意整理とは異なり、借金を元本から大幅に減額することができるよ。

減額率は5分の1~10分の1と、個々人の状況によって異なるけど、大きな減額効果を期待することができる。

例えば300万円の借金を100万円まで減額することができたりするんだ。

ただ、個人再生の場合には裁判所での手続きが必要になるんですよね。だから、手続きも難しいし、弁護士費用も50万円くらい必要になるんだ。

そうはいっても、やっぱり大幅に減額できる効果は魅力的ですね。個人再生の具体的な方法やメリット、必要な費用を用意できない場合の対処法については、こちらの記事でも紹介しています!

ともだち
ともだち

【参照:個人再生とは|内容やメリット・費用など広く解説

自己破産をすると借金から解放される

せんせい
せんせい
己破産では、裁判所の判断で借金の返済義務を免除してもらえるから、完全に借金から解放されることになる。

自己破産は借金がなくなる唯一の方法だけど、家や車などの財産を没収されてしまう大きなデメリットもある。

だから、どうしても借金が返済できないと思っていても、下記の記事も参考に慎重に考えてみてね。

以前教えてもらったように、今はそれほどデメリットは大きくないみたいですね。

どのみちこのまま借金を放置していても財産を差し押さえられるわけだし、前向きに検討してみたほうがいいかも。

ともだち
ともだち

【参照:自己破産とは?特徴やデメリット・家族への影響をわかりやすく解説

任意整理のメリット・デメリット

せんせい
せんせい
それじゃあ、ここからは各債務整理の方法についてさらに詳しく紹介していくね。

まずは、基本的に利息をカットできる任意整理からだよ。

任意整理のメリット

せんせい
せんせい
任意整理のメリットを一覧にするとこれらのことがあるよ。
任意整理のメリット
  • 取り立てが止まる
  • 利息がカットできる
  • 毎月の返済額が減る
  • 任意整理先を選べる
  • 費用が安い

取り立てが止まる

せんせい
せんせい
任意整理を弁護士に依頼をすると、借金の取り立てが止まるんだ。

法律上、弁護士が受任通知(弁護士が債務整理の依頼を受けた連絡)を送ると貸金業者は、債権者に直接取り立てすることができなくなる。

つまり、もう貸金業者から自分宛てに借金返済の連絡が来なくなるんだ。

利息がカットできる

せんせい
せんせい
任意整理をすると、利息をカットすることができるよ。特に利息の高いリボ払いなんかの場合には、利息をカットできるだけでも返済がかなり楽になる。

例えば利息15%で15万円借り入れ、月々5000円の支払いをしている場合には、なんと完済まで29,055円の利息が発生する。

つまり利息のカットだけで、約3万円借金を減額することができるんだ。

これが複数の借り入れだったり、もっと高額の借り入れをしている場合にはさらに減額効果が大きくなるよ!
ともだち
ともだち

毎月の返済額が減る

せんせい
せんせい
完済までの借金額が減るということは、毎月の返済額も減るということだ。

下記のリンク先の体験談を見てみると、月10万円の支払いが4.1万円になったケースもあるみたいだよ。

任意整理は意味ない、っていう意見をみたこともあるけど、人によっては任意整理だけでも十分に大きな減額効果を得られるってことですね。

自分が任意整理をしたらどれくらい返済が楽になるのか、一度弁護士に相談してみます!

さいむくん
さいむくん

【参照:【任意整理してみた】任意整理の体験談をまとめてみた【費用は?】

任意整理先を選べる

せんせい
せんせい
任意整理の場合には、個人再生や自己破産と異なり、どの借入先からの借金を整理するか選ぶことができるんだ。

例えばクレジットカードだけを任意整理して、家や車のローンなどをそのまま払い続けることもできるんだ。

そうすれば、家や車を失うことなく、借金だけを減額することができるよ。

費用が安い

せんせい
せんせい
任意整理は、裁判所を通した手続きではないから、借入先1社あたり2~5万円と比較的安い金額で手続きすることができる。

もし10万円の減額効果がある任意整理を5万円で依頼できれば、トータルで5万円ぶん、返済金額が減ることになるってわけだね!

任意整理のデメリット

せんせい
せんせい
次に任意整理のデメリットについてみてみよう。
任意整理のデメリット
  • 減額率が低い
  • ブラックリストにのる

減額率が低い

せんせい
せんせい
任意整理のデメリットとして、借金の減額率が低いということが挙げられるよ。

任意整理の場合には、基本的に、今後の利息をカットできる程度なんだ。

だから、そもそもの利息が低ければ減額効果も低いし、元本が高額だと利息をカットした程度では自力で完済できないかもしれない。

そんなときには、後ほど紹介する個人再生を検討してみよう。

ブラックリストに載る

せんせい
せんせい
実は、任意整理した場合にもブラックリストに載ってしまう。

ただ、先ほども紹介したように、このまま借金を放置していてもブラックリストに載ってしまうくらいだったら、いっそ任意整理をしたほうがいいね。

以前にも教えてもらったように、クレジットカードが使えなくてもデビットカードやプリペイドカードは使えるし、対処法はたくさんあるんですよね!
ともだち
ともだち

個人再生のメリット・デメリット

せんせい
せんせい
次に、個人再生のメリットやデメリットについて紹介するね。

個人再生のメリット

せんせい
せんせい
個人再生のメリットを一覧でまとめるとこのようになるよ。

個人再生も、弁護士に手続きを依頼すれば取り立てが止まるんだ。以下からは、そのほかのメリットについて紹介していくよ。

個人再生のメリット
  • 取り立てが止まる
  • 借金を5分の1から10分の1に減額できる
  • 家を残すことができる
  • 手続きに借金の理由での制限がない
  • 職業や資格の制限がない

借金を5分の1から10分の1に減額できる

せんせい
せんせい
個人再生なら借金を5分の1から10分の1に減額することができる。

個々人の借金額や財産額、収入に応じて減額率が変わるけどそれでもかなりの減額効果を期待することができるよ。

300万円の借金が100万円まで減額できるなら、手続きに50万円かかったとしても、トータルで150万円も浮いたことになりますね。

任意整理では、さすがにここまでの減額効果は期待できないですもんね!

ともだち
ともだち

家を残すことができる

せんせい
せんせい
個人再生なら自己破産と異なり、持ち家を残すことができる。これは、個人再生だけに認められている住宅ローン特則という制度があるからなんだ。

ただ、ペアローンなどを組んでいる場合など、住宅ローン特則を利用できない場合がある。

持ち家があり、家を残しつつ個人再生したいと考えている人は下記の記事も参考にしてね。

手続きに借金の理由での制限がない

せんせい
せんせい
個人再生をするためにはいくつか条件があるけど、特に借金の原因に関する制限はないんだ。

自己破産の場合には、原則として、ギャンブルや浪費などが理由で作った借金は免責許可が下りない。

一方で個人再生にはそのような制限がないから、基本的にはどんな理由で作ってしまった借金であろうとも個人再生することができるんだ。

職業や資格の制限がない

せんせい
せんせい
個人再生しても、職業や資格に制限をかけられることはないよ。

自己破産では、警備員や保険の営業といった職業に一定期間就くことができなくなる。

でも、個人再生ならそのような制限がないから、今までと同じ仕事を続けつつ、借金の減額をすることができるんだ。

個人再生のデメリット

せんせい
せんせい
個人再生は、財産を手元に残しつつ大幅な減額ができるという大きなメリットがある。

一方でデメリットもあるから1つずつ紹介するね。

個人再生のデメリット
  • 返済義務が残ってしまう
  • ブラックリストに載る
  • 手続きが複雑で費用や時間がかかる
  • 官報に掲載される

返済義務が残ってしまう

せんせい
せんせい
個人再生は、自己破産とは異なり、手続きが終わったあとも借金の返済義務が残ってしまう。

どうしても自力での返済が難しい事情があるなら、やはり自己破産を検討する必要があるね。

手続きが複雑で費用や時間がかかる

せんせい
せんせい
個人再生は裁判所を通して行う手続きだから、どうしても費用も高額になるし、時間もかかってしまう。

一般的には、費用は50万円~100万円、期間は半年~1年ほど必要になるといわれているね。

それに返済計画や家計簿など、たくさんの書類を用意しないといけないみたいだよ。

だから、自分だけで個人再生すると手続きに失敗して、せっかく裁判所に費用を払ったのにムダになってしまうこともある。

ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
ともだちの言う通り、個人再生の手続きを自分の力だけでするのはかなり難しいんだ。

だから、弁護士に相談して書類作成のアドバイスをもらったり、難しい手続きを依頼した方が良い結果になる可能性が高いよ。

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せんせい
せんせい
せんせいは、これまでたくさんの借金にお悩みの方の問題を解決してきました。

借金に悩まされる生活はとても辛く苦しいものです。

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官報に掲載される

せんせい
せんせい
あまり知られていないんだけど、個人再生をすると官報(かんぽう)に氏名や住所が掲載されることになる。

官報とは、国が発行している公的な新聞のようなものだよ。

ただ、下記の記事でも解説しているように官報の存在を知っている人も少ないし、もちろん見ている人も少ない。

だから、掲載されたとしても知り合いに個人再生したことがバレるリスクはかなり少ないから安心してね。

【参照:個人再生をすると官報に個人情報が掲載される?メリット・デメリットを徹底解説!

自己破産のメリット・デメリット

せんせい
せんせい
最後に自己破産のメリットとデメリットを確認しておこう。

自己破産のメリット

せんせい
せんせい
やっぱり自己破産の最大のメリットは、借金の返済義務が免除されることだね。

手続きを弁護士に依頼すれば取り立てがなくなるのは、任意整理や個人再生と同じだ。

自己破産のメリット
  • 取り立てがなくなる
  • 借金の返済義務が免除される
  • 財産をすべて没収されるわけではない

借金の返済義務が免除される

せんせい
せんせい
借金の返済義務が免除されるということは、ざっくり言えば借金がなくなるということなんだ。

借金の返済義務がなくなる手続きはこの自己破産だけだから、まさに最後の救済と呼ばれているよ。

財産をすべて没収されるわけではない

せんせい
せんせい
自己破産すると財産をすべて没収されると思っている人も多い。しかし実際には、手元に残すことができる財産も多いんだ。

たとえば、99万円以下の現金だったり、生活に不可欠な家具などは差し押さえることができない。

自己破産ですべての財産を没収してしまったら、せっかく借金がなくなっても生活することができなくなってしまいますもんね。
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
そうなんだ。だから、生活に必要な財産は没収されないように保護されているよ。

どんな財産が没収されてしまうのか気になる人は、下記の記事を読んでみてね!

【参照:自己破産で失うものとは?自己破産後の生活への影響は?リストでまとめました!

自己破産のデメリット

せんせい
せんせい
免責という大きなメリットのある自己破産だけど、同時にデメリットも大きいんだ。

だから、メリットばかり考えるのではなく、デメリットもしっかり理解しておかなくちゃね。

自己破産のデメリット

  • 家や車などの財産が没収される
  • ブラックリストにのる
  • 職業や資格が制限される
  • 費用が高い
  • 保証人に迷惑がかかる
  • 官報に掲載される

家や車などの財産が没収される

せんせい
せんせい
さっき一部の財産を残すことができるといったけど、どうしても残すことができない財産もある。その代表例として、家や車がよく挙げられるね。

自己破産は、今ある財産をできるだけ返済に回して、残りの借金は大目にみてもらおうという制度になんだ。

ともだち
ともだち
だから、基本的に価値の高い家や車は没収の対象になってしまうということですね。

自己破産すると持ち家が没収されてしまう理由については、下記の記事でさらに詳しく解説しているから合わせて参考にしてみよう。

【参照:自己破産をすると持ち家は失う!名義変更はNG!持ち家に住む方法

ブラックリストに載る

せんせい
せんせい
自己破産の場合にもブラックリストに載ることになる。

自己破産の場合は、任意整理や個人再生より長く、5~10年間事故情報が記録されることになるよ。

ただ、2022年11月4日から登録期間が10年から7年に短縮されたみたいだから、今までよりデメリットが少なくなったみたいだよ。

【参照:自己破産で信用回復にかかる期間は何年?ブラックリストに載るデメリット

職業や資格が制限される

せんせい
せんせい
自己破産の手続き中には、警備員や保険の営業など、一定の職業に制限がかかってしまうんだ。

だから、今就いてる職業によっては、自己破産すると仕事を続けることができなくなるかもしれない。

下記の記事で、制限がかかる職業や資格を一覧でまとめているから自分の仕事が入っていないかチェックしてみよう!

【参照:自己破産による資格や職業の制限を条文と共に紹介!

保証人に迷惑がかかる

せんせい
せんせい
自己破産すると借金した本人の返済義務は免除される。しかし、保証人は借金の返済義務が免除されないんだ。

そのため、債務者が自己破産をすると、債権者は今度は保証人に請求をすることになるよ。

債務整理の相談には弁護士がおすすめ!

さいむくん
さいむくん
ここまでの話を聞いて、やっぱり僕も債務整理をしてみようと思いました。でも、債務整理って誰に相談すればいいのかな。

司法書士なら費用が安いって聞いたことがあるし、司法書士のほうがいいのかな?

確かに、司法書士にも債務整理を依頼することはできるよ。

でも司法書士は、140万円を超える借金については、債務者の代理人として裁判所に出頭してもらうことができなかったりする。

だから、まずは無料相談を受け付けている弁護士事務所に相談するのがおすすめだよ。

せんせい
せんせい

まとめ

さいむくん
さいむくん
Twitterで「債務整理する奴はクズ」って見たときは、もう債務整理するのやめようと思ったよ。

でも、やっぱり先生の話を聞いて債務整理することにするよ。それじゃあ、今回の内容を簡単にまとめてみよう!

今回のまとめ
  • 債務整理は国が用意している正当な手続き
  • 毎年何十万人も債務整理を利用している
  • 借金を放置すると借金が増えたり差し押さえを受けたりとリスクが高い
  • 利息カットで完済可能なら任意整理
  • 元本から大幅減額が必要なら個人再生
  • 借金の返済ができないなら自己破産

「借金を作る奴はクズ」「債務整理で返さない奴もクズ」ネット上にはそんな意見もある。

だけど、いつまでも借金に苦しんだり、借金から逃げて債権者や保証人に迷惑をかけるほうが、よっぽどタチが悪いんじゃないかな。

債務整理で借金問題を解決して生活を立て直すためにも、まずは弁護士に相談してみよう!

せんせい
せんせい
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著者情報

この記事の監修者
赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

監修者の詳細なプロフィール
この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。

20代後半に作ってしまった借金100万円を自力で完済した。

筆者の詳細なプロフィール