自己破産

自己破産にかかる費用の相場は?払えない場合や法テラスを紹介

さいむくん
さいむくん
借金がいつになっても減らないよ〜。

いっそのこと自己破産しちゃおうと思ってるんだけど、自己破産にもお金がかかるんだよね?

どれくらいかかるのかなあ…。

あらら、大変だね。たしかに自己破産をするのにも色々と費用がかかるはず。

手続きの内容によっても費用は変わってくるから、自己破産に詳しい先生のところに話を聞きに行こうか!

ともだち
ともだち

自己破産とは、国から認められた借金の減額手段である債務整理の一種で、すべての借金の返済義務を帳消しにできる手続きです。

自己破産は破産法によって定められているとても強力な救済措置ですが、破産者の財産の状況などによっては大きな費用がかかってしまいます。

自己破産にかかる費用について、しっかりと把握しておく必要があります!

この記事では以下の3点を中心に詳しく解説していきます。

  • 自己破産にかかる費用の内訳
  • 自己破産を弁護士に依頼するメリット
  • 自己破産の費用が払えない場合の対処法

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自己破産にかかる費用の相場は40~100万円

せんせい
せんせい
自己破産にかかる費用は、大まかに2つに分けられるよ!

裁判所に払う費用と、弁護士に払う費用だね。

自己破産は、裁判所に申し立てる手続きだから、裁判所に払う費用は必ずかかる。

その上で、弁護士に自己破産の手続きを依頼する場合には弁護士費用もかかるということだね。

同時廃止事件 管財事件 少額管財事件
裁判所に払う費用 1~3万円 約50万円 約20万円
弁護士に払う費用 約40~45万円 約40~50万円 約40~50万円
総額 約40~50万円 約95~100万円 約65~95万円
同時廃止とか管財ってなんですか?
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
自己破産を申し込んだときにどれだけ財産を持っているかによって、手続きが3つに分かれるんだよ。

かんたんにいうと、財産が全然ないときは同時廃止事件、財産を一定以上持っているときは管財・少額管財事件になるんだ。

自己破産の種類と概要

同時廃止事件
  • 破産者が一定以上の財産をもっていない場合
  • 手続きが始まるとすぐに終了となるため、費用が抑えられる
管財事件
  • 破産者が一定以上の財産をもっている場合
  • 破産者の財産を調査・管理するために破産管財人(はさんかんざいにん)が必要となり、破産管財人への報酬も破産者の負担となる。
少額管財事件
  • 管財事件を簡略化して行われる手続き
  • 破産管財人が行うべき作業の一部を弁護士が担当することによって、破産管財人の報酬を抑えられる。
自己破産は、すべての借金を帳消しにできる手続き。

だけど、すべての借金が問答無用でなくなってしまったら、お金を貸していた人である債権者は大損になってしまうよね?

だから、もし破産した人がお金や不動産などの財産を持っていた場合には、それらを債権者に配分してあげなくてはいけないんだ。

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
なるほど。

債権者に配分できるだけの財産がある場合には管財事件や少額管財事件になる、と。

管財事件や少額管財事件の場合は破産管財人に支払う報酬が発生するから、自己破産にかかる費用が大きくなってしまうんですね。

同時廃止事件:40~50万円

費用相場 約40~50万円(※弁護士費用+裁判所費用の総額)
手続きにかかる期間 約3~4ヶ月
適用条件
  • 破産者が『33万円以上の現金』および『20万円以上の不動産や車、貴金属などの財産』を持っていない(※東京地裁の場合)
  • 免責不許可事由(めんせきふきょかじゆう)に該当しない
せんせい
せんせい
同時廃止事件は、自己破産のなかでも最も簡単な手続きだよ。

自己破産を申し立ててから認められるまでの期間も3~4ヶ月で済む。

申し立てる人の財産が少なければ、破産管財人が財産を調査して、債権者に分配するという手間も必要ない。

だから早く終わるんだね。

でも同時廃止になる条件って、各裁判所によって違うんですよね。
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
そうだね。東京地裁の場合は、20万円以上の財産・33万円以上の現金がない場合に同時廃止になるよ。
裁判所によって運用は異なるけれど、大体どこもこのような基準だね。

それに加えて、同時廃止事件にして手続きを早く安く終わらせるためには、免責不許可事由がないことも必須条件だよ。

せんせい
せんせい
免責不許可事由とは

自己破産によって借金の返済義務の免除が認められない行為・事情のこと。具体的には以下のようなものが当てはまる。

  • 浪費やギャンブル、その他の射幸行為による借金
  • 返済できないとわかっていながら借入を行った
  • 破産手続きにおいて財産隠しや虚偽の申告を行った
さいむくん
さいむくん
なるほど…。

財産が少なくて、かつ免責不許可事由がないという2つの条件を満たさないと、管財事件や少額管財事件となって費用がたくさんかかってしまうんですね。

管財事件:95~100万円

費用相場 約95~100万円(※弁護士費用+裁判所費用の総額)
手続きにかかる期間 約6~12ヶ月
適用条件
  • 破産者が『33万円以上の現金』および『20万円以上の不動産や車、貴金属などの財産』を持っている(※東京地裁の場合)
  • 免責不許可事由に該当する
せんせい
せんせい
破産者が一定以上の財産をもっているか、免責不許可事由に該当する場合には、自己破産は管財事件としての扱いになるよ。

管財事件では、破産管財人(はさんかんざいにん)が必要になるんだ。

破産管財人とは

破産者の財産を調査・管理・分配する人。利害関係のない弁護士が、破産管財人として裁判所から選ばれる。

破産管財人に支払う報酬も、破産者本人の負担となるから管財事件の場合はこれだけ多くの費用がかかってしまうんですね。
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
その通り。破産管財人は破産者の財産を過去までさかのぼって調べ上げるからどうしても時間がかかる。

また、管財事件では、破産者本人が債権者集会に参加するなど裁判所に出頭する必要もある。

そういった事情によって、管財事件は同時廃止事件に比べて手続きにかかる負担も大きいし、期間も長期化してしまうのさ。

少額管財事件:65~95万円

費用相場 約65~95万円(※弁護士費用+裁判所費用の総額)
手続きにかかる期間 約4~6ヶ月
適用条件
  • 管財事件に該当する
  • 財産が一定基準以下
  • 弁護士が代理人となって手続きを行う
  • 東京地裁など、少額管財の取り扱いがある裁判所に破産を申し立てる
せんせい
せんせい
管財事件ってのは、費用が高額だよね。

これじゃ自己破産を利用できない人が出てきてしまうから、作られたのが少額管財事件なんだ。

本来は破産管財人がすべき業務の一部を、自己破産をお願いした担当の弁護士が代わりに行う。

だから破産管財人の報酬が抑えられて、管財事件より安くすむんだね。

管財事件になりそうな時でも、弁護士に依頼すれば少額管財事件になる可能性があるってことですね。

裁判所によっても少額管財事件になるかどうか異なるので、弁護士に確認したほうが確実ですね。

ともだち
ともだち

自己破産にかかる費用の内訳

せんせい
せんせい
自己破産にかかる費用は手続きによって変わるとわかったかな?

それでは次は、実際に支払う費用の内訳について解説していくよ!

弁護士に払う費用の内訳

せんせい
せんせい
まずは、自己破産の手続きを弁護士に依頼した際にかかる費用についてだ。

改めて、各手続きごとにかかる費用を表で確認しよう!

同時廃止事件 約40~45万円
管財事件 約40~50万円
少額管財事件 約40~50万円
弁護士に払う費用は、どの手続きになってもあまり変わらないですね…。

管財事件と少額管財事件だけ少し高いのかな?

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
そうだね。

裁判所に提出するための書類の準備や裁判所とのやりとりの負担は、どの手続きでもそれほど変わらないんだ。

いきなり用意しろと言われたら困る金額だけど、多くの場合で分割払いなどに対応しているからそこまで心配しなくて大丈夫。

そして、自己破産手続きで弁護士に支払う費用は大まかに3つにわけられるよ。

項目 費用の目安
相談料 30分につき5,000~1万円程度(無料の事務所も多い)
着手金 約30万円~
報酬金 約10万円~

相談料

相談料 30分につき5,000~1万円程度(無料の事務所も多い)
せんせい
せんせい
相談料は、その名の通り弁護士に法律相談をしたときにかかる費用だ。

30分あたり5,000~1万円と設定してある事務所が多いけれど、借金問題に関しての相談は無料で引き受けてくれる事務所がほとんど

相談料は弁護士事務所のホームページなどに必ず記載があるから、電話をかける前によく確認しよう!

着手金

着手金 約30万円~
せんせい
せんせい
着手金は、弁護士に正式に依頼する際に支払う費用だよ。

もし仮に自己破産の手続きが失敗に終わって借金の免責が下りなかったとしても、着手金は返金されないから注意が必要だね。

着手金の相場は30万円程度となっているけれど、これも事務所によって異なるから相談の際によく確認してね。

報酬金

報酬金 約10万円~
せんせい
せんせい
報酬金は、すべての手続きが終わって問題が解決したときに支払う費用。

自己破産が認められて、借金の返済義務がなくなったときに支払うことになるね。

こちらも決まった金額はなくて弁護士ごとに異なるけれど、基本的には『着手金+報酬金』の合計が自己破産にかかる費用と考えるのがいいよ。

裁判所に払う費用の内訳

せんせい
せんせい
つぎは自己破産の手続きで裁判所に支払う費用の内訳だ。
同時廃止事件 1~3万円
管財事件 約50万円
少額管財事件 約20万円
裁判所に支払う費用は、手続きによってかなり差がありますね。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
その通り。

これは先ほど『自己破産にかかる費用の相場は40~100万円』で解説した通り、破産管財人への報酬が大きいからだね。

順番に説明していくけれど、自己破産の手続きで裁判所に支払う費用は4つに分けられるんだ。

項目 費用の目安
申立手数料 1,500円
郵券代 約3,000~5,000円
官報公告費 約12,000~19,000円
引継予納金 同時廃止事件:なし
管財事件:約50万円~
少額管財事件:約20万円~

【参考:破産・再生事件手続費用一覧 – 裁判所
【参考:破産・免責申立手続事件の郵券・予納金・収入印紙一覧表 – 裁判所

申立手数料

申立手数料 1,500円
せんせい
せんせい
申立手数料とは、かんたんに言えば裁判所を利用するための手数料。

自己破産の申し立てをする際の申立書に、代金分の収入印紙を貼り付けて納める形だね。

弁護士に依頼すれば収入印紙の代金を渡すだけでOKだよ。

郵券代

郵券代 約3,000~5,000円
せんせい
せんせい
郵券代とは、裁判所から関係者に郵便物を送るための郵便料(切手代)だよ。自己破産を申し立てる際に裁判所に納めるんだ。

自己破産の手続きにおいては、裁判所から債権者や申立人に対してさまざまな書類を郵送する機会がある。

破産手続きにかかる費用はもちろん申立人が負担するけれど、郵送するたびに請求していたらわずらわしいから、一度にまとめて郵券代という名目で徴収するわけさ。

債権者が多ければそれだけ郵送物も増えるから、郵券代も多めに必要になるね。

官報公告費

官報公告費 約12,000~19,000円
せんせい
せんせい
官報とは、国が発行している機関紙のこと。

申立人が自己破産の手続きを行う際には、必ず名前と住所が官報に掲載されてしまうんだ。

そのためにかかる手数料として、官報公告費が徴収されるよ。裁判所によって金額が違うから要注意だね。

引継予納金

引継予納金
  • 同時廃止事件:なし
  • 管財事件:約50万円~
  • 少額管財事件:約20万円~
せんせい
せんせい
引継予納金は、破産管財人への報酬のことだ。

破産管財人とは、破産者の財産を調査・現金化して債権者に分配する、裁判所から選ばれた弁護士。

破産管財人への報酬である引継予納金も、破産者自身で負担する必要があるんだ。

同時廃止事件だと、財産が回収されないから破産管財人も不要。

だから引継予納金もかからず、費用を抑えられるんですね。

ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
そういうこと。

管財事件のなかでも、少額管財の扱いになれば、破産管財人の業務負担が減らせる。

その分引継予納金も少なくて済むよ。

費用が払えなくても自己破産はできる!その理由

さいむくん
さいむくん
自己破産をするにも色々と費用がかかってしまうんですね…。

でも、お金がなくて自己破産ができないって人も結構いるんじゃないですか?

それが、お金を工面できなくても自己破産できる可能性が高いんだよ。

日本弁護士連合会の調査によると、自己破産をした人のおよそ半数近くが、月収15万円未満とあまり収入に余裕があるとはいえない人たちだ。

それでも、実際に自己破産した人のうち90%以上が弁護士に相談して弁護士費用をしっかり払ったうえで自己破産をしているのさ。

せんせい
せんせい

【参考: 2020年破産事件及び個人再生事件記録調査

せんせい
せんせい
お金がなくてもどうして自己破産が可能なのか、その理由について解説していこう。

財産が20万円以下なら裁判所の費用は数万円で済むから

せんせい
せんせい
自己破産にかかる費用は、弁護士に支払うお金と裁判所に納めるお金の2つに分けられたよね。

もし自己破産を申し立てた時点で持っている財産が、20万円以下の価値のものしかなければ同時廃止事件としての扱いになる。

同時廃止事件となれば、裁判所に納める費用は引継予納金を除いた2~3万円で済むのさ。

自己破産をするほどお金に困っている人だと、財産が少なくて同時廃止事件になるケースも多いってわけだね。

弁護士費用は分割払い・後払いが可能だから

せんせい
せんせい
自己破産にかかる費用のうち、弁護士費用は基本的に分割払いが可能なのさ!

自己破産にかかる弁護士費用は、およそ40~50万円ほど。

弁護士事務所によっては、6~12回程度の分割払いに対応しているから、毎月3~5万円くらい支払れば弁護士費用はなんとかなるのさ。

受任通知送付後は返済金額を弁護士費用に充てられるから

せんせい
せんせい
なんといっても、弁護士に依頼すればすぐに取り立てを止められるから、弁護士費用の工面もしやすくなるんだよ。

自己破産などの債務整理を弁護士に依頼すると、まず弁護士は貸金業者などの債権者に対して受任通知を送るんだ。

受任通知とは、弁護士が『この人の債務整理を担当しますよ』と債権者に対して伝える手紙のこと。

受任通知を受け取った債権者は、債務者に対して取り立てをしてはいけないと貸金業法で明確に決められているんだ。

なるほど。

これまで借金の返済に追われてお金が作れなかった人も、弁護士に依頼すれば取り立てに応じる必要がなくなるんですね。

そうすれば、晴れて弁護士費用も余裕をもって用意できるってわけだ!

さいむくん
さいむくん

(取立て行為の規制)
第二十一条 貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
九 債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士若しくは弁護士法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合において、正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること。
【引用:貸金業法第21条 – e-Gov法令検索

自己破産を弁護士に依頼するメリット5つ

さいむくん
さいむくん
自己破産をする人のほとんどが弁護士に依頼していたんですね。

でも、できる限りお金をかけずに自己破産できたらいいんだけど…

その気持ちももっともだけど、自己破産を弁護士に依頼するのはとても大きなメリットがたくさんあるんだよ。

自己破産を弁護士に依頼するメリットについて、詳しく解説してあげよう!

せんせい
せんせい
  1. 債権者からの取り立てや督促を止められる
  2. 自己破産が認められやすくなる
  3. 書類作成や債権者とのやりとりなどを代行してくれる
  4. 少額管財事件が適用されて費用が抑えられる可能性がある
  5. 借金を解決するための他の方法も提案してくれる

①債権者からの取り立てや督促を止められる

せんせい
せんせい
弁護士に自己破産を依頼すれば、債権者からの取り立てをすぐに止められるんだ。

これは『受任通知送付後は返済金額を弁護士費用に充てられるから』で解説した通り、受任通知のおかげだね。

取り立てが止まれば、自己破産のための費用も貯めやすくなるし、督促の電話や手紙による精神的なストレスからも解放されるからいいこと尽くしですね!
ともだち
ともだち

②自己破産が認められやすくなる

せんせい
せんせい
これが最大のメリットと言ってもいいんだけど、弁護士に依頼すれば自己破産が認められやすくなるんだ。

自己破産は自分自身で裁判所に申し立てる方法もあるけれど、弁護士に依頼した方が圧倒的に認められやすいのさ。

うーん、自己破産で借金の免責を決めるのって裁判所ですよね?

相手が誰であっても公平にやってくれそうだけど…。なんで弁護士だと認められやすいんですか?

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
自己破産の申し立てには様々な書類の準備が必要になる。

弁護士のように法律の専門家が代理人として書類の作成をすると、調査内容の信ぴょう性も高くなるよね。

さらに、手続き自体もスムーズで迅速に進むなど、裁判所からみた心証が良くなるんだ。

自己破産の免責をくだす裁判官も人間だから、印象は大事ってことですね。
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
その通り。

さらにいうと、ギャンブルや浪費による借金などの免責不許可事由があった場合でも、弁護士が間に入ることで自己破産が認められる可能性がグッと高くなる。

自分自身で申し立てれば確かに費用は抑えられるけれど、手続きが失敗に終わってしまったらまったく意味がないよね。

確実に自己破産を認めてもらうためにも弁護士に依頼するべきなのさ。

③書類作成や債権者とのやりとりなどを代行してくれる

せんせい
せんせい
自己破産の手続きでは、たくさんの書類の準備が必要になる。

弁護士に依頼すれば、ほとんどすべての書類作成を弁護士が代行してくれるんだ。

自己破産手続きで作成必要な書類

  • 申立書:自己破産の申込書
  • 陳述書:自己破産に至った経緯や生活状況などを詳細に記入する
  • 債権者一覧表:債権者の名義と、それぞれに借入をしている金額を記入する
  • ・財産目録:債務者が所持している財産について詳細に記入する
うわあ…名前だけで大変そうだ…。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
書類作成には手間もかかるし、素人が要点を抑えた書類を作るのはとても難しい。

自己破産の経験と法律の知識が豊富な弁護士であれば、免責がおりやすくなるためのポイントを抑えた書類を作ってくれるのさ。

それに、弁護士に依頼すれば債権者とのやりとりもすべて受け持ってくれるから、電話や手紙に対応するストレスからも解放されるよ。

④少額管財事件が適用されて費用が抑えられる可能性がある

せんせい
せんせい
自己破産手続きを申し立てた際に一定以上の財産を持っていると管財事件の扱いとなってしまい、手間も費用もかさんでしまう。

だけど、弁護士に依頼していれば少額管財事件の扱いとなって、費用が圧倒的に抑えられる可能性があるんだ。

弁護士費用の相場

  • 管財事件:約50万円~
  • 少額管財事件:約20万円~
弁護士を雇うのにお金がかかるとしても、30万円以上も安く済むのは大きいですね。

でも弁護士に頼めば必ず少額管財事件になるってわけでもないですよね?

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
必ずとは言えないけれど、現在では個人の破産の場合には少額管財事件になる方が多いんだ。

特に東京地裁では、 少額管財事件を『通常管財』、管財事件を『特定管財』と呼ぶなど、その傾向が顕著だね。

ただし、地方の裁判所だと少額管財の扱いがない場合もあるから、弁護士に依頼する際にしっかりと確認してもらった方がいいよ。

【参考:破産・個人再生申し立ての実務 – 東京弁護士会

⑤借金を解決するための他の方法も提案してくれる

せんせい
せんせい
弁護士に相談すれば、借金を解決するための他の方法を提案してくれる可能性もあるよ!

自己破産は、すべての借金の返済義務を帳消しにする強力な手続きだけど、その分一部の財産が没収されてしまうなどのリスクも大きい。

借金額や収入などその人の状況によっては、任意整理や個人再生といった自己破産以外の債務整理の方が適している場合もあるんだ。

弁護士は借金問題のプロだから、その人の状況や希望に合わせて最適な方法を提案してくれるのさ!

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せんせい
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自己破産の費用が払えない場合は法テラスの利用もオススメ

せんせい
せんせい
自己破産を弁護士に依頼するメリットについてはわかってもらえたかな?

とはいっても、どうしてもお金が工面できずに弁護士に依頼できないっていう人もいると思うんだ。

そんな人は、法テラスに相談してみるのがおすすめだよ!

法テラスとは

すべての国民が経済事情にかかわらず法律の専門家のサポートを受けることができるように作られた国営の機関。

法律に関する無料相談や弁護士の紹介などを行っている。

法テラスロゴ
法テラスに相談すれば、無料で法律相談や書類作成の援助をしてもらえるし、弁護士費用の立て替えなども行ってもらえるんだ。
せんせい
せんせい

法テラスの利用ステップ

  1. 法テラスサポートダイヤル(0570-078-374)に電話をかける
  2. 収入など利用条件の確認をされる
  3. 条件を満たしている場合、弁護士など専門家への法律相談の予約を受ける
  4. 後日担当の弁護士との無料相談を行う
  5. 約2週間の審査のあと、手続きの援助開始

【参考:利用の流れ -法テラス

せんせい
せんせい
法テラスの利用にも、メリットとデメリットがあるから、解説していくね。

法テラスを利用するメリット3つ

せんせい
せんせい
まずは法テラスを利用するメリットから。

①無料で法律相談ができる

せんせい
せんせい
法テラスを利用するメリットとして、まずは無料で相談できる点があげられるね。

法テラスでは、債務整理をはじめとした法律の専門的な相談について、同一内容であれば3回まで無料で相談を受け付けているのさ。

通常、弁護士事務所だと相談料は30分で5,000円ほどが相場だから、かなりお得と言えるね。

ただし、借金問題に関する相談であれば無料で引き受けている事務所も多いから、この点だけだとそこまで大きなメリットではないかな…。

②費用が安く済む上に立て替えしてもらえる

せんせい
せんせい
法テラスに自己破産を相談すると、弁護士費用がかなり安く抑えられるんだよ。
  • 法テラスに依頼した場合:155,000円~
  • 弁護士事務所に依頼した場合の相場:40~50万円

【参考:弁護士費用・司法書士費用の目安 – 法テラス

このように、一般的な法律事務所に依頼した時と比べておよそ2分の1以上安く済むんだ。

それに、自己破産手続きでかかった実費や弁護士費用などがすぐには支払えない場合は立て替えもしてもらえるよ。

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
収入が少なくて弁護士費用を工面できない人にとってはとてもありがたい制度ですね!

③毎月5,000円からの分割払いができる

せんせい
せんせい
法テラスに立て替えてもらった弁護士費用は、手続きが終わった後に分割で返還していくことになる。

法テラスは通常の弁護士事務所よりも細かい分割払いにも対応しているんだ。

一般の法律事務所だと、弁護士費用の分割は6~12回程度までしか受けてくれないところが多い。

だけど、法テラスであれば月々5,000~10,000円という少額から分割払いが可能だよ。

さらに、生活保護を受給中など一定の条件を満たせば立替金の返還も免除される可能性もあるんだ。

【参考:民事法律扶助 – 法テラス

法テラスを利用するデメリット3つ

せんせい
せんせい
つぎは法テラスを利用するデメリットについてだよ。

①利用条件がある

せんせい
せんせい
法テラスは、あくまで経済的に困窮している人のための機関。

誰でも利用できるわけではなくて、収入や資産が一定以下でないと利用できないという条件があるから注意が必要だよ。

法テラスの利用条件

  • 収入額が一定額以下(例:家族がいない場合、月収が20万200円以下 ※東京・大阪など一頭地の場合
  • 資産が一定額以下(例:家族がいない場合、資産合計額が180万円以下
収入や資産の基準は、居住地や家族構成によって細かく決められているんだ。

実際に自分が利用できるかどうかは、法テラスのホームページを確認してみて、それでもわからなかったら問い合わせてみるといいよ。

せんせい
せんせい

【参考:費用を立て替えてもらいたい – 法テラス

②手続き開始まで時間がかかる

せんせい
せんせい
法テラスに頼むと、自己破産の手続きが開始するまでに時間がかかってしまうのもデメリットだね。

通常の弁護士事務所に依頼すれば、早くて当日には債権者に受任通知を送付するなど手続きにとりかかってくれる。

だけど、法テラスの場合はさっき言ったように利用するにあたって収入条件などの審査が必要になる。

法テラスの利用要件を満たすかどうかの審査には通常2週間ほどかかるんだ。

もし債権者からの督促に悩まされているとか、裁判所からの差し押さえ通知が届いたとか、切羽詰まっている場合には法テラスはオススメできないってことですね。
ともだち
ともだち

③弁護士を選べない

せんせい
せんせい
これが一番のデメリットなんだけど…法テラスに自己破産を依頼した場合は、担当の弁護士を選べないんだ。

法テラスに相談した際に担当となる弁護士は、法テラスに契約している弁護士たちのなかから無作為に選ばれる。

なかには、債務整理を専門としていない人や、実務経験が浅い弁護士などもいるんだ。

弁護士として登録しているんだったら、誰でも良さそうだけど…そういうわけではないんですね。
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
弁護士の専門分野はとても幅広いからね…。債務整理は、どうしても実務経験が物を言うジャンルなんだ。

経験の浅い弁護士にあたってしまうと、手続きがスムーズに進まなかったり、書類の不備に気づかなくて手続きが失敗してしまうなんて恐れもあるのさ。

1000円カットみたいなことですね。安い分リスクはつきものと。

失敗してお金が無駄になっちゃうよりは、初めから債務整理に強い事務所にお願いした方がいいのかもなあ。

さいむくん
さいむくん

費用が払えない場合の法テラス以外の対処法4つ

せんせい
せんせい
弁護士費用が払えなかったら法テラスがオススメという話だったけど、法テラスを利用する以外にも色々と対処法はあるよ!

もし自己破産にかかる弁護士費用が払えなかった場合の、法テラス以外の対処法について説明しておこう!

  1. 弁護士費用を分割で払う
  2. 司法書士に依頼する
  3. 自分で自己破産手続きを行う
  4. 任意整理など費用のかからない債務整理を行う

①弁護士費用を分割で払う

メリット
  • すぐに弁護士費用を用意できなくても自己破産ができる
  • 頭金不要の弁護士事務所もある
デメリット
  • 手続き後も月々の支払いが発生する
  • 一部の事務所では応じてもらえない
せんせい
せんせい
自己破産などの債務整理を専門に扱う弁護士事務所であれば、多くが費用の分割払いに応じてくれるんだ。

自己破産で裁判所に納める費用は分割払いができないけれど、費用の積み立てなどその人の状況に適した方法を提案してくれるよ。

自己破産を考えている人がお金を工面しづらいのは弁護士であれば当然わかっている。

自分の状況に合わせて親身に相談に乗ってくれる人と出会えるようにいくつかの事務所に相談してみるのがおすすめだよ。

②司法書士に依頼する

メリット
  • 弁護士に依頼するよりも費用が安く済む
デメリット
  • 書類作成以外の手続き(裁判官との面談・債権者との連絡など)はやってもらえない
  • 少額管財事件に持ち込めないため結果として費用が高くなる恐れが高い
せんせい
せんせい
実は、司法書士も弁護士と同じく法律の専門家だから、自己破産の手続きを依頼することができるんだ。

司法書士は弁護士に比べて依頼する費用の相場が安く、20~30万円程度で自己破産の手続きを引き受けてくれるところが多い。

弁護士だと相場は40~50万円だから、20万円くらい安くなりますね。
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
司法書士は費用が安いけど、あくまで書類作成の専門家なんだ。

弁護士であれば自己破産に関する手続きはすべて請け負ってくれる。

それに対して司法書士だと、裁判所での手続きの代理人や、債権者との連絡などは請け負ってくれないのは大きなデメリットだね…。

あとは、一定以上の財産があっても、弁護士だと少額管財事件に持ち込んで費用を抑えてもらえる可能性が高いんだけど、司法書士の場合はそうもいかないよ。

少額管財事件の適用条件が、弁護士が代理人としてついていることだからだね。

なるほど…。

特に家や車などの財産がある場合には司法書士に依頼すると損になってしまう可能性が高そうですね。

ともだち
ともだち

③自分で自己破産手続きを行う

メリット
  • 弁護士費用が一切かからない
デメリット
  • 免責が認められない可能性がある
  • 膨大な書類を用意する必要がある
  • 裁判所での面談や債権者との連絡を自分で行わなくてはいけない
  • 自己破産手続き中も取り立てが止まらない
  • 管財事件となった場合に、少額管財事件に持ち込めない
せんせい
せんせい
どうしても費用が用意できないという場合には、自分で裁判所に申し立てて自己破産手続きを行えるよ。

この時にはもちろん弁護士費用が一切かからないから、トータルで40万円以上も節約できることにはなるね。

だけど、その分デメリットもとても大きい。

当然のことだけど『自己破産を弁護士に依頼するメリット5つ』で紹介したような大きな恩恵を受けることができない。

特に、自己破産を認めてもらうための書類作成や裁判所とのやりとりなどはとても素人が1人で乗り切れるものではないから、大人しく弁護士に相談するのがオススメかな…。

④任意整理など費用のかからない債務整理を行う

メリット
  • 費用が抑えられる可能性がある
  • 財産を没収されずに済む
デメリット
  • 借金の返済義務自体はなくならない
  • 減額後の借金を3~5年で返済する必要がある
せんせい
せんせい
自己破産の費用が工面できない場合には、任意整理や個人再生といったほかの債務整理を検討するのもオススメだね。
  • 任意整理:債権者に直接交渉して将来利息や遅延損害金をカットしてもらう手続き
  • 個人再生:裁判所に申し立てて借金を最大で10分の1にまで減額してもらう手続き
任意整理や個人再生だと、自己破産のように返済義務自体を帳消しにすることはできない。

あくまで減額するだけの手続きだよ。

さらには減額後の借金は原則3~5年で完済する計画を立てる必要があるから、ある程度安定した収入がある人でないと選べない手段ではあるね…。

その代わり、ほとんどの財産を手元に残しておけるなど自己破産にはないメリットがあるのも確かだ。

どの手続きが自分に適しているかはその人の状況によって異なる。

だから、『借金がヤバい=自己破産しかない』と決めつけないで、色々な手段があると知っておいて欲しいな。

せんせい
せんせい

自己破産については弁護士に相談しよう

さいむくん
さいむくん
自己破産にかかる費用についてよ〜くわかりました。

費用が用意できなくてもなんとかなりそうで安心です!

よかったよかった。

今日紹介してきたように、自己破産の費用がすぐに用意できないとしても、多くの弁護士が相談にのってくれるんだ。

なにせ、自己破産というのは借金で生活がままならなくなった人の再スタートを支援するための制度だからね。

お金がない人が利用する制度だからこそ、今まとまったお金が用意できなくてもなんとかなるものなんだよ。

それに、誰でも自己破産すれば解決できるわけではなくて、その人の状況によっては任意整理や個人再生といった他の債務整理の方が役立つ可能性もある。

どの手続きが自分に適しているのかを判断するには法律の専門的な知識が必要不可欠。だから、まずは弁護士に相談してみるのがオススメだよ!

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
先生も言ってくれていましたけど、借金問題に関してであればほとんどの弁護士事務所が無料で相談を受け付けているし、LINEで気軽に相談できる窓口もありますよね。

さいむくんも、実際に自己破産をするかどうかはおいといて、とりあえず話だけでも聞いてもらったらいいんじゃないかな!

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でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!

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対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。

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まとめ

ともだち
ともだち
今日のお話をまとめてみました!
まとめ
  • 自己破産にかかる費用の相場は40~100万円で、手続き内容により異なる
  • 自己破産については弁護士に依頼するのが最もメリットが大きくオススメ
  • 多くの弁護士事務所が費用の分割払いなどに応じてくれるため、お金がなくてもまずは相談するべき
うん、よくまとまっているね。

借金問題を適切に解決するには弁護士などの専門家の知識が必要だし、放っておいても決して状況はよくならない。

逆に、1人で抱えてずっと悩んでいたものが、相談してみたら案外かんたんに解決してしまうなんてこともあるのさ。

まずは弁護士に相談してみて、それから自分がどうしていきたいか決めるのが一番だよ。

さいむくんも、いい弁護士さんと出会えるといいね!

せんせい
せんせい
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著者情報

この記事の監修者
赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

監修者の詳細なプロフィール
この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。

20代後半に作ってしまった借金100万円を自力で完済した。

筆者の詳細なプロフィール