目次
マクアケの概要
マクアケの基本情報
はじめに株式会社マクアケの基本情報を紹介します。上場日は2019年12月11日、市場はマザーズ、想定時価総額は170.0億円、上場時の時価総額は297.2億円でした。
会社名 | 株式会社マクアケ |
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設立日 | 2013年5月1日 |
上場日 | 2019年12月11日(承認日:2019年11月8日) |
市場 | マザーズ |
証券コード | 4479 |
業種 | 情報・通信業 |
決算期 | 9月 |
ホームページアドレス | https://www.makuake.co.jp/ |
発行済株式総数 | 9,986,000 株(2019年11月8日現在) |
上場時発行済株式総数 | 10,966,000 株
※公募分を含む。 |
公募株数 | 980,000 株 |
想定価格 | 1,550円 |
想定時価総額 | 170.0億円 (※上場時発行済株式総数×想定価格で計算) |
初値 | 2,710円 |
上場時時価総額 | 297.2億円(※上場時発行済株式総数×初値で計算) |
時価総額 | 1131.8億円 (2020年9月16日現在) |
資本金 | 132,995 千円(2019 年 11 月 8 日現在) |
1単元の株式数 | 100株 |
監査人 | 有限責任監査法人トーマツ |
主幹事証券会社 | 大和証券 |
引受幹事証券会社 | みずほ証券 SBI証券 SMBC日興証券 マネックス証券 岩井コスモ証券 |
マクアケの沿革
株式会社マクアケは、2013年に東京都で株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングとして創業しました。
クラウドファンディングサービス「Makuake」を中心としたサービスを創業期から運営しています。
また、マクアケは、2019年12月に東証マザーズへ上場しました。
2013年5月 | 東京都渋谷区道玄坂に株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングを設立 |
2013年8月 | クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」の提供開始 |
2014年12月 | 神奈川県横浜市と企業の資金調達支援に関する協定を締結 |
2015年6月 | プロジェクトの実行者向けにプロジェクト分析ツール「Makuakeアナリティクス」機能の提供開始 |
2015年8月 | 株式会社三越伊勢丹ホールディングス(本社:東京都新宿区)と共同で「ISETAN×Makuake クラウドファンディングPROGRAM」を開始し、小売店舗における常設展示スペースを設置 |
2016年1月 | 企業向け新製品開発サポート「Makuake Enterprise(現 「Makuake Incubation Studio」サービス)」の提供開始 |
2016年3月 | ECサイト「Makuake ストア」の提供開始 |
2016年12月 | 株式会社みずほ銀行(本社:東京都千代田区)とプロジェクト実行者の紹介等を目的としたビジネスマッチングにかかる提携開始 |
2017年2月 | リカー・イノベーション株式会社(本社:東京都足立区)と酒類プロジェクトに関する業務提携を開始 |
2017年10月 | 「株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング」から「株式会社マクアケ」に商号変更 |
2017年12月 | UCCホールディングス株式会社(本社:兵庫県神戸市中央区)とカフェ・飲食店の開業支援サポートに関する提携を開始 |
2018年3月 | マクアケ北海道拠点を設立 |
2018年5月 | 地方自治体がプロジェクト実行者となりプロジェクトへの寄附を募る「ふるさと納税型クラウドファンディング:Makuakeガバメント」の提供開始 |
2018年7月 | 韓国においてクラウドファンディングプラットフォーム「Wadiz」を運営するWadiz Corp. と、互いのクラウドファンディングプロジェクト実行者の紹介による海外進出サポートを目的として、業務提携を開始 |
2018年10月 | マクアケ九州拠点を設立 |
2018年12月 | 東京都渋谷区渋谷に本社移転 |
2019年1月 | 株式会社NCネットワークと中小製造業の新事業や自社製品開発を行う製造パートナー企業の紹介に関する業務連携を開始 |
2019年3月 | 株式会社ライトアップと「Makuake」にてクラウドファンディングを実施した中小企業の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」取得サポートに関する業務提携を開始 |
2019年4月 | 株式会社ふくおかフィナンシャルグループが運営する地方創生オウンドメディア「bankbaton(バンクバトン)」を活用するなど、企業のチャレンジを「Makuake」の活用で支援する業務提携を開始 |
2019年7月 | 金融機関との連携100社を突破 台湾に拠点を置き、香港、マレーシア、シンガポールにサービスを展開しているECプラットフォーム「citiesocial」と「Makuake」でプロジェクトを実施した実行者が「citiesocial」を通じて製品を販売できるよう紹介する業務提携を開始 台湾の大手新聞社udnグループ運営のECサイト「uDesign」と日本企業の台湾進出、台湾企業の日本進出を相互にサポートすることを目的として、業務提携を開始 |
2019年12月 | 東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 |
マクアケの事業内容
マクアケは、「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」というビジョンのもと、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」を運営する企業です。
マクアケの運営するサービスは、クラウドファンディングプラットフォームを運営する「Makuake」サービスを中心に、「Makuake Incubation Studio」サービス、その他のサービスの3つのサービス領域で構成されています。
以下は、マクアケが運営する主要なサービスと事業系統を表した図です。
- 「Makuake」サービス
- 「Makuake Incubation Studio」サービス
- その他のサービス
① 「Makuake」サービス
「Makuake」サービスは、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」の運営を通じて、新しいアイデアや技術による製品やサービスを起案するプロジェクト実行者と、そのプロジェクトを支援するプロジェクト支援者を、インターネット上でマッチングするサービスです。
「Makuake」サービスは、プロジェクト実行者が予め設定した支援額に応じたリターンを踏まえて支援者が支援金を投資することによって、新製品・新サービスの開発や発展を支援する仕組みで運用が行われています。
また、マクアケは、プロジェクト支援者の出資金からプラットフォーム利用料として手数料を差し引くことで収益を計上しています。
② 「Makuake Incubation Studio」サービス
「Makuake Incubation Studio」サービスは、企業が自社の研究開発技術を活かした新事業の創出を支援するサービスです。
このサービスでは、新事業を実現するためのパートナーマッチング、プロジェクトの戦略立案や事業計画、マーケティングレポートの作成など企業のイノベーションをサポートするサービスが展開されています。
また、この事業は、マクアケの中心的なサービスである「Makuake」サービスと非常に親和性が高いサービスであり、「Makuake」によって得られたノウハウを応用することで事業運営が行われています。
③ その他のサービス
マクアケが運営する「その他のサービス」では、販路紹介サービス、ECサイト運営サービス、Makuake SHOPサービスなどが運営されています。
これらのサービスは、「Makuake」サービスのプロジェウト実行者の新製品、新サービスのリリースや成長を後押しすることが目的とされるサービスであり、プロジェクト実行者の販売や高校活動をサポートすることで、新事業の市場における認知の拡大や成長スピードの加速を目指しています。
有価証券報告書情報
連結の経営指標(過去3期分)
第8期の業績は以下の通りです。
- 売上高:13.4億円(前年比+40.3%)
- 経常利益:1.3億円(前年比△22.7%)
- 当期純利益:0.9億円(前年比△26.8%)
期 | 第5期 | 第6期 | 第7期 |
決算年月 | 2017年9月 | 2018年9月 | 2019年9月 |
売上高(千円) | 478,961 | 958,003 | 1,344,217 |
経常利益(千円) | 61,579 | 156,189 | 127,312 |
当期純利益(千円) | 43,478 | 112,890 | 89,014 |
純資産額(千円) | 83,365 | 196,255 | 285,270 |
総資産額(千円) | 576,655 | 957,124 | 1,399,039 |
自己資本比率 | 14.5% | 20.5% | 20.4% |
営業キャッシュフロー(千円) | 216,104 | 323,176 | 388,352 |
投資キャッシュフロー(千円) | △14,957 | △91,958 | △223,661 |
財務キャッシュフロー(千円) | 70,990 | △2,500 | 20,000 |
現金・現金同等物の期末残高(千円) | 465,931 | 694,649 | 879,340 |
従業員数 | 30人 | 48人 | 60人 |
単体の経営指標(過去5期分)
過去5期の業績を見ると、売上は12倍以上に増加しています。
一方で、利益面に関しては、第4期まで赤字を計上していましたが、第5期以降は利益額に上下はありますが、黒字に転換し、その状態をキープしています。
また、マクアケは2018年6月5日付で普通株式1株につき2,000株の株式分割を実施しています。
期 | 第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 | 第7期 |
決算年月 | 2015年9月 | 2016年9月 | 2017年9月 | 2018年9月 | 2019年9月 |
売上高(千円) | 109,982 | 204,721 | 478,961 | 958,003 | 1,344,217 |
経常利益(千円) | △83,859 | △87,459 | 61,579 | 156,189 | 127,312 |
当期純利益(千円) | △65,578 | △61,452 | 43,478 | 112,890 | 89,014 |
資本金(千円) | 97,500 | 97,500 | 132,995 | 132,995 | 132,995 |
発行済株式総数 | 3,900 | 3,900 | 4,993 | 9,986,000 | 9,986,000 |
純資産額(千円) | 30,348 | △31,103 | 83,365 | 196,255 | 285,270 |
総資産額(千円) | 173,106 | 254,603 | 576,655 | 957,124 | 1,399,039 |
自己資本比率 | 17.5% | △12.2% | 14.5% | 20.5% | 20.4% |
従業員数 | 17人 | 20人 | 30人 | 48人 | 60人 |
上場時の株主構成
上位10位までの株主は、以下の通りです。
株主 | 所有株式数 | 比率 | ロックアップ |
株式会社サイバーエージェント | 7,800,000 | 71.36% | 90日間 |
KSK ANGEL FUND LLC | 1,498,000 | 13.71% | 90日間 |
中山 亮太郎 | 552,000 | 5.05% | 90日間 |
坊垣 佳奈 | 268,000 | 2.45% | 90日間 |
木内 文昭 | 268,000 | 2.45% | 90日間 |
堀越 寶世 | 200,000 | 1.83% | 90日間 |
生内 洋平 | 60,000 | 0.55% | – |
矢内 加奈子 | 40,000 | 0.37% | – |
森 恵 | 40,000 | 0.37% | – |
中村 剛 | 30,000 | 0.27% | – |
上場時(IPO)の募集・売出し情報
公募・売出し・調達額情報
公募価格は1,550円、吸収金額(調達額)は45.4億円とされています。 また初値は、2,710円となりました。
仮条件 | 1,500円 ~ 1,550円 |
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公募・売出価格 | 1,550円 |
想定価格 | 1,550円 |
初値 | 2,710円(公募価格比+74.8%) |
公募株数 | 980,000 株 |
売出株数 | 1,565,000 株 |
オーバーアロットメントによる売出し株数 | 381,700 株 |
吸収金額(調達額) | 45.4億円(※オーバーアロットメントを含む株数×公募価格で計算) |