借金で裁判所から呼び出し｜無視のリスクや対処法を紹介

借金をずーっと放置してたんだ。もう半年以上だと思う。

今まで、ポストに貸金業者からの取り立ての手紙は来てたんだけど、「どうせただの脅しでしょ？」と思ってずっと中身を見てなかったんだ。

でも、今回は何かが違った。配達に来た人が、僕を直接指名して手渡してきたんだよね。印鑑も押した。

なんだろうなあと思って中身を開いたら、裁判所からの呼び出しだったんだよ。

僕は一体どうしたらいい？今回こそ無視したらやばいでしょう？

結論からいうと、今さいむくんはとてもまずい状態だよ。どういう状況なのか説明しよう。

さいむくんがお金を貸した側だったとして、相手が約束の日にお金を返して来なかったらどうする？

どう頑張ってもお金を返してもらえないと感じたら、「詐欺にあった」として警察に相談するとか、弁護士を雇って裁判を起こすとかしかないんだよ。

明らかに詐欺でない限り、お金の貸し借りのトラブルは民事問題だからね。警察は取り合ってくれない。

だから、貸した側は「貸したお金を取り返したい」という内容で裁判所に申立てをする。

そして、それが受理されたら、裁判所から呼び出しがあるというわけだ。

でも、一向に支払いはないし、返済しようという意思も見られない。

だから、最後の最後の手段として、裁判をすることにしたんだ。裁判をすればお金もかかるし、弁護士費用もかかる。

それでも裁判を起こそうとしているということは、どれだけ本気かわかるよね？もうさいむくんのことは客だと思っていないかも…。

普通、そこまでいくのには相当な時間がかかるわけだが…。

実際、借金で裁判所から呼び出しを食らうまでに、どんな流れを経ているか、順番に説明していくよ。

これはまあ、あくまで確認みたいなニュアンスであり、まだ取り立てをしているとは言えないかな。

やっていることとしては、「電話での確認」や「払込書の再送」とあまり変わらないけれど、その書面の内容はもう少しキツめのものになっているよ。

基本的に、貸金業者と結ぶ契約には「借金を滞納した場合、一括払いをしなければいけない」という内容が含まれているんだよね。

例えば、銀行からの借金を滞納している場面で、保証会社となっている消費者金融やらカード会社が借金を肩代わりする。

それを「代位弁済(だいいべんさい)」と呼ぶ。代位弁済が行われたら、その後、自分がお金を借りている相手(債権者)は、その保証会社になるよ。

今後は、その保証会社から取り立ての連絡がくることになる。

すぐさま、借金を回収するためのアクションを起こしてくるよ。最初に行うのは、「支払督促」だね。

債権者から「借金〇円を支払いなさい」という内容で訴えられるわけだね。

両者弁護士をつけて、自分の主張を裏付けるための証拠を用意して裁判に望むことになる。

ここで、「裁判に出席しない」「普通に敗訴する」などの結果になると、支払督促と同じように強制執行になるよ。

裁判をするのはお金も時間も手間もかかる。だから、やらなくて済むなら、誰も裁判なんてやりたくないんだ。

だから、裁判所があったらすぐに行動を起こそう！こちらから「借金を返すつもりがあること」をすぐに業者に伝えよう！

収入が少ないせいで、毎月返済できる金額が少なすぎる場合には却下されてしまうかもしれないけど、そうでなければ、十分にやってみる価値はあるよ。

なぜなら、弁護士は「債務整理」を行うことで、借金を元から減らすことができるんだよ。

得だと思えば条件を飲むし、損だと思えばそのまま裁判に踏み込むでしょうね。

だとしても、「200万円の借金を50万円まで減らしてください」とか「200万円を毎月1万円で200回に分けて払います」などの大げさな条件は認めてもらえない可能性が高い。

交渉がうまくいかない＝現在の経済力では返済を認めてもらえない、ということだから次に紹介する債務整理を使って借金を減らそう。

債務整理をすることで借金を減らすことができるよ。まずはその3種類を紹介するね。

債務整理がきになる人は、弁護士に相談してみよう。すでに裁判所から呼び出しを受けている人は、時間がないから急ごう！

その理由を説明するよ。

裁判所は「原告(貸主側)のいう通り、被告人は借りたお金を返せ」という判決をくだすでしょうね。

こちらは、借りていないならそういえばいいし、金額が違うならそう主張すればいい。

しかし、相手は貸金業者だ。顧客の情報の管理を誤ったりする可能性は低いでしょう？

裁判は喧嘩じゃないからね。「借りてなんかいない」なんて言い張ったって、証拠を出されてしまえばおしまいだ。

だから「自分は借りたお金を返していない」という自覚があるのなら、下手にごねたり長引かせたりしないほうがいい。

ただ時間を無駄にするだけだし、結果は変わらないからね。

きみには「法律の知識」や「必要書類」「勝つための証拠」がすべて用意できるかい？

「本人訴訟」という形にもできるけれど、本気で勝ちたいなら、弁護士を雇った方がいいだろう。

しかし、弁護士費用がかかる。どちらにせよ争うことになるにしても、裁判はさけて、裁判外で話し合いをした方が、時間も短縮できるしいいだろうね。

さきほどもいったけど、裁判は喧嘩ではないし、裁判官は仲裁に入ってくれる人ではない。

「裁判所はこう言ってるけど、俺はそんな決定は認めない」なんていうのは認められないんだよ。

裁判所の決定を破って、借金を返さないとなると、いよいよ「強制執行」という形で「差し押さえ」を受けることになるよ。

差し押さえに関しては、次で詳しく説明するからね。

それでは、差し押さえになる財産についてチェックしてみよう。

具体的には、「借金を完済するまで、毎月お金を勝手に引き落されてしまう」ということ。

全額引き落されると生活ができなくなってしまうから、差し押さえられる金額には制限がある。

つまり、差し押さえられたあとは誰か他の人のものになってしまう。だから、一度差し押さえられた財産はもう戻ってこないよ。

家や車がなくなってしまうと、人生そのものにも影響がでるでしょう？

だからこそ、裁判や差し押さえは避けたほうがいいのさ。

債権者側は、別に裁判を起こしたいわけじゃないんだ。お金を返して欲しい、ただそれだけ。

こちらの意思を伝えるだけで、訴えを取り下げてくれる可能性は十分あるよ。

まずは業者、もしくは相手方の弁護士に「返済をするつもりがある」ことを伝えよう。

ダメだったら他の方法を考えればいい。

「民事訴訟法93条の2と3」に記されている内容をまとめると以下のようになる。

内容が多いから、一度振り返ってみようか。