任意整理

任意整理から自己破産|切り替えるべきケースやデメリットを解説

さいむくん
さいむくん
先生やばいです!1年前に任意整理をして、返済中だったんですが、仕事がなくなってしまいました…。

このままでは返済していくことができないのですが、どうしたらいいですか?

僕はもう、自己破産するしかないのですか?

なるほど。さいむくんは、任意整理から自己破産に切り替えようとしているわけだね。

確かに、収入が今完全にない状態であれば、自己破産をする必要があるかもしれない。

だけど、自己破産だってただでできるわけじゃない。だから「本当に自己破産でいいのか、他の方法はないのか」についてはしっかり考えた方がいいね。

今回は任意整理と自己破産について説明しようか!

せんせい
せんせい

この記事は、任意整理と自己破産の違いや、切り替えを悩んでいる人におすすめの記事になります!

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この記事の内容
  1. 任意整理に失敗しても自己破産に切り替えることはできる
  2. 自己破産から任意整理に切り替えることも可能!
  3. 任意整理から自己破産に切り替える際の注意点
  4. 任意整理と自己破産の違い
  5. 任意整理から自己破産に切り替えるメリット
  6. 任意整理から自己破産に切り替えた方がいいケース
  7. 任意整理から自己破産に切り替えるのがおすすめな人の特徴
  8. 任意整理から自己破産に切り替えたくない人の対処法
  9. まとめ

任意整理に失敗しても自己破産に切り替えることはできる

せんせい
せんせい
さいむくんのように、任意整理をした後の返済が難しくなって自己破産を検討する人も一定数いる。

結論からいえば、自己破産への切り替えは可能だから安心してね!

任意整理で返済できないなら自己破産が認められる可能性がある

せんせい
せんせい
任意整理は、貸金業者などの債権者と交渉して借金の利息をカットしてもらい元本だけを完済する手続き。

それに対して、自己破産は元本も含めてほぼすべての借金の返済義務を帳消しにする手続きだ。

自己破産をするための条件は、債務者が借金を返済できる能力がないこと。

収入や借金額などを総合して判断する必要はあるけれど、制度としては任意整理から自己破産への切り替えは可能なのさ。

任意整理から自己破産に変更する場合弁護士に相談する

せんせい
せんせい
任意整理を依頼した直後や和解前であれば、依頼した弁護士に相談してみよう。

任意整理から自己破産に切り替える際も、これまでの債権者とのやりとりなどを把握している弁護士の方がスムーズに手続きが進むはず。

また、和解後の返済を事務所経由で行っている場合も、同じように依頼した弁護士事務所に相談するべきだね。

その際に、自己破産に切り替える上での注意点や、そもそも自分は自己破産に切り替えられるかなどをしっかり確認しておこう。

依頼した弁護士に対応できない場合他の弁護士に依頼する

せんせい
せんせい
すでに任意整理が終わっている場合には、依頼した弁護士が辞任している可能性もある。

前に依頼した弁護士にもう一度お願いするのがベストではあるけれど、状況によっては対応してもらえないケースもあるよね。

その際には、残念だけど新しく他の弁護士事務所を探して依頼しよう。

任意整理から自己破産に切り替える人も一定数いるから、事情をしっかりと伝えれば対応してくれるよ!

自己破産から任意整理に切り替えることも可能!

せんせい
せんせい
逆に、自己破産から任意整理に切り替えることもできるんだ。

自己破産を弁護士に依頼して、実際に裁判所に申し立てるまでには半年ほどの準備期間があるケースが多い。

その期間で、収入が増えて任意整理をするための返済資金を用意できるようになったり、結婚や同居などがあったりと事情が変わる可能性もあるよね。

そのため、自己破産を避けて任意整理に変更したいという相談もあるんだよ。

ここでは、自己破産から任意整理に切り替える際の注意点などを解説していくね。

任意整理に切り替えると返済義務は残る

せんせい
せんせい
当然のことだけど、任意整理に切り替えたら自己破産のメリットは受けられない。

つまり、借金の返済義務は残り、元本の返済は継続しなくてはいけないよ。

財産の没収など自己破産のデメリットを回避できるのは大きい。

けれど、返済資金が用意できない場合には、任意整理から自己破産への切り替えは危険だね。

完済するだけの収入があるかどうか、弁護士とも相談して慎重に決めよう。

自己破産から任意整理に切り替える際には遅延損害金に注意

せんせい
せんせい
遅延損害金とは、借金などの支払いが遅れた際に発生する罰金のようなもの。

自己破産を弁護士に依頼した段階で債権者からの取り立てはストップする。

でも、そこから実際に自己破産の手続きが始まるまでの間にも遅延損害金は発生しているんだ。

たとえば、自己破産を弁護士に依頼して、半年経ってからやっぱり任意整理に変えるとなったら半年分の遅延損害金を請求されてしまうよ。

遅延損害金は、滞納期間が長くなると借金の元本に対して年利20%ほどの高金利で請求されてしまう。

もしも自己破産から任意整理に切り替える際には、この遅延損害金も含めて返済ができるかどうかも考えないといけないよ。

任意整理から自己破産に切り替える際の注意点

せんせい
せんせい
次に、「任意整理から自己破産に切り替えるデメリット」について紹介するよ。

これらを乗り越えてでも自己破産をすべきかどうか、よく考えてみよう。

自己破産を申し立てても免責されない可能性がある

せんせい
せんせい
そもそも、任意整理から自己破産に切り替えても借金が免責されない可能性もあると覚えておこう。

任意整理は、貸金業者などの債権者と直接交渉して利息をカットしてもらう手続き。

相手方の債権者が応じてくれればどんな借金でも基本的に減額ができる。

それに対して、自己破産は裁判所に申し立てて借金の返済義務を帳消しにしてもらう制度。

破産法によって細かくルールが決められていて、以下のような『免責不許可事由』に該当する場合は免責が認められない恐れがあるんだ。

免責不許可事由の一例
  • 過度のギャンブルや投資などの浪費が原因で借金を重ねた
  • 一部の債権者に対してのみ優先して返済を行った(偏頗弁済)
  • クレジットカードの現金化など不正な取引があった
  • すでに返済不可能な状態だったのにもかかわらず偽って新たな借入をした など
自己破産と聞くとどんな借金でもゼロにできるってイメージだけど、そんなこともないんですね。
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
そうなんだよ。特に、今あげたようにパチンコや競馬などのギャンブルが原因で借金を重ねた場合は、免責不許可事由に引っかかる可能性がある。

自己破産に切り替えを検討するなら、免責不許可事由にあたる行為がないかどうか、弁護士によく確認してもらわないといけないよ。

免責不許可事由があっても裁量免責の余地がある

さいむくん
さいむくん
そんなあ…そしたらパチンコで借金が膨らんじゃった人はどうしたらいいんですか?
まあ安心して。たしかにパチンコなどのギャンブルで作った借金があると、法律上は免責不許可事由に引っかかって自己破産ができないことになっている。

だけど、実務上は免責不許可事由があっても裁判所の判断によって自己破産が認められる可能性も高いよ。

裁判所独自の判断で免責を認めることを『裁量免責(さいりょうめんせき)』と呼ぶ。

以下のような事情があれば、裁量免責が認められやすくなるよ。

せんせい
せんせい
  • 債務者が充分に反省している
  • 自己破産手続きに協力的な姿勢である
  • 生活の再建に向けて真摯な姿勢を見せている
せんせい
せんせい
裁量免責を認めてもらうためには、手続きの中で反省文の提出なども要求される可能性が高い。

スムーズに手続きを進めるためにも、弁護士との綿密な相談をしよう。

弁護士費用が二重にかかる

せんせい
せんせい
任意整理中に自己破産に切り替える場合、もう一度弁護士費用を払いなおす必要がある。

自己破産の費用は、「弁護士費用、裁判所費用合わせて40万円から」と考えておこう。

自己破産をすれば借金はなくなるわけだし、必要な費用については分割払いできるにしても、決して安くない費用がかかるわけだよね。

任意整理を続けるべきか、自己破産したほうがいいか、金銭的なメリットも含めて弁護士に相談した方がいいかもしれない。

任意整理で途中まで返済したお金は戻ってこない

せんせい
せんせい
任意整理によってすでに返済したお金は、自己破産に切り替えても返ってはこないんだ。

たとえば、任意整理で減額後の借金が200万円で、すでに50万円を返済済みだとしたら、その50万円は自己破産に切り替えても返ってはこないよ。

それに、自己破産によって返済が免責されるのは、基本的に自己破産の手続きを開始した時点での借金のみ。

50万円は返ってこないし、返済義務がなくなるのは残りの150万円ということだね。

すでに債権者に返済したものを、さかのぼって帳消しにしてもらうというのは自己破産のルール上無理だと覚えておいてね。

場合によっては保証人に迷惑がかかる

せんせい
せんせい
何度も説明しているけれど、借金に保証人がついている場合は注意しよう。

任意整理は自分で対象とする借金を選べたけど、自己破産はそうはいかない。

手続きをすれば保証人にはほぼ確実に迷惑がかかるからね。とはいえ、打つ手がまったくないかと言われればそうでもないんだ。

保証人に迷惑をかけない対処法
  • 自分と保証人が同時に破産する→保証人の返済も免除できる
  • 破産後に、保証人に返済を続けていく
なるほど、保証人に返済を続けてもらいつつ、その分のお金は自分が保証人に支払っていく、なんていうやり方もできますもんね!
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
その通り。大切なのは、「保証人ときちんと話し合いをすること」だと思うよ!

自分名義の財産が差し押さえになる

せんせい
せんせい
これは、任意整理から切り替えたことによるデメリット、ではなく、自己破産そのもののデメリットかな。

自己破産をしたら「借金がなくなる代わりに、自身の財産も失うことになる」んだよ。

とはいっても、何から何まで失うわけじゃなくて、以下に当てはまる財産が対象だよ。

売却したら20万円以上になるもの

(家、車、貴金属、生命保険の返戻金、退職金など)

生活していくうえで必要な財産、例えば衣食住にかかわるものは基本的に差し押さえられないから安心してね。
せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
家を失うくらいなら自己破産したくない、っていう人はかなり多いはず。

「家はなくしたくないけれど、借金は減らしたい」という人は、次に説明する「任意整理から自己破産に切り替えたくない人の対処法」をチェックしてみてね!

手続き中は職業や生活に制限がかかる

せんせい
せんせい
自己破産の手続きをしている最中は、生活や資格に制限がかかるんだ。
自己破産の手続き中にかかる制限
  1. 郵便物の内容は本人が受け取る前にチェックが入る…借金や財産を隠すことを阻止するため
  2. 裁判所の許可なしに引っ越すことができなくなる…いつでも破産者と連絡がとれるようにするため
  3. 一部の職業や資格に制限がかかる…資格や職業の信用性を保つため
①②に関しては些細な問題かもしれないけど、③は気を付けた方がいいかも。

破産手続きは一般的に半年~1年くらいかかると言われている。それまでの期間働けなくなってしまったら大問題だからね。

対象となるのは、「お金や資産、信用」などに関わる資格や職業なんだけど、いくつか例をあげてみるね。

せんせい
せんせい
破産手続き中に制限がかかる資格や職業の例
  • 警備員
  • 銀行の取締役
  • 商工会議所の会員、役員
  • 教育委員会の委員
  • 風俗営業の営業所の管理者
  • 動物取扱責任者
  • 探偵業
  • 酒類の製造免許・販売免許
  • 解体業
  • マンション管理業者の登録
  • 金商品取引業の登録
  • 旅行業の登録
  • インターネット異性紹介事業者 など
せんせい
せんせい
なんとなくわかったかな。「~士」や「~員」などとつく職業に多いかな。

一般的ではない職業が多いのであまり心配はいらないけど、もし心配な人は以下のリンクから「制限がかかる職業の一覧」をチェックしてみてね!

官報に名前が載る

せんせい
せんせい
任意整理は、「裁判所を介しない当事者同士の話し合い」だけど、自己破産は「裁判所を通した正当な手続き」だよね。

「この人が自己破産をしました」というのは、裁判所からのお知らせとして「官報」に掲載されてしまうんだ。

官報とは…

国からのお知らせを掲載するための機関紙。裁判所からのお知らせもここに掲載される。現在はインターネットからも閲覧できる。

官報を通じて、周囲の人に自己破産したことを知られてしまう可能性もゼロじゃないけど、ほぼありえないと思ってもらって大丈夫だよ。

理由は以下の通り。

せんせい
せんせい
  • 官報の存在を知っている人がそもそも少ない
  • 官報を読んでいる人はさらに少ない
  • 官報から特定の個人の情報を見つけるのは難しい
  • 直近30日分しか無料で閲覧できない
さいむくん
さいむくん
なるほど。

「官報に詳しい人がちょうどいいタイミングで「特定の人物が破産していないかどうか細かくチェックする」くらいのことのことをしないと、見つけるのは難しいんですね。

そもそも、自分の権利を使っただけであり、悪いことをしているわけじゃないから、そこまで破産したことを隠す必要もないか…。

任意整理と自己破産の違い

せんせい
せんせい
まずは、任意整理と自己破産の違いを表で簡単に説明するね。
任意整理 自己破産
裁判所 通さない 通す
減額効果 利息のカット 借金がゼロになる
費用 1社につき2~5万円 40~100万円程度
期間 数ヶ月 半年~1年
手続きの条件 相手が認めればなんでもOK 法律の制約が多い
対象になる借金 自分で選べる すべての借金、選べない
財産の差し押さえ 基本的になし あり
任意整理と自己破産を比較するうえで特に重要なのは以下の2点かな。
せんせい
せんせい
  1. 財産の差し押さえ
  2. 対象になる借金
ともだち
ともだち
自己破産になると、家や車が差し押さえになったりしますもんね。

また、すべての借金が対象になることで、ローン中の品物を返さなきゃいけなくなったり、保証人が代わりに返済していくことになるということか…。

任意整理から自己破産に切り替えるメリット

せんせい
せんせい
任意整理と自己破産の違いは序盤で軽く説明したけれど、「じゃあ切り替えたらどのようなメリットがあるの?」という部分についてまだわかっていない人も多いかもしれない。

ここでは、その具体的なメリットについて説明するよ。

借金を完全になくすことができる

せんせい
せんせい
いうまでもないと思うけど、任意整理は「借金を減額する手続き」、自己破産は「借金をゼロにする」手続き。

どれだけ借金が多い人も、返済に苦しんでいる人も、自己破産してしまえばすべての借金問題から解放されるんだ。

当たり前だけど、このメリットを得るために自己破産をするといっても過言ではないよね!

返済を続ける必要がないため安心感がある

せんせい
せんせい
後述するけど、「任意整理を続けつつ、月々の支払額を減らす方法」や「裁判所を通した手続きでさらに借金を減らす(個人再生)」なんていう方法もある。

これらをする場合、この先も完済するまでは安定した収入を得て、返済を続けなければいけない。

債務整理後に返済ができなくなってしまうと、以下のような事態に直面する可能性がある。

  • 債権者から借金回収のための裁判を起こされる
  • 残額を一括請求される
  • 債務整理が取り消しになり、手続き前の借金額に戻る など
こうなってしまうと、過去に返済した借金や弁護士費用が無駄になってしまうし、いいことがひとつもない。

一方、自己破産であれば手続きが終われば借金はゼロになるわけだから、そういった心配はないよね。

収入が不安定な人は、自己破産をしてしまった方が安心だ。

せんせい
せんせい

任意整理から自己破産に切り替えた方がいいケース

せんせい
せんせい
任意整理から自己破産に切り替えを悩んでいる人の中でも「これにあてはまっている人は切り替えが方がいい」ケースを紹介するよ。

任意整理の交渉がうまく行かなかった

せんせい
せんせい
まず、任意整理の手続きができなかった人、失敗に終わってしまった人ね。

任意整理は、以下のようなケースでは失敗に終わることが多い。

任意整理が失敗するケース
  • 任意整理しても返済できそうにないと判断された
  • 任意整理を受け入れてくれない業者だった
  • 借入期間や返済の回数が少なすぎた
  • 借入額や利率が低いせいで任意整理をしても意味がなかった
任意整理は、自己破産と違って裁判所を通さない。だから、「業者側の意向」によって結果が左右される。

多くの業者は任意整理を受け入れてくれるけど、「現実的に任意整理は困難」「任意整理を受け入れてもメリットがない」と判断されてしまえば、手続きは失敗に終わってしまう。

任意整理ができないとなれば、もちろん自己破産も視野に入れる必要があるよね。

せんせい
せんせい

任意整理後の返済が困難になってしまった

せんせい
せんせい
任意整理は、借金を減額して、その後3~5年かけて分割で返済していく手続きだよ。

だから、手続き後も安定した収入を得る必要がある。しかし、本人にも予想がつかないような形で職や収入を失う可能性もあるよね。

  • 会社が倒産した
  • 会社を解雇された
  • 会社を退職した(自己都合)
  • 病気や事故で働けなくなった など
後述するけど、「収入が減ってしまって返済が難しくなってしまった」程度であれば、まだ打つ手はある。

しかし、完全に収入を失ってしまったり、働くことが困難になってしまった場合、任意整理を継続するのは困難だよね。

「どう考えても返済できない」という状況になれば、当然、自己破産を検討することになる。

せんせい
せんせい

任意整理から自己破産に切り替えるのがおすすめな人の特徴

せんせい
せんせい
次は、自己破産に切り替えるのがおすすめな人の特徴を説明するよ。

家や車などの価値のある財産を所有していない

せんせい
せんせい
自己破産をすると、家や車などの「売却したら20万円以上になる財産」は裁判所に差し押さえられてしまう。

財産を売却したお金を債権者(貸主)たちに配当するためだね。

家や車を失うとなったら人生の一大事だ。自分だけでなく、家族の生活にも大きな影響をもたらしてしまう。

みんな、それが困るから自己破産をちゅうちょするわけだ。

逆に言えば、これといった財産を所有していない人は、自己破産をしたときのダメージが少なくなる、ということですね!
ともだち
ともだち

借金に保証人がついていない人

せんせい
せんせい
自己破産をするとなったら、すべての借金が返済免除の対象になる。

一見ありがたいことのように思えるけど、そうとも限らないケースがある。

それが「借金に保証人がついているケース」だ。

自己破産をしたら、手続きをした本人は借金を返済しなくてよくなるけど、その後は保証人が返済を続けていくことになる。

早い話が、保証人が本人の借金を背負うことになるんだよ。それがきっかけで人間関係にヒビが入るなどの悪影響もあるよね。

なるほど!逆に、借金に保証人がついていない人は、そういった事情を気にせず、自己破産ができるというわけですね!
さいむくん
さいむくん

収入がない、もしくは借金が多すぎて返済できない

せんせい
せんせい
さきほども説明したけれど、「収入がほとんどない」「どう頑張っても返済は困難」という人は自己破産をする意外に選択肢はないんだよね。

「少しでも返済額が減らせるならこのまま継続できるのに!」っていう人は、「任意整理から自己破産に切り替えたくない人の対処法」を先にチェックしてもいいよ!

任意整理から自己破産に切り替えたくない人の対処法

せんせい
せんせい
任意整理と自己破産を比較した結果、「自己破産したくない」「自己破産するほどでもない」と判断した人もいるよね。

そういった人のために、「自己破産をせずに、借金や支払額を減らしていく方法」について説明するよ。

追加介入:任意整理していない業者も追加して負担を減らす

せんせい
せんせい
借入が複数件ある状態で、また任意整理していない業者がある場合、残りの業者も任意整理することで、総借金額や月々の支払いを減らすことができる。

それを、「追加介入」と呼ぶよ。

任意整理から自己破産への切り替えを悩んでいる人は、「すでに任意整理の返済を滞納している」「時間がない」なんていう人もいるよね。

そういう人は、すぐに弁護士に相談しよう。弁護士が任意整理の手続きを開始すれば、その業者の支払いはすぐにストップさせることができるからね。

その業者に支払うはずだったお金を、滞納中の業者にすぐ支払ってしまおう。そうすることで、目先の問題も、将来的な問題を解決に導けるはずだよ。

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せんせい
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せんせいは、これまでたくさんの借金にお悩みの方の問題を解決してきました。

借金に悩まされる生活はとても辛く苦しいものです。

でも大丈夫!専門家に相談することで明るい未来が待っています!

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再和解:任意整理の契約を結びなおす

せんせい
せんせい
「少しの期間支払いができないけれど、それを乗り越えたら今まで以上に返済ができる」という人は、もう一度任意整理の和解条件を交渉しなおそう。

それを、「再和解」と呼ぶよ。具体的には、以下のような流れになるのが一般的かな。

再和解の流れ
  1. 任意整理の支払いができなくなる
  2. 再和解を申し出る
  3. 和解条件がまとまるまでの間、返済がストップする
  4. 条件がまとまったら返済を再開する
②~④のステップに、だいたい半年くらいはかかってしまう。その間の返済はストップしている状態だよね。

業者側は、「遅れた分も取り戻せるように、返済額を増やすように」要求してくる場合が多い。

だから、再和解は、継続的に収入が足りていないような状態の人には難しい手続きだね。

あくまで、「一時的に返済ができない人」に向いている手続きだよ。

せんせい
せんせい

個人再生:もっと借金が減る債務整理手続きをする

せんせい
せんせい
自己破産はしたくない、でも借金はしっかり減額したい、という人にとって、もっとも効果的なのが「個人再生」だよ。

個人再生は「借金を5~10分の1まで減らす」という強力な手続きだ。イメージ的には、任意整理と自己破産の中間にあるような手続きだね。

任意整理 個人再生 自己破産
裁判所 通さない 通す 通す
効果 利息をカット 5~10分の1まで減額 ゼロにする
手続き後 3~5年で分割払い 3~5年で分割払い
減額対象 自分で選べる すべて すべて
差し押さえ なし なし なし
費用 1件2~5万円 40万円~ 40万円~
個人再生いいじゃないですか!個人再生にすればすべて解決のような気がしますけど…。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
確かに、財産の差し押さえもないし、借金をしっかり減らすことのできる個人再生は魅力的に見えるね。

個人再生を選択する際に覚えておいて欲しいのは以下の通りだよ。

  • 個人再生で減額できるのは最高で100万円まで(100万円以下まで減額できない)
  • 手続きに少なく見積もっても40万円以上かかること
例えば、借金が150万円ある人が個人再生をすると、借金が100万円まで減るかわりに、手続きに50万円かかるかもしれない。

そうなったら、手続きをする意味がなくなってしまうよね。

つまり、個人再生はある程度借金額が大きい人でないと、逆に損をしてしまうってこと。

せんせい
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借金の悩みを誰かに相談するのは、正直とても不安で緊張していました。

でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!

そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!

対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。

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まとめ

ともだち
ともだち
さいむくん、おつかれさま!

自己破産に切り替えることにした?とりあえず、今回の内容をまとめてみようか。

任意整理から自己破産に切り替えた方がいいケース
  • 今後の返済が困難である
  • 任意整理で和解することができなかった
任意整理から自己破産に切り替えるメリット
  • 借金を完全になくすことができる
  • その後の返済がないため安心
任意整理から自己破産に切り替えるデメリット
  • もう一度弁護士費用がかかる
  • 家や車が差し押さえられる
  • 保証人に迷惑がかかる
自己破産に切り替えたくない人の対処法
  • 追加介入:任意整理していない業者も追加して負担を減らす
  • 再和解:任意整理の契約を結びなおす
  • 個人再生:借金を5~10分の1まで減らせる債務整理手続き
任意整理と自己破産について完璧に理解している人は少ない。

だから、自分の置かれている状況に対して、ベストな判断を自分でするのは難しいよね。

だからこそ、債務整理の問題は弁護士に相談しよう。

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
手遅れにならないよう、すでに返済が滞っている人はすぐに相談してね!
弁護士に相談することで
借金を大幅に減らせる可能性があります。
催促の電話を止めたい
毎月の返済額を減らしたい
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著者情報

この記事の監修者
赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

監修者の詳細なプロフィール
この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。

20代後半に作ってしまった借金100万円を自力で完済した。

筆者の詳細なプロフィール