このままでは返済していくことができないのですが、どうしたらいいですか?
僕はもう、自己破産するしかないのですか?
確かに、収入が今完全にない状態であれば、自己破産をする必要があるかもしれない。
だけど、自己破産だってただでできるわけじゃない。だから「本当に自己破産でいいのか、他の方法はないのか」についてはしっかり考えた方がいいね。
今回は任意整理と自己破産について説明しようか!
この記事は、任意整理と自己破産の違いや、切り替えを悩んでいる人におすすめの記事になります!
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任意整理に失敗しても自己破産に切り替えることはできる
結論からいえば、自己破産への切り替えは可能だから安心してね!
任意整理で返済できないなら自己破産が認められる可能性がある
それに対して、自己破産は元本も含めてほぼすべての借金の返済義務を帳消しにする手続きだ。
自己破産をするための条件は、債務者が借金を返済できる能力がないこと。
収入や借金額などを総合して判断する必要はあるけれど、制度としては任意整理から自己破産への切り替えは可能なのさ。
任意整理から自己破産に変更する場合弁護士に相談する
任意整理から自己破産に切り替える際も、これまでの債権者とのやりとりなどを把握している弁護士の方がスムーズに手続きが進むはず。
また、和解後の返済を事務所経由で行っている場合も、同じように依頼した弁護士事務所に相談するべきだね。
その際に、自己破産に切り替える上での注意点や、そもそも自分は自己破産に切り替えられるかなどをしっかり確認しておこう。
依頼した弁護士に対応できない場合他の弁護士に依頼する
前に依頼した弁護士にもう一度お願いするのがベストではあるけれど、状況によっては対応してもらえないケースもあるよね。
その際には、残念だけど新しく他の弁護士事務所を探して依頼しよう。
任意整理から自己破産に切り替える人も一定数いるから、事情をしっかりと伝えれば対応してくれるよ!
自己破産から任意整理に切り替えることも可能!
自己破産を弁護士に依頼して、実際に裁判所に申し立てるまでには半年ほどの準備期間があるケースが多い。
その期間で、収入が増えて任意整理をするための返済資金を用意できるようになったり、結婚や同居などがあったりと事情が変わる可能性もあるよね。
そのため、自己破産を避けて任意整理に変更したいという相談もあるんだよ。
ここでは、自己破産から任意整理に切り替える際の注意点などを解説していくね。
任意整理に切り替えると返済義務は残る
つまり、借金の返済義務は残り、元本の返済は継続しなくてはいけないよ。
財産の没収など自己破産のデメリットを回避できるのは大きい。
けれど、返済資金が用意できない場合には、任意整理から自己破産への切り替えは危険だね。
完済するだけの収入があるかどうか、弁護士とも相談して慎重に決めよう。
自己破産から任意整理に切り替える際には遅延損害金に注意
自己破産を弁護士に依頼した段階で債権者からの取り立てはストップする。
でも、そこから実際に自己破産の手続きが始まるまでの間にも遅延損害金は発生しているんだ。
たとえば、自己破産を弁護士に依頼して、半年経ってからやっぱり任意整理に変えるとなったら半年分の遅延損害金を請求されてしまうよ。
遅延損害金は、滞納期間が長くなると借金の元本に対して年利20%ほどの高金利で請求されてしまう。
もしも自己破産から任意整理に切り替える際には、この遅延損害金も含めて返済ができるかどうかも考えないといけないよ。
任意整理から自己破産に切り替える際の注意点
これらを乗り越えてでも自己破産をすべきかどうか、よく考えてみよう。
自己破産を申し立てても免責されない可能性がある
任意整理は、貸金業者などの債権者と直接交渉して利息をカットしてもらう手続き。
相手方の債権者が応じてくれればどんな借金でも基本的に減額ができる。
それに対して、自己破産は裁判所に申し立てて借金の返済義務を帳消しにしてもらう制度。
破産法によって細かくルールが決められていて、以下のような『免責不許可事由』に該当する場合は免責が認められない恐れがあるんだ。
- 過度のギャンブルや投資などの浪費が原因で借金を重ねた
- 一部の債権者に対してのみ優先して返済を行った(偏頗弁済)
- クレジットカードの現金化など不正な取引があった
- すでに返済不可能な状態だったのにもかかわらず偽って新たな借入をした など
自己破産に切り替えを検討するなら、免責不許可事由にあたる行為がないかどうか、弁護士によく確認してもらわないといけないよ。
免責不許可事由があっても裁量免責の余地がある
だけど、実務上は免責不許可事由があっても裁判所の判断によって自己破産が認められる可能性も高いよ。
裁判所独自の判断で免責を認めることを『裁量免責(さいりょうめんせき)』と呼ぶ。
以下のような事情があれば、裁量免責が認められやすくなるよ。
- 債務者が充分に反省している
- 自己破産手続きに協力的な姿勢である
- 生活の再建に向けて真摯な姿勢を見せている
スムーズに手続きを進めるためにも、弁護士との綿密な相談をしよう。
弁護士費用が二重にかかる
自己破産の費用は、「弁護士費用、裁判所費用合わせて40万円から」と考えておこう。
自己破産をすれば借金はなくなるわけだし、必要な費用については分割払いできるにしても、決して安くない費用がかかるわけだよね。
任意整理を続けるべきか、自己破産したほうがいいか、金銭的なメリットも含めて弁護士に相談した方がいいかもしれない。
任意整理で途中まで返済したお金は戻ってこない
たとえば、任意整理で減額後の借金が200万円で、すでに50万円を返済済みだとしたら、その50万円は自己破産に切り替えても返ってはこないよ。
それに、自己破産によって返済が免責されるのは、基本的に自己破産の手続きを開始した時点での借金のみ。
50万円は返ってこないし、返済義務がなくなるのは残りの150万円ということだね。
すでに債権者に返済したものを、さかのぼって帳消しにしてもらうというのは自己破産のルール上無理だと覚えておいてね。
場合によっては保証人に迷惑がかかる
任意整理は自分で対象とする借金を選べたけど、自己破産はそうはいかない。
手続きをすれば保証人にはほぼ確実に迷惑がかかるからね。とはいえ、打つ手がまったくないかと言われればそうでもないんだ。
- 自分と保証人が同時に破産する→保証人の返済も免除できる
- 破産後に、保証人に返済を続けていく
自分名義の財産が差し押さえになる
自己破産をしたら「借金がなくなる代わりに、自身の財産も失うことになる」んだよ。
とはいっても、何から何まで失うわけじゃなくて、以下に当てはまる財産が対象だよ。
(家、車、貴金属、生命保険の返戻金、退職金など)
「家はなくしたくないけれど、借金は減らしたい」という人は、次に説明する「任意整理から自己破産に切り替えたくない人の対処法」をチェックしてみてね!
手続き中は職業や生活に制限がかかる
- 郵便物の内容は本人が受け取る前にチェックが入る…借金や財産を隠すことを阻止するため
- 裁判所の許可なしに引っ越すことができなくなる…いつでも破産者と連絡がとれるようにするため
- 一部の職業や資格に制限がかかる…資格や職業の信用性を保つため
破産手続きは一般的に半年~1年くらいかかると言われている。それまでの期間働けなくなってしまったら大問題だからね。
対象となるのは、「お金や資産、信用」などに関わる資格や職業なんだけど、いくつか例をあげてみるね。
破産手続き中に制限がかかる資格や職業の例 |
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一般的ではない職業が多いのであまり心配はいらないけど、もし心配な人は以下のリンクから「制限がかかる職業の一覧」をチェックしてみてね!
官報に名前が載る
「この人が自己破産をしました」というのは、裁判所からのお知らせとして「官報」に掲載されてしまうんだ。
国からのお知らせを掲載するための機関紙。裁判所からのお知らせもここに掲載される。現在はインターネットからも閲覧できる。
理由は以下の通り。
- 官報の存在を知っている人がそもそも少ない
- 官報を読んでいる人はさらに少ない
- 官報から特定の個人の情報を見つけるのは難しい
- 直近30日分しか無料で閲覧できない
任意整理と自己破産の違い
任意整理 | 自己破産 | |
裁判所 | 通さない | 通す |
減額効果 | 利息のカット | 借金がゼロになる |
費用 | 1社につき2~5万円 | 40~100万円程度 |
期間 | 数ヶ月 | 半年~1年 |
手続きの条件 | 相手が認めればなんでもOK | 法律の制約が多い |
対象になる借金 | 自分で選べる | すべての借金、選べない |
財産の差し押さえ | 基本的になし | あり |
- 財産の差し押さえ
- 対象になる借金
また、すべての借金が対象になることで、ローン中の品物を返さなきゃいけなくなったり、保証人が代わりに返済していくことになるということか…。
任意整理から自己破産に切り替えるメリット
ここでは、その具体的なメリットについて説明するよ。
借金を完全になくすことができる
どれだけ借金が多い人も、返済に苦しんでいる人も、自己破産してしまえばすべての借金問題から解放されるんだ。
当たり前だけど、このメリットを得るために自己破産をするといっても過言ではないよね!
返済を続ける必要がないため安心感がある
これらをする場合、この先も完済するまでは安定した収入を得て、返済を続けなければいけない。
債務整理後に返済ができなくなってしまうと、以下のような事態に直面する可能性がある。
- 債権者から借金回収のための裁判を起こされる
- 残額を一括請求される
- 債務整理が取り消しになり、手続き前の借金額に戻る など
一方、自己破産であれば手続きが終われば借金はゼロになるわけだから、そういった心配はないよね。
収入が不安定な人は、自己破産をしてしまった方が安心だ。
任意整理から自己破産に切り替えた方がいいケース
任意整理の交渉がうまく行かなかった
任意整理は、以下のようなケースでは失敗に終わることが多い。
- 任意整理しても返済できそうにないと判断された
- 任意整理を受け入れてくれない業者だった
- 借入期間や返済の回数が少なすぎた
- 借入額や利率が低いせいで任意整理をしても意味がなかった
多くの業者は任意整理を受け入れてくれるけど、「現実的に任意整理は困難」「任意整理を受け入れてもメリットがない」と判断されてしまえば、手続きは失敗に終わってしまう。
任意整理ができないとなれば、もちろん自己破産も視野に入れる必要があるよね。
任意整理後の返済が困難になってしまった
だから、手続き後も安定した収入を得る必要がある。しかし、本人にも予想がつかないような形で職や収入を失う可能性もあるよね。
- 会社が倒産した
- 会社を解雇された
- 会社を退職した(自己都合)
- 病気や事故で働けなくなった など
しかし、完全に収入を失ってしまったり、働くことが困難になってしまった場合、任意整理を継続するのは困難だよね。
「どう考えても返済できない」という状況になれば、当然、自己破産を検討することになる。
任意整理から自己破産に切り替えるのがおすすめな人の特徴
家や車などの価値のある財産を所有していない
財産を売却したお金を債権者(貸主)たちに配当するためだね。
家や車を失うとなったら人生の一大事だ。自分だけでなく、家族の生活にも大きな影響をもたらしてしまう。
みんな、それが困るから自己破産をちゅうちょするわけだ。
借金に保証人がついていない人
一見ありがたいことのように思えるけど、そうとも限らないケースがある。
それが「借金に保証人がついているケース」だ。
自己破産をしたら、手続きをした本人は借金を返済しなくてよくなるけど、その後は保証人が返済を続けていくことになる。
早い話が、保証人が本人の借金を背負うことになるんだよ。それがきっかけで人間関係にヒビが入るなどの悪影響もあるよね。
収入がない、もしくは借金が多すぎて返済できない
「少しでも返済額が減らせるならこのまま継続できるのに!」っていう人は、「任意整理から自己破産に切り替えたくない人の対処法」を先にチェックしてもいいよ!
任意整理から自己破産に切り替えたくない人の対処法
そういった人のために、「自己破産をせずに、借金や支払額を減らしていく方法」について説明するよ。
追加介入:任意整理していない業者も追加して負担を減らす
それを、「追加介入」と呼ぶよ。
任意整理から自己破産への切り替えを悩んでいる人は、「すでに任意整理の返済を滞納している」「時間がない」なんていう人もいるよね。
そういう人は、すぐに弁護士に相談しよう。弁護士が任意整理の手続きを開始すれば、その業者の支払いはすぐにストップさせることができるからね。
その業者に支払うはずだったお金を、滞納中の業者にすぐ支払ってしまおう。そうすることで、目先の問題も、将来的な問題を解決に導けるはずだよ。
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借金に悩まされる生活はとても辛く苦しいものです。
でも大丈夫!専門家に相談することで明るい未来が待っています!
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再和解:任意整理の契約を結びなおす
それを、「再和解」と呼ぶよ。具体的には、以下のような流れになるのが一般的かな。
- 任意整理の支払いができなくなる
- 再和解を申し出る
- 和解条件がまとまるまでの間、返済がストップする
- 条件がまとまったら返済を再開する
業者側は、「遅れた分も取り戻せるように、返済額を増やすように」要求してくる場合が多い。
だから、再和解は、継続的に収入が足りていないような状態の人には難しい手続きだね。
あくまで、「一時的に返済ができない人」に向いている手続きだよ。
個人再生:もっと借金が減る債務整理手続きをする
個人再生は「借金を5~10分の1まで減らす」という強力な手続きだ。イメージ的には、任意整理と自己破産の中間にあるような手続きだね。
任意整理 | 個人再生 | 自己破産 | |
裁判所 | 通さない | 通す | 通す |
効果 | 利息をカット | 5~10分の1まで減額 | ゼロにする |
手続き後 | 3~5年で分割払い | 3~5年で分割払い | |
減額対象 | 自分で選べる | すべて | すべて |
差し押さえ | なし | なし | なし |
費用 | 1件2~5万円 | 40万円~ | 40万円~ |
個人再生を選択する際に覚えておいて欲しいのは以下の通りだよ。
- 個人再生で減額できるのは最高で100万円まで(100万円以下まで減額できない)
- 手続きに少なく見積もっても40万円以上かかること
そうなったら、手続きをする意味がなくなってしまうよね。
つまり、個人再生はある程度借金額が大きい人でないと、逆に損をしてしまうってこと。
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でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!
そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!
対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
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まとめ
自己破産に切り替えることにした?とりあえず、今回の内容をまとめてみようか。
任意整理から自己破産に切り替えた方がいいケース |
|
任意整理から自己破産に切り替えるメリット |
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任意整理から自己破産に切り替えるデメリット |
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自己破産に切り替えたくない人の対処法 |
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だから、自分の置かれている状況に対して、ベストな判断を自分でするのは難しいよね。
だからこそ、債務整理の問題は弁護士に相談しよう。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。