実は、僕のお父さんの借金が発覚したんですけど、僕にもその責任がくる可能性ってあるんですか?
漫画とかで、子どもが親の借金の肩代わりをさせられている話とかよくあるから、不安で…。
基本的には親の借金がその子どもに影響することは無いし、返済する義務も無いよ。
この辺りの話は今借金をしているさいむくんにも関係することだから、今日は親の借金と子どもの関係について少し詳しく話をしていこうか!
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原則親の借金が子供に影響することはない
ただ、借金を抱えているという経済的、家庭的な事情が、子どもの教育に影響してしまう可能性は充分にあるね。
親が存命である限り基本的に子供に返済義務はない
お金を貸した人が、借りた人以外の第三者に返済を請求すること自体が実は違法なんだ。(貸金業法21条1項7号)
ただ、子どもが連帯保証人になっている場合は、借金返済を求められる可能性があるから注意が必要だよ。
教育などに間接的に影響する可能性がある
返済を滞納しており教育ローンなどが組めないケース
そういった場合、銀行や日本政策金融公庫の教育ローンという制度に頼ることも出来るんだよ。
だけど、借金を滞納していたりすると、教育ローンを組めないことが多いんだ。
教育ローンという制度では、借りる側の返済能力を確かめる為に、貸す側が信用情報機関に問い合わせるんだ。
信用情報機関とは、クレジットや各種ローン等で過去にどのような取引をしたかの個人情報を記録している機関のことだね。
仮に返済が滞っているという記録があった場合、「この人に貸しても返してもらえない可能性がある」と判断されてローンを組ませてもらえない可能性が高いんだよ。
奨学金というのは実は子ども自身の借金だから、親が借金をしていたり、債務整理をしていても借入が出来るよ。
ただ、その際に親が保証人になることは出来ないから、保証会社を利用する必要があるんだ。
契約者 | 借入 | |
教育ローン | 親 | 親が債務整理をしていたら不可能 |
奨学金 | 子ども | 親が債務整理をしていても可能 ただし、保証人になれない為保証会社を使う必要あり |
自己破産手続きを行っているケース
例えばどういう職業に就けなくなるんですか?
- 弁護士、司法書士、行政書士、公認会計士などの士業
- 警備員、警備業者
- 銀行の取締役、執行役、監査役など
- 商工会議所の役員
- 宅地建物取引士 など
ただ、「破産手続きの段階で20万円の価値を超える資産は没収」になるから、その点での影響は大きいよ。
自己破産は本当に最後の手段なんだな…。
親の借金が子供に影響する3つのケース
先に話した通り、原則として親の借金の返済義務を子どもが負うことはないんだけど、いくつかのケースで子どもが借金返済を迫られることがあるんだ。
っくり言うと以下の3つだよ。
- 借金を抱えている親の遺産を相続したケース
- 子どもが借金の保証人・連帯保証人になっているケース
- 子どもの名義で借金をしていたケース
それにしても子どもの名義でお金を借りる人なんているんですか?
以下の3つのケースについて詳しく説明していくね。
- 金を抱えている親の遺産を相続したケース
- 子供が借金の保証人・連帯保証人になっているケース
- 子供の名義で借金をしていたケース
借金を抱えている親の遺産を相続したケース
また、相続の対象となる財産・遺産はお金だけではない。
プラスの財産であっても、マイナスの財産であっても、財産である以上は相続の対象になるよ。
財産について、表にまとめてあるから見てみようか。
プラスの財産 | マイナスの財産 |
・土地、建物、権利等の不動産 ・現金、小切手、預貯金、株式等の金融商品 ・車、家具、貴金属、骨董品等の動産 ・電話加入権、ゴルフ会員権、著作権、特許権、漁業等の権利等 |
・借入金、買掛金、振出小切手、手形債務等の負債 ・所得税、住民税、固定資産税等の未払い公租公課 ・保証金、預り敷金等の保証債務等 ・その他未払い金等 |
物として残る財産は勿論のこと、マイナスの財産である債務も相続対象になる。
つまり親の財産の中に借金がある場合には、それも相続しないといけないんだ。
子供が借金の保証人・連帯保証人になっているケース
これは子どもが返済を迫られても不自然では無いね。
知人や親族に保証人になってもらえる人がいなくて、子どもを保証人にしてしまうケースは珍しく無いよ。
ちなみに、保証人か連帯保証人かによって違うこともあるんですか?
まず、保証人は連帯保証人と異なり、「催告の抗弁権」と「検索の抗弁権」を持っているんだ。
それぞれ簡単に説明すると下の表のようになるよ。
催告の抗弁権 | 保証人が借金を返すように迫られた時、まずはお金を借りた本人に請求するように言える権利 |
検索の抗弁権 | 債務者が車など差し押さえ可能な資産を持っているにも関わらず保証人が差し押さえをされそうになった時、債務者の資産を返済に充てるように主張出来る権利 |
まずはお金を借りた張本人が借金を返すように主張出来る権利があるんですね。
当然の権利のようにも思えますが、連帯保証人ではその権利も無いということですか?
連帯保証人はこれら二つの権利を持っていないから、債務者を飛び越えていきなり借金返済を迫られてしまう恐れもあるんだ。
ともだち、僕の連帯保証人になってみない?
子供の名義で借金をしていたケース
この場合は、他のケースと比べても、子どもに対する影響が大きい。
子どもの名義ということは、原則は子どもが返済をしなければいけないよ。
子どもの名義で借りてしまった借金が、子ども本人の借金では無いと証明することは非常に難しいから、すぐに専門家に相談するしかないね。
借金をすることを子どもが同意していなくても駄目なんですか?
このケースについて詳しく説明していくね。
債務の不存在を証明することは難しい
もし、さいむくんがお金を貸している立場だとして、「この借金は僕のじゃなくて親のなんです!」と債務者から言われたらどう思う?
どうにかその事実を証明できないんですか?
例えば、筆跡を調べたり、関係者の証言や印鑑の保管場所、借入金の流れなどを整理していくとか。
ただ、適切な証拠を探すのは難しいから、可能であればすぐ弁護士に相談するべきだね。
債権者が親を告訴する可能性がある
親であることを濫用している上に、債権者にも嘘をついていることになる。親が刑事責任を追求される可能性は十分にあるよ。
まず、お金を貸した債権者から、詐欺被害にあったとして告訴されてしまう可能性が高い。
加えて、子どもの名義を偽って契約書を作成したことになるため、契約私文書偽造・行使等に該当する可能性も出てくるね。
どうしたものか…。
だからもし親が自分の名義でお金を借りているという事が発覚した場合はすぐに弁護士に相談するべきだね。
返済義務のない借金の返済を求められた場合の対処法
債権者から請求を受けても断っていい
でももし、僕が債権者から返済をしつこく迫られたらどうしよう…。
だけど、やはり親子同士だから、自分は関係ないと切り捨てられない人が多いのも事実なんだ。
負担は伴うけど、親の借金を子どもが背負って精算することも可能だから、それについて少し説明するね。
本人に代わって子供が代位弁済を行う
この場合は、親の代わりに子どもが借金を返すということ。
ただ、シンプルに肩代わりして返済してしまうと、親子間であっても基本的には贈与税が発生してしまうんだ。
その時には弁護士に相談した上で、適切な返済計画や利息などが記載されている借用書を残す必要があるんだ。
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時効が成立しているのなら時効援用をする
借金の時効
2020年3月31日以前の契約 | 貸し主が誰でも | 最後の返済日から5年 |
2020年4月1日以降の契約 |
消費者金融・銀行などの場合 | 最後の返済日から5年 |
信用金庫の場合 | 最後の返済から10年 |
(債権等の消滅時効)
第百六十六条 債権は、次に掲げる場合には、時効によって消滅する。
一 債権者が権利を行使することができることを知った時から五年間行使しないとき。
二 権利を行使することができる時から十年間行使しないとき。
【引用:民法についてーe-Gov法令検索】
ざっくりいえば、民法改正以前は、業者によって時効が変わってたんだけど、それが統一されたんだね。
時効援用(じこうえんよう)という手続きが必要なんだ。
時効は援用することで初めて効果を発揮できるんだ。
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相続してしまった場合は債務整理を行う
子どもが相続後に債務整理を行うことも可能だし、親自身が債務整理をして、子どもへの影響を最小限に留めることも可能だよ。
債務整理には三つの種類があるから、それぞれの特徴を改めて確認しておこうか。
債権者と話し合い、毎月の返済金額の減額や返済方法を調整して、数年かけて元本を返済していくことを目指す手続き。
リボ払いなどの利息負担が大きい借入をしている場合には、任意整理前と比較して合計返済額が大きく減額される可能性があります。
裁判所に認可してもらうことで、借金を最大90%減額して、残りを3-5年で返済していく手続き。
任意整理より手間がかかるものの、住宅といった一定の財産を残したまま借金を大幅に圧縮できます。
裁判所に破産を申し立てることによって、支払い能力がないことを認めてもらい、債務を免責してもらう手続き。
一定以上の預金や、不動産・自動車といった財産を処分する必要があり、一部の職業に就けなくなるリスクがありますが、現在抱えている借金の返済義務はすべてなくなります。
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親が高齢の場合は対処法を考えておこう
今のうちに解決するなら自己破産がおすすめ
親が高齢の場合は、年金で返済していくのは厳しいからね。
裁判所に申請をして、認められれば借金の返済義務が免除されるんだ。
ただ、親が一定以上の財産を持っている場合は、一部処分しないといけないから注意してね。
弁護士費用だけでも相場は40万円~50万円くらいですし、それにプラスして裁判所にも支払うお金があります。
負債しかないのなら相続放棄を考える
弁護士に依頼した際の相場は約5万。自己破産よりも費用を抑えられるのが特徴なんだ。
相続放棄については「負債や債務の相続を回避する解決方法」でも解説しているから、参考にしてね。
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借金があるとどのみち財産の相続は期待できない
費用の違いはあるけど、どちらにしても財産の相続は期待できないんだ。
自己破産してもある程度の財産は差し押さえられるし、相続放棄をしても、プラスの財産も放棄しなくちゃいけないんだよね。
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負債や債務の相続を回避する解決方法
でも、もし僕の父さんが急に亡くなったりして、その後に父さんに借金があることがわかったらどうなってしまうんですか?
有名なのが一切相続をしない相続放棄。
あとは、相続するプラスの財産の範囲内で債務も相続する、限定承認という方法があるよ。
いずれも弁護士への相談をした方が良いけど、まずはこれら2つの詳細を確認しておこうか。
相続放棄
つまり、「プラスの財産も含めて一切の財産を相続する事が出来ない」んだ。
借金よりもプラスの財産が大きかったら、相続した方がお得ですよね?
たとえば、相続する財産の中に負債が500万円、預金が1000万円あったら…負債ごと相続してしまった方が子どもとしては経済的利益があるね。
逆に、負債の方が大きい場合は、相続しない方が得だね。
相続放棄について他に気をつけないといけないことってありますか?
「相続開始を知った日から3ヶ月以内」に、裁判所に対して相続放棄をしたいと伝えないといけない。
弁護士に相談する場合であっても、沢山の書類を準備する必要があるから、とにかく早期に相談するべきだね。
限定承認
たとえば、1000万円の負債を抱えていた親が亡くなって、一方で、500万円の価値がある不動産が残った場合。
肩身として不動産を相続したいと考えた場合、500万円の不動産を相続するのと同時に、同額の500万円分の負債だけ相続するということが可能なんだ。
でもやっぱり、限定承認にも落とし穴はあるんじゃないですか?
あとは、相続放棄というのは相続人それぞれに与えられた選択肢であるのに対して、「限定承認は相続人全員の同意が必要」なんだよ。
相続人同士の間で不公平が発生しないようにするために、法律で決まってるんだ。
相続トラブルの対応は弁護士への相談がおすすめ
たとえば相続放棄については必要な書類がとても多いし、親が住んでいた場所によっては管轄の裁判所に行く必要があったりと、時間的にも経済的にも非常に負担がかかるんだ。
相続人全員の同意を得る必要があるから、交渉のプロである弁護士に任せて取りまとめてもらうべきだね。
親の借金を確かめる方法
ただ、現状隠しているだけで僕の親も借金を持っている可能性はありますよね?どうにか調べられないですか?
不動産の謄本を取得して抵当権を調べる
インターネット上の「登記情報提供サービス」や「登記・供託オンライン申請システム」を使うことで誰でも簡単に参照できるんだ。
そして、抵当権とは簡単に言えば不動産の担保のことだね。
つまり、親の持っている建物や土地の登記情報を調べて、その中に抵当権という項目があったら、住宅ローンなどの借金があるということになるんだ。
請求書といった郵便物や預金通帳などを確認する
一部の消費者金融やクレジットカード会社は、郵送物を極力使わないようにしているんだ。
だけど、仮に返済が滞納されていたりする場合には郵送で請求書が届く可能性があるよ。
あとは預金通帳を確かめれば、借金をした金融機関からの入金や、金融機関への返済の記録が確認出来るかもしれないね。
怪しかったら覗いてみようかな。
信用情報機関の情報を照会する
信用情報機関をまとめた表があるから、必要に応じて問い合わせてみるといいよ。
機関名 | 加盟している会社の一例 |
CIC | クレジットカード会社、信販会社、消費者金融、携帯電話会社など |
KSC(全国銀行協会) | 銀行、信用金庫、信用組合、労金など |
JICC | 消費者金融、クレジットカード会社、保証会社、銀行など |
【注意】連帯保証の有無は判断できない
でも一つ気になったんですけど…。
親が誰かの連帯保証人になっていた場合も、事実上借金を背負っているようなものですよね?
それも確認することは出来ますか?
とても重要なことなんだけど、連帯保証については、何処かの機関が記録をとっていたり、書面として本人が必ず持っていたりするわけでは無いから、確実な判断はできないんだ。
もし親御さんが書斎とかに重要な書類を保管しているようだったら、それを念入りに確認しないとわからないね…。
特に、会社経営をされていたり、ある程度資産を持っていて、そのことを周囲の人も知っている場合は懸念点として慎重な調査が必要だよ。
今度引き出しを覗いてみようかな。
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まとめ
- 親の借金を子どもが返済する義務は原則として無い
- 遺産相続の際も、相続放棄や限定承認など借金を拒否出来る
- 借金を相続してしまった場合はすぐに債務整理を検討しよう
- 親の借金は郵便物や通帳、不動産謄本などから確認出来る
もしも債務の金額が大きく、子どもの負担も大きくなっていそうであれば、債務整理も視野に入れる必要があるね。
また、亡くなった親の借金の相続を拒否したい場合も、裁判所に申請する期限があったり、膨大な書類の準備があったりする。
まずは弁護士に相談する事が大切だね。
相続に関する手続きを放置してしまったことによって、自分に責任が無いはずの借金を背負わされることだけは絶対に避けたいです。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。