ネットで「借金減額」ってやつをよく見かけるのよ。
借金が本当に減るならそれに越したことはないけど、本当に減るの?
借金が減額すると見せかけて、手数料とかで色々取られちゃったりしない?
借金に苦しむ人の生活を守るための。
率直にいうと、弁護士に依頼すれば借金減額は出来ちゃうよ。
もちろん、弁護士に依頼するための費用は必要だけど、結果としては黒字になる可能性が高いかな。
というか、赤字になるような手続きを弁護士はやらないと思うけどね(笑)
借金減額は、正確には「債務整理」と呼ばれるもので、弁護士に依頼することで手続きが出来ます。
今回は、その手続きを依頼するために必要な費用について説明します!
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借金減額「債務整理」にかかる費用相場は?
『借金からの救済』とか『合法的な借金減額』とか色々な呼び方をされているけれど、それらはすべて『債務整理』という手続きのことなんだよ。
債務整理とは、法律の力を使って借金を減額する手続きで、以下の3種類があるんだ。
任意整理 | 債権者に直接交渉して将来かかる利息をカットする手続き |
個人再生 | 裁判所に申し立てて借金を最大で10分の1にまで減額する手続き |
自己破産 | 裁判所に申し立ててすべての借金の返済義務を帳消しにする手続き |
任意整理:1社2~5万円
基本的には弁護士に依頼して進めることになるんだけど、交渉をする業者1社につき2~5万円が弁護士費用の相場だね。
すでに滞納している人から『借金を減らしてくれ』なんて頼まれても、応じてくれる業者は少ないのさ。
それに、任意整理を進めるには色々な書類の準備などが必要になるから、自分でやるのはとても大変なんだ。
個人再生:40~70万円
借金の額に応じて、最大で10分の1まで減額が可能だ。
ただし、減額してもらった借金は、原則3年間で返済をするのが条件だよ
その分、やっぱりお値段がかかっちゃうんですかね?
裁判所を通す複雑な手続きだし、任意整理と比べても費用がたくさんかかってしまう。
その代わり借金は大幅に減額できるんだ。
自己破産:40~100万円
その代わり、一定の財産がある場合、没収されて債権者に分配される。
とても強力な手続きなんだけど、個人再生と同じく大変なんだ。その分弁護士費用や裁判所の手数料合わせて40~100万円くらいかかるんだ。
自己破産のなかには3つの種類がある。財産があるかどうかなどによって、どの手続きになるか決まり、それに応じて費用も代わってくるよ。
名称 | 概要 | 費用相場 |
同時廃止事件(どうじはいしじけん) | ・破産者が一定以上の財産を持っていない ・借金の理由などに問題がない |
約40~50万円 |
管財事件(かんざいじけん) | ・破産者が一定以上の財産をもっている ・借金の理由などに問題がある(ギャンブルや浪費が原因の借金など) |
約95~100万円 |
少額管財事件(しょうがくかんざいじけん) | ・管財事件を簡略化して行われる手続き ・弁護士に依頼する必要がある |
約65~95万円 |
借金減額にかかる費用の内訳
でも、一体なんのためのお金なんですか?
それぞれ内訳について少しみていこうか。
弁護士費用
名称 | 概要 |
相談料 | 弁護士に法律相談をした際に発生する費用 |
着手金 | 実際に債務整理を依頼した際に発生する費用 |
解決報酬 | 借金の減額が成功した際に発生する費用 |
過払報酬金 | 任意整理において、過払金(業者に支払いすぎた利息のこと)を取り戻せた場合に発生する費用 |
実費 | 封筒や郵送代など、事件解決のために実際にかかった費用 |
債務整理を頼む人は弁護士費用を工面するのにも苦労する場合がほとんどだから、基本的に分割払いや後払いに対応している事務所が多いかな。
裁判所の費用
弁護士費用とは別に裁判所に納める費用が必要になるよ。
個人再生
名称 | 概要 | 費用相場 |
申立手数料 | 個人再生を申し立てる際に必要な手数料。申立書に収入印紙を貼り付ける形で支払う。 | 約10,000円 |
予納郵券代 | 債権者への書類送付などに使う郵便費用。 申立書に郵便切手を貼り付ける形で支払い、債権者の数によって増える。 |
約2,000円 |
官報公告費 | 政府が発行する機関紙である官報に個人再生をした人の情報(氏名、住所)を掲載するために必要な費用。 | 約13,000円 |
個人再生委員の報酬 | 個人再生委員が選任された場合に必要な費用。 | 15~25万円 |
裁判所によっては個人再生委員が不要で費用が抑えられる場合もある。各裁判所によって運用が異なるから、事前に確認しておくといいよ。
自己破産
名称 | 概要 | 費用相場 |
申立手数料 | 自己破産を申し立てる際に必要な手数料。 | 約10,000円 |
予納郵券代 | 債権者への書類送付などに使う郵便費用。 | 約3,000~15,000円 |
予納金 | 自己破産を申し立てる際にあらかじめ裁判所に納める費用。官報公告費などが含まれる。 | 1万円~50万円 |
管財事件や少額管財事件の場合には、家や車などの価値のある財産をお金にかえて債権者に配分する必要がある。
その際に、財産の調査などをする係である破産管財人(はさんかんざいにん)という人が必要になるんだ。
破産管財人に払う報酬も予納金に含まれるから、管財事件や少額管財事件のときには予納金が大きくなってしまうのさ。
財産がなくて同時廃止事件になれば、破産管財人は選任されないし、予納金はかからないんですね。
借金減額は任意整理がおすすめ?
やっぱり、一番安い任意整理がいいのかな?
その人の借金の総額や収入の状況などによってどの債務整理が適しているのかは変わってくるよ。
3つある借金減額手段のうち、どういう時にどれを選ぶべきか解説していこうか!
元本を3~5年で完済できるなら任意整理
任意整理は、借金にかかる将来利息をカットしてもらう手続きだったね。
ほかの2つに比べて借金の減額幅は少ないけど、費用もかからないし財産が没収される心配もないんだ。
もしも利息をカットした借金を、3~5年で完済できるくらいの安定した収入があるのなら任意整理を選ぶべきといえるよ。
任意整理はあくまで利息しかカットされないから、あまりに借金額が大きい場合には適さなそうですね。
借金総額が大きすぎるなら個人再生
個人再生で減額できる幅は、いろいろな基準で決まるんだ。
借金の額に応じて最低弁済額というものがあって、ざっくりこのくらい減額できるよ。
借金総額 | 最低弁済額 |
100万円未満 | 減額不可 |
100~500万円 | 100万円 |
500~1,500万円 | 借金総額の5分の1 |
1,500~3,000万円 | 300万円 |
3,000~5,000万円 | 借金総額の10分の1 |
ただし、個人再生も任意整理と同じように減額された借金は原則3年間で完済しないといけないから、安定した収入があることが条件だよ。
それに、これはあくまでも目安。財産によっても返済額は左右されるから、弁護士に確認したほうが確実だよ。
そもそも返済ができないなら自己破産
仕事を失ってしまったとか、病気や怪我で働けないとか、収入がなくて返済ができない場合には自己破産一択だね。
自己破産は、価値のある財産が没収されてしまうというリスクはあるものの、すべての借金の返済義務をチャラにできる手続きだからね。
借金減額の費用が用意できないときの対処法
債務整理を検討している人が弁護士費用を用意するのが難しいことは弁護士ももちろんわかっている。
費用が用意できない人も、色々と解決法があるんだよ。
分割払いを利用する
一般的には、月2~3万円くらいの分割に応じてくれるケースが多いかな。
弁護士ではなく司法書士に依頼する
司法書士は、法律に関する書類を扱う専門家なんだけど、実は債務整理をおこなう資格ももっているんだ。
司法書士は弁護士に比べて費用が安い傾向があるよ。
司法書士 | 弁護士 | |
任意整理 | 1社あたり2~4万円 | 1社あたり2~5万円 |
個人再生 | 20~50万円 | 40~70万円 |
自己破産 | 30~90万円 | 40~100万円 |
ただし、司法書士の方が費用が安い分、弁護士と比べていくつか制約があるのさ。
司法書士の制約や、弁護士と司法書士どちらに依頼すべきなのかについて「借金減額は弁護士と司法書士どちらに依頼すべき?」で詳しく解説するね。
法テラスを利用する
法テラスには民事法律扶助業務という制度があって、弁護士費用が用意できない人でも債務整理の相談ができるんだよ。
法テラスの特徴
メリット | ・無料で法律相談が受けられる ・弁護士・司法書士事務所に依頼するよりも費用が抑えられる |
デメリット | ・利用するには収入および財産が一定以下でなくてはいけない ・担当の専門家を選べない ・利用には審査があるため手続きが始まるまでに時間がかかる |
法テラスはあくまで経済的に余裕のない人のための機関だから、誰でも利用できるわけではないということに注意してね。」
法テラスの利用条件
- 収入額が一定額以下(例:家族がいない場合、月収が20万200円以下 ※東京・大阪など一頭地の場合
- 資産が一定額以下(例:家族がいない場合、資産合計額が180万円以下
【参考:費用を立て替えてもらいたい – 法テラス】
自分で手続きをする
ただし、債務整理は法律に関する知識が必要だから、あまりオススメできないのが正直なところだね。
自分で債務整理をするリスク
借金減額は弁護士と司法書士どちらに依頼すべき?
だったら司法書士の方がいいかなと思うんですけど、弁護士に頼むのとどう違うんですか?
その理由を、弁護士と司法書士の役割の違いも含めて説明していくね。
弁護士と司法書士の違い
司法書士 | 弁護士 | |
任意整理 | 1社ごとの借金の元金が140万円以下の場合のみ代理人が可能 | 制限なし |
個人再生・自己破産 | 書類作成のみ |
司法書士は1社140万円以下の案件にしか対応できない
特に任意整理の場合は、元本が140万円以下だった時にも、過払金が発覚して借金額が大きくなるケースもあるんだ。
もともとの借金額が140万円に近い場合には、最初から弁護士に依頼した方がいいといえるなあ。
個人再生・自己破産は基本書類の作成のみ
あくまで司法書士は法律関連の書類の専門家だから、代理人はできない。
書類作成だけで30万円近い費用がかかることを考えると、個人再生や自己破産を検討している場合には弁護士に頼んだ方が得策だね。
費用は安いが個人再生では裁判所の費用が増えることも
ただし、個人再生の場合にはそうとも限らないんだ。
個人再生では、裁判所の判断によって『個人再生委員』という人が必要になるケースがあるからだね。
個人再生の手続きにおいて、現実的に返済ができるかどうか判断するために裁判所から選ばれる人。
裁判所が選んだ弁護士が雇われて、個人再生委員の報酬も債務者の負担となる。
だけど、司法書士に個人再生を依頼した時の方が個人再生委員が必要となる可能性が高くなるんだ。
個人再生委員の報酬は15~25万円が相場。
結局、司法書士は書類作成がメインだけど、個人再生委員が選任されることで、トータルの費用は弁護士に依頼したのと変わらない可能性があるのさ。
弁護士であればフルサポートしてもらえる
司法書士は、借金の額によっては対応できない案件もあるし、個人再生・自己破産の場合は書類作成のみ。
裁判所での手続きに代理人が必要になったら、また改めて代理人として弁護士を雇わなくてはいけないケースも考えられる。
そういった理由から、司法書士よりも弁護士に依頼した方が手続きがスムーズに進むのさ。
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借金減額を弁護士に依頼しても負担が少ない理由
だけど安心して。実際に債務整理を弁護士に依頼しても、経済的な負担は少なくて済むんだ。
その理由について詳しく解説していくね。
相談は無料なケースがほとんど
普通の法律相談だったら、弁護士の相談料は30分で5000円くらいが相場。
ただし、借金で困っている人は相談料もなかなか用意できないよね。
少しでも相談をしやすくするために、借金の減額に関する相談は無料にしている事務所が少なくないのさ。
相談無料って聞くと『ほんとなのかなあ?』って思っちゃうけど、そういう事情があるなら納得です。
依頼することで取り立てが止まる
受任通知とは、『わたしがこの人の債務整理を担当しますよ』と債権者に対して知らせる手紙のこと。
債務整理を依頼された弁護士は、すぐに貸金業者などの債権者に対して受任通知を送るんだ。
受任通知を受け取った債権者は、債務者に対して取り立てを一切行ってはいけないと法律で決められているんだよ。
九 債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士、弁護士法人若しくは弁護士・外国法事務弁護士共同法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合において、正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること。
【引用:貸金業法第21条 – e-Gov法令検索】
月の返済分は弁護士費用として積み立てられる
そうすれば、その間に弁護士に支払うための費用を積み立てられるのさ。
弁護士に任意整理の相談をしてからの支払いの流れの一例をみてみよう。
3社の任意整理に120,000円かかった例
任意整理の手続き | 支払う費用 | |
1月 | ¥50,000 (3社への返済) | |
2月 | ¥50,000 (3社への返済) | |
3月 | 弁護士に相談 | ¥0 (返済ストップ ! ) |
4月 | 和解交渉開始 | ¥30,000 (弁護士費用の積み立て) |
5月 | … | ¥30,000 (弁護士費用の積み立て) |
6月 | … | ¥30,000 (弁護士費用の積み立て) |
7月 | 和解交渉成立 | ¥30,000 (弁護士費用の積み立て) |
8月 | 債権者への返済開始 | ¥25,000 (減額した後の3社への返済) |
そのすきに弁護士の費用を積み立てられるから、余計にお金がかかる心配はないのか!
画期的だ…!
担当の弁護士としっかり相談してみるといいよ。
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対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
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弁護士費用を払うことでかえってお金がかかる?
だけど、実際には債務整理をした結果として赤字になることはほとんどないんだよ。
具体例を見てみよう。
2社から借り入れている100万円の借金(年利15%、3年払い)を任意整理したケース
そのまま返済 | 任意整理した | |
月々の返済額 | 34,665円 | 27,700円 |
利息合計 | 247,952円 | 0円 |
弁護士費用 | 0円 | 50,000円 × 2社 |
総支払額 | 1,247,952円 | 1,100,000円 |
これなら確かに損はないどころかとってもお得ですね。
任意整理は1社2~5万円くらいだから、ギリギリ効果がある。
ただし、30万円を下回ると、弁護士費用とカットできる利息はトントン、あるいは費用のほうが高くつくケースもある。
もしも弁護士費用の方が上回って『費用倒れ』が発生してしまうような可能性があれば、他の債務整理を検討するなどその人にあった方法を提案してくれるはずだよ!
借金減額前後を比較してみよう
実際に計算して比較してみようか。
年利が15%、150万円の借金があると仮定して計算してみるね。
減額前 | 減額後 | |
借金額 | 150万 | 150万 |
利息 | 15% | 0% |
月々の支払額(36回払い) | 約5.2万 | 約4.2万 |
月々の支払額(60回払い) | 約3.5万 | 約2.5万 |
完済までの総額(36回) | 約187万 | 120万 |
完済までの総額(60回) | 約214万 | 120万 |
5年かけての返済(60回払い)になれば、月々の支払いは約2.5万円で済むよ。
これなら、多くの人がなんとか返済していけるんじゃないかな。
そして、重要なのは、「完済までの総額」ね。
月々の支払い額を抑えれば、目先の生活は楽になるよ。
でも、完済までの総額が増え、一向に完済に近づかない。
任意整理は、「借金が返済できない…」って人にも、「返済は出来てるけど、いくら返しても一向に減らない…」って人にもおすすめなんだよ!
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借金減額を依頼する際の注意点
借金を減らせる手続きである債務整理をすれば借金の悩みから開放されるはず。
だけど、そんな債務整理にはお金がかかる以外にも色々とリスクがつきものなんだ。
しっかりとリスクと注意点についても確認しておこう!
クレジットカードやローンの契約ができなくなる
これは、債務整理をすると信用情報に傷がついてブラックリストとなってしまうからなんだ。
個人のお金の貸し借りに関する情報をあつかっている信用情報機関に債務整理をした事実が登録された状態のこと。
その時に、過去に債務整理をした事実が発覚すると『お金を返してもらえない可能性が高い』と判断されて審査に落ちてしまうのさ。
だけど、そうしたら一生クレカなしで生活しなきゃなのかな?
信用情報機関に登録される情報には保管期限があって、債務整理をした情報は5~7年で消えるんだ。
クレカが使えない期間はデビットカードやプリペイドカードなどでしのいで、信用情報が回復するのを待つのがいいよ。
保証人がついている借金があると保証人が一括請求を受ける
保証人がついている借金を債務整理の対象としてしまうと、保証人が借金の残額を一括請求されてしまうんだ。
債務整理によって免除・減額されるのは、あくまで借金を借りている本人の支払い義務だけなんだよ。
もともと分割で払う話だったはずなのに…。
一定の支払期日まで支払をしなくても良いという債務者の権利のこと。分割払いは期限の利益があるおかげで実現されている。
債務整理をした段階で期限の利益を失うから、保証人が残債を一括で請求されてしまうんだ。
そうなると保証人も一緒に債務整理せざるを得なくなる可能性もあるから、事前に弁護士や保証人本人とよく相談するべきだよ。
手続きによっては家や車が没収される
残したい財産によって選ぶべき手段が変わってくるから、担当になった弁護士によく確認しておいてね。
任意整理 | ・ローン返済中のものを任意整理の対象から外せば問題なし |
個人再生 | ・ローン返済中の車は没収されてしまう可能性あり ・持ち家は基本的に手元に残せる |
自己破産 | ・持ち家や車を含め、20万円を超える価値のある財産は基本的にすべて没収されてしまう |
銀行口座が凍結される可能性がある
凍結された銀行口座の残高はすべて借金の返済にあてるために回収されてしまうから、事前にすべて引き出しておくべきだね。
ちなみに、どの口座が凍結対象になるかは、その人の借入状況によっても異なる。
思わぬ口座が凍結されてしまうと生活に大きな支障が出るから、どの口座が凍結対象になるのかしっかりと弁護士に確認しておくのがおすすめだよ。
借金減額についてよくある誤解
ここでは、債務整理についてよくある誤解を解説していくよ。
戸籍にのる?
だけど、債務整理のなかでも個人再生や自己破産だと官報(かんぽう)という国が発行している機関紙に個人情報が載ってしまうんだ。
官報をわざわざ読んでいる人となるとほとんどいないから、官報から債務整理をした事実が周囲の人にバレる心配はまずないよ。
債務整理をすると仕事に影響する?
会社から借金でもしていない限り、債務整理をした事実が会社に知られることはほとんどない。
それに、そもそも自己破産などの債務整理を理由として従業員をクビにするのは違法行為なんだよ。
債務整理をした事実は、履歴書などに書いたり面接でわざわざ言う必要もまったくないのさ。
ただし、自己破産をした時だけ少し特殊で、自己破産の手続きが終わるまでは一部の職業で資格制限を受けて働けなくなってしまうから注意してね。
自己破産で資格制限を受ける業種の一例
- 弁護士・司法書士・公認会計士などの士業
- 宅地建物取引士や建設業などの不動産関係
- 警備員
- 監査法人
- 質屋など
年金や生活保護は受け取れなくなる?
年金や生活保護は、憲法で保証されている国民の最低限の権利だからね。
債務整理をしたからといって、取り上げられてしまう心配はないのさ。
(国民年金制度の目的)
第一条 国民年金制度は、日本国憲法第二十五条第二項に規定する理念に基き、老齢、障害又は死亡によつて国民生活の安定がそこなわれることを国民の共同連帯によつて防止し、もつて健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを目的とする。
【引用:国民年金法第1条 – e-Gov法令検索】
同居家族の財産も没収される?
債務整理が影響するのはあくまで債務者本人。
家族がブラックリストになるような心配もないよ。
ただし、自己破産で持ち家や車が没収されちゃうような場合は、間接的に影響を受けることになるね。
さっきも先生が話してくれたけど、家族が保証人になっている借金を債務整理すると、家族が借金の一括請求を受けてしまうからそこは気をつけよう。
自己破産する前には事前に説明しておいたほうがいいですね…。
まとめ
借金減額の費用について、覚えてるかな?
もう一度振り返ってみようか。
任意整理 | 整理する業者の1件につき2~5万円 |
個人再生 | 40~50万円程度 |
自己破産 | 所有している財産に応じて40万円~ |
- 任意整理は他の借金減額と比べても安くて早い
- 任意整理の場合、借金1件につき2~5万円
- 整理する業者としない業者を選ぶことが出来る
- お金が無ければ分割払いなどを検討しよう
色々と気になることもあるから、一度弁護士事務所に行ってみようと思います!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。