まだ会社は潰れてないんですが…このままいくと確実に終わりです…。
もう自己破産するしかないんですか?っていうか自己破産できますか?
もし起業に失敗して多額の借金を負ってしまっても、自己破産はできるよ。
それにさいむくんが今やってる会社によっては、実は他の方法をとることだってできるんだ。
どうすべきかは弁護士に相談してみるのがベストだと思うよ。
今日は起業に失敗して借金を負ってしまった場合の解決方法などについて教えてあげよう!
この記事でわかること
- 起業で失敗・借金を負ったらどうなる?
- 起業で失敗して借金を負った場合の対処法
- 起業で失敗をしない方法
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起業を失敗・脱サラで失敗して借金を負ったらどうなる?
- 起業を失敗すると多額の借金を負う可能性がある
- 起業・脱サラで失敗した借金は自己破産できる
- 起業で失敗して借金を負っても自己破産以外の選択肢はある
- 自己破産するとすべてを失うは大きな誤解
- 多額の借金を踏み倒すのは難しい
- 債務整理をしてブラックリストでも生きていける
起業を失敗すると多額の借金を負う可能性がある
やっぱり代表者だから、会社がダメになれば一緒に自己破産せざるを得ないんですね。
本来企業の破産と、代表者は無関係なんだ。だから企業が破産したからといって、代表者も自己破産しなければならないとは決まってない。
代表者が企業の破産と一緒に自己破産せざるを得なくなるのは、代表者が企業の借りた借金の連帯保証人になっている場合だよ。
小規模な会社だと、代表者が会社の借金の連帯保証人になっているというのはよくあること。
企業が破産をする際は、今後代表者にその借金の返済義務がうつるんだけど…当然代表者も多額の借金を返済できないから、一緒に自己破産することになっちゃうんだね。
起業・脱サラで失敗した借金は自己破産できる
起業は別にギャンブルってわけじゃないから、違法なことをしていなければ、借金を負ってしまっても自己破産できるケースが多いんじゃないかな。
起業で失敗して借金を負っても自己破産以外の選択肢はある
自己破産すると、借金の返済義務はなくなる代わりに、一定以上の財産は借金の返済のために没収されてしまうんですよね?
持ち家も失うらしいし…やっぱり失敗したからそんなペナルティを負うんですかね…。
任意整理 | 金融機関と交渉して今後の利息をカットしてもらい、36~60回の分割払いにしてもらう |
個人再生 | 裁判所の許可のもと借金を最大10分の1まで減額して3年で完済する |
任意整理の場合は、借金が多額だと減額の効果は薄く、月々の支払いも苦しさはそこまで軽減されないと思う。
一方で個人再生の場合、借金が5,000万円以下であれば、裁判所の許可のもと借金を大幅に減額できるよ。
他にも、自己破産と違って財産を失うようなデメリットはないんだ。
ただし、返済計画にしたがってきっちり完済しないといけないから、次の仕事が見つかっていて安定した収入がないと手続きが難しいね。
自己破産するとすべてを失うは大きな誤解
自己破産をすると持ち家や車など財産は没収されるし、すべてを失うことになるんですね…
確かに、自己破産は返済義務がなくなる代わりに、『一定以上の財産』は没収されて借金の返済にあてられることになる。
持ち家は没収されてしまうけど、賃貸であれば済み続けることもできるんだ。
それに、生活に必要な家財や寝具、20万円以下の価値のある財産や、手持ちの現金99万円は手元に残せるんだよ。
自己破産は借金を負ってしまった人がやり直すための制度。生活に必要なものまでは没収されないんだ。
多額の借金を踏み倒すのは難しい
それなら、時効を待って踏み倒しちゃった方がいいんじゃないですか?
確かにさいむくんのいうとおり、借金は最後の支払期日から5年以上支払っていなければ、時効を迎える。
でも、金融機関が裁判を起こして、判決が下されてしまうと、時効は10年に延長されてしまうんだ。
こんな風に相手の行動によって時効は阻止されるから、踏み倒すのは困難だと思ったほうがいいね。
債務整理をしてブラックリストでも生きていける
でもそれもまた誤りだよ。
確かに自己破産をすると、信用情報に傷がついてクレジットカードやキャッシング、各種ローンなどの審査に通りにくくなる。
でも自己破産の場合は5~7年程度で一生ではないんだ。
それに、仮に信用情報に傷がついていても、金融機関が返済能力はあると判断すれば、融資を受けられる可能性もゼロではないんだね。
自己破産の対象となった金融機関には、『NG顧客』のように扱われて、今後借り入れはできなくなってしまうけど…利用したことのない金融機関であれば審査に通る可能性はあるんだ。
工夫すれば通常通りの生活はおくれるんですね!
『』では、『起業に失敗するかも』と不安な人に向けて、起業や脱サラで借金を負って失敗しない方法も解説しているから、参考にしてみてね!
起業に失敗・脱サラで失敗して借金を負った場合にすべきこと
先生、じゃあもし借金を負ってしまったら、何をすればいいんでしょうか?
事業を継続するか廃業するかを考える
一人で判断するのは難しいだろうから、次の相談窓口を利用しよう!
各地域の商工会議所 | 地域と企業の発展を目的とした団体で中小企業や個人事業主の経営や融資の相談もできる |
中小企業庁 | 中小企業の経営相談先や資金繰りの相談先を紹介している |
中小企業基盤整備機構 | 企業の成長ステージで抱える課題に対して支援している独立行政法人。融資や経営課題の相談が可能。 |
いずれにしても、『やばい』と感じたら早めに相談するようにしよう。業績が修正困難なほど悪化してしまうと、とれる対応も限られてしまうからね。
今後の仕事をどうするのか考える
- 再就職する
- 次の仕事が見つかるまでアルバイトをする
- 別の事業を立ち上げる など
多額の借金は債務整理を検討する
債務整理については『』で触れたけど、簡単に紹介するね!
任意整理 | 金融機関と交渉することで完済までの利息をカット。36~60回払いで完済するのが一般的 |
個人再生 | 裁判所の許可のもと借金を最大10分の1まで減額して3年で完済する |
自己破産 | 裁判所の許可のもと借金の返済義務をなくす手続き |
任意整理
借金は3~5年で完済するのが一般的だよ。
任意整理は返済が続くから、安定した収入があること、そして今の借金を36~60回払いで完済できるのならおすすめだね。
個人再生
個人再生も返済が続くから、安定した収入があって、借金が100万円以上ある場合はおすすめだね。
一方で借金が5,000万円を超えている場合は、個人再生ができないから、自己破産を検討しよう!
自己破産
借金の返済義務はなくせるけど、代わりに一定以上の財産は借金返済のために、裁判所に没収されるんだね。
生活に必要な家財や、20万円以下の価値のもの、手持ちの現金99万円などは手元に残しておけるから、すべてを失うってわけではないんだ。
今ある借金が高額で、どうにも返済できないって人にはおすすめだよ。
持ち家や車を失う可能性があるから、財産を失いたくないって人は個人再生を検討しよう!
一体どの手続きが一番いいんでしょうか?
また、今後事業を継続するのか廃業するのか、事業を他社に売却するなどしてなんとか継続するのか…によっても対応は異なるよ。
自分がどうすべきなのかわからない場合は、無料相談を活用して弁護士に相談してみよう。
自己破産をするにも費用は発生しちゃうので、会社の余力があるうちに相談しましょう。
起業に失敗したと判断するタイミングについては『』でも紹介するので、参考にしてみてください!
起業・脱サラして借金を負った人の声
ぶっちゃけ毎日しんどいです。
今まで早く1億以上の借金を返したいから早く起業したいと思ってたけど、起業して思うことがある。集客がうまくいってないからこのままだとまた起業失敗するんじゃないかと思う。
でも毎日やり続けるしかないし、準備しないといけないことたくさんある。— 渡邉 凌 Ryo Watanabe (@ryo_syacho) September 1, 2023
私は起業失敗×自己破産×離婚で、文字通り一文なしを経験しました。が、弁護士さんの力を借り、国の救済制度を利用して、こうして再生することができました。
失敗?してもいいんです。どうしても苦しくて無理なら、死を考える前に、国からの救済制度である自己破産を選んだらいいんですよ。
— わんにゃんこ❤️直傳靈氣 (@katznarration) June 23, 2022
思いきって起業し、思いっきり失敗しました。でも何が足りないのかがはっきりわかった。今はサラリーマンにもどり借金を返済。完済するにはまだまだ時間が係るけど、その間に社会的信用を得て、アイデアをねって、また実行できたらなんて思います。
— ダボ (@mixpa12) September 17, 2018
自分も25歳のときに、起業して、失敗して借金を背負いました。150万くらいでした。事業を辞め、そこからアルバイトをはじめ、完済したのは28歳で3年かかりました。そのときから、借金をしたことはありません。早く返さないとという気持ちに毎日、押し潰されそうだったのを思い出しました。
— オクシン (@OKU_MAYA) May 30, 2019
1ついえるのは、起業に失敗しても、それは失敗ではないってこと。
自己破産で借金をなくせるし、人生をやり直すことだってできるんだ。
『起業に失敗した…もう終わりかも…』って不安になってる人は『』も参考にしてみてほしいな!
起業が失敗したと判断するタイミング
赤字が続いている
起業した段階では、まだ資金が残っているだろうけど、『このままいくと〇ヶ月後には赤字になる』とか、わかっているはず。
赤字になってからどうしようと考えても遅いから、半年前や一年前から『黒字化する方法』、『いつまで続いたら撤退するのか』決めておくようにしよう!
必要な支払いができなくなった
黒字化できる見通しが立たないのなら、負債が大きくなってしまう前に、撤退を検討しよう。
融資を断られる
金融機関から融資を受けられないか奔走しても、融資を断られるようになると、事業を立て直すのも困難になるね。
ここまで来てしまった場合も、潔く事業の撤退を検討しよう。
起業や脱サラで借金を負って失敗しないコツ
起業に失敗する割合はわずか4.7%!失敗しない方法を研究しておく
根拠となる数字は、中小企業庁の『中小企業白書』だね。
【引用:2017年版「中小企業白書[/word_balloon]第2部 中小企業のライフサイクル 第1章:起業・創業 – 中小企業庁】
だから起業をすれば必ず失敗するなんて考えが誤りだってわかるよね。
ただし、失敗しないためには失敗しない方法を徹底的に学んでおくことが必須だね。
まずは小規模で仕事をスタートさせる
例えば、即独立をしなくても、「週末だけ
ちょこちょこ仕事をする方法が考えられるよね。
即独立して、上手くいくかわからない事業に対して、経費を払いながらスタートするのはかなり危険だよ。
それで失敗してしまうとリカバリーも効かなくなってしまう。
スキマ時間に自分で事業をスタートすれば、リソースは限られるし大きな成功まで時間はかかるけど、失敗した場合のリカバリーもしやすくなる。[/word_balloon]
その点、週末だけとかスキマ時間にってことであれば、失敗しても本業が残されているので安心ですね!
また、副業としてスタートすることで、事業化する課題なども浮き彫りになるはず。
その部分をカバーすれば、より成功に近づくよね。
必要最低限の経費で動かす
事業が成功するかどうかもわからないうちから、オフィスを借りたり、人を雇用したりするのはかなりリスキーだからね。
万が一事業が上手くいかなかった場合、固定費だけが出ていくことになる。
それなら、まずはスキマ時間で『自分だけ』で、元手がゼロの仕事からスタートしてみよう!
事業計画を立てる
事業計画には次の部分をしっかり考えるようにしよう!
- 経営理念
- ビジネスモデル
- 顧客
- 収支計画
- 資金繰りの計画
- 人員や雇用の計画 など
また経営理念やビジネスホテル、どういう人を顧客とするのかも明確化することで、どういう方向性の事業なのかがはっきりしますね。
どうなったら撤退するのか決めておく
例えば、『自己資金が底をついたら』とか、『改善しても黒字化できなかったら』とか、『赤字経営が半年以上続いたら』とかね。
最初から決めておかないと、『起業した会社だし』『きっと事業に成功するはず』など、感情に左右されて判断が遅れ、さらに負債も増えてしまう恐れがあるよね。
どんな事業でもいきなり大成功するなんて考えにくいし、仮に大成功したまま進めても、どこかで失敗する時がくる。
逆にいえば、挑戦し続けているから失敗する可能性は常につきまとうわけだ。
ゆでガエルになってしまう前に、『どうなったら撤退するのか』を明確にしておこう。
万が一失敗したらどうするのか考えておく
でも、『起業は失敗する可能性がある』と考え、『万が一失敗したらどう行動するのか』決めておくことが重要だよ。
頭の中では上手くいくはずだというアイディアも、実際にやってみると、意外なフィードバックを得ることも多いだろう。
トライアンドエラーで改善し続けることで、事業も安定してくる。
だからこそ、『失敗したら次はどう行動すべきなのか』決めておくことが重要だよ。
起業に失敗したら悲惨?借金を負ったら本当に『失敗』か?
借金を負ってもやり直せる
『』で解説した通り、起業に失敗して、借金を負ってしまっても、自己破産で借金の返済義務はなくせるんだ。
また、クレジットカードやキャッシング、ローンなども審査に通りにくくはなるけど、5~7年だけ。
一生というわけではないし、クレジットカードなどが利用できなくても、他にキャッシュレス決済ができる手段はあるよね。
自己破産では持ち家は失うことになるけど、一部の財産は手元に残せるんだ。
仕事が見つからなくても、生活保護を利用して仕事を探しつつ、生活を立て直すことはできるんだよね。
失敗した経験をどう活かすかが大事
さっきちょっと触れたけど、失敗をしたということは、裏を返せば挑戦したということなんだ。
毎日同じような仕事をルーティンでこなせば、きっと失敗はしないだろう。
でもそれは挑戦してないって意味でもある。
長い人生で何にも挑戦しないこと、失敗をしたことがないことは、果たして素晴らしいことなのかな。
大事なのは、今回起業で失敗してしまった経験をどう活かすかだ。
別の仕事に就く時も、起業の経験の有無によって、仕事をする際の視点や意識は変わってくるもの。
だから、起業に失敗してもそれは『失敗』ではないし、むしろ挑戦した自分を誇るべきだと思うよ。
事業を撤退するかどうかは弁護士に相談する
今後の事業をどうするのか、融資してほしいなどであれば、『』で解説した相談先に相談してみてね。
『借金をどうにかしたい』『できれば他社に事業を譲渡したい』『事業を譲渡するか廃業するか悩んでいる』って人は、弁護士に相談しよう。
破産や企業法務に詳しい弁護士に相談することで、借金を清算する方法や、事業が譲渡できるかどうかなど、自分にあった解決方法を提案してもらえるよ。
『自己破産しかない』と決めつけずに、どういう方法が考えられるのか、まずは無料相談を活用して、聞いてみようと思います!
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まとめ
- 起業に失敗・脱サラに失敗して借金を負っても自己破産で借金はなくせる
- 他にも自己破産以外で借金を減額する方法がある
- 自己破産をしてもすべてを失うわけではないし、生活に必要な家財や99万円以下の現金は残せる
- 自己破産するとクレジットカードやローンなどは一定期間利用できないが一生ではないし、他のキャッシュレス決済は利用できる
- 赤字が続いている・必要な支払いができない・融資を受けられない場合は起業が失敗したと判断するタイミング
- 万が一失敗した場合にどうなったら撤退するのかのラインを決めておく
- 起業に失敗しても人生はやり直せるし、失敗をどう活かすかが重要
- 事業を撤退するかどうかは弁護士に相談しよう!
起業に失敗して多額の借金を負って、ちょっと自信喪失していたけど…『失敗』は挑戦の証かぁ…。
確かに今回は失敗しちゃったけど、借金を片づけたら…また挑戦してみようかな!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。