色々調べてたら、機関保証になっている場合は自己破産をすれば奨学金がチャラになるっぽいんだけど実際のところどうなんだろう?
たしかに、機関保証で奨学金を借りている人は自己破産で解決できるケースが多いみたい。
自己破産について詳しい先生のところに話を聞きに行こうよ!
自己破産とは、国から認められた借金の減額手段で、すべての借金の返済義務を帳消しにできる強力な手続きです。
奨学金には、親などの親族に保証人・連帯保証人になってもらう人的保証と、保証会社に保証人になってもらう機関保証が存在します。
機関保証で奨学金を借りている場合は、自己破産をすることで親などに迷惑をかけずに奨学金の返済義務からのがれることが可能です!
この記事では以下の3点について詳しく解説していきます。
- 奨学金を機関保証で借りていて自己破産した人の体験談
- 自己破産をするリスク
- 奨学金を解決するための自己破産以外の方法
保証人のいない機関保証であれば、自己破産で奨学金の返済を免除することができます。
毎年毎年、多くの人が奨学金で自己破産をしています。
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奨学金を機関保証で借りていて自己破産した人の体験談
【参考:「奨学金帳消しを」元学生ら訴え 1割「自己破産検討」NPO調査 – 毎日新聞】
実際に自己破産で奨学金を解決した人たちの体験談をみてみようか!
数年前にやったけど、保証人が家族じゃなく機関保証だったから自己破産出来たのか。
奨学金なんて無料にすれば良いんだよ。借りても返さなくていいようにするとかね。 https://t.co/Ovikb84LNO— ☆朱里@喪中 ガチ恋安定◎Nao☆ (@iris_reita) June 2, 2022
保証人が家族になっていた場合には、自己破産をすると家族に請求がいってしまうからどうしても難しいんだよね。
返済しなくてもいい給付型の奨学金もいろいろあるけど、条件が厳しくなるから利用のハードルがなかなか下がらないのが悲しいですね。
【参考:返信不要なおすすめ奨学金20種類をご紹介!- ガクシー】
よくよく調べたら機関保証になっていた
自己破産する中で1番の良かった点は、奨学金の保証人が機関保証になっていた事でした。
ずっと親にお願いしたと思っていたのですが、スカラネットを見たら機関保証になっていました。
よく考えたら、自分の事は自分で?みたいな流れで機関保証にしたのを思い出しました。— ハーサン@借金1200万超え 自己破産・同時廃止(免責確定) (@hasan1200over) January 23, 2022
自分の保証人が誰か忘れてしまっていたら、一度スカラネットで調べてみるのがオススメだよ。
機関保証にしていたおかげで親に迷惑をかけずに済んだ
大学進学に関して親から仕送りもらってないし奨学金でぜんぶなんとかしたけど、それも自己破産で踏み倒してしまった。機関保証だから親に迷惑かけなかったのはよかった。いや、よくはないけど…
— ユカタン・ユカタノビッチ@LINEスタンプ販売中 (@pistorelo9) October 15, 2021
だけど、機関保証になっている場合は保証人は親ではなく保証会社だから、親に迷惑をかけずに自己破産ができるってわけだね。
奨学金が返せず自己破産する人は年間約1,600人!
自己破産により奨学金の免責を受けた人数
- 返還者本人:8,108件(うち保証機関分が475件)
- 連帯保証人:5,499件
- 保証人:1,731件
※自己破産の直接の原因は不明
でも、これって多いのか少ないのかイメージがつかないですね…。
- 奨学金返還者本人の自己破産件数:2,009件・・・返還者総数(約410万人)の0.05%
- 日本全体の自己破産件数:63,727件・・・20歳以上人口約1.1億人の0.06%)
でも、これだけの人が奨学金返還中に自己破産をしていると聞くと少しだけ安心しますね。
【参考:奨学金返還者の自己破産に関する報道について – 日本学生支援機構】
機関保証となっている場合は自己破産で奨学金が解決可能
機関保証・人的保証の違い
奨学金は何百万円という大きな金額になるから、借りる上で必ず保証人と連帯保証人が必要になる。
保証人・連帯保証人を保証会社にするのが機関保証、親などの家族にするのが人的保証だね。
【参考:人的保証と機関保証の違いとポイントを教えてください – 奨学金なるほど相談所】
人的保証の場合は自己破産をすると連帯保証人に請求がいく
具体的にいうと、連帯保証人や保証人となっていた親族に対して残債が一括請求されてしまうんだ。
連帯保証人は、借金に対して返還者本人と同じだけの責任をもつ。
もし返還者本人が自己破産をした場合には、連帯保証人→保証人の順番で残債が請求されるんだよ。
自己破産をする3つのリスク
でも、自己破産をすると借金がチャラになるわけだから、それだけリスクも伴うんだ。
次は、自己破産をするときの3つのリスクについて解説するね。
- クレジットカードやローンが利用できなくなる
- 一部の財産が没収されてしまう
- 一部の職業において資格制限がある
①クレジットカードやローンが利用できなくなる
なぜかというと、自己破産をしたという履歴が信用情報機関に記録されてしまうからだね。
国民のお金の貸し借りや滞納などの情報を記録している機関。
自己破産などの債務整理をすると信用情報機関に事故情報として記録され、カード会社や金融機関の審査に通らなくなってしまう。
奨学金の運営元である日本学生支援機構が加盟しているKSC(全国銀行個人信用情報センター)には、自己破産の情報は最長で7年間記録されてしまうんだ。
信用情報機関名 | 主な加盟会社 | 自己破産が記録される期間 |
CIC(株式会社シー・アイ・シー) | クレジットカード会社・信販会社など | 最長5年 |
JICC(株式会社日本信用情報機構) | 消費者金融・銀行など | 最長5年 |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 日本学生支援機構・銀行・信用金庫 | 5~7年 |
②一部の財産が没収されてしまう
自己破産によって借金の返済義務が帳消しになると、債権者(お金を貸していた人)からすると本来返ってくるはずのお金が返ってこなくて大損になってしまうよね。
だから、破産した人が持っている財産の中で、お金に換えられる価値のあるものは換金されて債権者に配分されてしまうんだ。
自己破産は、あくまで借金の返済で生活がままならない人を救うための救済措置なんだ。
賃貸住宅の場合には今のまま住み続けられるし、生活に必要最低限のものは手元に残せるから安心してね。
自己破産で没収される財産
- 家・土地などの不動産
- 自動車
- ブランド品・芸術品などの高価な資産
- 20万円以上の預貯金
- 99万円以上の現金
③一部の職業において資格制限がある
自己破産を申し立ててから手続きが終わるまでの半年から1年間、以下のような職業では資格制限を受けてしまうんだ。
- 法律を扱う職業(弁護士、司法書士など)
- 金品の取引に関わる職業(税理士、警備員、監査役など)
- 宅地建物取引士などの建設業
あと、自己破産すると職場をクビになるって噂も聞いたことあるんですが本当ですか?
それに、自己破産をしたことをわざわざ職場に報告する必要もない。
だから資格制限にあたらない限りは自己破産をしたとしても基本的には今まで通りに働けるよ。
自己破産をする前に奨学金の救済制度を検討しよう
ちょっと迷っちゃうな。
もし収入が少なくて返済が厳しいようだったら、奨学金の救済制度を利用するのもオススメだよ!
減額返還制度|一定のあいだのみ返済額を減額できる
減額返還制度の利用条件
- 年収325万円以下(給与所得)
- 年間所得金額225万円以下(給与以外に所得がある場合)
- 現在滞納をしていない
減額返還をしても返済総額が減るわけではないから、今だけ乗り越えられればなんとかなるという人にオススメだよ。
ただし、現状滞納がある人は減額返還制度は利用できないので注意してね。
もし利用する場合には毎年の申請が必要で、申請は減額返還の開始を希望する月の2ヶ月前までだから忘れないように注意してね。
【参考:減額返還制度 – 日本学生支援機構】
返還期限猶予制度|奨学金の返済を一定のあいだ待ってもらえる
減額返還制度に比べると少し収入などの条件が厳しくなるよ。
返還期限猶予制度の利用条件
- 年収300万円以下(給与所得)
- 年間所得金額200万円以下(給与以外に所得がある場合)
減額返還とは違って、返還期限猶予制度の場合は現在奨学金の滞納があっても対象になるのもポイントだね。
だけど、日本学生支援機構のホームページにも記載があるように、将来の負担をなくすためにもどちらかというと減額返還制度の方がオススメだよ。
【参考:返還期限猶予制度 – 日本学生支援機構】
奨学金を解決するため自己破産以外の解決法
自己破産のリスクもちょっと怖いし、なにか他にいい解決法はないですか?
提案できる方法しては、日頃かかる生活費を見直すか、自己破産以外の債務整理をするという二つかな!
生活費・家計を見直す
特に、毎月口座から引き落とされている固定費は、支払っている感覚がなくなりがち。
以下のような費用を見直すことで、月々の奨学金の支払いが楽になるはずだよ。
費用 | 対処法 |
携帯料金 |
|
インターネット料金 |
|
電気代 |
|
保険料 |
|
動画配信などのサブスク |
|
これを解約すれば毎月3,000円くらい浮くし、なんとかなりそうな気がしてきました!
自己破産以外の債務整理をする
自己破産は債務整理という借金の減額手段のひとつなんだけど、自己破産以外に任意整理・個人再生というものがあるよ。
任意整理|債権者に直接交渉して借金にかかる利息をカットしてもらう
任意整理をすると、利息を除いた借金の元本を3~5年の期間をかけて返済していくかたちになるよ。
ただし、奨学金の金利は年利3%が上限となっていて、利息があまりかからない仕組みだから要注意。
だから、任意整理は奨学金以外にも借金があって返済が苦しいときにオススメだよ。
整理対象が選べるから、人的保証で奨学金を借りていて自己破産はできない場合でも、任意整理なら借金問題が解決できるのはありがたいですね!
任意整理のメリット
- 一社あたり2~5万円と弁護士費用が安い
- 整理する対象の借金を選べる
- 家や車などの財産を差し押さえられずに済む
個人再生|裁判所に申し立てをして借金を最大で10分の1にまで減額してもらう
個人再生だと任意整理のように整理の対象は選べないからすべての借金が対象になってしまうけど、借金を最大で10分の1にまで減額できるんだ。
減額されたあとの借金は原則3年で返済する必要があるけど、借金額が大きい場合にはかなりの減額効果が期待できるよ!
ともだちが指摘してくれた通り、人的保証で奨学金を借りているときに個人再生をすると、連帯保証人と保証人に請求がいってしまうんだ。
しかも、保証人が請求されるのは減額される前の全額。個人再生も、自己破産と同じように機関保証の場合のみにするべきだね。
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奨学金の返済が困難な場合はまずは弁護士に相談
でも、実際どれを選んだらいいか迷っちゃうなあ…。
弁護士は、法律に関してはもちろんのこと、自己破産などの債務整理の専門家でもあるんだ。
今日話してきたように、その人のおかれた状況によってどの債務整理が一番おトクになるかは変わってくる。
弁護士に相談すれば、必ず自分に合った借金の解決方法を提案してくれるはずだよ!
さいむくんも、実際に債務整理をするかはあとで決めるとして、一度話だけでも聞いてみたらいいんじゃないかな?
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借金に悩まされる生活はとても辛く苦しいものです。
でも大丈夫!専門家に相談することで明るい未来が待っています!
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まとめ
- 機関保証で奨学金を借りている場合は自己破産をしても家族に請求される心配はない
- 自己破産をする前に奨学金の救済制度の利用を検討するべき
- 奨学金の返済が厳しいときには弁護士に相談すれば自分に合った方法を提案してもらえる
なんにせよ、一度弁護士に相談していい解決策を一緒に考えてもらおうと思います!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。