自己破産

自己破産の手続き中に制限はある?収入や取り立ては?疑問を徹底解明

さいむくん
さいむくん
ともだち!聞いてくれ!

毎月借金の返済だけで給料が飛んで行くから、生活もままならないんだ…。

自己破産しようと思っているんだけど、仕事をクビになるって本当なのかな?

それなら我慢して返済しようと思っているんだけど…。

自己破産の「手続き期間中は一定の職業・資格」に制限がかかるけど、仕事をクビになることはないから安心していいよ!

他にも自己破産の手続き中に制限されることはいくつかあるから、実際に手続きを行う前に一緒に勉強しておこう!

ともだち
ともだち

自己破産は「借金が免除になる手続き」というのは、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

しかし自己破産の手続き期間中に制限されることについて、しっかりと把握している人はほとんどいません。

そこで今回の記事では「自己破産の手続き中に制限されること・されないこと」、「自己破産の手続き期間中にやってはいけないこと」についてわかりやすく解説していきます!

FAST法律事務所の無料相談窓口

相談無料!匿名OK!ご相談はこちらから
0120-201-727
受付時間:24時間

\家族に内緒で月々の返済を減らしたい人はこれ!/
任意整理とは?内容や特徴メリット・費用などすべてを解説!

\借金が返済できない人はこれ!/
自己破産とは|自己破産のデメリットや費用などをわかりやすく解説

\どっちが自分にあってるの?知りたい人はここ!/
LINEで無料相談!

自己破産の手続き中に制限されることとは?

せんせい
せんせい
自己破産の手続き中に制限されることは以下の通りだよ。

それぞれ順番に解説していくね。

自己破産の手続き中に制限されること
  • 特定の資格・職業に制限がかかる
  • 財産・資産の処分ができない
  • 特定の債権者にだけ返済ができない
  • 許可なく引っ越しができない
  • 海外旅行ができない
  • 郵便物は破産管財人が見てから渡される

特定の資格・職業に制限がかかる

せんせい
せんせい
自己破産の手続き期間中は、特定の資格・職業に制限がかかるんだ。

もし制限されている資格や職業に就いている場合、手続き期間中だけは働くことができなくなってしまう。

だから自己破産の手続きを行う前に、必ず自分の職業や取得している資格が制限されるかどうか確認しておこう。

自己破産すると制限がかかる職業・資格の主な例は以下のとおりだよ。

自己破産すると制限がかかる
職業・資格の例

 

  • 士業(弁護士や税理士、公認会計士など)
  • 金融関係(貸金業者、生命保険募集人など)
  • 公職関係(公証人、公務員、国家公安委員会の委員など)
  • 会社の役員・取締役(商工会議所、日本銀行の役員など)
  • その他の職業(貸金業者の登録者、旅行業務取扱の登録者や管理者など)
制限がかかる職業・資格としては「お金に関連する仕事」や「公務員などの公的な立場に関係する仕事」が該当するケースが多いんだ。

自分がついている職業や資格が制限されるものなのかいまいち判断できないのであれば、以下の記事で制限がかかる職業や資格についてすべて紹介しているから、自己破産手続き前にチェックしておこう!

ともだち
ともだち

特定の債権者にだけ返済ができない

せんせい
せんせい
自己破産の手続き開始後に、特定の債権者に対して借金の返済をする行為は「偏頗弁済(へんぱべんさい)」といって、破産法で禁じられているんだ。

破産法
裁判所は、破産者について、次の各号に掲げる事由のいずれにも該当しない場合には、免責許可の決定をする。
特定の債権者に対する債務について、当該債権者に特別の利益を与える目的又は他の債権者を害する目的で、担保の供与又は債務の消滅に関する行為であって、債務者の義務に属せず、又はその方法若しくは時期が債務者の義務に属しないものをしたこと。

【引用】破産法 – e-Gov

特定の債務者にだけ借金の返済をするってどういう意味?
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
例えば、さいむくんが僕とともだちに借金していた借金をしていたと考えてみようか。

どうしても借金が返せなくなったさいむくんは、自己破産の手続きをはじめるとする。

でも自己破産手続き中に、仲の良いともだちに申し訳ないと思ったさいむくんが「ともだちだけ」に借金を返してしまう。

この特定の人だけに返済する行為が「偏頗弁済」といって禁じられているんだよ。

家族や友人などに借金を返済するのもNGなんだ。

万が一偏頗弁済をすると、裁判所が自己破産を認めてくれないこととなり得る。

だからどうしてもお世話になった人に借金を返したい場合は「自己破産決定後に任意」で返済するのであれば問題ないよ!

ともだち
ともだち

許可なく引っ越しができない

せんせい
せんせい
自己破産の申し立てをすると、手続き期間中は裁判所の許可なく引っ越しができないんだ。

自己破産の手続き前・中・後で、引っ越しにどのような影響があるのか以下にまとめてみたよ。

【自己破産手続き前・中・後の引っ越しへの影響】

自己破産の手続き 引っ越しへの影響
手続き前 引っ越しは制限されていない
手続き中 引っ越しをする際には裁判所の許可を得る必要がある
手続き後 引っ越しは制限されていない
自己破産の手続き期間中であっても「裁判所へ引っ越しの申し立てをして許可を得れば」引っ越すことができるから安心してね。
せんせい
せんせい

海外旅行ができない

せんせい
せんせい
自己破産の申し立てをすると、手続き期間中は海外旅行が制限されてしまうんだ。

自己破産の手続き前・中・後で、海外旅行にどのような影響があるのか以下にまとめてみたよ。

【自己破産手続き前・中・後の海外旅行への影響】

自己破産の手続き 海外旅行への影響
手続き前 海外旅行は制限されていない(ただし破産手続きを担当する弁護士には事前に伝えておくこと)
手続き中
  • 管財事件に該当する場合…海外旅行は制限される可能性がある
  • 同時廃止事件に該当する場合…海外旅行は自由(ただし破産手続きを担当する弁護士には事前に伝えておくこと)
手続き後 海外旅行は制限されていない
管財事件と同時廃止事件って何ですか?
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
管財事件と同時廃止事件は、自己破産の手続きの種類のことだね。

それぞれの違いについても以下にまとめたので参考にしてね。

【管財事件と同時廃止事件の違い】

自己破産の手続きの種類 どのような人が該当するか 必要な期間
同時廃止 処分するほどの財産がない人 ・手続きが約半年程度しかかからない
管財事件
  • 住宅や不動産を所有している人
  • 33万円超の現金を持っている人
  • 貯金や保険金など現金以外で20万円超の資産を有している人
  • 免責不許可事由に該当した人
財産の管理・調査・処分・分配のため申し立てから免責確定まで1年程度必要
ちなみに同時廃止事件に該当する場合や手続き前であったとしても、弁護士に黙って海外旅行に行くと手続き面で迷惑がかかるから必ず事前に伝えておこう。
ともだち
ともだち

郵便物は破産管財人が見てから渡される

せんせい
せんせい
自己破産の手続き期間中は、申し立て人宛ての郵便物は1度破産管財人がチェックしてから本人へ渡されることになるんだ。
なんで破産管財人がチェックするの?

郵便物は正直自己破産には関係ないように思えるんだけど…。

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
申し立て人宛ての郵便物から、隠していた財産や借金が見つかることも多いからなんだ。

万が一財産や借金が隠されていた場合、免責が認められなくなるだけではなく詐欺破産罪が成立して、刑事事件に発展してしまう恐れもある。

だから破産管財人がチェックをして、隠している財産・借金を郵便物から見つけることができるようにしているんだよ。

自己破産の手続き中でも制限されないこととは?

せんせい
せんせい
次は自己破産の手続き期間中でも、裁判所に制限されないことについて一緒にみていこう。
自己破産の手続き中制限されないこと
  • 制限資格・職業以外の仕事
  • 本人名義以外の家族カードの利用
  • 年金受給
  • 生活保護受給
  • 自己破産を申し立てた人以外の家族の買い物
  • 賃貸借契約の締結

制限資格・職業以外の仕事

せんせい
せんせい
自己破産の手続き期間中に制限されること」のところでも解説したように、一定の資格や職業には制限がかかってしまう。

だけどそれ以外の資格や職業に関しては制限されていないから、自己破産の手続き期間中も問題なく働き続けることができるんだ。

自己破産の手続きが始まったら、給料を差し押さえられることもないから安心して生活を立て直すことができるよ。

ただし一点注意したいのは、自己破産手続きの開始決定のタイミングによっては「給料が没収対象になる」可能性もあるんだ。

これに関してはあとのところで詳しく解説するね!

ともだち
ともだち

本人名義以外の家族カードの利用

せんせい
せんせい
「本人名義以外の家族カード」であれば、自己破産後でも継続して使うことができるんだ。

あくまでも自己破産をして使えなくなるのは「本人名義のクレジットカード」だからね。

自己破産をしたらクレジットカードが使えなくなると思っていたけど、家族カードが使えるなら手続き後の買い物も心配なさそうだ。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
確かに家族カードは自己破産した人も利用できるけど、最終的に支払わなければならないのは契約者なんだ。

もし家族カードを使いすぎてしまって返済を滞納してしまったら、家族の信用情報に傷がついて迷惑がかかってしまう。

だから自己破産後に家族カードを利用する際には、必ず家族に了承を得て、限度額を得るなどの制限をかけてから利用しよう。

年金受給

せんせい
せんせい
自己破産の手続きをしたとしても、これまで納めてきた年金が帳消しになることはないから安心してね。

今まで普通に年金保険料を納めてきたのであれば、将来他の人と同様に年金を受け取ることができるよ。

生活保護受給

せんせい
せんせい
自己破産をしたとしても、生活保護は受給できるから安心してね。

ただ生活保護で受給したお金を借金の返済に充てると、最悪不正受給とみなされて生活保護を打ち切られてしまう可能性があるんだ。

不正受給とみなされて生活保護を打ち切られてしまうことを防ぐためにも、生活保護を受給する前に借金は自己破産するのがおすすめだよ。
ともだち
ともだち

自己破産を申し立てた人以外の家族の買い物

せんせい
せんせい
自己破産をすると家族にまで影響があると勘違いしている人も多いんだけど、それは間違い。

もし自己破産をしたとしても、家族の買い物に関する契約に自己破産を申し立てた人がでてこなければ問題ないんだよ。

例えば、自己破産を申し立てた人に対して家族が移動のために「車」を買い与えたとするね。

実質的に利用しているのは自己破産を申し立てた人だけど、あくまでも車の契約手続きをしたのは家族だよね?

だから自動車ローンなども利用できるし、裁判所から問題視されることもないから安心してね。

ともだち
ともだち

賃貸借契約の締結

せんせい
せんせい
自己破産をしたとしても、手続き前と同様に賃貸借契約を結ぶことはできるから安心してね。

ただ、さっき話したように許可なく引っ越しができないのと…住居が借りられないケースもあるよ。

賃貸を借りる際に必要となるのが保証人だよね。

家族が保証人なら問題はないけど、保証人がいない場合、家賃保証会社にお願いすることになる。

家賃保証会社には信販系と呼ばれるクレジットカード会社が運営している所もあるんだ。

ということは、信用情報を参照されて、審査に落ちる可能性があるってこと?
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
そうだね。

信用情報っていうのはクレジットカードの契約などを記録していて、クレジットカード・ローンの契約時に参照にされる。

借金の滞納や自己破産をすると、この信用情報に記録されて、借金ができなくなるんだ。

信用できない人にお金は貸せないって理屈だね。

でも、信用情報に記録されるのは、自己破産が決定してからじゃなかったっけ?
ともだち
ともだち
せんせい
せんせい
それが、弁護士に依頼して、債権者に受任通知というものが送られても、記録されることになるんだよ。

まとめると、家賃保証会社が信販系といわれるものだと、保証人が立てられないから、住居が借りられない可能性があるってことだね。

あくまでも保証の問題だから、賃貸の契約とは直接無関係だよ。

じゃあ、家族が保証人になれない、保証会社も無理なら、保証人不要のUR賃貸などを借りるしかないね!
ともだち
ともだち

自己破産の手続き中にやってはいけないこと

せんせい
せんせい
勘違いしちゃいけないけど自己破産というのは、あくまでもやむを得ない事情で借金を返済できなくなってしまった人や、病気やケガなどで働けなくなった人を救済するための制度なんだ。

自己破産の手続き中の行為や借金の原因によっては裁判所が借金の免除を認めないケースがあるから注意してね。

これは免責不許可事由と言って、具体的な例は以下の通りだよ。

免責不許可事由の具体例
  • 債務者の財産を不当に減少させる行為
  • 不当な債務負担に該当する行為
  • 特定の債権者に利益があるように支払いをする行為
  • クレジットカードの現金化
  • 浪費やギャンブルによる借金
  • 財産を隠す行為
  • 虚偽の債権者名簿を提出する
  • 裁判所や破産管財人等の業務を妨害する

債務者の財産を不当に減少させる行為

せんせい
せんせい
債務者の財産を不当に減少させるとは、具体的に言うと「勝手に自分の財産を隠す・処分・壊す」などの行為が該当するんだ。

例えば、さいむくんが自己破産すると考えてみよう。

どうせ自己破産で処分するならと考えたさいむくんは、売れば100万円くらいする高級な車を「30万円」でともだちに売ったとする。

でも本当は100万円で売れるのに30万円で売ってしまうと、70万円分損をしてしまうよね?

これは財産処分後に配当を受け取ることになる債権者にとって、かなり不利益な行為となってしまうから禁じられているんだ。

つまり自己破産を始めたとしたら、自分勝手に財産を処分してはいけないということだね。
ともだち
ともだち

不当な債務負担に該当する行為

せんせい
せんせい
不当な債務負担に該当する行為とは、具体的に次のようなケースが該当するよ。
不当な債務負担に該当する
行為の具体例

 

  • 破産すると分かっているのに破産を遅らせる目的で新たな借金をすること
  • 高利など不利な条件とわかっているのに借金をすること
  • クレジットカードで物品を購入した後に非常に安く売却すること
つまり、もう自己破産することが目に見えているのに借金をしたり、クレジットカードの現金化を行ったりしてはいけないということだね。

クレジットカードの現金化がどういう行為なのかについては、次のところで解説するよ。

せんせい
せんせい

クレジットカードの現金化

せんせい
せんせい
クレジットカードの現金化とは、カードで購入したものをすぐに売却して現金にすることだね。

自己破産手続き中だけではなく手続き前もクレジットカードの現金化をしてしまうと、免責不許可事由とみなされて自己破産を認めてもらえない可能性があるから注意しよう。

特定の債権者に利益があるように支払いをする行為

せんせい
せんせい
これは前のところでも少し解説したけど、偏頗弁済のことだね。

自己破産の手続きを開始したら、お世話になっている取引先の人や知り合いに対しても、勝手に返済をしてはいけないということだ。

自己破産手続きが始まったら、勝手に家族や友達に対しても返済してはいけないから注意する必要があるよ。

浪費やギャンブルによる借金

せんせい
せんせい
浪費やギャンブルによって借金をしてしまった場合、自己破産の申し立てをしても借金の免除を認めてもらえない可能性があるんだ。
ただその人の収入や生活環境によって、自己破産による借金の免除が認められるかは異なってくるんだ。

例えば、月にお小遣いレベルのギャンブルや浪費なら、自己破産を認めてもらえる可能性は高い。

でも給料の全部をパチンコや競馬、飲み歩きに使っていた場合は、自己破産を認めてもらえない可能性が高いから注意してね。

ともだち
ともだち

財産を隠す行為

せんせい
せんせい
財産を隠す行為とは、自己破産手続きの際に没収されるべきであった財産を隠して手元に残しておく行為のことだ。

具体的なケースとしては、次のようなものが考えられるよ。

財産を隠す行為の具体例
  • 現金を裁判所に内緒で家族や親族に預けておく
  • 預金口座の一部を隠しておく
  • 預金口座から現金を引き出して隠しておく
  • 贈与や売買、離婚による財産分与によってあたかも財産が譲渡されたかのように偽装する
財産を隠して自己破産手続きの際にそれがばれてしまうと、自己破産が認められないだけではなくて「詐欺破産罪(破産法265条)」で起訴されてしまう可能性もあるんだ。

場合によっては刑務所に入らなければならないから、自己破産手続きの際に財産を隠すことは絶対にやってはいけないよ!

せんせい
せんせい

虚偽の債権者名簿を提出

せんせい
せんせい
自己破産手続きにおいては、借金をしている債権者の名簿を嘘偽りなく裁判所に提出しなければならないんだ。

しかし手続きの際に一部の債権者の名前を記載しなかったり、架空の債権者の名前を記載したりすると、免責不許可事由に該当して自己破産が認めてもらえない可能性があるんだよ。

具体的なケースとしては、家族や友達に迷惑をかけたくないから、あえて債権者名簿には名前を載せずに裁判所に提出する場合などが考えられるよ。

もちろん、お世話になった会社の名前だけを記載せずに提出することも許されていない。

自己破産手続きを行うのであれば、嘘をつかずに借金をしている債権者の名前を裁判所に提出しなければならないということは覚えておこう。

ともだち
ともだち

裁判所・破産管財人等の業務を妨害する

せんせい
せんせい
自己破産手続きの際には、裁判所や弁護士の指示に従う必要がある。

特に裁判所が行う調査に対して、説明を拒んだり嘘の説明をしたりすると、自己破産を認めてもらえない可能性があるから注意しよう。

裁判所や破産管財人等からの指示があったら、素直に協力して手続きを妨げないようにする必要があるよ。

離婚

せんせい
せんせい
自己破産の手続き期間中に離婚をしてしまうと、慰謝料の支払いや財産分与が詐害行為(さがいこうい)にあたらないか裁判所に疑われてしまうんだ。

例えば、離婚時には夫婦が築いた財産を分ける、財産分与というものがあるんだけど…自己破産で財産を没収されたくないから、配偶者に譲ったと判断されかねないよね。

通常の手続きに加えて離婚に伴う調査も必要になるから、もし自己破産が原因で離婚をするなら手続きが終了してからの方が無難だよ。

手続き前の借金

せんせい
せんせい
自己破産するから返す必要がないと思って、手続き前に可能な限り借金をすることだけは絶対にやってはいけないよ。

手続き前の借金は悪質な借り入れとして、裁判所も厳しく調査を行う。

最悪の場合、自己破産が認められなくなってしまうだけではなく「詐欺破産罪」に問われる可能性もあるんだ。

自己破産手続中にやってはいけないことをするとどうなるの?

せんせい
せんせい
ここまで解説してきた免責不許可事由に該当することを自己破産手続き中にやってしまうと、裁判所に借金の免除が認めてもらえない可能性がある。

ただ必ずしも自己破産を認めてもらえないというわけではなくて、借金をした経緯やそれまでの事情を考慮して自己破産を認めてくれるケースもあるから安心してね。

万が一自己破産の手続き中にやってはいけないことをしたとしても、それだけで自己破産の見込みがなくなるというわけではないから、焦らないでまずは弁護士に相談しよう!
ともだち
ともだち

自己破産の手続き中によくあるQ&A

せんせい
せんせい
ここでは、自己破産手続き中の生活に関してよく寄せられる質問を紹介していくから、自己破産を検討している人は参考にしてね。

自己破産の手続き中の収入はどうなる?

せんせい
せんせい
自己破産申し立て後は、給料を受け取ったとしても財産として処分されることはないから安心してね。

ただ手続きを申し立てる前にもらったものに関しては、没収対象となってしまう。

自己破産手続きにおいて収入がどのように取り扱われているのか、簡単にまとめたから参考にしてね。

【自己破産手続きにおける収入の取り扱い】
没収対象になるもの 自己破産手続き前に得た財産
(なお手続き開始前に振り込みが確定している給料などは、手続き開始後に得たとしても没収されてしまう)
没収対象にならないもの 自己破産手続き開始後や手続き完了後に得た財産・収入
注意しなければいけないのは「手続き開始前に振り込みが確定しているもの」に関してだね。

例えば、3月31日に給料の締め日、4月10日に給料が振り込まれるというケースについて考えてみよう。

この場合給料が振り込まれるのは4月10日だけど、すでに3月31日には給料の振り込みが確定しているよね?

もし4月1日から自己破産手続きが開始する場合、3月31日に振り込みが確定している給料分に関してだけは自己破産における財産の没収対象となってしまうんだ。

せんせい
せんせい
ともだち
ともだち
このように自己破産をする場合、タイミングによっては給料が没収されてしまう可能性があるから注意してね。

できるだけ手元に残しておきたい金額を増やしたいのであれば、事前に弁護士に相談して手続きするタイミングを決めるのがおすすめだよ。

ちなみに給料が没収されてしまうとしても、全額対象となるというわけではないんだ。

給料の3/4(上限33万円)までは、没収されることなく手元に残しておくことができる。

例えば、給料が28万円であれば、自己破産で没収されるのは7万円だけで残りの21万円は手元に残しておくことができるよ。

せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
自己破産をすると給料も全部没収されてしまうんだと思い込んでた…。

それくらいの金額を手元に残しておくことができるのであれば、手続き後の生活も問題なく過ごすことができそうで安心したよ!

\専門家に無料相談しよう/

▼感謝の声多数!▼

借金の悩みを誰かに相談するのは、正直とても不安で緊張していました。

でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!

そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!

対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。

友達登録して専門家に相談しよう!

自己破産の手続き中にギャンブル・浪費をするとどうなる?

せんせい
せんせい
自己破産の手続き中にギャンブルや浪費をすると、手続きに失敗して免責が下りなくなる可能性が高いんだ。

免責が下りない場合、手続きを進めてくれた弁護士も辞任してしまう。

辞任されてしまうと払っていた着手金も帰ってこない。

借金は免除されずに返済の負担だけが増えてしまう結果に終わるから、自己破産の手続き中にギャンブルや浪費をすることは絶対にやめよう。

まとめ

せんせい
せんせい
さいむくんお疲れさま!

自己破産手続き中の生活はどうなるのか理解できたかな?

今回解説してきたことのなかで、特に重要なものをまとめたので振り返っておこう!

まとめ
  • 自己破産の手続き中は特定の資格や職業、引っ越しなどに制限がかかる
  • 手続き中でも年金や生活保護の受給など制限されないことも多い
  • 手続き中にやってはいけないことをすると手続きが失敗するので要注意
  • 手続き中に得た財産は没収されないのでその後の生活も安心
もうこれ以上借金を返済するのは難しそうだと思っていたから、自己破産をしても問題なさそうだと知れて安心したよ!

まずは自分が自己破産すべきかどうか知るためにも、弁護士の人に相談してみるよ!

さいむくん
さいむくん
弁護士に相談することで
借金を大幅に減らせる可能性があります。
催促の電話を止めたい
毎月の返済額を減らしたい
返済するのが難しくなった
過払い金があるのか気になる

まずは借金問題の解決実績が豊富な
FAST法律事務所に無料でご相談ください。

今すぐご相談されたい方はこちら
0120-201-727
受付時間:24時間
著者情報

この記事の監修者
赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

監修者の詳細なプロフィール
この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。

20代後半に作ってしまった借金100万円を自力で完済した。

筆者の詳細なプロフィール