でも結局違いがよく分からないんだよね…。
あっ、そうだ。今回も先生に聞いてみようよ!
保証人と連帯保証人の違いについてきちんと説明できますか? 調べていても難しい言葉がたくさん出てきてよく分からないですよね。
今回は、保証人と連帯保証人の違いについて、法律に詳しくない方でも分かりやすいように基礎から紹介しています。
\家族に内緒で月々の返済を減らしたい人はこれ!/
任意整理とは?内容や特徴メリット・費用などすべてを解説!
\借金が返済できない人はこれ!/
自己破産とは|自己破産のデメリットや費用などをわかりやすく解説
\どっちが自分にあってるの?知りたい人はここ!/
LINEで無料相談!
保証人と連帯保証人の違いとは?
つまり、借金の場合で言えば、借主が返せなくなった時に肩代わりする責任を負うということだね。
保証人と連帯保証人との違いはその責任の重さにあるんだ。では以下からは、その責任の重さの違いについて具体的にみていこう。
通常の保証人はあり、連帯保証人にはない権利・利益 | |
①催告の抗弁権 (民法452条) |
保証人が債権者に対し、まずは債務者に対して請求するように主張する権利 |
②検索の抗弁権 (民法453条) |
保証人が、債務者には資力があることを証明し、債権者に対して、まずは債務者に対して請求をするように主張する権利 |
③分別の利益 (民法456条) |
共同保証人が、主たる債務の額を保証人の頭数で割った数についてのみ保証債務を負担するという利益 |
連帯保証人には「催告の抗弁権」がない
たとえば僕がさいむくんにお金を貸していて、ともだちがさいむくんの保証人になっていたとしよう。
ここでもし僕が、さいむくんに返済を迫ることなく、先に、ともだちに対して「肩代わりしろ!」と請求したら、どう思うかな。
だって、保証人はあくまで借主を肩代わりする責任を負っているに過ぎないんだから、「まず借主本人に対して請求をしてよ!」と思うよね。これが、催告の抗弁権だ。
通常の保証人には、当然この催告の抗弁権が認められる。ところが連帯保証人の場合にはこの催告の抗弁権が認められていないんだ。
つまり連帯保証人は、債権者から請求を受けた時には、黙って先に肩代わりをしなければならない可能性があるんだ。
連帯保証人には「検索の抗弁権」がない
同じように、僕がさいむくんにお金を貸して、ともだちがさいむくんの保証人だとしよう。
ここで、僕がさいむくんに返済を迫った時に、さいむくんが、「いやー実はお金返せないんですよね」と言ったとしよう。
そうすると、次に僕は、ともだちに対して肩代わりしろと請求するよね。
このとき、実はさいむくんが多額の現金を隠し持っていたとしたら、どう思うかな。
だって保証人は、債務者がお金を返せない時に初めて肩代わりをする存在だからね。「債務者にお金があるんだから、そっちから取れよ!」って思うよね。
この主張をすることが、検索の抗弁権だ。そして、この権利も、連帯保証人には認められない。
つまりともだちは、さいむくんが豪遊してるのを尻目に、僕に対して返済をしなければならないんだね。
連帯保証人には「分別の利益」がない
今回は少しケースを変えてみよう。今度は僕が債務者で、Aさんという人から100万円を借りているとしよう。そして2人は僕の保証人だ。
ここで僕が A さんに100万円返せなかったとしよう。
そこで A さんが、保証人であるともだちに対して、「100万円を肩代わりしろ」と請求をしたら、どう思うかな。
保証人が2人いるんだから、僕とさいむくんとで、各自50万円ずつの肩代わりでいいだろって思います!
これが分別の利益だ。 そして連帯保証人には分別の利益がない。
つまり、もしさいむくんが通常の保証人で、ともだちが連帯保証人だった場合には、トータルで見れば保証人自体は2人いるわけなんだけど、ともだちは100万円全額を肩代わりしなければならないんだ。
さいむくんの人格が一番ヤバいんじゃないかって気もしていますけどね。
債務整理をすると保証人・連帯保証人に請求がいく
債務整理をした場合、原則として保証人に対して請求が行くことになる。
債務者が債務整理をしたら
仮に保証人は連帯保証人と違って、催告・検索の抗弁権、分別の利益があると話した通りだけど、実は債務者が債務整理をしてしまった場合、これらを主張してもあまり意味はないよ。
というのも、債務者へ請求しろと主張しても、もう債務整理という手続きが始まってしまっているからだね。
だから、この場合、保証人・連帯保証人も一緒に債務整理をすることになるよ。「保証人・連帯保証人も債務整理をする」でも解説するね。
保証人・連帯保証人の契約と離婚は別
ここは、結構誤解する人がいるから伝えておくね。
例えば、妻に迷惑が及ぶことを恐れて、債務整理をする直前にその夫婦が離婚をしたとしよう。
しかしこのような場合であっても、夫婦間の婚姻と保証契約とは全く別のものであるから、たとえ離婚をした後であっても、妻が保証人であるという事実は変わらない。
\専門家に無料相談しよう/
▼感謝の声多数!▼
でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!
そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!
対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
友達登録して専門家に相談しよう!
自分が保証人・連帯保証人かどうか確認する方法
なにか確認する方法はありませんか?
つまり、銀行やサラ金からの借り入れに保証人がついてる場合には、その情報がリストに登録されているということだね。
なるほど、保証人などの情報もそうした団体が管理しているんですね。
だから、誰かの金融機関からの借り入れの保証人になっているかどうか不安な方は、個人信用情報機関に対して問い合わせをしてみるといいよ。
主な加盟団体と問い合わせ先は、以下の表の通りだ。
株式会社シーアイシー(CIC) | 主にクレカ会社が加盟 |
日本信用情報機構(JICC) | 主にサラ金が加盟 |
全国銀行協会(KSC) | 主に銀行や保証会社が加盟 |
例えば、奨学金の場合であれば日本学生支援機構に、賃貸契約の場合には大家に対して問い合わせをするしかない。
ちなみに、印鑑を勝手に持ち出されるなどして、自分の知らないところで勝手になされた保証契約は無効になるから、安心してね。
保証人・連帯保証人になった場合の対処法
債権者の同意で保証人・連帯保証人を外してもらう
債権者としては、保証人がついてるからこそ安心して債務者にお金を貸したわけだから。保証人に勝手に辞められては困る!というわけだね。
逆に言うと、債権者が納得してくれるのであれば、保証契約を解除する余地はあるかもしれない。
だから保証人を辞めたくなった場合には、まず債権者に対してお願いをして、保証人を辞めさせてもらえないか交渉してみるといいだろう。
別の保証人・連帯保証人を用意する
そこで保証人をやめたい場合に債権者と交渉する際には別の保証人を用意して行くと交渉がスムーズに進むかもしれない。
ただし、その新しい保証人にも債務者を肩代わりするだけの資力が当然求められる。
そしてもちろん、新しい保証人も保証人としての自覚を持っている必要がある。
保証人・連帯保証人も債務整理をする
つまり、いざとなれば債務者の肩代わりをするということだね。
この時に保証人にも肩代わりをするような余裕がない時には、保証人も債務者と連名で債務整理をすることも可能だ。
この場合、保証人も、肩代わりすべき金額を減額できたり免責を受けたりすることができる。
けれども、保証人自身も債務整理のデメリットを受けることになってしまうね。
つまり、ブラックリストにのってしまったり、一定期間ローン等を組むこともできないってことさ。
保証人・連帯保証人に迷惑をかけないで債務整理する方法
でも先生、僕自身も借金の返済がもう限界だから債務整理をしたいんだけど、なるべく保証人に迷惑をかけずに行う方法は何かないかな?
おすすめは任意整理
任意整理は債権者(貸し手)と直接交渉して、今後の利息をカットしてもらう手続きのことだ。
個人再生や自己破産と比べると減額幅は小さいけれど、サラ金のように利息が高い場合には、任意整理だけでもずっと返済が楽になるはずだよ。
他の債務整理と違い整理する借金を選べる
とはいえ、これは複数の会社から借金をしている場合。
保証人に迷惑をかけたくなければ保証人がついてる債務だけを整理の対象から外せばいい。
そうすると保証人に迷惑をかけずに月々の返済を楽にして、借金を少しずつ減らすことができるようになるよ。
ただし、任意整理では借金の元本自体が減ることは基本的にない。
どうしても返済が厳しいという場合には、やっぱり個人再生や自己破産を検討することになるね。
\LINEで無料相談しよう!/
借金に悩まされる生活はとても辛く苦しいものです。
でも大丈夫!専門家に相談することで明るい未来が待っています!
少しだけ勇気を持ってLINEで無料相談してみましょう!
友達登録して専門家に相談しよう!
まとめ
- 連帯保証人が負う責任はあまりにも重い
- 保証人は自ら辞退することはできない
- 保証人に迷惑をかけたくない場合には任意整理を検討しよう
この記事を読んでいる人には、債務者の側の人も、保証人側の人もいると思う。
一般的には保証人になるのは親族であったり仲の良いの友人であったりすることが多いけれど、保証契約をきっかけに仲たがいしてしまうこともよくあるんだ。
もしこの記事を読んでいる人で、保証に関してトラブルに発展しそうだなと思っている人は、すぐに弁護士に相談するようにしてみてほしい。
弁護士であれば、そのトラブルを未然に防いだり、最小限度に抑えるためのお手伝いができると思うよ。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。