インターネットで調べたら『借金返済計画表』っていうのを作るといいって出てきたんだけど、なんだか面倒くさそう。
計画表を作るのもいいけど、それよりも借金をうまく返済していくにはコツがあるはずだよ!
そうだ、借金問題に詳しい先生のところに話を聞きに行こうよ!
借金の返済は、しっかりと計画を立てることで完済までの道筋が見えてきます。
しかし、どうやって計画を立てたらいいかわからない…という人も多いはず。
この記事では、そんな人たちのために以下の3点を中心に解説していきます。
- 借金返済の計画を立てるうえでのポイント
- 借金額に応じた返済計画のシミュレーション
- 借金の完済目処が立たない場合の対処法
\家族に内緒で月々の返済を減らしたい人はこれ!/
任意整理とは?内容や特徴メリット・費用などすべてを解説!
\借金が返済できない人はこれ!/
自己破産とは|自己破産のデメリットや費用などをわかりやすく解説
\どっちが自分にあってるの?知りたい人はここ!/
LINEで無料相談!
借金返済の計画を立てる際のポイント3選
それでは、そんなさいむくんのために借金返済の計画を立てる際に注意すべき3つのポイントを詳しく解説していくよ!
- 借金の総額や借入先を把握する
- 月々に返済できる金額を計算する
- 年利の高い借金から優先して返済する
①借金の総額や借入先を把握する
さいむくんは、自分がどこの会社からいくらくらいお金を借りているか、残りの借金はいくらか、しっかり把握できているかな?
借金の返済がなかなか進まない人の多くが、さいむくんのように自分が抱えている借金について現状をしっかりと把握できていないのさ。
まずは借金完済までの第一歩として、自分の借りている借金の総額や借入先を正確に把握しておくべきなのさ。
具体的には、複数の借入先がある場合には、借入先ごとに以下の3点を書き出してみよう。
- 借入日
- 年利(金利)
- 借金の残額
借り入れ先から借金を確認する方法や、借り入れ先がわからない場合の対処法もちゃんと教えるからね。
借入先がわかっている場合
インターネットで調べてみて確認してね。
借入先がわからない場合
個人のお金の貸し借りの履歴を管理している会社。
下にまとめておくから参考にしてね。
機関名 | おもな加盟会社 |
JICC(株式会社日本信用情報機構) | 消費者金融・銀行 |
CIC(株式会社シー・アイ・シー) | クレジットカード会社・消費者金融 |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行・信用金庫 |
②月々に返済できる金額を計算する
毎月の収入と支出をまとめて、そこから返済に回せる金額をはじきだすってイメージだね!
手取り月収25万円の人のケース
収入 | 給料 | 250,000円 |
支出 | 家賃 | -75,000円 |
水道光熱費 | -15,000円 | |
インターネット | -5,000円 | |
携帯料金 | -10,000円 | |
食費 | -30,000円 | |
生活用品・日用品 | -5,000円 | |
衣類 | -10,000円 | |
交際費 | -20,000円 | |
サブスクなど固定費 | -5,000円 | |
保険代 | -15,000円 | |
その他 | -15,000円 | |
収入 – 支出 | 毎月の返済額 | 50,000円 |
こうして、月々の収入から支出を差し引いた金額を計算すれば、月々に返済できる金額がわかるのさ。
家計簿をラクに管理する方法
僕みたいにその日暮らしの人間はどうしたらいいのさ!
そんな人たちのために、毎月の収支を簡単に管理するのオススメの方法を伝授しよう!
- 家計簿アプリを利用する
- 生活費はクレジットカードから支払う
- キャッシュレス決済を利用する
専用アプリから支払い履歴も確認できるし、家計の管理にとっても役立つからぜひ試してみて!
僕は借金はないけど…せっかくだから使ってみようかな。
最新な感じでかっこいい…くらいの気持ちでキャッシュレス移行したけど、キャッシュレスの真の恩恵は家計簿アプリと連携すると半自動で帳簿が作られるところにあるなと。現金でやってたら面倒なうえに自身の管理しているお金の流れわけわからなくなりそう。
— hakoai (@hakoai) December 13, 2022
がんばらない家計管理に「マネーフォワード」を使っていない人が多すぎる。決済をすべてキャッシュレスですませば、レシートをすぐに捨てても履歴に残って便利。貯金だけでなく証券、保険、クレカ、交通系電子マネーも登録可能。細かい家計簿入力の時間が自由に。ただ無料プランの注意点2つはプロフに
— くうくらしを整える (@ku_happysky) December 9, 2022
これなら、使った瞬間に入力すれば1分もかからずすぐ終わり。後からレシートを探して入力しなおす手間もないんだ。
③年利の高い借金から優先して返済する
スムーズな返済に重要なのは『年利の高い借金から優先して返済すること』だよ!
感覚だけだと、とにかく借金額が少ないところから潰していった方がよさそうな気もしますけど。
返済の優先順位を間違えるとどれだけ返済が大変になるか実際にシミュレーションしてみようか!
年利15%のA社、年利5%のB社からそれぞれ100万円ずつ借金をしているケースを考えるよ。
返済に充てられる金額は、月々6万円としよう。
A社(年利15%)を先に完済
月々の返済額 | 総返済額 | |
A社への返済 | 約36,000円(3年2ヶ月で完済) | 1,233,652円 |
B社への返済 | 約23,790円(5年で完済) | 1,132,274円 |
約60,000円 | 2,365,926円 |
B社(年利5%)を先に完済
月々の返済額 | 総返済額 | |
A社への返済 | 約23,790円(5年で完済) | 1,427,396円 |
B社への返済 | 約36,000円(2年10ヶ月で完済) | 1,065,881円 |
約60,000円 | 2,493,250円 |
【参考:ローン返済シミュレーション】
とにかく、借金をうまく返済するための大原則として、『利息の高いものから片付ける』というのは絶対に覚えておいてね!
月々いくら返済できる?借金の返済シミュレーションをしてみよう
だから、借金はできる限り早めに返すことが大切なんだ。
実際に、月々いくら返済していけば借金をスムーズに完済できるか、借金額に応じたシミュレーションをしてみようか!
わかりやすくするために、それぞれ年利は法低上限金利の15%としておくね。
①借金総額50万円の場合
毎月の返済額 | 完済までの期間(返済回数) | 完済までに支払う利息 |
10,000円 | 6年8ヶ月(80回) | 293,861円 |
15,000円 | 3年8ヶ月(44回) | 153,083円 |
20,000円 | 2年6ヶ月(30回) | 102,678円 |
それに利息も14万円くらい余計にとられてるな。
元本が50万円と比較的安い場合でも、月々の返済額によってこれだけ利息に差がでるのさ。
とにかく借金は早く返すべきだということ、実感してもらえたかな?
②借金総額100万円の場合
毎月の返済額 | 完済までの期間(返済回数) | 完済までに支払う利息 |
20,000円 | 6年7ヶ月(79回) | 579,052円 |
30,000円 | 3年8ヶ月(44回) | 301,674円 |
50,000円 | 2年(24回) | 157,936円 |
借金が50万円だったら毎月2万円を返済すれば利息は10万円くらいで済んだのに!
だから、借金の総額が増えるほど月々の返済額は増やさないと完済は見えてこないのさ。
この仕組みを理解せずになんとなく返済をしていると、「月々の支払額のほとんどが利息に消えて元本が全然減っていなかった…」なんて悲劇も起こりかねないよ。
③借金総額300万円の場合
毎月の返済額 | 完済までの期間(返済回数) | 完済までに支払う利息 |
60,000円 | 6年7ヶ月(79回) | 1,737,295円 |
100,000円 | 3年2ヶ月(38回) | 783,534円 |
150,000円 | 2年(24回) | 473,828円 |
借金額が増えると返済の負担が大きくなることがよくわかるなあ。
毎月10万円返済ができたとしても、完済までに3年以上かかって、トータルで支払う利息は80万円近く。
しっかりと返済計画を立てないとマズイことがわかってもらえたかな?
金融機関の返済シミュレーションを利用しよう
色々な金融機関が返済シミュレーターを作っているから、実際に借金の返済計画を立てるときにはぜひ利用してみてね。
返済シミュレーションができるWebサイト一例
- アコム「ご返済金額のシミュレーション」
- 日本クレジット協会「手数料計算のシミュレーション」
- JCBカード「ショッピングリボ払いのシミュレーション」
月々の返済が難しいときの対処法4つ
でも、やっぱりこのままだといつになっても完済できなさそうだ…。
実際に返済計画を立ててみたら、返済に充てるお金を工面できないとわかる可能性もあるよね。
月々の返済が難しいときの対処法を4つ伝授してあげよう!
- 無駄な支出を減らす
- ボーナスなどで繰り上げ返済を行う
- 借り換えローンやおまとめローンで利息を減らす
- 弁護士に相談して債務整理を検討する
①無駄な支出を減らす
特に、毎月固定で支払っているお金に関しては、財布から出している感覚がないから無駄遣いに気づきにくい。
以下のような固定費から見直すと、大幅に支出を減らせる可能性が高いよ。
固定費名目 | 対処法 |
動画配信サービスなどのサブスク | ・不要なものは解約 |
携帯料金 | ・格安SIMの利用 ・通話定額など不要なオプションの解約 |
電気料金 | ・電気会社の見直し |
インターネット | ・公共WIFIの利用 ・携帯電話のテザリング機能を利用 |
各種保険 | ・不要なものは解約 |
一度、自分が余計なサービスにお金を使ってないか調べてみるべきだよ。
【参考:Appleのサブスクリプションを解約する必要がある場合 – Apple】
②ボーナスなどで繰り上げ返済を行う
繰り上げ返済とは、その名の通り通常支払うよりも多くの金額を繰り上げて返済すること。
『借金の返済シミュレーションをしてみよう』でも確認した通り、借金の返済は長引けば長引くほど利息を吸い取られてしまう。
まとめて返済ができるときに繰り上げ返済をしてしまえば、結果的にお得になるのさ。
③借り換えローンやおまとめローンで利息を減らす
借り換えローン | ・新たにカードローンを契約し、現在契約中の借金を一括で返済すること。
・金利が低い借り換えローンを利用すれば返済の負担を減らせる。 |
おまとめローン | ・新たにカードローンを契約し、複数社からの借り換えをすべて一括で返済して一社にまとめる
・金利を下げられる他に、借金の管理が一本化されて楽になるというメリットもある |
ただし、利息を減らせる可能性があるとはいえ、新たに借金をすることになる。
これで完済できる目途があるならいいけど…根本的な解決にはならないからあまりオススメはできないかな。
④弁護士に相談して債務整理を検討する
法律の力をつかって借金を減額する手続きのこと。任意整理・個人再生・自己破産の3種類があり、それぞれ特徴や手続き方法が異なる。
弁護士が絡んでいるとはいえ、なんだか怪しくない?
借金を合法的に減らせる債務整理とは?
任意整理|金融業者に直接交渉して利息をカット
利息をカットしてもらったあとに残った元本を、3~5年かけて完済できるように約束(和解)をするのが一般的だね。
元本を減らすことはできないから、利息だけなくなれば返済ができるくらいの安定した収入を持っている人にオススメだ。
利息だけでもカットできたらかなり返済が楽になるんだよ。
実際に任意整理をしたらどれだけ借金を減らせるか、みてみようか。
100万円の借金(年利15%)を3年かけて完済するケース
任意整理前 | 任意整理後 | |
月々の返済額 | 34,665円 | 27,800円 |
利息 | 247,952円 | 0円 |
総支払額 | 1,247,952円 | 1,000,000円 |
※金額はすべて概算
任意整理における弁護士費用の相場は債権者1社につき2~5万円ほど。
弁護士に払う費用を考えてもお釣りがくるほど、効果的な減額が期待できるのさ!
任意整理のメリット・デメリット
メリット | ・費用や時間がかからない ・整理する対象を選べるため保証人に迷惑がかからない ・財産を没収される心配がない |
デメリット | ・他の手続きに比べると減額効果が弱い ・手続き後も返済を続ける必要がある ・ブラックリストに登録されるためカードやローンがしばらく使えなくなる |
個人再生|裁判所に申し立てて借金を最大で10分の1にまで減額
現在の借金額に応じて、最大で10分の1まで借金を減らせるんだよ。ただし、減らした借金は原則3年で完済しなくてはいけない。
任意整理と同じように、安定した収入がないと選べない手続きだね。
個人再生のメリット・デメリット
メリット | ・車や家などの財産を没収されずに大幅な減額ができる |
デメリット | ・任意整理に比べて手続きに費用と時間がかかる ・手続き後も返済を続ける必要がある ・ブラックリストに登録されるためカードやローンがしばらく使えなくなる |
自己破産|裁判所に申し立ててすべての借金の返済義務を帳消しに
自己破産はすべての借金の返済義務を帳消しにできるという強力な手続きなんだ。
ただし、その分価値のある財産は借金の肩代わりに没収されてしまう。一応生活に必要な家財などは残せるから心配しなくていいけどね。
人によっては自己破産をすると失うものが多くなってしまうから、借金に困っている人なら誰にでもオススメできるってわけでもないのがポイントだね。
自己破産のメリット・デメリット
メリット | ・すべての借金の返済義務がなくなる |
デメリット | ・持ち家や車などをはじめとして、価値のある財産が没収されてしまう ・ブラックリストに登録されるためカードやローンがしばらく使えなくなる |
借金に悩んでいたら弁護士への相談がオススメ
自分に合った解決法を提案してもらえる
弁護士は、法律の専門家ってイメージかもしれないけど、実は借金問題を解決するプロフェッショナルでもあるんだ。
債務整理を得意とする弁護士であれば、これまでに何百人といろんなひとの借金を解決してきている。
きっと一人一人にあった解決法を導いてくれるはずだよ。
ネットで調べても色々出てくるけど、自分の状況を細かく分析してアドバイスをしてくれるのは弁護士だけだ。
さいむくんも、一度相談してみた方がいいかもね。
債務整理を依頼すれば借金の取り立ても止まる
これは受任通知(じゅにんつうち)のおかげだね。
債務整理を依頼された弁護士が、債権者に対して『わたしがこの人の債務整理を担当することになりました』と知らせる手紙のこと。
なぜかというと、受任通知を受け取った後の取り立てはしてはいけないと貸金業法で厳しく決められているからだね。
受任通知とは、あくまでそのあと債務整理の手続きをしていく前提で送るものだからね。
相談だけなら無料でできる
だけど、やっぱり弁護士って高いんじゃないんですか?
なにせ、ほとんどの弁護士事務所は借金問題に関しては無料での相談を受け付けているのさ!
相談してみてから実際に債務整理を頼むかどうか決めるのもまったく問題ないよ。
少しでも借金について悩んでいるのであればまずは無料相談をしてみるのが一番だね!
まとめ
- 借金の総額や借入先を把握する
- 月々に返済できる金額を計算する
- 年利の高い借金から優先して返済する
- 債務整理をすれば合法的に借金を減額できる
- 借金の完済目処が立たない場合は早めに弁護士に相談しよう
一回考えてみて、返済が難しそうだったら弁護士に相談してみます!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。