自己破産前に車などの名義変更はダメ！車を残す方法や対処法は？

自己破産で車の名義変更をしちゃえば、没収されないですか？

理由やリスク、どういう行為がNGなのか、わかりやすく教えてあげるね！

自己破産で返済義務だけをなくすと、お金を貸した側(債権者)だけが損をすることになる。

だから高価な財産があれば没収・換金されて、債権者に分配されるんだ。

例外的に価値のない持ち家や、長い期間使っている車であれば残せる可能性もあるよ。

この辺は『自己破産以外で車や家を残す方法』で教えてあげるね。

これは免責不許可事由(めんせきふきょかじゆう)ってやつに該当するからだね。

例えば、次のような行為は、債権者に不利益を与えたり、裁判所の手続きを妨害したりしたと判断されて、自己破産が認められないんだ。

でも、自己破産前や手続き中に、ローン会社にだけ返済をすると、さっき話した『特定の債権者にだけ優先して返済する』行為に該当してしまう。

仮にローンが完済できたとしてもだよ、車に20万円以上の価値があれば裁判所に没収されてしまうんだ。

だから自己破産するなら、ローンを完済する意味はないんだよね…。

自己破産では、財産調査が行われるんだ。口座の入出金の記録や、税金の流れなどもチェックするから、車を隠しきれないんだね。

もし後から車を隠していたことが発覚すれば、自己破産を認めてもらえないよ。

債権者に不利益を与える目的で次のような行為を行うと、詐欺破産罪(破産法265条)に問われる可能性があるんだ。

今使用している車や家が、家族の名義で、かつ自己破産する人の名義に変更するなどでなければ、自己破産前に名義変更をしても問題ないよ。

家族名義の財産なら、そもそも没収対象にならないから、安心してね！

自己破産では、手続き開始前に得た財産が没収対象になるんだ。

この辺は複雑だから、弁護士に相談するようにしてね！

だから没収されなかった財産があれば、自己破産後に名義変更する分には問題ないよ。

名義変更をしなくても残せる財産については『名義変更をしなくても残せる可能性のある財産』で、自己破産以外で車や家を残す方法については『自己破産以外で車や家を残す方法』で紹介するね！

さっきも話した通り、ローン返済中の車は、ローンを支払ったとしても、価値があれば没収されてしまうからね。

一方で車の価値が20万円以下のようなケースなら、没収はされないよ。

詳しくは『名義変更をしなくても残せる可能性のある財産』で教えてあげるね！

家を失いたくないからと、名義変更をしようと思う人もいるんじゃないかな？

夫婦で持ち家を共同名義にしているような場合も、自己破産する人が所有している部分については没収されることになる。

そうすると、家の権利の半分は債権者に渡ることになるから、結局もう一人も持ち家を手放さざるを得なくなってしまうんだね。

自己破産前の離婚で財産分与をした場合も、ちゃんと弁護士や裁判所に申告する必要があるよ。

申告しないと財産を隠すための離婚だと疑われてしまうからね。

別れる相手にちゃんと財産を残したいって人も、弁護士に相談しよう。

解約返戻金とは、積み立て式の生命保険を解約した時に戻ってくるお金のことだね。

だから生命保険の契約名義を家族に変更しようと思う人もいるかもしれないね。

基本は受け取る側の財産だと判断されるけど…保険料を負担した人の財産だと判断されるケースもあるんだ。

この辺はケースバイケースだから、弁護士に直接確認してみるといいよ！

ここでは、名義変更をしなくても残せる可能性のある財産を紹介するね！

ただし、実は各裁判所によっても運用が異なるから、弁護士に確認するか、自己破産を申し立てる裁判所で確認するようにしてね！

自己破産の目的は、自己破産する人の経済的な再生。

だからすべての財産を奪うなんてことはしないんだね。

99万円を超える部分は、『破産財団』といって没収対象になるんですね。

これは多くの裁判所で20万円以上の価値があるものは、没収対象になると運用しているからだね。

預貯金の場合も、20万円を超えた部分は没収されることになる。逆に言えば、20万円は手元に残せる。

99万円まで残せるのはあくまでも手持ちの現金なんだね。

ただし、車に関しては査定の結果、価値が20万円以下であれば、手元に残すことができるよ。

例えば、初年度登録から10年経過していれば、価値がないとして手元に残せる可能性があると言えるね。

また、裁判所によって運用が異なる場合もあるから、まずは弁護士に相談してみてね！

実は、自由財産は裁判所に申し立てることで、自由財産の範囲を拡張してもらうことができるんだ。

例えば、地方在住でどうしても車が手放せないような事情があれば、裁判所が自由財産だと判断して、没収されずに済む可能性があるってことだね。

どうしても手元に車を残したいなら、弁護士に相談してみるのがおすすめだよ。

例えば、土地を所有してるけど、山林で価値がないとか、買い手がつかないような土地の場合は、自己破産の手続きでも放棄されるケースがあるよ。

また、資産価値がなくなった自宅なら、『自由財産の拡張』で手元に残せる可能性もあるね。

だから自己破産の手続き開始後に得た財産は、没収の対象にならないんだ。例えば、会社で出た賞与などだね。

それでも車や家を残したいって人は次の手続きがおすすめだよ！

もし万が一、自己破産や個人再生前に名義変更しちゃったら…どうすればいいんでしょうか？

仮に『自己破産前に名義変更をすると免責不許可事由になる』で話したような免責不許可事由に該当してしまっても、債権者に不利益をもたらそうとする意図がなかったことや、今後自己破産をしなくて済むように更生する意思を示せば、裁判所の判断で自己破産が認められる可能性もあるよ。

隠せば逆効果だから、もし名義変更をしてしまった場合は、反省して正直に申告するようにしよう。

何年前ならセーフなんですか？