債務整理をしている最中でもお金を借りられるんでしょうか?
結論からいうと、『債務整理中での借入は基本的に難しい』し、そもそも『債務整理中に借入はしないほうがいい』よ。
とはいえ、色々と事情もあるだろうから、今日は債務整理中にお金が必要になったときの解決策について説明していこうか!
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債務整理中に借入をするのは基本的に難しい
なんとなくそんな予感はしていましたが、具体的に理由を知りたいです!
債務整理をしたことは「信用情報機関」に記録されて、審査の際にバレる
その審査では、貸金業者やクレジットカード会社などが、お客さんがお金を貸しても問題がない人かどうかを判断しているんだ。
どうやって判断をするかというと、お金に関する個人情報が集まっている信用情報機関に問い合わせをするんだよね。
その信用情報機関に、借金を返済できなくて債務整理をした情報が記録されているとなると、お金を貸す側はどう思うかな?
『返済を数か月滞納したり、債務整理をしたりした履歴は、事故情報とも呼ばれて、すべて信用情報機関に記録される』から、債務整理中は借入ができないんだよ。
日本の信用情報機関には3種類あって、それぞれ加盟している会社が異なるから簡単にまとめてみたよ。
名称 | おもな加盟会社 |
CIC(株式会社シー・アイ・シー) | 信販会社やクレジット会社など |
JICC(日本信用情報機関) | 消費者金融や保証会社など |
JBA(全国銀行個人信用センター) | 銀行や信用金庫など |
こういう仕組みになっていたとは知らなかったです。
債務整理をおこなった事実は、「事故情報」として信用情報機関に記録されてしまうから、借入の審査に通らなくなってしまうのさ。
大手企業は難しいが中小企業の消費者金融なら貸してくれるかも
大手の貸金業者ではなくて、『中小の消費者金融であれば借入ができる可能性がある』よ。
一部の会社では、会社独自の基準で、債務整理中だと知った上でお金を貸してくれるんだ。
中小企業の場合は規模も限られるから、大手では借りられないお客さんをターゲットに商売をするところがあるんだよ。
貸金業登録をせずに営業している違法業者を闇金と呼ぶんだけど、しっかりと貸金業登録をして法律を守りながら債務整理中の人にも貸し付けをおこなう会社も確かに実在するんだ。
とはいっても、『債務整理中の新たな借入は非常にリスクが高い』んだ。その理由について、詳しく説明していくね。
バレなかった?債務整理中に借入できた人の声
ここではネットに合ったそんな声を紹介するよ。
借りられた人の声
審査ブラックのわい、奇跡的に借りられたwww
— 奥さんは仕事のカリスマ(仮) (@okusan02) December 11, 2020
自分も数年前債務整理しました!
借りられないと諦めてたけど
街金なら貸してくれましたよ!債務整理後、返済中でも借りれたので、悲観せず、最後の手段で試してください。
— yahhou (@yahhou0322) February 3, 2023
借りられた=バレなかったわけではない
これは、債務整理をしたことがバレなかったからなんですか?
借入審査の際に信用情報をチェックしない業者はないからね。
でも、まだ借入枠に余裕のあるキャッシングなどだったら、審査なしですぐにATMからお金をおろせるよね。
そういったケースなら、さらに借り入れることは可能かもしれない。
また、「債務整理中の人にお金を貸してはいけない」というルールがあるわけではない。
あくまで「債務整理中の人は信用できない」という理由で貸し付けを断っているだけであって、業者側でOKの判断が出ればお金を借りることはできる。
債務整理中に借入はしないほうがいい理由
- 債務整理をした意味がなくなってしまうから
- 債務整理が取り消しになる可能性があるから
- 債務整理者に貸し付ける業者は債務整理には応じないから
債務整理をした意味がなくなってしまうから
借金の返済に困っていたから債務整理をしたはずなのに、新たに借金をつくってしまったら、また新しい借金の返済に追われるはめになる。
これじゃあ債務整理をした意味がなくなってしまうよね。
そもそも、『債務整理をするほど借金の返済に追われていた人は、借金のある生活が当たり前になっている人が多い』んだよね。
クレジットのリボ払いを日常的におこなってしまっていたり、複数の会社から借入をしていてどこからいくら借りているのかを自分で把握できていなかったり…。
だからこそ、同じ過ちを繰り返さないように、債務整理をするとクレジットカードを作れなかったり、借入の審査に通らなかったりするんだ。
『債務整理中であっても貸してくれる業者を見つけたからといって、新たに借入をしようなんて絶対に考えちゃダメ』だよ!
依頼している弁護士・司法書士にバレたら打ち切りになるから
基本的に、債務整理は弁護士に依頼してすすめるんだけど、『弁護士との契約の際に、ほぼ必ず新たな借入をしないように指示される』んだ。
そもそも、任意整理や個人再生といった債務整理とは、法的手続きにのっとって減額した借金を約3年間で完済する約束のうえで成り立つものなんだよ。
その約束をしっかり守ってもらわないと、担当した弁護士としてもかばいきれなくなってしまうんだよね。
債務整理中に新たな借入が発覚した場合は、弁護士側から解決不能とみなされて手続きを辞任されるケースが多いから、債務整理中の借入はしてはいけないよ。
債務整理者に貸し付ける業者は債務整理には応じないから
だけど、そういった会社はやっぱりギリギリのところで商売をしているから、『借金や利息を減額するなんていう債務整理には応じてくれない場合がほとんど』なんだ。
さらにいうと、債務整理中に新たにしてしまった借入を債務整理しようとしても、そんな依頼を受けてくれる弁護士事務所もすごく少ないよ。
借りた借金を返せなかったら自己破産になる可能性が高まるから
ただでさえ借金が返せない状況だから弁護士や司法書士に債務整理を依頼したわけだよね。
債務整理をするためには弁護士費用がかかる。その費用も分割払いのような形になるだろう。
その状況でさらに借入を増やし、返済不能状態におちいる。これは完全に収支や生活のバランスが崩壊している状態だよね。
依頼している弁護士や司法書士も飽きれて辞任してしまうかもしれない。
そうなったら、どうあがいても自力では返済できなくなるから、やむを得ず自己破産をすることになるだろう。
その場合、別の弁護士に依頼するか、法テラス(※)に依頼して、自己破産の費用を一度立て替えてもらうことになるだろうな。
どっちにしろ、悲惨であることは間違いない。
正式名称「日本司法支援センター」。国が運営しており、それぞれの法的なお悩みに対して適切な窓口を紹介してくれる。
低収入の方には、弁護士費用の一時立て替えなども行っている。
債務整理者が普通に借入できるようになるのは5~7年後
でも、1度債務整理をしてしまったらそこから一生借入はできないんでしょうか?
一生クレカなしの生活なんて、ちょっと耐えられそうにないです…。
債務整理をした履歴、つまり事故情報は信用情報機関に記録されるんだけど、実は一定期間がすぎると事故情報は削除されるんだ!
信用情報機関によって異なるから明確な期間は答えられないんだけど、『おおよそ5~7年で事故情報は削除される』と思ってもらえばいいかな。
債務整理の記録が消える=再び借り入れ可能に
たとえ一度ブラックリスト入りしてしまったとしても、5~7年の期間が過ぎれば新たに借入をしたりクレジットカードを作れるようになるんですね!
少し希望が持てました。でも、実際に自分がブラックリストを抜けたかどうかって知る方法はないんでしょうか?
自分がブラックリストかどうか確認する方法
本人開示制度という仕組みがあって、『信用情報機関に開示請求をして、自身の事故情報を確認できる』んだ。
早速問い合わせます!電話番号を教えてください!
信用情報機関によって、手数料の有無や申し込み方法などに違いがあるんだ。
実際に開示請求をするときには、各信用情報期間のWebサイトで確認するのがいいよ。
名称 | おもな加盟会社 |
CIC(株式会社シー・アイ・シー) | 信販会社やクレジット会社など |
JICC(日本信用情報機関) | 消費者金融や保証会社など |
KSC(全国銀行個人信用センター) | 銀行や信用金庫など |
闇雲に借入審査を受けるのはやめた方がいい理由
でもよく考えたら、実際に借入の審査を申し込んじゃえばブラックリストかどうか確認できるんじゃないですか??
実は、『クレジット会社や貸金業者に借入審査を申し込んだ事実も、信用情報機関に記録される』んだ。
繰り返しやみくもに借入の審査を申し込んでいる人がいたら、ちょっと信用ならないから貸す側も審査を通しづらくなりますね。
さいむくん、やっぱり自分がブラックリストかどうかを確認するには信用情報機関に開示請求をしたほうがよさそうだよ!
債務整理中にお金が必要になったら?
でも、どうしてもお金が必要なんです…。
『債務整理中にお金が必要になったとしたら、借入以外の方法で解決する必要がある』から、どんな方法があるか紹介していくね。
まずは依頼中の弁護士に相談
債務整理中ということは、弁護士に対して毎月費用の積み立てをしている状態だよね。
事情を正直に話せば、『たいていの場合で債務整理費用の支払いを少しの間待ってくれる』んだ!
それか、もし任意整理の手続きを検討している最中だとしたら、このままだと返済が難しいとして個人再生や自己破産に切り替える選択肢もあるんだよ。
背に腹は変えられないですね。相談してみます。
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そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!
対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
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毎月の収入や支出などの家計を見直す
たとえば、以下のような部分を見直して家計に余裕がでる場合は多いよ!
- 動画配信などの月額制サービス
- インターネットや携帯電話などの通信料金(格安SIMなどを利用する)
- コンビニなどでの日々の浪費
- ギャンブルでの散財
これを1つだけ残して解約するだけで毎月3000円近く浮きますね…。
外食ばかりで食費が高くついている場合もあるし、まずは支出を見直してみよう!
公的支援を活用する
それぞれの公的支援の一覧と、申し込むときの窓口をまとめておいたからざっと目を通しておいてね。
公的支援の種類 | 目的 | 申請する窓口 |
失業手当 | 失業してしまった人に保険金を給付して生活の安定を保障する | 居住地管轄のハローワーク |
障害年金 | 病気やけがで日常生活に著しい制限を受けている人の生活を保障する | 年金事務所、弁護士・社労士 |
フードバンク | 食品ロス問題と貧困問題を解決する | 社会福祉協議会 |
生活福祉資金貸付制度 | 失業などで生計の維持が困難になった世帯の生活再建を支援する | 社会福祉協議会 |
生活保護 | 憲法で約束されている健康で文化的な最低限度の生活を保障 | 居住地管轄の福祉事務所 |
失業手当
ハローワークで求職の申し込みを行ったうえで求人に応募したり面接を受けたり仕事に就く意思を示す必要があるけど、『退職前の給与の50~80%を受給できる』んだ。
生活費を確保しながら転職活動に集中したい場合などにもとても有効だから、是非活用してね。
申請窓口:居住地から最寄りのハローワーク
詳細:ハローワークインターネットサービス 雇用保険手続きのご案内
障害年金
身体的な理由だけではなく、精神疾患で働けない場合も障害年金は受け取れる可能性があるよ。
公的な相談窓口としては年金事務所になるけど、弁護士でも相談を受け付けてくれるところがあるから知っておくと便利だね!
申請窓口:弁護士または居住地の年金事務所
詳細:日本年金機構 障害基礎年金を受けられるとき
フードバンク
市区町村の社会福祉協議会などが利用可能なフードバンクを紹介してくれるから、役所に相談してみるといいよ。
申請窓口:居住地の自立相談支援機関(一覧)
詳細:一般社団法人全国フードバンク推進協議会
生活福祉資金貸付制度
生活福祉資金貸付制度とは、生活に必要な資金の貸し付けを市区町村が行う制度だよ。
これもフードバンク同様に市区町村の社会福祉協議会が窓口になっているんだ。
もしお金を借りる必要がありそうであれば、早めに弁護士と社会福祉協議会に相談しよう!
申請窓口:弁護士または居住地の社会福祉協議会
詳細:厚生労働省「生活福祉資金貸付制度」
生活保護
これはよく誤解されるんだけど、実は『債務整理中であっても生活保護を受給できる』んだ。
事前に自己破産をして借金を帳消しにしてから生活保護を申請するようにすすめられる可能性も高いんだけど、まずは住んでいる地域の福祉事務所に相談してみるといいよ!
申請窓口:居住地の福祉事務所
詳細:厚生労働省「生活保護制度」
債務整理中にお金が必要になったらまずは弁護士に相談!
債務整理自体が、債務者が生活を立て直すための仕組みだから、そんな中でお金が必要になる事情が出てきたら必ず助けてくれる人がいるんだ。
だけど、『債務整理中にお金が必要になったら、まずは依頼中の弁護士に相談することがなにより大切』だよ!
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そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!
対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
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まとめ
- 債務整理中の借入は絶対に避けるべき!
- 債務整理中にお金が必要になったらまずは依頼中の弁護士に相談!
- 公的支援を活用して債務整理中であってもお金を工面できる
債務整理をしているとどうしても肩身が狭い思いをする時が多いけれど、弁護士と二人三脚で完済に向けて頑張っていきます!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。