過払い金請求するとローンは組めない？判断ポイントと注意点を解説

僕、ちょっと計算したんだけど、多分今までの借金で過払い金があるみたいなんだよね。

でも過払い金を請求すると、ローン組めないって聞いたんだけど本当かな？

僕は過払い金も請求したいし、ローンを組んで車を購入したいよ！

ただし、過払い金を請求しても、借金の方が多ければ、任意整理扱いになって信用情報に傷がつくんだ。

完済した借金の過払い金を請求するのは問題がないよ。過払い金を請求した後でローンを組むこともできるよ。

2010年に金融庁が通達を出して、過払い金を請求したからって、事故情報は載らなくなったんだ。

だから過払い金の請求や、過払い金が借金より多い場合は気にせずに請求しちゃって大丈夫だよ。

借金が完済できてれば、信用情報に傷はつかないし、ローンを組むこともできるよ。

ローンは、住宅ローン、車のローン、教育ローンなど、原則どんなローンでも問題はないからね。

結構個々のケースによって違うから、１つ１つ教えてあげるね。

借金の返済中に過払い金を請求しても、借金の返済分を差し引いた額になるんだ。

だから、借金の方が多ければ、返済は続くし、任意整理をした扱いになるよ。そのため、信用情報に傷がつくってわけ。

過払い金よりも借金の方が多いと、借金は残るし、任意整理扱いになるって話。

クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠があるんだ。

だからクレジットカードのキャッシング枠なら、過払い金が発生するケースがあるんだね。

先に請求すべきか、ローンを組むべきか…

でも①と②は、どっちも過払い請求とローンの審査を同時期にやると、ローンの審査が通らない可能性があるから注意してね。

過払い金の請求は業者と交渉することになるんだけど…業者の対応によっては手続き完了まで一時的に信用情報に登録されちゃうケースがあるんだよ。

だから、借金の有無にかかわらず、過払い金が残ったり、借金を完済してからローンを組もうね。

例えば…

例えばさいむくんが銀行の借金を滞納したとする。

銀行は借金が返済されないリスクに備えて保証会社と契約してるんだ。

保証会社は銀行の借金が滞納されたときに、契約にもとづいて、借金を肩代わりしてくれるんだね。

もちろん、その借金は、保証会社がさいむくんに請求することになる。

例えば、三菱UFJ銀行のバンクイックってカードローンの保証会社はアコムなんだ。

仮にアコムに過払い金が発生していても、アコムがすでに代位弁済している場合、過払い金を請求しても代位弁済の返済にあてられることになるよ。

だから過払い金を請求しても、アコムへの返済にあてられてしまうってわけよ。

ただ、これはあくまでも代位弁済が行われた場合だけ。

アコムのような保証会社が代位弁済をしなければ問題ないよ。

正しい金額を知りたいのなら、弁護士に無料で診断してもらった方がいいよ。

相談してみて、返済しても充分手元にお金が残るなら、依頼すればいいしね。

過払い金の時効に関しては、この記事を参考にしてみてね

ただし、これまで解説した通り、借金が残ってしまうとブラックリストになってしまうし、そこから住宅ローンを組むのは難しい。

そこで、過払い金請求と住宅ローンを組む方法、どちらも上手くいく方法を解説するよ。

完済してから過払い金請求をすれば、信用情報に傷がつかないし、過払い金を請求した後でも、問題なく住宅ローンが組めるからね。

逆に借金を返済中の場合、過払い金請求で取り戻せる金額よりも借金額のほうが大きいと、任意整理をしたことになり、信用情報に傷がついてしまう。

傷ついた信用情報のまま、住宅ローンの審査を受けても、返済能力がないと判断されてしまってローンは組めない。

ただし、借金を完済まで住宅ローンが組めないという点は注意が必要だね。

さっきも話したように、完済してから過払い金請求をすれば、信用情報に傷がつかないからね。

仮に、借金を返済中であっても、借金よりも多く過払い金があるとわかれば問題ないしね。

とはいえ、そう多額の過払い金があるケースも多くはないから、1度弁護士に相談してみるのが確実だね。

仮に過払い金請求で、借金が多く残ってしまいブラックリストになったとしても、それが原因で一括請求されたり、ローンを解約させられたりすることはないからね。

その理由は、借金が多く残ってしまった場合に、任意整理の扱いとなるから。

任意整理は、任意での交渉だから、整理する対象も自分で選べる。過払い金請求をしても、住宅ローンを任意整理したことにはならないんだ。

ただ、住宅ローンの審査に申し込む段階で多額の借金があったり、すでに返済を滞納していたりすると審査に落ちてしまうかもしれないから注意しよう。

信用情報をチェックされて、返済能力がないと判断されてしまう可能性があるからね。

また、住宅ローンを組んでから過払い金請求をしようと考えているなら、時効に注意しよう。

過払い金請求にも時効があって、1日でも過ぎてしまうと過払い金請求はできなくなってしまうからね。

過払い金請求の時効は最後に返済した日から10年なんだけど、詳しくは「借金の完済から10年以内である」で解説するね。

どちらも満たしていないと過払い金が請求できないから気を付けてね。

この金利で消費者金融や銀行系のカードローンから借りていた人は、過払い金が発生している可能性があるんだ。

もともと金利の上限を決めている法律は2種類あって、それぞれの法律で上限金利は異なっていたんだよ。

今では法律が整備されて20％を超えた分は違法になったから、20％を超えていた分は払い過ぎた利息として請求できるんだね。

この法整備前に払いすぎた利息が「過払い金」の正体なんだよ。

完済した日から10年を過ぎてしまうと、過払い金請求はできなくなってしまうんだね。

例えば、2000年から借りていて、完済したのが2015年なら、過払い金請求ができるのは2025年までになるよ。

ただ、注意してほしいのが2020年4月1日以降に借金を完済した場合。

2020年4月1日以降だと、時効が10年でなく5年になる可能性もあるんだ。

だから、過払い金請求の時効について不安がある場合には、まず過払い金請求について詳しい弁護士に相談してみてね。

さいむくんのケースならこうした方がいいよってアドバイスもらえるからね。