任意整理中にお金が必要になったら？借入は避けた方がいい理由と対処法

僕、借金の返済が大変だったから任意整理したんだけど、やっぱりまたお金が必要になっちゃって…

さっきツイッターで同じような人がいないか検索したら、任意整理中でもお金を借りられたっていう人が結構いたんですよ！これって本当なのかな？

借金の返済に困っていたから任意整理をしたはずなのに、新たに借金をつくってしまったら、また新しい借金の返済に追われるはめになる。

これじゃあ任意整理をした意味がなくなってしまうよね。

そもそも、『任意整理をするほど借金の返済に追われていた人は、借金のある生活が当たり前になっている人が多い』んだよね。

クレジットのリボ払いを日常的におこなってしまっていたり、複数の会社から借入をしていてどこからいくら借りているのかを自分で把握できていなかったり…。

だからこそ、同じ過ちを繰り返さないように、任意整理をするとクレジットカードを作れなかったり、借入の審査に通らなかったりするんだ。

『任意整理中であっても貸してくれる業者を見つけたからといって、新たに借入をしようなんて考えちゃダメ』だよ！

基本的に、任意整理は弁護士に依頼してすすめるんだけど、『弁護士との契約の際に、ほぼ必ず新たな借入をしないように指示される』んだ。

そもそも、任意整理とは法的手続きにのっとって減額した借金を3~5年間で完済する約束のうえで成り立つものなんだよ。

その約束をしっかり守ってもらわないと、担当した弁護士としてもかばいきれなくなってしまうんだよね。

任意整理中に新たな借入が発覚した場合は、弁護士側から解決不能とみなされて手続きを辞任されるケースが多いから、任意整理中の借入はしてはいけないよ。

だけど、そういった会社はやっぱりギリギリのところで商売をしているから、『借金や利息を減額するなんていう任意整理には応じてくれない場合がほとんど』なんだ。

さらにいうと、任意整理中に新たにしてしまった借入を任意整理しようとしても、そんな依頼を受けてくれる弁護士事務所もすごく少ないよ。

そういう人に新たに貸し付けをしても、ちゃんと返済してもらえない危険性が高いから貸し付けをしてもらえないんだよ。

その審査では、貸金業者やクレジットカード会社などが、お客さんがお金を貸しても問題がない人かどうかを判断しているんだ。

どうやって判断をするかというと、お金に関する個人情報が集まっている信用情報機関に問い合わせをするんだよね。

その信用情報機関に、借金を返済できなくて任意整理をした情報が記録されているとなると、お金を貸す側はどう思うかな？

『返済の滞納や、任意整理などの債務整理をした履歴は、事故情報とも呼ばれて、すべて信用情報機関に記録される』から、任意整理中は借入ができないんだよ。

日本の信用情報機関には3種類あって、それぞれ加盟している会社が異なるから簡単にまとめてみたよ。

債務整理をおこなった事実は、事故情報として信用情報機関に記録されてしまうから、借入の審査に通らなくなってしまうのさ。

任意整理中であっても借りられた人がいたってだけだから、あくまで参考程度にしておくんだよ。

でも、一度任意整理をしてしまったらそこからずっと借入はできないんでしょうか？

一生クレカなしの生活なんて、ちょっと耐えられそうにないです…。

たとえ一度ブラックリスト入りしてしまったとしても、5~10年の期間が過ぎれば新たに借入をしたりクレジットカードを作れるようになるんですね！

少し希望が持てました。でも、実際に自分がブラックリストを抜けたかどうかって知る方法はないんでしょうか？

本人開示制度という仕組みがあって、『信用情報機関に開示請求をして、自身の事故情報を確認できる』んだ。

実際に開示請求をするときには、各信用情報期間のWebサイトで確認するのがいいよ。

でもよく考えたら、実際に借入の審査を申し込んじゃえばブラックリストかどうか確認できるんじゃないですか？

繰り返しやみくもに借入の審査を申し込んでいる人がいたら、ちょっと信用ならないから貸す側も審査を通しづらくなりますね。

さいむくん、やっぱり自分がブラックリストかどうかを確認するには信用情報機関に開示請求をしたほうがよさそうだよ！

任意整理をしたあとは、貸金業者との交渉によって減額してもらった借金を返済し続けているはずだと思うんだけど、1ヶ月の滞納くらいなら認めてもらえる可能性が高いんだ。

特に、以下のやむを得ない事情の場合は、いつまでに返すかをしっかり決めた上で返済を待ってもらえるケースが多いよ！

このように追加で任意整理することを『追加介入』と呼ぶよ。

初めて任意整理をしたときに、なんらかの理由で任意整理の対象としていなかった業者もあると思うんだ。

その業者を追加介入すると、『一旦催促もストップするし、任意整理の交渉が完了するまでの3~6ヶ月間、返済を止められる』んだ。

その間も弁護士費用の積み立てなどで多少の出費はあるけれど、月々の負担はかなり減るはずだよ！

状況によっては個人再生や自己破産といった別の債務整理をして借金問題を解決できるパターンもあるよ。

それぞれの公的支援の一覧と、申し込むときの窓口をまとめておいたからざっと目を通しておいてね。

ハローワークで求職の申し込みを行ったうえで求人に応募したり面接を受けたり仕事に就く意思を示す必要があるけど、『退職前の給与の50~80%を受給できる』んだ。

生活費を確保しながら転職活動に集中したい場合などにもとても有効だから、是非活用してね。

身体的な理由だけではなく、精神疾患で働けない場合も障害年金は受け取れる可能性があるよ。

公的な相談窓口としては年金事務所になるけど、弁護士でも相談を受け付けてくれるところがあるから知っておくと便利だね！

市区町村の社会福祉協議会などが利用可能なフードバンクを紹介してくれるから、役所に相談してみるといいよ。

生活福祉資金貸付制度とは、生活に必要な資金の貸し付けを市区町村が行う制度だよ。

これもフードバンク同様に市区町村の社会福祉協議会が窓口になっているんだ。

もしお金を借りる必要がありそうであれば、早めに弁護士と社会福祉協議会に相談しよう！

緊急小口資金は緊急かつ一時的な支援が必要な人向けで、20万円までの金額を無利子で借りられるんだ。

それでは間に合わないほど日常生活が困難になっている場合は、生活再建までに必要なお金を貸してくれる総合支援資金という制度もあるよ。

もし該当しそうな場合は最寄りの社会福祉協議会に問い合わせてみてね！

これはよく誤解されるんだけど、実は『債務整理中であっても生活保護を受給できる』んだ。

事前に自己破産をして借金を帳消しにしてから生活保護を申請するようにすすめられる可能性も高いんだけど、まずは住んでいる地域の福祉事務所に相談してみるといいよ！