最後の支払い予定日から5年以上経っているときに、利用できる可能性があるんだ。
今回は時効の援用について、法的な根拠・手続きできる条件やメリットなどについて解説するよ。
返済期限から5年以上経っている借金はありませんか。
もしかしたら、時効の援用で返済義務をなくせるかもしれません。
今回は時効の援用について、こちらのポイントを中心に解説します。
- 時効の援用の意味や法的な根拠
- 手続きできる条件やメリット
- 時効の援用を弁護士に依頼するメリット
\家族に内緒で月々の返済を減らしたい人はこれ!/
任意整理とは?内容や特徴メリット・費用などすべてを解説!
\借金が返済できない人はこれ!/
自己破産とは|自己破産のデメリットや費用などをわかりやすく解説
\どっちが自分にあってるの?知りたい人はここ!/
LINEで無料相談!
時効の援用の意味や法的根拠・手続き方法を紹介
借金の返済義務をなくす手続き
- 刑や公訴、借金の支払いなどがない状態が一定期間継続した場合、その事実状態を尊重すること
- 借金においては、債権者(貸し手)が債務者(借り手)に対して返済を求めないまま一定期間が過ぎた場合、債権者の請求権がなくなり、債務者の返済義務がなくなる状態をいう
でもただ5年以上過ぎているだけではダメで、手順を踏んで手続きしないと、時効成立は認められないんだね。
時効は民法で決められている正当な権利
怪しいニオイがぷんぷんするんですけど、合法なんですか?
民法には、無関係な第三者が勝手に時効を援用することはできないと書かれているんだよ。
(時効の援用)
第百四十五条 時効は、当事者(消滅時効にあっては、保証人、物上保証人、第三取得者その他権利の消滅について正当な利益を有する者を含む。)が援用しなければ、裁判所がこれによって裁判をすることができない。
【引用:民法第百四十五条‐e-Gov法令検索】
どうして時効が認められてるんですか?
権利は自ら勝ち取りに動くべきものであり、権利を自ら行使する気のない者まで保護する必要はない。
いいかえるなら、「借金を返済してほしいなら自ら請求に動くべきで、請求権をもったままずっと行使しないなら、請求権を失っても仕方ない」というのが法律の考え方なんだ。
だから、時効の援用が認められているんだね。
時効の援用手続きは弁護士に依頼するのが一般的
時効の援用は注意点が多いからね。
- 返済期限を確認するために債権者に連絡を取ってしまい、返済を求められる
- 利息だけでも返済してほしいとの求めに応じてしまい、時効がゼロから数え直しになる など
弁護士に手続きを依頼すれば、これらのリスクを負うことなく、返済義務をなくせる可能性が高まるんだ。
だから確実に時効を援用するためにも、手続きは弁護士に依頼するのが一般的なんだね。
時効が過ぎても援用しないと返済を求められる
時効の完成を阻止するため、最後の返済期限から5年以上経過しているのがわかっていながら、請求してくる業者が少なからずいるからね。
借金を返済してもらえなくなって、損をするんだ。
だから、是が非でも阻止して、返済してもらいたいのが業者の本音かもしれないね。
もし返済を求められると、こんなリスクがある。
時効が成立しそうだったら、すぐ弁護士に相談してね。
- 時効が更新されて5年間時効の援用ができなくなる
- 債権者から裁判を起こされて財産を差し押さえられる
- 滞納記録が信用情報に残り続ける
\専門家に無料相談しよう/
▼感謝の声多数!▼
でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!
そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!
対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
友達登録して専門家に相談しよう!
時効の援用ができる条件
- 返済期限から5年以上経過している
- 5年間債権者から裁判を起こされていない
- 5年間借金があることを認めていない
①返済期限から5年以上経っている
厳密にいうと、「返済を要求できると債権者が知ったときから5年」だよ。
詳しくは「①返済期限を確認する」でも解説するよ。
②5年間債権者から裁判を起こされていない
もし自分の知らないところで裁判を起こされて判決が確定でもすれば、時効はリセット。
ゼロから数え直しになってしまうからね。
ちょっと電話して確認してみようかな…。
③5年間借金があることを認めていない
借金があることを5年間否定し続ければOKってわけじゃないから注意してね。
例えば、こんな例も債務の承認にあたるんだ。
- 求められるままに数千円の利息を返済してしまった
- 返済を求められて「少し(返済を)待ってもらえませんか」といってしまう
もし時効をリセットされたら、次に時効が過ぎるまでの5年間、援用ができなくなる。
だから、時効が成立しているか不安でも、債権者に直接連絡するのはNGなんですね。
こちらから債権者に連絡するのは危ないし、もし相手から電話がかかってきたら、身に覚えがないといっていったん電話を切ろう。
その上で弁護士に相談すればOKだよ。
\専門家に無料相談しよう/
▼感謝の声多数!▼
でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!
そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!
対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
友達登録して専門家に相談しよう!
時効の援用にかかる費用
自分で手続きした場合 | 約1300円~ |
弁護士に依頼した場合(相場) | 約2~5万円 |
自分で手続きした場合|約1300円~
いってしまえば、時効の援用を宣言する手紙を債権者に送るだけだからね。
費用の内訳はざっくりこんな感じだよ。
内容証明料金 | 440円(2枚目以降は260円ずつ加算) |
基本料金 | 84円 |
一般書留 | 435円 |
配達証明 | 320円 |
計 | 1,279円~ |
【参考:内容証明-郵便局】
送ったあとのトラブルを防ぐために、時効援用を宣言する手紙は内容証明を使うんだ。
弁護士に依頼した場合|約2~5万円
あくまで相場だから、詳細は法律事務所によって違うけどね。
自分でやる場合に比べると10倍以上の費用が必要だけど、確実に返済義務をなくせて、借金を気にしない生活も手に入るなら、結構安く感じられるんじゃないかな。
\専門家に無料相談しよう/
▼感謝の声多数!▼
ただ、LINEは電話に比べて緊張しないので、少しだけ勇気を持ってLINEボタンをクリックして専門家に相談したところ借金を当時の3分の1まで減らすことができたんです! 今では、借金に悩まず、元気に生活できるようになりましたね!
友達登録して専門家に相談しよう!
時効の援用手続きの流れ
①返済期限を確認する
請求書でも確認できるし、紛失してしまっているなら信用情報からも確認できるよ。
請求書 | 弁済期日・最終弁済期日・約定弁済日・最終約定弁済期日などの項目で確認できる |
信用情報 | 情報開示請求で信用情報を取り寄せる 手数料がかかるが、請求書より確実なのでおすすめ |
信用情報機関 | 主な加盟店 | 請求方法 | 手数料 |
CIC(株式会社シー・アイ・シー) | クレジットカード会社・携帯電話会社など | ウェブ・郵送 | ウェブ:500円 郵送:1,500円 |
JICC(株式会社日本信用情報機構) | 消費者金融・保証会社など | ウェブ・郵送 | 1,000円 |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行・信用金庫など | ウェブ・郵送 | ウェブ:1,000円 郵送:1,124~1,200円 |
②時効援用通知書を作成する
通知書を作成して債権者に送らないと時効の効果は認められないからね。
ただ、時効の援用を宣言するといっても「時効を援用する!」とだけ書くんじゃダメなんだ。
次のポイントを盛り込んだ通知書でないといけないよ。
- 日付
- 相手の名前・住所
- 自分の名前・住所・生年月日
- 印鑑
- 内容
- 信用情報を削除・訂正してほしいこと
- 時効援用に対して異議があれば連絡してほしいこと
- 契約番号など契約を特定できる情報
時効援用通知書 ①令和〇年〇月〇日 ②東京都〇〇区〇〇 〇ビル〇階 ③東京都〇〇区〇〇 ⑤前略 貴社の私に対する下記の債権は、最終弁済日の翌日(平成〇年〇月〇日)から5年以上が経過しており、時効が完成しています。つきましては、私は下記債権につき、本通知書をもって消滅時効を援用します。 また貴社におかれましては、本通知書を受領後速やかに、個人信用情報機関に対し、時効期間の起算点において完済の登録をなされるようお願い申し上げます。 本書に対する異議がございましたら、2週間以内に書面にてなされますようお願い申し上げます。 記 契約番号 〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇 以上 |
③内容証明郵便で債権者に送る
内容証明郵便は、「いつ」「だれが」「だれに」「どんな内容の」郵便を送ったかを証明してくれる郵便局のサービスだったね。
でも内容証明だけでは、配達した記録は証明してくれないから、一緒に配達証明もつけよう。
相手は「そんなの受け取ってない」と言い訳できなくなるから、確実に時効を援用できるよ。
時効援用のメリット・デメリット
次は、時効援用のメリットとデメリットについて解説するよ。
メリット |
|
デメリット |
|
時効援用のメリット
- 財産を残したまま返済義務をなくせる
- 費用負担が少なくて済む
- 連帯保証人の返済義務もなくなる
また、費用は弁護士に依頼した場合でも2~5万円ほど。
少ない費用で借金を気にしない生活を手に入れられるんだね。
財産を残したまま返済義務をなくせる
今まで通りの生活を続けながら、手続きを進められるんだ。
同じように返済義務をなくせる手続きには自己破産があるけど、自己破産では借金の回収のため、一定以上の財産が処分されてしまう。
借金回収のためとはいえ財産を没収されてしまったら、生活に影響が出るかもしれないよね。
費用負担が少なくて済む
さっきの自己破産と比較して、時効援用の費用相場を見てみよう。
時効援用 | 自分で手続きする場合 | 約1300円~ |
弁護士に依頼する場合 | 手続きする業者1社あたり2~5万円 | |
自己破産 | トータル40~100万円 |
連帯保証人の返済義務もなくなる
これは、連帯保証人の借金が、借りた本人の借金の成立・変更・消滅に従う性質をもっているからなんだ。
だから、借りた本人が時効を援用すれば、必然的に連帯保証人の返済義務もなくなる。
連帯保証人に余計な負担をかけずにすむんだね。
時効援用のデメリット
- 時効を迎えていない場合がある
- 手続き後5年間はクレジットカードや借入れが利用できない可能性がある
- 失敗すれば督促が再開される可能性がある
時効を迎えていない場合がある
でも中には、返済期限から5年以上経っていても、実は時効を迎えていない場合があるんだよ。
これは、時効のカウントが停止したり、更新(リセット)したりするケースがあるからなんだ。
例えばこんな場合。詳しくは「時効が停止・更新されていないか確認する」でも解説するね。
時効が停止したり、更新したりするケース
- 債権者から裁判を起こされた
- 数千円だけ返済してしまった など
手続き後5年間はクレジットカードや借入れが利用できない可能性がある
時効援用の記録が信用情報に残り、ブラックリストになるケースがあるからね。
ブラックリストになるってのは簡単にいえば、返済能力がないとされて申し込みの審査に通らない状態だ。
信用情報にはこれまでの返済状況が記録されているから、審査では返済能力の目安に利用されているんだよ。
信用情報を管理している信用情報機関によっては、手続き後5年間、記録が残るところがあるんだね。
時効の援用とブラックリストについてはこちらの記事でも解説しているから、参考にしてね。
失敗すれば督促が再開される可能性がある
けれどもし失敗した場合には、督促が再開される可能性があるんだ。
時効を援用するときに債権者に送る通知書に、差出人の連絡先を記載しないといけないからね。
手続きが成功すれば取り立てられる心配はないけど、失敗すれば、自分の連絡先をバラしてしまうことになるんだ。
失敗したら引き続き弁護士に依頼して、債務整理を行う人が多いよ。
債権者との交渉や裁判所の許可で、借金を減額・免除できる手続き
時効の援用をする際の注意点
ここでは2つ解説するよ。
- 時効を迎えているか確認する
- 時効が停止・更新されていないか確認する
時効を迎えているか確認する
時効が停止・更新されていないか確認する
もし停止・更新されていたら、その後最長で5年間、時効の援用ができなくなるからね。
意味 | 具体例 | |
時効の停止 | 時効のカウントが一時停止・成立する時期が一定期間先延ばしになる |
|
時効の更新 | 時効のカウントが更新・ゼロからやり直しになる |
|
債務の承認は 「③5年間借金があることを認めていない」でも解説したけど、借金の存在を認めてしまうこと。
本人は借金を認めたつもりがない行為でも、債務の承認ととられて、知らぬ間に時効が更新されている場合があるから、注意してね。
時効が停止されるケース
- 内容証明郵便での督促
- 支払督促(裁判所からの支払い命令)の送達
- 強制執行(差し押さえ)の申し立て
債務者に送られると、時効の完成が一定期間先延ばしになるんだ。
また、債権者が強制執行を裁判所に申し立てた場合でも、時効は一時停止してしまうよ。
時効が更新されるケース
- 債務の承認
- 強制執行の実行
- 判決の確定
期間内に誰も反対意見をいわず、それ以上争えなくなった場合に、判決は確定するんだよ。
確定すると、時効は更新されて、数え直しになるんだね。
時効の援用を弁護士に依頼するメリット
弁護士に依頼したって失敗するかもしれないし、自分でやった方が安上がりだし。
- 時効が成立しているか調べてくれる
- 時効援用通知書を作成してくれる
- 失敗したら債務整理を依頼できる
時効が成立しているか調べてくれる
自力で調べようとすると、債権者に連絡してしまい、時効が更新されるリスクを負う。
だから、弁護士に依頼して調べてもらうほうが安全なんだ。
時効援用通知書を作成してくれる
時効援用通知書は「②時効援用通知書を作成する」で紹介したように、契約が特定できる情報を盛り込むなどのポイントを踏まえて作成しなくてはいけないんだ。
自分で作成した通知書に不備があれば、時効の援用は認められず、督促が再開されるおそれがあるよ。
失敗したら債務整理を依頼できる
でも最初から弁護士に手続きを依頼していると、万が一失敗した場合でも、そのまま債務整理を依頼できるんだ。
債務整理は、債権者との交渉や裁判所の許可で、借金を減額・免除できる手続きだったね。
時効援用に失敗したあとでイチから弁護士を探すのは大変だから、最初から依頼しておくと安心なんじゃないかな。
時効の援用に反対する債権者がもし裁判を起こした場合でも、引き続き弁護士に対応してもらえるよ。
\LINEで無料相談しよう!/
借金に悩まされる生活はとても辛く苦しいものです。
でも大丈夫!専門家に相談することで明るい未来が待っています!
少しだけ勇気を持ってLINEで無料相談してみましょう!
友達登録して専門家に相談しよう!
まとめ
- 時効の援用は民法で認められた債務者の正当な権利
- 時効の援用ができる条件は3つ
- 時効が停止・更新されていないか確認する必要がある
- 手続きの際は時効援用通知書を内容証明郵便で送る
- 失敗すれば督促が再開されるおそれがある
- 手続きを弁護士に依頼すればほぼ確実に援用できる
もし長期間返済していない借金があって、時効の援用が気になる場合には、一度弁護士の無料LINE相談を利用してみてね。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。