自己破産をすると預金は引き出せなくなる！凍結の注意点などを解説

それにもし凍結されちゃったらずっと使えなくなっちゃうの？

でも、自分がもっている口座の全部が一気に凍結されるわけじゃない。

凍結してしまうのは、借り入れがある金融機関の口座だけなんだ。

それに、系列グループの消費者金融で借り入れしている場合にも凍結されちゃうことがあるみたいだから思ってもみなかったところが凍結されちゃうこともあるのか…。

口座を凍結することによって、外にお金を出さないようにする。

その凍結している間に、口座に入っているお金と借金を相殺して、借金を回収するんだ。

その場合、相殺によって借金額と同額の預金50万円を失って、残りの50万円は口座凍結の終了後に受け取ることができるよ。

自己破産って債権者みんなに平等に返済しなきゃいけない制度だったよね。

破産手続き前に入っている預金しか銀行は、相殺して借金を回収することができない。

だから、給与や年金が回収されることはないけど引き出すこともできなくなって生活に困ってしまうよ。

銀行ならあとから入ってくるお金も容赦なく相殺で回収しそうだけど…。

借金の引き落としに使っている口座だと、偏波弁済(へんぱべんさい)じゃないかって裁判所に疑われてしまう。

自己破産はすべての債権者を平等に扱わないといけないんだ。

偏波弁済とは、一部の債権者だけに返済する行為のことで、自己破産が認められなくなってしまう可能性があるよ。

自己破産しても光熱費や家賃を払わないといけない。

そんなときに口座が凍結していて、いつのまにか支払いができておらず、滞納していたってことになりかねない。

もし口座がほかになければ、コンビニ払いなどの方法に変更しておくのも1つの手だよ！

そうすれば、たとえ凍結されたとしても借金と預金を相殺されることもないから手元にお金を残すことができる。

ただ、1つ注意が必要なのが自己破産の手続きをしている間も引き出したお金をそのまま隠してしまうと自己破産が認められない可能性があるよ。

その免責不許可事由の1つに財産隠しという行為がある。

銀行の口座から引き出した現金を隠して、裁判所に申告しなかったらこの「財産隠し」にあたると判断される可能性があるんだ。

短い期間に何度もお金の出し入れをしていると裁判所に財産を隠しているんじゃないか、ギャンブルや散財しているんじゃないかってあやしまれてしまう。

だから、どうしても引き出す必要があったのなら明細書や領収書を保管して、裁判所でしっかり説明できるようにしよう。

法律上、弁護士に自己破産の手続きを依頼したあとに、借金の返済をしてはいけないことになっている。

もし偏波弁済だと裁判所に判断されてしまうと自己破産が認められず、失敗に終わってしまう。

だから、クレジットカードの自動引き落としに登録している口座にはお金を入れないように注意してね！

知らないまま自己破産の手続きが始まってしまったら生活費が引き出せなくて大変なことになるところだったよ。

だから、自分でどうしたらいいのか判断するのが難しかったり、不安なときには弁護士に相談してアドバイスしてもらおうね！