個人再生って裁判所に申し立てる手続きなんだから、債権者の意見なんて関係ないんじゃないの?
個人再生にも種類があって、債権者の同意がないと手続きできないケースもあるよ。
今回は、個人再生をするときに債権者の意見がどのように関わってくるか教えるね!
「個人再生は、裁判所の決定で借金を減額できる手続きだから債権者の意見は関係ない」
「債権者に反対されたら個人再生が認められないってどういうこと?」
こんな疑問や不安を持っていませんか?
実は、個人再生の中でも小規模個人再生では、債権者の同意が個人再生が認められるためにとても重要になってきます。
今回は、債権者の意見が個人再生にどのように関係するのか、そして個人再生に反対されそうな場合や反対されてしまった場合の対処法について解説します!
個人再生において債権者に反対されたとしても、別の手段をとることで解決が可能です。
個人再生に不安がある方でも、まずは弁護士に相談しておけばトラブルなく手続きを進められるので安心してください。
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個人再生するためには、債権者の同意が必要?
裁判所に申し立てるのに、なんで債権者の意見が重要になってくるの?
小規模個人再生の場合のみ債権者の同意が必要
2種類の手続きのうち、①小規模個人再生の場合には、法律上、債権者の同意があることが個人再生が認められるための条件になっているんだ。
小規模個人再生 | 債権者の同意が必要 |
給与所得者等再生 | 債権者の同意は不要 |
だから、積極的に反対してこない場合には、同意があったということになるよ。
しかし、何人が反対しているかということより、債権者全体でどれだけ反対があるかってことが個人再生が成功するためには重要になってくる。
法律上、下の2つの場合には個人再生が認められないことになっているよ(民事再生法230条6項)。
- 債権者の半分以上が反対している場合
- 債権額の合計額の2分の1を超える反対があった場合
(再生計画案の決議)
第二百三十条
6 第四項の期間内に再生計画案に同意しない旨を同項の方法により回答した議決権者が議決権者総数の半数に満たず、かつ、その議決権の額が議決権者の議決権の総額の二分の一を超えないときは、再生計画案の可決があったものとみなす。
【引用:e-Gov法令検索|民事再生法】
債権者の半分以上の同意
例えば、5人の債権者がいる場合に、3人の同意がなければ個人再生が認められないってことになる。
不同意が債権額の合計額の2分の1を超えないこと
債権者 | 借金金額 |
①A社 | 150万円 |
②B社 | 50万円 |
③C社 | 50万円 |
A社から150万円、B社から50万円、C社から50万円借入していたケースを考えてみよう。
その場合の借金の合計額は、150万円+50万円+50万円=250万円になるね。
そうすると借金(債権額)の合計額の半分は、250万円÷2=125万円になるから、この金額を超える同意が必要になる。
しかし、A社が反対している場合には、150万円の債権額分について反対されていることになるから個人再生が認められないよ
なぜ債権者の同意が必要なの?
法律上、給与所得者等再生は、①最低弁済額基準、②清算価値保障基準、③可処分所得基準の3つで計算された金額のうち、最も高い金額が手続き終了後も残る借金の最低額になるんだ。
一方で、小規模個人再生なら①最低弁済額基準と②清算価値保障基準のどちらか高い金額が返済する最低額になるんだ。
最低返済額の計算方法 | |||
①最低返済額基準 | ②清算価値保障基準 | ③可処分所得基準 | |
小規模個人再生 | 〇 | 〇 | × |
給与所得者等再生 | 〇 | 〇 | 〇 |
3つの基準で返済する最低額を決定するから、給与所得者等再生の方が高くなることもある。
つまり、小規模個人再生は債務者に有利で、債権者に不利な制度なんだ。
そこで、小規模個人再生の場合には、債権者の意見も聞こうってことになっているんだ。
反対する可能性が高い業者
債権者の反対によって小規模個人再生が認められない場合には、給与所得者再生をするか、自己破産など他の債務整理を検討することになる。
そうなると二度手間になってしまうから、先にどんな業者が反対することが多いのか、傾向を知っておこうね!
反対される可能性 | |
一般の貸金業者 銀行カードローンの保証会社 信用保証協会 共済組合 政府系の金融機関 個人の債権者 |
小 ↑↓ 大 |
一般の貸金業者(消費者金融など)
絶対に反対されないってワケじゃないけど、今まで一度も返済していないケースや、借入れ直後の個人再生という場合でなければ、反対しないことがほとんどだ。
消費者金融が個人再生に反対するかどうかはケースバイケースで判断が分かれるようだから、取引実績などをもとに、弁護士に相談してみるといいよ。
たとえば、反対意見の少ない業者は、以下のところがあるよ。
信用保証協会
中小企業などが金融機関から融資を受けるとき、保証人になってくれる機関だよ。
この信用保証協会は公的機関だけど、個人再生に反対をしてくる可能性が高い機関だから、要注意だよ。
でも、例えばさいむくんが借金を返済できなくなったときに、債務者の借金を肩代わりするんだね。今度は信用保証協会が債権者になるんだ。
法律上、保証人が債務者のかわりに借金の返済をした場合には、債務者に対して肩代わりした分の債務を請求できることになっている。
そうなると、保証人である信用保証協会が債権者になってしまうんだ。
【参考:全国信用保証協会連合会】
銀行カードローンの保証会社
銀行カードローンは、系列の消費者金融やクレジットカード会社が保証会社になっていることがある。
そうすると、さっきの信用保証協会のように借金を肩代わりすることで保証協会が債権者になってしまい、同意をもらう必要があるんだ。
共済組合
共済は、組合員みんなのお金を扱う組織だからこそ、貸したものを全額返さないってことを認めない傾向にあるみたいだね。
【参考:一般社団法人 日本共済協会】
政府系の金融機関
国のお金は国民みんなのお金だから、国も少しでも借金を回収しなきゃならない。
だからこそ、個人再生に反対してくることが多かったけど、最近では事情によっては反対してこないことも増えてきたみたいだよ。
個人の債権者
個人の場合には、「借りたんだから全額返せ!」って感情的になっていることもあって、反対してくることが多いんだ。
また、個人の場合には、突然個人再生のお知らせがきたらビックリして反対意見を出されてしまう可能性が高いんだ。
だから、個人から借金がある人が個人再生をする場合には、事前の話し合いがとても大切になってくるよ。
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反対される可能性が多いケース
そうなってくると、どんな場合に反対される可能性が高いのかな?
それじゃあ、詳しくひとつずつ解説するね。
あとで説明するけど反対された=個人再生の失敗とはならないから、失敗する可能性が高いケースもあわせて読んでみてね!
- 借り入れしてからすぐに個人再生
- 借金後、ほとんど返済していない
- 換金行為をしている
借り入れしてからすぐに個人再生
貸した側からすると、個人再生など借金を減らさないといけない状況なのにお金を借りて、返さないなんて認めない!って思うからね。
だから、借り入れしてすぐに個人再生しないといけない場合になってしまったら、反対されないか弁護士に相談してみよう。
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借金後、ほとんど返済していない
ずっと借金を返済せず滞納していたのに、急に個人再生するので借金を減らす同意をくださいっていうのは、都合の良い話だからね。
換金行為をしている
物を買うための契約をクレジットカード会社としているはずなのに、ショッピング枠をお金に変える行為をすることは、本来の契約の内容じゃないからね。
そもそもクレジットカードの現金化は利用規約違反で、カードの利用停止を受けるような行為だから、そんな行為をした人の個人再生に同意はしたくないよね。
不同意で個人再生に失敗するケース
実際に反対されて個人再生が失敗するのって、どんなケースなの?
さっきも説明したけど、債権者の半分以上か債権額の合計額の2分の1を超える同意があれば反対されたとしても個人再生が認められる。
だからこそ、どんな債権者からどんな内容で借金を借りているかということも重要になってくるんだ。
- 反対する可能性の高い業者が債権者にいる
- 高額の借金をしている業者がいる
- おまとめローンをしている
- 個人が債権者の場合
反対する可能性の高い業者が債権者にいる
たとえば、5社から借り入れしている場合に、そのうちの3社から反対される可能性が高い場合には、債権者の半分の同意を得ることが難しくなる。
そうなると、個人再生が認められる条件をクリアできず、個人再生が失敗に終わるんだ。
高額の借金をしている業者がいる
そもそも大口の債権者は、元本の減額をされることを恐れて個人再生に反対しがちなんだ。
そして、一部の業者だけ借入金額が高い場合には、その業者だけで借金の合計額の2分の1を超えている可能性もある。
例えば、ある1社からの借入れだけで借金の合計額の2分の1を超えて、かつ、その業者が個人再生に反対する可能性が高いということになると、個人再生の失敗リスクが高くなるね。
おまとめローンをしている
おまとめローンは、複数の借金を1社にまとめて、金利を抑えることで最終的な借金額を減らせる方法だけど、個人再生しようとしたときに注意が必要なんだ。
まとめてしまったために、個人再生の条件をクリアできなくなる可能性もあるから、おまとめローンをしようとする前によく考えておくべきだね。
個人が債権者の場合
個人の場合には、法律知識がなかったり、感情的になってしまうからこそ、反対してくることがとても多い。
そうなるとどうしても個人再生の条件をクリアできず、個人再生が失敗に終わることになるよ。
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不同意が想定される場合の対処法|事前交渉
業者でも個人でも、突然個人再生のお知らせをするよりも、事前に話し合っておくことで反対してくる可能性を下げることができるよ。
手続きには裁判所に支払う手数料もかかるし、一か八かで手続きを始めるより、あらかじめ交渉することで反対される心配を減らしておくほうがおすすめだね。
それに確実とはいえないけど、手続きを始める前に同意してくれることがわかっていれば、安心して小規模個人再生の手続きを選べるね。
もし事前交渉した結果、反対が多くて小規模個人再生が認められないだろうってなれば、ほかの借金減額手段を考えることができる。
だから、事前の交渉も含めて、個人再生を考えているならまずは弁護士に相談してみようね!
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不同意された場合の対処法
給与所得等再生
給与所得者等再生とは、会社員など給与をもらっている人、つまりサラリーマンが対象になるよ。
この給与所得者等再生の場合には、債権者の同意があるということが個人再生が認められるための条件になっていないから反対があっても個人再生が可能だよ。
債権者の同意が必要ないかわりに、法律上、返済の最低額を計算するための基準が小規模個人再生と違うから、返済額が高くなることが多いよ。
それでも、借金を大幅に減額できる制度だから、一度弁護士に相談してみよう!
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自己破産
自己破産すると99万円以下の現金や生活に必要な家具、仕事道具などの一部を除いて、差し押さえられて、没収されてしまう。
でも、自己破産なら債権者の意見を聞く手続きはないし、債務整理手続きのなかで唯一借金の返済義務がなくなる制度なんだ。
とはいえ、自己破産は返済できない状況でないと認められにくい。
だからこそ、弁護士に相談して自己破産できるかどうか、それとももっと良い方法があるのか聞いてみよう!
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まとめ
裁判所に申し立てて、書類などを提出していれば認めてもらえると思っていたよ。
それじゃあ、今回のおさらいをしようか!
- 小規模個人再生の場合には以下のいずれかの条件を満たすことが必要
- 債権者の半数以上が同意
- 債権額の合計額の2分の1を超える同意
- 反対される可能性が高い場合には、事前に交渉する
- 反対が確実な場合には給与所得者等再生か自己破産がおすすめ
だから、個人再生を考えている場合はもちろん、借金に困っているならまずは弁護士に相談に行こう。
弁護士に相談すれば状況に応じて、最適な方法を教えてもらうことができるよ!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。