日本債権回収株式会社から電話が来た！身に覚えがない場合は？

身に覚えもないし、無視しててもいいよね。

そんな会社からお金を借りた覚えはないし、架空請求とか詐欺の一種なんじゃないかなぁ。

債権回収会社を経営するためには法務大臣の許可が必要なんだけど、法務省が許可した会社一覧にも、もちろん日本債権回収会部式会社が掲載されているよ。

債権が譲渡された後、日本債権回収は債権者として債務者に取り立てを行っているんですね。

でも、たとえば誰の代わりになるんですか？

安心しました！

オリエントコーポレーションは幅広く事業を展開している。

だから、一概にどの支払いを滞納したのかは分からないけど、主に以下のようなサービスの滞納が考えられるね。

やっぱり詐欺なんじゃないですか？

何だか怖くなってきた。

先生、日本債権回収から連絡がきたとき、どのように対応すればいいんですか？

日本債権回収が公式にアナウンスしているように、残念ながら悪質な架空請求も横行しているようだ。

日本債権回収からのSMS(ショートメール)は以下のリンクに貼ってある番号以外からは届かないようになっている。

まずはこちらに掲載されている番号と照らし合わせよう。

ただ、もともとの債権者から債権が日本債権回収に譲渡されて、正式に日本債権回収が債権者になっていたとしても、日本債権回収は債務の具体的な内容を知らないこともある。

そのため、まずは日本債権回収に債務の内容を確認してみて、もし詳細は分からないと言われてしまったら、もとの債権者に内容を確認するようにしよう。

もし支払日までに返済が出来ない場合でも、絶対に無断で滞納はしないこと。

たとえ支払う意思があったとしても、無断で滞納すれば無視したのと同じことになるからね。

その場合には、時効が完成している可能性があるんだ。

借金との関係では、消滅時効が問題となるよ。

消滅時効とは、①最後の取引から5年が経過し、②時効の援用をすれば、借金の返済義務がなくなる、という制度だ。

消滅時効の基礎知識や、利用するための条件、時効が完成しない事情に関する詳しい紹介は、以下の記事でも行っているよ。

やっぱりもう無視しちゃってもいいですか？

遅延損害金とは、返済を遅延したことに対するペナルティとして支払うお金のことで、金利・手数料とは別に発生するお金なんだ。

実はオートローンの場合、ローンを完済するまでの間はその車・バイクの所有者はローン会社ということになっていることが多いんだ。

そして、「返済の滞納があった場合には、自動車・バイクを取上げます」という契約になっている。

こうした契約を、所有権留保付特約(しょゆうけんりゅうほつきとくやく)というよ。

抵当権とは、「返済の滞納があった場合には、不動産を勝手に売ります」という権利のことだ。

そのため、住宅ローンの支払いを滞納しつづけていると、マイホームを失うことになってしまうんだよ。

だから滞納を続けていれば、当然裁判などに発展するよ。

そして、例えば給料の差し押さえがなされた場合、勤務先に連絡がいくことになる。

しかも、完済にいたるまでの間、延々と給料の一部が差し押さえられ続けることになるよ。

もし転職して勤務先が変わった場合でも、再び裁判所に訴え出て、また差し押さえ手続きをされてしまうんだ。

でも先生、お金がないから払いたくても払えないんです！

僕はいったいどうしたら…？

日本債権回収株式会社がアナウンスしているように、残念ながら悪質な架空請求も横行しているんだ。

SMSの場合は、以下のいずれかの支店から送られてくるよ。

もし残額を一括で請求されている場合でも、再び分割払いに戻してもらえるかもしれないし、返済日を伸ばしてくれたり、月々の返済額を減らしてもらえるかもしれない。

債務整理には①任意整理、②個人再生、③自己破産、の3種類があって、いずれも借金を減額・免除できる法的な手段なんだ。

それぞれの特徴を簡単にまとめると、次の表のようになるよ。

あまり減額幅が大きくないって聞いたことがあるし、正直メリットがよく分かりません。

なるべく早く・安く借金を減額したい場合にはおすすめなんですね！

利息さえカットできれば自力で返済できる！という人にはぴったりですね。

原則3年最長5年の返済計画を裁判所に認めてもらうことによって、大幅な借金減額をしてもらう手続きだよ。

最大で借金を5分の1にまで減額することができ、かつ、ローンを完済している財産を手放す必要がないなどのメリットがあるんだ。

具体的には、裁判所に免責許可を出してもらうことによって、借金の返済義務をなくす手続きなんだ。

免責許可を受けるためには、①借金を返済できない状況にあり、②その状況が継続している、という条件を満たす必要があるよ。

日本債権回収株式会社に債権譲渡された借金は、基本的に最後の支払い日から5年が経過していれば時効が成立するんだ。

とはいえ、時効になるだけの時間が経っていれば放置していいというわけでもない。

実際に時効を成立させて返済義務から逃れるためには、「時効援用」の手続きが必要だよ。

「借入れから時間が経っていると時効が成立することも！弁護士に相談しよう」でも話した通り、時効援用の手続きは専門家に任せるのがオススメだよ。

身に覚えがないほど昔の借金について債権回収会社から請求を受けるケースはよくある。

債権回収会社から請求を受けたら、まずは弁護士に相談して時効の確認をしてみよう！