僕のお父さん、住宅ローンの返済とは別に借金がめちゃくちゃあって、返済が苦しいみたいです。
低金利な住宅ローンにまとめられないかなっと思って…。
そもそも最初に借りる住宅ローンを多めに借りておけば、借金も返済できたと思うんですよね。
住宅ローンに借金を上乗せして低金利にするってのは難しいけど、借り換えで一本化はできるよ。
とはいえ、色々注意点もある。
よし、今日は借金を住宅ローンに上乗せする方法や、借金と住宅ローンの負担を軽減する方法を教えてあげよう!
憧れのマイホームを手にしたものの、住宅ローンの負担は大きいですよね。
この記事では、
- 住宅ローンとは別に借金があって、住宅ローンに上乗せしたい人
- これから住宅ローンを組みたいけど借金がある人
に向けて、下記の点をわかりやすく解説していきます!
- 借金500万円を住宅ローンに上乗せする方法
- 借金と住宅ローンの負担を軽減する方法
- 借金があっても住宅ローンの審査に通る方法
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借金500万円は住宅ローンに上乗せできる?
一般的な借金は、金利が15~20%と法律で決められている。
それに対して、住宅ローンの金利は変動と固定で差はあれど、約0.3~2%くらい(※2023年8月現在)。
確かに住宅ローンの金利で借金500万円を返済できれば、負担はぐっと減らせるね。
ここでは、借金500万円を住宅ローンに上乗せできるかどうか教えてあげよう!
借金を追加で住宅ローンに上乗せはできない
高額な住宅ローンを短期間で返済するのは、ほとんどの人にとって無理だよね。
そのため、住宅ローンは、長期返済していくことを前提として低金利で組まれているんだ。
住宅ローンは住宅ローンを目的としたローンだから別の目的では借りられないんだね。
オーバーローンは違法行為に抵触する恐れがある
実際はできるんじゃないんですか?
車の購入とか、家具が欲しいとかなら建売じゃなきゃできます。
銀行によっては、500万までなら住宅以外の物も(車のローン等)も合算できますとうたっているとこもありますし、福島の東邦銀行さんなんかは車のローンもそのまま住宅ローンに組み込んで頂いてかまいませんというびっくり発言もしていて、住宅メーカーの方も驚いてました。
ただ内容がプロミスということなのでわかりませんが、不動産屋とかだとうまくやってくれるようですよ!(実際にアコムの借金を組み込んだ人いました)詳細は聞いてませんが…
【引用:プロミスで200万ほど借金しています。 – Yahoo!知恵袋】
融資する銀行側がそれを了承した上で契約しているのなら問題はない。
そもそも、購入する住宅の価格を上回ってお金を借りる「オーバーローン」自体は違法じゃない。
でも、住宅を売る不動産屋が、書類などを「偽造」して、銀行を「騙して」オーバーローンを組むのは、文書の偽造、詐欺行為に該当する。
後から発覚すれば、契約違反として銀行から一括での返済を求められる可能性があるよ。
特に銀行は担保となる物件をしっかりチェックしてる。
オーバーローンかどうかはすぐにバレてしまうだろうね。
住宅関連の費用なら利用できる
例えば、下記のような費用でも金融機関によっては住宅ローンに上乗せすることができるんだ。
- 不動産仲介手数料
- リフォーム費用
- 住宅ローンの手数料、保証料
- 水道加入負担金
- 借り換えした場合にかかる費用
- 登記費用
- 火災保険や地震保険料 など
リフォームローンなんていったりするね。
リフォームで利用したい場合は、リフォームローンを検討してみよう。
借り換えで借金を一本化できる場合もある
今の住宅ローンに上乗せは難しいから、借り換えで借金と住宅ローンを一本化するって方法なら可能だよ。
一番おすすめなのが、ろうきんの借り換えローンで借金を一本化する方法。
ろうきんとは
全国労働金庫という福祉金融機関。
労働組合や、生協などの会員がお互いを助けるために資金を出し合って運営されている。
例えば、東北のろうきんの「住宅ローンChange500+」ってローンなら、住宅ローンの借り換えとは別に、追加で借金500万円を借り換えて、一本化ができるよ。
その上、団体信用生命保険の保険料も負担してもらえる。
ただし、ろうきんによって下記のような条件があるから注意が必要だよ。
- ろうきんの借り換えローンの利用条件
- 完済時の年齢が76歳未満
- サラリーマンは勤続年数1年以上
- 年収が150万年以上 など
他にも金融機関なら、住宅ローン利用者に向けた特別な多目的ローンを展開している所もあるから、契約している金融機関のサービスを確認してみよう!
【参考:住宅ローン〈Change500+〉 – 東北労働金庫】
【参考:全国のろうきん一覧 – 一般社団法人 全国労働金庫協会】
住宅ローンに上乗せ・借り換えをする際の注意点
住宅ローン控除の計算が難しい
住宅ローン控除とは
住宅ローンを組んでいる人が減税される仕組み。年間所得から住宅ローンの金額を差し引いた金額を年間所得として課税される。
この住宅ローン控除に含まれるのは、住宅ローンだけではない。リフォームローンを組んだ場合も対象にすることができる。
減税されるのは嬉しいけど、計算は複雑になってしまうね。
とはいえ、会社員なら年末調整は会社がやってくれるし、確定申告も税理士にお願いすれば問題はないね。
借り換えをすることで住宅ローンの控除期間も異なる
住宅ローン控除は、住宅ローンの返済期間が10年以上であれば、税金の控除を受けられる。
税金の控除が受けられる期間は、最長13年間(2023年8月現在)。
例えば、住宅ローンの返済期間が15年だった場合、そのうち最長13年間は税金が控除されるわけだね。
でも途中で借り換えをしても、そこから追加で13年間税金が控除されるわけじゃないよ。
途中で借り換えても、そこから追加で控除が受けられるわけじゃないんですね。
さらに借り換えで返済期間が15年から10年未満に減ったとしたら、控除の対象から外れてしまう点も注意が必要だね。
住宅ローン控除の条件の1つが、住宅ローンの返済期間が10年以上であることだから。
借り換え後の残りの返済期間 | 10年以上 | 10年未満 |
控除が受けられるか | 〇 | × |
借り換えて返済期間が短くなるのと、控除を受けて10年以上返済するのは、どっちがお得なのかよく考えたほうがいいですね。
【参考:No.1233 住宅ローン等の借換えをしたとき – 国税庁】
返済金額が増えて今より苦しくなる可能性がある
例えば借金500万円が消費者金融などの金利が高い業者からの借金なら、借り換えで月の負担が減る可能性はある。
ただ、住宅関連のローンであれば、上乗せしても金利が劇的に減らない限りは、月の負担が大きく減るわけじゃないんだね。
また、返済までの期間を短くすれば、それだけ月の負担も増えてしまうよね。
もし住宅ローンに上乗せや借り換えをするなら、住宅を購入する際と同じように、返済比率を意識しよう!
返済比率
収入に対して年間で返済にあてる割合
一般的には年収の25~35%を目安にするのがいいとされている。
仮に返済比率が35%でも、借金500万円の返済もあるわけだから、もっと抑えた割合で考えたほうがいいですね。
だから余裕をもって25%くらいで設定するのがいいんじゃないかな。
返済比率については、「返済比率が35%を超えると住宅ローンの審査に影響する」でわかりやすく解説するね!
審査に通らない可能性がある
でも、すでに住宅ローンを借り入れているために、審査に通らない可能性もあるよね。
例えば、さっき話したような返済比率が高すぎるような場合や、他にも借金があるような場合、どうしても審査に通りにくくなる。
上乗せや借り換えを利用したいなら、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談してみよう。
下記のようなサイトからファイナンシャルプランナーに相談できるから利用してみてね。
【参考:FPに相談する – 日本FP協会】
借金と住宅ローンの負担を軽減する方法5選
もう借金の返済が苦しい場合って、どうにもならないんですかね…。
借金と住宅ローンの負担を軽減する方法を教えてあげるね!
銀行に相談して計画を見直す
相談をすることで、下記のような方法をとってくれる可能性があるよ。
- 月々の返済を減らす
- 返済期間を延長する
- ボーナス払いの中止・減額
- 一定期間利息だけの返済
ただし、住宅ローン以外の借金の返済は今と変わらない。
もっと負担を減らしたい場合は次の方法も検討してみてね!
病気で支払いが苦しい場合は保険を確認する
そう、団信生命保険のことだね。
住宅ローンを借りる際は、団信生命保険に加入することが多い。
団信生命保険は、住宅ローンを借りた人が亡くなった場合に、残りの住宅ローンを金融機関に返済してくれる保険なんだね。
三大疾病保障特約を付帯していれば、三大疾病にかかってしまった場合も、保険金が住宅ローンの返済にあてられる。
病気で返済が苦しい場合は、団信生命保険をチェックしてみよう!
任意整理をする
任意整理
貸金業者と交渉をして、完済までに発生する利息をカットしてもらう方法
交渉後はおおよそ3~5年で完済を目指すのが一般的
こういう借金を減額できる方法の総称を債務整理(さいむせいり)というね。
ただし、注意点もあるよ。
任意整理の注意点
ローン返済中のものを任意整理すると、担保として引き上げられてしまう
ブラックリストになり一定期間は借り入れができなくなる など
もし任意整理をするなら、住宅ローン以外の借金を任意整理したほうがいいね。
持ち家を守って個人再生で減額をする
個人再生
裁判所に返済計画を認めてもらうことで、借金を最大で10分の1まで減額できる
減額分は3年で完済する
借金が返済できなかったわけですし。
住宅ローンだけ除外するんですか?
そして個人再生は基本的にすべての借金が対象となるんだ。
でもともだちのいうように、個人再生では住宅ローン特則といって、住宅ローンだけ「例外的」に手続きから除外できる制度があるんだ。
住宅ローンだけは個人再生から除外されてるから、減額はされないし、今まで通り返済が続く。
でもさいむくんのお父さんの借金500万円は、上手くいけば100万円くらいまで減額されるわけだ。その100万円を3年で完済するんだね。
ただし、任意整理同様に、ブラックリストになってしまうといったデメリットもある。
いくらくらい減額されるのか、どういうデメリットがあるのかについては、下記のコラムも参考にしてみてね!
リバースモーゲージを利用する
借り入れた人が亡くなった後、自宅が売却されて、借り入れたお金が返済される仕組みなんだ。
だいたい、担保にする物件の評価額の5~6割くらいの金額が借りられるんだね。
リバースモーゲージで借りたお金で住宅ローンを一括で返済すれば、事実上借り換えができるってわけだね。
そうすれば、住宅ローンの担保は今度リバースモーゲージの担保になる。
そのため、借りたお金(元本)は、自分の死後に売却された自宅から回収される。
生きている間に発生するのは利息だけなんだ。
- 金利が変動すると利息も変わる
- リバースモーゲージを利用できるのはおおよそ55歳くらいからが多い
- 担保にする物件の価値によっては元本の返済を求められることがある
- リバースモーゲージで借りられる金額で住宅ローンが完済できないと利用できない
- 利用できる物件のエリアが限られている
- 団体信用生命保険に加入できない など
今すぐ借り換えたいって人には向かないね!
住宅ローンを滞納してしまった場合は任意売却
住宅ローンを滞納してしまうと、自宅は競売にかけられて売られてしまう。
そうなる前におすすめなのが任意売却なんだよ。
負担が軽減できる任意売却について紹介するね!
任意売却とは住宅ローンが残る家を売る方法
今話した通り、住宅ローンを滞納してしまうと、自宅は競売にかけられることになる。
住宅ローンが返済されないのなら、金融機関は担保である自宅を強制的に売りにかけてローンを回収するしかない。
でも競売になると、売却価格は安いし、多額の借金が残る可能性があるんだ。
売却された物件のお金は金融機関が回収するけど、それで住宅ローンが完済できなければ、借金はさいむくんのお父さんが支払うことになるよね。
一方で任意売却であれば、金融機関と相談して市場価格で自宅を売却できる。
仮に借金が残っても、無理のないスケジュールで分割払いしていくことができるんだ。
任意売却のメリット・デメリット
他にも競売と比較するとこんなメリットがあるよ。
任意売却 | 競売 | |
売却価格 | 市場価格に近い金額で売却可能 | 市場価格の5~7割 |
残債の返済 | 分割払いの交渉が可能 | 一括返済を求められる |
退去日 | 購入者や債権者と協議を行って設定できる可能性がある | 退去しないと不法占拠等になる |
引越し費用 | 債権者との交渉次第 | 裁判所から不動産引渡命令が出され立ち退き料も支払われない |
プライバシー | 通常の不動産売却と同じ。事情を知られずに売却可能 | 新聞やネットで公開されるため、知られる可能性がある |
それに任意売却なら、債権者との交渉によっては売却価格から引っ越し費用を負担してもらえる可能性もあるよ。
一方でデメリットといえば、金融機関によっては任意売却に応じない金融機関もあること。
他には自宅が売却できるように内見に協力したり、金融機関と交渉をしたりしないといけない点かな。
任意売却については対応してくれる業者もいるから、金融機関が応じるかどうかがカギになるね。
自己破産との違い
それなら自己破産の方がよくないですか?
ただ、持ち家は裁判所に没収されることになるし、自己破産後5~7年はブラックリストになって借金はできなくなる。
持ち家がなくなる点はどちらも一緒だね。
でも、住宅ローンを含めて、借金をすべてなくして、再スタートを切りたいのなら、思い切って自己破産してしまうのもアリだと思うよ。
借金が500万円もあると住宅ローンの審査には通らない?
ここでは、これから住宅ローンを組みたいけど借金がある人に向けて、借金があると住宅ローンの審査に通りにくいかどうか解説するね!
住宅ローンの審査で重視されるのは借金だけじゃない
というのも、住宅ローンの審査で重視しているのは、借金の有無だけじゃないから。
国土交通省の「令和4年度民間住宅ローンの実態に関する調査」によると、住宅ローンの審査の際に重視される項目は下記の通り。
- 完済時年齢
- 健康状態
- 借入時年齢
- 担保
- 勤続年数
- 連帯保証
- 返済負担率
- 年収 など
借り入れ状況や返済状況も重視されるけど、それだけじゃなくて様々な項目から貸し付けても大丈夫かどうか複合的に判断をしているんだね。
同じ借金がある状況でも、滞納をしている人としてない人なら審査への影響も変わるよね。
返済比率が35%を超えると住宅ローンの審査に影響する
他に僕たちが審査に通りやすくなる方法ってないんですか?
返済比率
収入に対して年間で返済にあてる割合
一般的には年収の25~35%を目安にするのがいいとされている。
じゃあ5000万円の家を購入するとして、世帯年収が700万円の場合を考えてみるね。
返済比率が25%なら、700万円の4分の1で、年間で返済に回せる金額は175万円。
175万円を12ヶ月で割ると、月々14.5万円を返済するって計算になるね。
年間175万円を返済するとなると、28年あれば5000万円の家を無理なく買えるってことですね。
でもこれは金利がない場合の単純計算だから、完済までにはもうちょっとかかるんじゃないかな?
またこれとは別で借金があるのなら、借入額を抑えるか、返済期間を延ばさないといけないね。
さらに、今後出産をするのか、育児にいくらかかるのか、奥さんが働けない場合などを想定すると、シミュレーションも変わってくるよね。
こんな感じで返済比率を意識して、物件や借入額を決めることで審査に通る可能性もあるよ。
借金が500万円もある人が住宅ローンの審査に通るコツ
頭金を用意する
頭金は、住宅の費用の一部のお金だけ先に支払うためのもので、購入物件の20~40%といわれているね。
借入額も減るから、審査に通る可能性があるよ。
もっとも、頭金を用意できるなら借金の返済に回してしまった方がいいかもしれないね。
住宅ローンの返済期間を長くする
返済期間を長くするなら、月々の負担も抑えられるから、今ある借金とあわせて無理なく返済していけるよね。
例えば2000万円で金利1%の物件を購入した場合。
月の返済額 | 総返済額 | |
20年で返済 | 約9.1万円 | 約2207万円 |
30年で返済 | 約6.4万円 | 約2315万円 |
35年で返済 | 約5.6万円 | 約2371万円 |
審査が厳しくない金融機関を利用する
もっとも比較的審査が緩い金融機関は金利がやや高い、返済年数が短めといった傾向もある。
どうやったら無理なく返済していけるのか、徹底的にシミュレーションして事前審査を受けて万全を期すようにしよう。
借金と住宅ローンの返済が苦しい人は弁護士に相談しよう
借金500万円を住宅ローンに上乗せして金利を下げられたらいいけど、実際上乗せや借り換えは難しいケースも多い。
どうやっても支払いが苦しいけど「せっかく買った家を手放したくない…。」、そんな人は弁護士に相談してみよう。
「借金と住宅ローンの負担を軽減する方法」でも解説したけど、家を残しながら借金を整理できる方法を弁護士が提案してくれるからね。
また、依頼をすれば、借金の返済を止められるメリットもあるよ。
借金がどうにも返済できずに、競売や自己破産で家を失うよりはいいよね。
まずは情報収集がてら相談してみようかな!
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借金に悩まされる生活はとても辛く苦しいものです。
でも大丈夫!専門家に相談することで明るい未来が待っています!
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まとめ
- 借金500万円を今契約している住宅ローンに上乗せするのは難しい
- ろうきんなどを利用すれば借り換えで借金を一本化できる
- 住宅ローンに上乗せする場合は住宅ローン控除や負担に注意が必要
- 住宅ローンの負担を軽減するなら銀行に相談・任意整理や個人再生がおすすめ
- 借金500万円ある人が住宅ローンの審査に通るには返済比率を意識する
- どうやっても借金が苦しい場合は自宅を失う前に弁護士に相談を
できるならろうきんなどで一本化したいけど、どうにも審査に通らなかったら、家を売却される前に個人再生を考えたほうがいいかも…。
家を残しながら、借金を大幅に減額できるみたいだし…さっそく弁護士に聞いてみようかな!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。