そのあとは心を入れ替えて新しい事業を頑張っていたんだけど、コロナウイルスの影響もあってどうにも首が回らなくなってしまって…。
もう一度自己破産するしかないところまで来てると思うんだよね…。
でも、自己破産って2回もできるものなのか不安で、もう夜も眠れないんだよ…。
でも、さいむくんのようにやむを得ない事情で2回目の自己破産を考えている人は多いようだよ。
自己破産について詳しい先生に話を聞きに行こうよ!
自己破産とは国から認められた借金の減額手段である債務整理のうちのひとつで、すべての借金の返済義務を帳消しにできる手続きです。
自己破産は借金がゼロになるという強力な手続きであるため、2回目の自己破産はできるのかどうか不安な方も多いはず。
しかし、法制度上自己破産に回数の制限はなく、2回目の自己破産も可能です!
とはいっても、1回目に比べて審査が厳しくなるなどさまざまな条件があります。
この記事では以下の4点について詳しく解説していきます。
- 2回目の自己破産の体験談
- 2回目の自己破産をするための条件
- 2回目の自己破産について弁護士に相談するメリット
- 2回目の自己破産が認められなかった場合の対処法
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自己破産は2回目でもできる!実際に免責が下りた体験談
自己破産は、破産法という法律で定められている制度なんだけど、自己破産の回数を制限する定めは特にない。
つまり、制度上は2回でも3回でも自己破産を申し立てられるってわけさ。
(目的)
第一条 この法律は、支払不能又は債務超過にある債務者の財産等の清算に関する手続を定めること等により、債権者その他の利害関係人の利害及び債務者と債権者との間の権利関係を適切に調整し、もって債務者の財産等の適正かつ公平な清算を図るとともに、債務者について経済生活の再生の機会の確保を図ることを目的とする。
【引用:破産法第1条 – e-Gov法令検索】
日本の人口は1億2500万人ほどだから、単純計算でおよそ1700人に1人が自己破産をしているのさ。
意外と自己破産は珍しいことではないし、2回目の自己破産をして実際に免責が下りたという人もたくさんいるよ。
そんな、こんなんで私は無事に2回目の自己破産宣告をし免責も決定して頂く事になりました。
2度ある事は3度あると言いますが😅
ホントに内容にしっかり回復したいと思います。TLに自己破産記録をたくさん上げさせて頂きました。私は満足です。
これを見て皆さんに何か気づきが与えられたら幸いです pic.twitter.com/4pvOZHWL7E
— みっちー (@micchii0227) September 18, 2020
色々とあって2回目の自己破産無事免責許可が、おりました。2回目だったので色々と周りに迷惑かけて申し訳ない気持ちでいっぱいです。でもこれでまた再スタート出来ます。
— huraga@ (@huraga2) August 17, 2022
2017年10月 12ステップを使い依存症からの
回復をし始める
2018年2月 会社を退職する
2018年6月 施設を退所
2018年9月 2回目の自己破産宣告終結
2018年10月 再就職
2020年6月 コロナの影響で転職— みっちー (@micchii0227) October 23, 2020
だけど、実際には2回目の自己破産の審査は1回目よりも厳しくなって、認められにくいという点は注意が必要だよ。
このあと詳しく解説していくけれど、自己破産をするまでの手続きの手間や費用の負担も重くなるのが一般的なんだ。
2回目の自己破産に最低限必要な2つの条件
前回の自己破産から7年以上経過している
自己破産が認められない理由として、免責不許可事由(めんせきふきょかじゆう)というものが破産法で定められている。
その中に、2回目の自己破産をするための条件として明確に記載されているんだ。
- 財産隠し|意図的に財産を隠したり、故意に財産価値を下げる行為
- 偏頗弁済|特定の債権者を優先して借金返済をする行為
- 浪費|ギャンブルや投資、過度な嗜好品の買い物などが原因で借金を作った
- 現金化|クレジットカード決済で商品を購入し、それを売って換金した
- 虚偽報告|裁判所に対して、債権者の名簿や借金額などについて虚偽の報告をした
- 期間|過去7年以内に自己破産をしている
(免責許可の決定の要件等)
第二百五十二条 裁判所は、破産者について、次の各号に掲げる事由のいずれにも該当しない場合には、免責許可の決定をする。
十 次のイからハまでに掲げる事由のいずれかがある場合において、それぞれイからハまでに定める日から七年以内に免責許可の申立てがあったこと。
イ 免責許可の決定が確定したこと 当該免責許可の決定の確定の日
【引用:破産法第252条 – e-Gov法令検索】
とはいっても、裁判官がやむを得ない事情があると判断した場合には、免責不許可事由があったとしても免責を許可してもらえるんだ。
裁量免責(さいりょうめんせき)という決まりのおかげだね。
だけど実際にはギャンブルが原因の借金も自己破産で免責が認められるケースも多いみたいですね!
破産理由(多重債務におちいった原因)
前回の自己破産とは原因が異なる
2回目の自己破産は少し条件が厳しくなって、借金を作った原因が前回と同じ場合は免責の許可が下りない可能性が高いんだ。
自己破産は、借金で生活がままならなくなってしまった人を救済するための制度。
借金を帳消しにするという強力な手続きである分、裁判所は破産者が『心から反省して二度と同じことを繰り返さないか』をしっかり見定めているんだ。
もし前回と同じ原因で借金を作った場合には、『反省をしていない』と判断されて自己破産が認められないってわけさ。
2回目の自己破産の条件が厳しくなるのは当然ですね。
2回目の自己破産が認められるための判断基準
ただし、単純にこの2つの条件を満たしていれば必ず自己破産が認められるというわけでも無い。
2回目の自己破産が認められるためには、これら以外にも判断基準があるんだ。
2回目の自己破産にやむを得ない事情があること
免責が下りるためには、2回目の自己破産をするに至った理由にやむを得ない事情があったと判断される必要があるんだ。
やむを得ない事情と判断されるケース
- 本人や親族の事故や病気により、多大な医療費がかかってしまった
- 何らかの事情により退職や失業を余儀なくされて収入が途絶えてしまった
- 子どもの成長により教育費がかさみ借金が膨らんでしまった。
真摯に反省していること
前回の自己破産の反省を活かして、しっかりと生活を立て直す努力をしていたことを証明する必要があるんだ。
逆に言えば、1回目と似たような原因であっても、自己破産の理由に妥当性があって、同情の余地があると判断されれば2回目の自己破産が認められる可能性はあるのさ。
- 2回目の自己破産が認められるケースの一例
離婚によりシングルマザーになったためにやむを得ず養育費目的で借金をしたが、子育てのために満足に働けず1回目の自己破産。その後、子どもが成長するにつれ教育費がかかり、少しずつ借金がかさんできて返済ができなくなり2回目の自己破産を申請した
場合によっては、反省の度合いを示すために裁判所から反省文の提出を求められる場合もあるよ。
反省文に盛り込むべき内容
- 2回目の自己破産に至った詳しい経緯
- 現状の生活や収入状況について
- 1回目の自己破産後の生活再建にあたって努力した内容
- 再度生活を立て直すための決意
2回目の自己破産はほぼ確実に管財事件となるため注意が必要
それだけではなく、2回目の自己破産はほぼ確実に『管財事件』となるから注意が必要だよ。
- 管財事件とは
自己破産のうちのひとつで、破産人の財産を債権者に対して配分するため、裁判所が破産管財人を選定する。破産管財人には、破産者と利害関係のない弁護士が選ばれる。
- 同時廃止事件とは
自己破産のうちの一つ。自己破産申告後、破産者が債権者に配分できるだけの財産が無いことが明らかな場合は同時廃止事件となる。同時廃止だと破産管財人が選定されず、破産の開始と同時に手続きが終わる(廃止される)ため、費用と時間が抑えられる。
通常財産が少ないことが明らかな場合には同時廃止事件になるけれど、2回目の自己破産ではほぼ確実に管財事件となって資産が詳細に調査されるんですね。
破産管財人の選定が必要になる
破産管財人とは、中立的な立場から借金の免責が妥当か調査したり、破産者の財産を管理・処分したりする人だね。
破産管財人が調査する内容
- 預貯金通帳
- 保険(医療、個人年金、終身保険など)
- 不動産(土地、建物)
- 20万円以上の財産(貴金属、美術品なども含む)
- 債権
- 有価証券(株式、小切手など)
破産者本人と利害関係のない弁護士が裁判所から選定されて、その破産管財人の報酬も破産者が負担しなくてはいけないんだ。
ただし、最低限の生活に必要と判断されたものに関しては没収されないから安心してね。
前回より費用が高くなる
つまりその分自己破産にかかる費用が高くなってしまうというわけさ。
管財事件 |
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同時廃止事件 |
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時間と手間がかかる
さらに、2回目の自己破産ともなれば財産についてだけでなく破産に至った経緯を詳しく調べ上げるから、どうしても時間がかかってしまうんだ。
自己破産にかかる期間
- 同時廃止:約2~6ヶ月
- 管財事件:約6ヶ月~1年
2回目の自己破産は、1回目とは比べ物にならないほど時間と手間がかかってしまうんだなあ。
2回目の自己破産について弁護士に相談する3つのメリット
やっぱり2回目の自己破産も、専門家に依頼した方がいいですよね?
自己破産は債務整理の一種だから、弁護士と司法書士であれば手続きの依頼ができる。
だけど、結論からいうと2回目の自己破産は弁護士に依頼するべきなんだ。つぎのような3つの大きなメリットがあるからだね!
- 弁護士であれば裁判官との面談に同席できる
- 少額管財事件が適用され費用を抑えられる
- 自己破産以外の解決方法も提案してくれる
①弁護士であれば裁判官との面談に同席できる
司法書士 |
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弁護士 |
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個人再生や自己破産のように裁判所を通した手続きとなると、書類作成しか担当してもらえないのさ。
それに対して、弁護士であれば裁判官との面談にも同席してくれるし、裁判所への申し立てなどの面倒な手続きをすべて安心して任せられるのさ。
②少額管財事件が適用され費用を抑えられる
- 少額管財事件とは
管財事件のうちの一種。報酬金を下げるために破産管財人の業務負担を減らして、自己破産にかかる費用を少なくした手続き。
裁判所の判断によって少額管財事件となれば、通常の管財事件に比べて自己破産にかかる費用が30万近く安くなる。
- 自己破産を少額管財事件とするための条件の一例
- 弁護士が代理人として申し立てること
- 申し立て代理人となった弁護士がによってあらかじめ財産調査がなされていること
- 借金の総額が一定額以下であること(裁判所ごとの基準による)
ただ、少額管財事件は法律として定められている手続きではなく、裁判所ごとに決められているルール。
裁判所によっては少額管財事件という制度を採用していないところもあるから、自己破産を依頼した弁護士に確認するのがいいね。
③自己破産以外の解決方法も提案してくれる
自己破産はすべての借金の返済義務を帳消しにする強力な手続きだけど、その分一部の財産が没収されるなどリスクも大きい。その人の状況によっては、自己破産以外の方法が適している場合もあるのさ。
弁護士に相談すれば、専門知識と債務整理の経験を生かして依頼者の状況に応じた最適な方法を提案してくれるはずだよ。
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2回目の自己破産ができない場合の対処法
それに、そもそも前回の自己破産から7年以上が経過していないような場合には、はじめから自己破産以外の方法を検討するのもひとつの手だ。
念の為、2回目の自己破産ができなかった場合の対処法も確認しておこう!
①即時抗告
- 即時抗告とは
裁判所による決定または命令に対して、その裁判所よりも上級の裁判所で判断を再検討してもらう方法。
裁判所の判決決定が不服だった場合の上級高等裁判所への不服申し立てを『控訴』、控訴の結果も不服だった場合の更なる申し立てを『上告』とも呼ぶね。
自己破産の免責が不許可だった場合の即時抗告が可能な期間は、不許可の決定から1週間以内と短いから速やかな手続きが必要になるよ。
②任意整理
任意整理は債務整理のひとつで、債権者に対して直接交渉して利息をカットしてもらう手続きだ。
利息分減額されたあとは、3~5年間の決められた期間で元金を完済しなくてはいけない。
つまり、ある程度安定した収入を持っている人に適した債務整理といえるね。
③個人再生
裁判所へ申し立てをして、借金の総額を最大で10分の1にまで減額できる手続きだよ。
個人再生も、減額されたあとの借金は原則3年間で完済しなくてはいけないから、任意整理とおなじようにある程度の安定した収入があることが条件になるね。
自己破産によって持ち家や車は没収されたくはないけど、借金額が大きく返済が難しい人向けの債務整理だね。
まとめ
- 2回目の自己破産はできるが、条件が厳しくなる
- 2回目の自己破産はほぼ確実に管財事件となるため弁護士へ相談するべき
- 弁護士に相談すれば、自己破産が認められなくても他の解決策を提案してくれる
だからこそ、そう簡単には何回も繰り返せないように、2回目の自己破産は厳しく判断されるのは仕方がないこと。
とはいっても、やむを得ない事情で借金の返済ができなくなってしまうのは誰にだってあり得ること。
しっかりと反省して今後の生活再建の意思を示せば、何回だってやり直せるのさ。
2回目の自己破産は大変な手続きになりそうだし、早めに弁護士に相談するのがいいですね!
借金問題の相談は無料で引き受けてくれる事務所がほとんどだし、LINEで相談を受け付けてくれる事務所もあるみたい。
まずは、1人で悩んで弁護士に相談してみるべきだよ!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。