任意整理後に一括返済・繰り上げ返済はできる！意外なデメリットも

一括返済とか繰り上げ返済ってできるんですかね？

一括返済や繰り上げ返済は、金融機関に相談してOKをもらえれば、いつもの返済と同じように、銀行から振り込むだけだよ。

弁護士経由で支払っている場合も同様。弁護士に伝えて、金融機関からOKが出ればいいんだ。

金融機関によっても、発行してくれるか異なるから、完済後は「完済証明書」を発行してもらおう。

特にあと少しで終わるって時は、一括返済してしまうのもアリだね！

例えば、任意整理は、完済までにかかる利息をカットしてもらえる。原則元本を減らすことはできない。

でも、任意整理後に一括返済できるなら、元本を少額だけ減額するといった対応をしてもらえる可能性もあるよ。

とはいえ、これはあくまでも可能性だから、応じてくれるかは業者による。交渉の余地はあるよ！

各信用情報機関の任意整理で記録される期間はこんな感じだよ。

ここでは、任意整理で一括返済する注意点を紹介するね！

これが普通の借金なら一括返済することで、利息が加算されないってメリットはあるけど…任意整理で一括返済をしてもしなくても、支払う金額には変わりがないんだ。

普通の借金なら、利息が加算されるので、一括返済はメリットあるって話だったよね。

任意整理の場合、一括返済するとその分早く借金から解放されるメリットはあるけど…無理に一括返済をすれば、その後の生活が苦しくなる可能性もあるよね。

一括返済のせいで返済計画が狂ってしまっては、任意整理をした意味がないからね…。

一括返済をするなら、他社への返済に影響がでないかどうかをよく考えてからにしよう。

任意整理を依頼した弁護士に判断を仰ぐのもおすすめだよ。

だから、複数社から借りている場合、特定の業者だけ任意整理をする、しないなど選ぶことができるんだね。

もし複数社から借りて、任意整理してない業者がいるとしたら、その業者を優先的に返済したほうがいいよ。

一括返済できる余裕があるならね。

任意整理で和解した場合、契約書には、「期日が来るまで全額返済しなくていい」という内容が盛り込まれる。

期限の利益なんて呼ぶんだけど、この債務者にとっての権利があるから、分割払いが認められるんだ。

でも、一括返済をしたいと伝えれば、「期限の利益」も失うことになるよ。

それが、「偏頗弁済(へんぱべんさい)」といって、特定の業者(債権者)にだけ返済する行為だ。

個人再生や自己破産は任意整理と違って、裁判所を通す手続き。複数借り入れがある場合、すべての借金が減額・免除の対象になる。

すべての債権者が減額・免除の対象になるのに、例えば消費者金融Aって会社だけが返済を受けたら、不公平だよね？

だから偏頗弁済は禁止されているし、偏頗弁済になれば個人再生や自己破産が認められない可能性もあるんだ。

とはいえ、任意整理の段階ではこれは問題にならない。

もし一括返済をした後に、個人再生や自己破産をするとなったとき、特定の業者だけ完済していると、偏頗弁済に該当してしまう可能性があるんだ。

手続きによっては手続き費用が高額になったり、手続きが認められない恐れもある。一括返済するなら、一度弁護士に相談したほうが確実だね…。

「任意整理後に一括返済する際の注意点」で解説した通り、一括返済したことで生活が苦しくなる恐れもあるし、後から取り消しはできないからね。

安易に返済方法を変更して生活が苦しくなってしまっては、元も子もないから…。

必ず、一括返済しても大丈夫かどうか、弁護士に確認してからにしよう。

何度も説明しているけど、一度申し出てしまった一括返済は取り消しができないんだ。

でも弁護士なら、一括返済をしても問題ないか客観的に判断できるからね。