個人再生

個人再生の認可決定までの流れとは?認可決定後の生活も徹底解説!

さいむくん
さいむくん
借金が返せなくて困ってるんだけど、マイホームを残しておきたいから、個人再生を検討してるんだ。

でも、個人再生って実際どんな流れで行われて、個人再生が認められた後の生活ってどうなっているんだろうね。

このあたりがわからないとなんとなく不安で、個人再生をしていいのか悩んでるんだよね。

僕も実際のところ、個人再生の流れや認められた後の生活についてよくわかってないんだ。

不安に思っているなら、先生にこのあたりのことを解説してもらおうよ!

ともだち
ともだち

「個人再生の認可決定までの流れが知りたい!」「個人再生の認可決定後の生活はどうなるの?」とお悩みの方はいませんか。

この記事では、個人再生の認可決定までの手続きの流れについて解説しています。また、認可決定後の生活で注意すべき点についても解説しています。

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この記事の内容
  1. 個人再生が認可されたらどうなる?
  2. 認可決定までに必要な期間・認可決定後の返済期間
  3. 個人再生で認可決定が下りるまでの手続きの流れ
  4. 認可決定後の生活はどうなる?決定を取消されないように注意しよう
  5. 認可決定後に返済が難しいときはどうすればいい?対処法を紹介
  6. 個人再生をするときは弁護士に相談しよう!弁護士に依頼するメリットとは?
  7. まとめ

個人再生が認可されたらどうなる?

せんせい
せんせい
個人再生っていうのは、裁判所に借金を大幅に減額してもらい、分割返済していくことを認めてもらう制度のことだよ。

この個人再生を、裁判所が認めることを「認可決定」というんだ。

今回は、「認可決定」がされるとどうなるかについて解説するね。

認可決定=再生計画が認められたことに

せんせい
せんせい
個人再生の手続きというのは、大雑把にいうと、借金の大幅減額と分割返済の予定を記載した個人再生計画案を提出して、この再生計画を裁判所が認めるかどうかを判断するんだ。

つまり認可決定がおりるということは、個人再生計画案が認められて、その計画案通りの借金の減額と返済が始まるというわけだね。

個人再生ではどのくらいの減額を望み、どのような計画で返済していくのか、自分から計画を立てて提出する必要があるんですね。

裁判所に認められるぐらいの、ちゃんとしたものを作らないといけないわけだ。

さいむくん
さいむくん

3~5年かけて借金を返済していく

せんせい
せんせい
個人再生の認可決定がなされると、計画案通りの返済がはじまるよ。

そして、個人再生では、この返済期間は原則として3年間とされているんだ。

3年で返済しきるのが難しい場合には、期間を延長できるんだけど、それでも最大5年までしか延長はできないよ。

短いように思えますけど、借金を大幅減額してもらってるんだから、それくらいの期間で返還するのは当たり前ってわけですね…。
さいむくん
さいむくん

再生計画が認められるための要件

さいむくん
さいむくん
個人再生について簡単に説明してもらいましたけど、そういえば、個人再生ってどういう条件があれば認められるんですか?
実は、個人再生には小規模個人再生(しょうきぼこじんさいせい)と給与所得者等再生(きゅうよしょとくしゃとうさいせい)の2種類の手続きが存在するんだ。

この2つで個人再生が認められるための条件が違うんだ。

他にもこの2つには違いが存在するんだけど、それについては後から紹介するね。

せんせい
せんせい

小規模個人再生の認可決定の条件(要件)

せんせい
せんせい
小規模個人再生の認可決定の条件は次の通りだ。
小規模個人再生の認可決定の条件
  • 借金などの総額(住宅ローンを除く)が5000万円以下であること
  • 将来にわたり継続的に収入を得る見込みがあること(返済の見込みがあること)
  • 借金の減額に債権者の過半数が同意し、かつ、同意しなかった債権者が持つ債権の総額が借金総額の2分の1を超えないこと

※債権者とは…お金を貸した側の人のこと

債権者の同意が必要なんですね。

債権者としては、当然、貸したお金を全額回収したいと思うはずなので、なかなか難しいように思えます。

さいむくん
さいむくん

給与所得者等再生の認可決定の条件(要件)

せんせい
せんせい
給与所得者等再生の認可決定の条件は次の通りだ。
小規模個人再生の認可決定の条件
  • 借金などの総額(住宅ローンを除く)が5000万円以下であること
  • 将来にわたり継続的に収入を得る見込みがあること(返済の見込みがあること)
  • 収入が給料などで、その金額が安定して変動が小さいこと
  • 「可処分所得の2年分の金額」を最低限返済すること
債権者の同意という要件がない分、なんか変な要件が追加されてますね。

「可処分所得の2年分の金額」ってなんですか?

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
「可処分所得(かしょぶんしょとく)」というのは、自由に使えるお金、つまり家賃や光熱費、税金など生活に必要最低限の出費を除いたあとに残る、自由に使えるお金のことだ。

この「可処分所得の2年分の金額」っていうのは結構複雑な計算がいるんだけど、大雑把に計算方法を教えると次のような感じだ。

2年分の可処分所得の計算方法
  1. 過去2年間の収入の総額を算出
  2. そこから所得税や住民税、保険料などを引いて2年分の手取り額を算出
  3. ②を2で割る
  4. ③から生活保護を参考にした生活費の1年分を引く
  5. ④を2倍にする
さいむくんの2年分の手取り金額が600万円で、最低生活費1年分を156万円と想定して、実際に計算してみると次のようになるよ。
せんせい
せんせい

600万円(②の額)÷2=300万円(③の額)
300万円ー156万円=144万円(④の額)
144万円×2=288万円(⑤の額)

さいむくん
さいむくん
最低弁済額が288万円ということは、個人再生をした後でも、最低でも288万円が借金として残り、これを3~5年かけて返済していくということですね。

結構キツいなぁ…。

確かにね。

これじゃ返済できない!ということで自己破産をされると、基本的に債権者は貸したお金をほとんど回収できないことになってしまう。

そのため、最近では個人再生に反対しない債権者が増えているみたいなんだ。

だから、全体の9割ほどの人が、小規模個人再生を選択するみたいだね。

ともだち
ともだち

個人再生が認可される確率

さいむくん
さいむくん
実際、個人再生が認可される確率ってどのくらいの割合なんですか。
2020年の司法統計というデータによると、約92%が認可決定を受けているんだ。

だから、9割近い確率で成功すると思っておいてほしい。

せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
9割の確率で成功するんですね!

かなり高い成功率でびっくりしました!

個人再生の成功率【画像引用:2020年破産事件及び個人再生事件記録調査【報告編】 – 日本弁護士連合会

個人再生が不認可になるケースを紹介

さいむくん
さいむくん
逆に、約1割の個人再生が不認可になるケースってどんなものがあるんですか?
個人再生が不認可となるようなケースは次の通りだね。
せんせい
せんせい
個人再生が不認可となるようなケース
  • 個人再生計画案の不備を補正することが不可能
  • 個人再生計画案通りの返済の履行の見込みがない
  • 法律の要件を満たしていない
さいむくん
さいむくん
無茶な計画を立てずに丁寧に個人再生計画案を作れば、基本的に認可されそうですね。

そうは言っても、裁判所を納得させられるような書類を自分でつくれるか自信がないし、やっぱり最初から弁護士に相談して手続きを進めたほうがよさそうですね。

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認可決定までに必要な期間・認可決定後の返済期間

さいむくん
さいむくん
個人再生の制度設計はよくわかりました。

次は、認可決定までのに必要な期間と、個人再生後の返済終了までに必要になる期間を教えてもらいたいです!

認可決定まで約1年必要

せんせい
せんせい
個人再生の認可決定までは、裁判所に申立てをしてから、約1年程度の期間が必要になるよ。

場合によっては、1年半かかることもあるけど、大体1年くらいと覚えてほしい。

そんなにかかるんですか?なんで1年もかかるんでしょうか。
さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
それは、個人再生の手続きが裁判所を介して行われるからだよ。

裁判所に提出する書類を集めるのにも時間がかかるし、裁判所が再生計画案を検討して認可決定を出すのにも時間がかかってしまう。

先生の話を聞いて、約1年もかかる理由がわかりました。

弁護士に個人再生の手続きを依頼すると、法律上、債権者は債務者に取立て行為をすることが禁止されているみたいですね。

だから、認可決定までに時間がかかるといっても、焦らずに手続きを進めることができますね!

さいむくん
さいむくん

認可決定後の返済期間は原則3年・最長5年

せんせい
せんせい
さっきも話した通り、認可決定後は原則3年・最長5年をかけて、計画案に沿った返済をしていくことになるよ。
大体、個人再生から解放されるためには最短でも合計約4年はかかるってことですね。
さいむくん
さいむくん

個人再生に必要な費用は約40~70万円

せんせい
せんせい
ちなみに、個人再生に必要な費用は約40万~70万円といわれているね。

内訳をみると、弁護士費用が約50万円ほど必要で、裁判所への費用も場合によっては20万円ほど必要だから、けっこう高額になっているわけだ。

費用がかなりかかりますけど、個人再生で借金を大幅に減らして分割払いにしてもらえるなら、結果的に安く済みますよね。

だけど場合によっては、任意整理などほかの債務整理を検討したほうがいい場合もあるかも。

自分がどの債務整理をすればいいのか悩んでいる人は、弁護士に相談してアドバイスをもらったほうがいいですね!

さいむくん
さいむくん

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個人再生で認可決定が下りるまでの手続きの流れ

さいむくん
さいむくん
個人再生は公的な手続きなので、どうしても時間がかかってしまうんですね。

今後の流れについて知っておきたいので、個人再生の認可決定が下りるまでの流れについて教えてください!

おおざっぱに紹介すると次の通りだね。
せんせい
せんせい
個人再生の大まかな手続きの流れ
  1. 弁護士に依頼相談|即日~3日程度
  2. 弁護士による受任通知の送付|約3~5か月
  3. 必要書類の準備|約1か月
  4. 個人再生の申立て|約1か月+6ヶ月
  5. 個人再生手続きの開始決定|約3~4か月
  6. 再生計画案の提出|約1~3か月
  7. 再生計画の認可・不認可決定|約1か月
  8. 再生計画通りの返済開始|約1か月
せんせい
せんせい
今から、各手続きについて簡単に解説するね。

個人再生には2種類の手続きが存在する

せんせい
せんせい
手続きの解説をする前に、個人再生には2種類の手続きがあるといったことを覚えているかい?

「小規模個人再生手続」と「給与所得者等再生手続」の2つの手続きがあって、この2つの手続きの流れは大体一緒なんだけど、一部変わったりするんだ。

例えば、債権者の同意の場面の手続きは、「給与所得者等再生手続」で必要ない分、この手続きが省かれたりしているよ。

「小規模個人再生手続」と「給与所得者等再生手続」っていまいち、どっちを選択すべきかわかってないんですよね。

どっちの手続きを選ぶ人が多いんですか?

さいむくん
さいむくん
せんせい
せんせい
個人再生の基本は「小規模個人再生手続」で、大半の人はこちらを選択するよ。

「小規模個人再生手続」ができないとき(例えば、債権者の同意が得られないなど)に、例外的に「給与所得者等再生手続」を選択するという感じだ。

一応、「小規模個人再生手続」は個人事業主向き、「給与所得者等再生手続」は会社員向きとは言われているけど、会社員でも「小規模個人再生手続」を選択する人が多いね。

なるほど、「小規模個人再生手続」の条件をまずクリアしているかどうかを検討すればいいってわけですね!
さいむくん
さいむくん

①弁護士に依頼相談|即日~3日程度

せんせい
せんせい
さて、ここから各個人再生の手続きについて簡単に紹介していくね。

まずは、弁護士に依頼相談することから個人再生の手続きは始まるよ。

弁護士に個人再生の手続きを依頼相談して、即日~3日程度で大体弁護士が受任することになるね。

②弁護士による受任通知の送付|約3~5か月

せんせい
せんせい
弁護士が個人再生の手続きの依頼を受任すると、弁護士が債権者に受任通知を送付するよ。

受任通知にあたり、弁護士は依頼者の借金総額の確定や過払い金がないかを確認したりする。

だから、ここの手続きには時間がかかって、約3~5ヶ月ほどかかるんだ。

③必要書類の準備|約1か月

せんせい
せんせい
借金総額の確定が終わると、必要書類の準備にとりかかるよ。

個人再生の申立てに主に必要となる書類は次の通りだよ。

個人再生の申立てに主に必要となる書類
  • 申立書
  • 陳述書(ちんじゅつしょ)
  • 財産目録
  • 住民票・戸籍謄本(こせきとうほん)
  • 給与明細・退職見込額証明書・通帳のコピーなどの財産を証明する書類
  • 家計収支表
  • 債権者一覧表
  • 住宅ローン特則を利用する場合:住宅資金貸付契約の書面のコピー・住宅資金貸付契約における弁済の時期及び金額の書面・登記事項証明書
だいたい、これらの書類の準備に1か月ぐらいかかるね。
せんせい
せんせい

④個人再生の申立て|約1か月+6ヶ月

せんせい
せんせい
必要書類が準備できたら、いよいよ個人再生の申立てに入るよ。

ここで、「個人再生委員」という個人再生の手続きを裁判所に代わって進める人たちが選任されたりする。

東京地裁など、一部の都市圏の裁判所では、申立て後すぐに「履行テスト」というのが始まるそうです。

これは、再生計画通りの返済が本当に可能なのか確かめるために、計画通りの返済を最大6か月続ける手続きなんですよね。

履行テストが行われる地域に住んでいる場合には、個人再生の申立てをする時点で、返済計画2回分くらいの費用を追加で用意しておく必要がありますね!

ともだち
ともだち

⑤個人再生手続きの開始決定|約3~4か月

せんせい
せんせい
申立書に問題がなければ、申立てから1か月後に個人再生の手続きの開始決定がされるよ。

「認可決定」ではなく、あくまで「開始決定」だよ。

この手続きが開始された後は、各債権者に連絡して借金総額が実際に決定されることになる。

この開始決定がなされると、申立人の氏名などの個人情報が「官報」という新聞のようなものに載ることになるよ。

「官報」とは、国がほぼ毎日発行する機関紙のことですよね。

誰でも閲覧することができるものだから、個人情報が掲載されることに不安を覚える人も多いみたい。

だけど、多くの人は官報なんて存在すら知らないし、読む必要もない。

だから、官報に載ったからといって他人にバレるということは基本的に考えにくいです!

ともだち
ともだち

⑥再生計画案の提出|約1~3か月

せんせい
せんせい
借金額が確定したら、開始決定から3~4か月後に指定される提出期限までに再生計画案を裁判所に提出しなきゃいけないよ。

この提出された再生計画案は債権者に送付されて、債権者は「書面決議」または「意見聴取」を行うことになるんだ。

「書面決議」というのは、「小規模個人再生」の場合の債権者の同意が得られるかどうかの決議をする場面だね。

逆に、「意見聴取」というのは、「給与所得者等再生」でのみ使われる手続きだよ。

⑦再生計画の認可・不認可決定|約1か月

せんせい
せんせい
裁判所が再生計画案通りに借金が返済される見込みがあると判断した場合には、再生計画案の提出から1~3か月後ぐらいに、認可・不認可の決定を裁判所がするよ。

認可・不認可の決定をした約2週間後には、また官報に個人情報が載ることになる。

官報に載ってから、さらに約2週間後に、認可・不認可決定が確定することになるんだ。

⑧再生計画通りの返済開始|約1か月

せんせい
せんせい
認可決定がなされると、再生計画通りの返済を開始することになるよ。

この返済は、再生計画の認可決定が確定した翌月からスタートすることになるんだ。

認可決定後の生活はどうなる?決定を取消されないように注意しよう

さいむくん
さいむくん
先生のおかげで認可決定までの流れがよくわかりました!

この認可決定がなされた後ってどんな生活を送ればいいんですか?

認可決定後の生活について不安に思う人は多いと思う。

だから、今から認可決定後の生活を、注意すべき点も含めて解説していくね。

せんせい
せんせい

再生計画に基づいて毎月減額された借金を返済していく

せんせい
せんせい
基本的には、再生計画に基づいて毎月減額された借金を返済していくことになるよ。

つまり、借金を返済していた生活とあまり変わらない感じだね。返済を続けながら日常生活を送っていくわけだ。

個人再生は、自己破産とは異なり、あくまで借金を減額する手続きですもんね。

でも、一括請求されていた借金を再び分割払いに戻してもらったわけだから、完済に向けて頑張らなくちゃ。

さいむくん
さいむくん

認可決定後に提出する書類は基本的にない

さいむくん
さいむくん
認可決定後になにか提出する書類とかあるんですか?

返済が終わるまでは個人再生の手続きの中にあるって感覚だと、なにか書類が必要な気がするんですけど。

認可決定後に書類の提出を求められることは基本的にない。

ただし、途中で通帳の提出を求められる可能性があったりするよ。

でも、この通帳の提出が求められるのは、認可決定後になにか新たに不審なことが起きた場合に限られて、滅多にないから安心していいよ。

せんせい
せんせい

認可決定後に再生計画決定が取り消されることがある

せんせい
せんせい
実は、認可決定後でも再生計画が取り消される場合が存在するんだ。

今から簡単に紹介しておくね。

再生計画が不正の方法によって成立した場合

せんせい
せんせい
まずは、再生計画が不正の方法によって成立した場合だね。

具体的には、債権者に詐欺や強迫、賄賂を渡して再生計画に同意をさせたような場合がこの事情にあたるよ。

収入の見込みがなく、再生計画通りの返済ができない場合

せんせい
せんせい
あとは、収入の見込みがなく、再生計画通りの返済ができない場合だね。

これはその名の通り、再生計画通りの弁済が滞ってしまった場合だよ。後から取り消されるのは大体この理由が多いね。

弁済が滞ると、債権者から申し立てがなされて、裁判所によって再生計画が取り消されることになるんだ。

ギャンブルやFXは可能だがリスクしかない

せんせい
せんせい
認可決定後にギャンブルやFXをすることは、法律上は禁止されていない。

ただし、個人再生は「再生計画通りの返済を3~5年続けること」を条件に借金の大幅な減額を認めるものだから、ギャンブルのせいで返済が滞れば、認可決定を取消される可能性がある。

それに、認可決定後にギャンブルをすると、裁判所から「もっと返済に充てられるお金があったってことだよね」と判断されて、返済額を増額されることがあるみたい。

つまり、認可決定後のギャンブルは、個人再生を失敗させたり返済金額を増やしてしまうリスクがあるってことだね。

まさに百害あって一利なしだ。個人再生後はギャンブルには手を出さないようにしよう!

ともだち
ともだち
さいむくん
さいむくん
せっかく時間とお金をかけて認可決定をとりつけたのに、個人再生の失敗に繋がってしまう可能性があるのか。

ようやく借金地獄から抜け出せるチャンスを掴めたんだから、これを機にギャンブルからも卒業しなくちゃ!

新規借り入れは可能だが難しいしリスクが高い

せんせい
せんせい
認可決定後に新たに借金をしても、そのことが原因で再生計画を取消されることはない。

でも、個人再生後は5~7年ほどブラックリストに登録されているから、新規借り入れは基本的に難しいと思うよ。

ブラックリストに登録されながらも借金をできるところというのは、怪しい借金であるリスクが高いから、また借金地獄に戻りかねないんだ。

生活に困っているときの対処法は、後からまた紹介するから新規借り入れはなるべく控えるようにしてほしい。

ちなみに、ブラックリストに登録されてると以下のような行為ができなくなります!
ともだち
ともだち
ブラックリストに載るとできないこと
  • クレジットカードが使えない
  • 新しく借金をすることができない
  • ローンを組めない
  • 携帯端末代金の分割払いができない

認可決定後の転職や退職は自由にできる

せんせい
せんせい
認可決定後の転職や退職は自由にできるよ。

ただし、官報をみている職業なんかは個人再生していることがバレてしまうから注意してほしい。

あとは転職や退職によって収入が減り、返済できないような事態に陥るリスクがあるから、転職退職は計画的にね。

官報を見ている職業は大体次のような人たちでしたよね!
ともだち
ともだち
官報をチェックする職業一覧
  • 信用情報機関
  • 金融関係
  • 税の取り扱い
  • 不動産関係
  • 警備会社
  • 保険会社

認可決定後に返済が難しいときはどうすればいい?対処法を紹介

さいむくん
さいむくん
認可決定後に返済が滞ると再生計画が取り消されてしまうんですね。

どうしても、返済が厳しい場合の対処法とかないんでしょうか。

いくつか返済が厳しい場合対処法が存在するから、今から紹介するね。

困ったときの参考にしてほしい。

せんせい
せんせい

返済できなそうな場合には事前に弁護士に相談する

せんせい
せんせい
返済できなさそうな場合には、事前に弁護士に相談してほしい。

債権者もお金をしっかり回収したいから、返済を1回できなかったからといって即取消とはなりにくい。

ただ現実問題として、一度返済に困る状況になっている以上、また返済できなくなる可能性が高い。

そんな負の連鎖に陥る前に弁護士に相談して、適切な対処法についての指示を受けてほしい。

手遅れになる前に弁護士に相談すべきというわけですね!
さいむくん
さいむくん

再生計画案を見直して返済期間を延長する

せんせい
せんせい
個人再生の返済中に、次のようなやむを得ない事情があって、返済が難しくなった場合には、返済期間を最長2年間延長することができるんだ。
  • 勤務先の倒産やリストラにあった
  • 病気等で休業が必要になった
  • 家族の医療費や養育費が想定外に多くなった
他にも債権者の話し合いで同意を得ることができれば、より有利な条件で返済を認めてもらうこともありえるよ。

債権者もお金を回収できるならその方がいいからね。

せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
なかなか厳しい条件ですけど、返済期間の延長などの方法があるんですね。

覚えておきます。

どうしても返済できないときは自己破産をする

せんせい
せんせい
どうしても返済できない場合には、自己破産をすることになるよ。

自己破産をすると、借金を全額免除してもらうことができるんだ。

ただし、その分大きなデメリットもあるんだ。自己破産のメリットとデメリットをまとめると次のような感じだね。

自己破産をすることのメリット
  • 借金の返済義務がなくなる
  • 生活に必要な家具や20万円以下の財産、99万円以下の現金は残せる
自己破産をすることのデメリット
  • ブラックリストに載る
  • 保証人に迷惑がかかる
  • 手続きが複雑で時間がかかり、費用も高い。
  • 官報に名前が載るため、人に知られる可能性がある
  • お金に変えられる財産は没収されて、お金に換えられる
  • 車や持ち家が没収される
  • ギャンブルや浪費の借金の場合には、自己破産できない場合がある
  • 職業制限がある
自己破産のデメリットは、ブラックリストなど、個人再生と共通する部分も多いですね。

自己破産特有のものでいえば、車や持ち家が没収されることや、一部の職業に制限がかかるくらいか。

これらのデメリットを受けない人であれば、最初から自己破産を検討するのもアリかもしれませんね!

さいむくん
さいむくん

返済金額の4分の3以上を返済している場合:ハードシップ免責を使う

せんせい
せんせい
返済金額の4分の3以上を返済した後に、返済ができなくて困っている場合には、「ハードシップ免責」という制度を使えるよ。

「ハードシップ免責」を使うと、残りの借金の残高の支払義務を免除してもらえるんだ。

ちなみに、この「ハードシップ免責」は期間延長後でも使用できる。

ただし、この「ハードシップ免責」を使うには厳しい条件を満たす必要があるんだ。

ハードシップ免責を使うための条件 解説
➀返済金額の4分の3以上を返済していること 計画案通りに減額された借金の4分の3の返済をしていること
②再生計画の変更が極めて困難であること 再生計画を3年から5年に引き伸ばしてもなお返済する見通しがないこと
③債務者の責めに帰することができない事由で返済が極めて困難な状態になったこと リストラや病気などの債務者にとってどうしようもない事由であること
④ハードシップ免責の決定をすることが債権者の一般の利益に反するものでないこと 仮にハードシップ免責で残りの借金の免除を認めたとしても、最初から自己破産をしていた場合よりは多くの金額を返済していることになる必要があること
かなり厳しそうな条件というのは伝わってきました。

例外中の例外というわけですね。

さいむくん
さいむくん
ともだち
ともだち
ハードシップ免責を使える条件を満たしているかどうかはかなり判断が難しいから、ハードシップ免責を検討している場合には弁護士に相談しようね!

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個人再生をするときは弁護士に相談しよう!弁護士に依頼するメリットとは?

せんせい
せんせい
ここまで、個人再生の手続きや個人再生の認可決定後の生活について説明してきたけど、個人再生がかなりややこしく難しい手続きだとわかってもらえたと思う。

だから、個人再生をするときには弁護士に相談するのがオススメなんだ。

今から、弁護士に依頼するメリットを3つほど紹介するね。

メリット1:スムーズに個人再生の手続きを進められる

せんせい
せんせい
弁護士に頼むとスムーズに個人再生の手続きを進めることができるんだ。

自分でやると再生計画案が要件を満たさなくて、不認可になってしまうおそれもある。

さらに必要書類もたくさんあるし、裁判所とのやりとりも自分で行うとなると大変な労力がかかるわけだ。

弁護士に頼むとこれらのことを全部やってくれるんですよね!

自分でやる手間をかなり省けて、しっかり個人再生の認可決定をもらえるなんていいことしかないですね!

ともだち
ともだち

メリット2:しつこい督促や返済を止められる

せんせい
せんせい
弁護士に依頼すると、受任通知でしつこい督促や返済を止めることができるんだ。

督促や返済の心理的負担を減らして、個人再生に集中できるのは実際かなり大きなメリットだと思うよ。

認可決定がでるまで1年~1年半くらい必要なわけだから、その間も延々に督促がきたりすると大変ですよね。

弁護士に依頼するとお金が余計にお金がかかると思っていたけど、トータルでみればむしろ安上りなのかも!

さいむくん
さいむくん

メリット3:返済が難しくなったときに対処法を考えてくれる

せんせい
せんせい
あとは、返済が難しくなった時の対処法を考えてくれるよ。

個人再生の手続きを担当してくれた弁護士に相談すれば、自分の財産状況とかもわかってるわけだから、返済が難しくなったときもすぐに色んな方法を検討してくれたりする。

個人再生の手続きを担当してくれたわけでない弁護士でも、個人再生後に困っていることを相談すれば、親身に相談に乗ってくれると思うよ。

個人再生は長い期間がかかるわけですから、その間に発生するであろうトラブルも弁護士に相談すれば、適切に対応できるわけなんですね!
さいむくん
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まとめ

せんせい
せんせい
さて、これまで話してきた内容をまとめようか。
まとめ
  • 個人再生は認可決定までに約1年、返済完了までに最短3年・最長5年がかかる手続き。
  • 個人再生の認可決定までには裁判所を介した複雑な手続きを経る必要がある。
  • 認可決定後は比較的自由な生活を送れるが、再生計画通りの返済ができないと、再生計画を取り消されてしまう可能性があるので、注意!
  • 再生計画通りの返済が難しくなったら、弁護士に相談して、返済期間の延長などの対処法を考えてもらおう!
  • 個人再生の手続きや個人再生の認可決定後の生活で不安があったら、弁護士を頼ろう!
以上だね。
せんせい
せんせい
さいむくん
さいむくん
先生の説明のおかげで、個人再生に対する不安が解消されました!

借金に困ってるので、早速弁護士に個人再生の相談をしに行ってみます!

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著者情報

この記事の監修者
赤堀弁護士
赤堀 太紀 FAST法律事務所 代表弁護士

企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。

監修者の詳細なプロフィール
この記事の筆者
浜北 和真株式会社PALS Marketing コンテンツディレクター

2017年から法律メディアに携わりはじめる。離婚や債務整理など、消費者向けのコンテンツ制作が得意。
監修したコラムはゆうに3000を超える。

20代後半に作ってしまった借金100万円を自力で完済した。

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