もし、返せなくなったときに関係が壊れてしまう可能性があるからね。
日本弁護士連合会の調査にもとづいた借金理由ランキングやお金を借りる方法、理由の伝え方などについて詳しく解説します。
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日本弁護士連合会が調べた借金の理由ランキング
結果として、多重債務によって自己破産した人がどんな理由で借金をしたのか、割合が多い順に1位から11位まで紹介するね!」
順位・種類 | 割合 |
1位:生活苦・低所得 | 61.69% |
2位:病気・医療費 | 23.31% |
3位:借金の返済 | 20.48% |
4位:失業・転職 | 17.58% |
5位:事業資金 | 16.13% |
6位:生活用品の購入 | 14.76% |
7位:浪費・遊興費 | 11.37% |
8位:教育資金 | 9.84% |
9位:給料の減少 | 9.6% |
10位:保証人として負った借金の返済 | 9.44% |
11位:クレジットカードの返済 | 9.35% |
※複数回答可能なため、全項目の合計値が100%を超えています。
1位:生活苦・低所得
月の支出が収入を上回ると貯金を切り崩すことになるし、貯金がゼロになると生きていけなくなるよね。
貯金がなくなる前に借金をして、なんとかしようと思う人が多いんじゃないかな。
もしくは、早い段階で生活保護を申請した方がよいかもしれないね。
2位:病気・医療費
大体4人に1人は入院や通院、治療などにかかる医療費が原因で借金をしているんだ。
また、高額療養費制度といって、医療費の負担を一定額に抑える制度もあるけれど、それでも数万円は負担しないといけないんだ。
3位:借金の返済
20.48%もの人が借金返済を理由とした借金で多重債務に陥っているんだよ。
翌月には2社に返済しないといけなくなるから、ますます生活が苦しくなるんじゃないですか?
すぐにでも対処しないと多重債務に陥ってしまうんだ。
4位:失業・転職
- 次の仕事での採用が決まる前に現職を退職した
- 転職活動に予想以上にお金がかかった
- 転職先の給与が高いと思っていたら実際には低かった
- 転職先は給与は高いけれど賞与が現職よりも低かった
失業に関しても、リストラや倒産、介護離職、健康問題での離職など、さまざまな理由がありそうです。
5位:事業資金
個人・法人を問わず、事業を維持するために借金したということだね。
また、先行投資として事業資金を借り入れたものの、うまくいかなくて借金苦に陥った人も含まれるよ。
例えば、事業に失敗した取引先から入金がなかったことが原因で、別の取引先にお金を支払えない場合、さいむくんならどうする?
借金をしてでも取引先にお金を支払って、信頼関係を壊さないようにしない?
このように、事業がうまくいっていても、取引先の影響で借金せざるを得なくなることもあるから、事業資金の借り入れを理由に借金苦に陥ることは珍しくないんだ。
6位:生活用品の購入
つまり、生活に必要なものを購入できないほどに困窮しているということだから、1位の「生活苦・低所得」と重複する部分があるね。
もしくは、生活用品にこだわりすぎて、収入に見合わない費用をかけている可能性もあるよ。
7位:浪費・遊興費
冷静に判断ができなくなって借金を重ねて、気づいたときには多重債務に陥っているんだよ。
8位:教育資金
9位:給料の減少
- 人事評価による降格にもとづいた減給
- 就業規則の給与規定を改定することによる減給(個別の同意が必要)
- 労働者と雇用主の双方の同意による減給(業績不振や高齢などを理由とした減給交渉)
- インセンティブの減少
- 業績不振など正当な理由による賞与の減額
定年退職までの間に1回はこのような減額があっても不思議ではないですし、給料の減少を理由とした借金は人ごとではないかも……。
10位:保証人として負った借金の返済
友人や家族に「一生のお願いだから保証人になってほしい」などと言われ、断れきれずに保証人になった結果、債務者が逃げて借金を肩代わりすることになるケースがあるよ。
保証人を頼まれたときは慎重に考えるようにします。
11位:クレジットカードの返済
クレジットカードは、現金払いよりもお金を使っている感覚が薄れるから、収入以上の利用をしてしまいやすいんだ。
特にリボ払いは月々の返済額を定額にできるから、気づいたときには何十万円も利用してしまっていることも多いんだ。
借金で破産した人に多い年代は30~50代
- 30代……15.89%
- 40代…… 26.94%
- 50代…… 21.45%
平社員でも、年齢に対して給与が少ないことに不満を感じてストレスが溜まり、浪費に走ってしまうことも考えられるよ。
借入先として多かったのはカードローンなどの貸金業者
その他は政府系金融機関や民間金融機関だね。カードローンは、銀行ローンよりも審査に通りやすいといわれているんだ。
理由別のお金を借りる方法
というのも、利息もかからないし、返済のタイミングや分割回数も柔軟に決められるからね。
とはいえ、実際にはそうもいかない人が多いと思う。ここでは、お金を借りる方法としておすすめなものを紹介するよ。
まとまった額は家族から借りる
入院や通院費用などであれば、納得してもらいやすいんだ。
また、介護費用は親族から援助してもらえる可能性があるから、一度相談してみよう。
家族がお金で困っているのなら、助けてあげたいと思って、無利息で貸してくれる場合もあるんだ。
もちろん、それに甘えていつまでも返済しなかったり、借金を重ねたりしないように注意が必要だよ。
少額は友人から借りる
友人に返済できないと関係が壊れる可能性があるけれど、少額かつ返済の目処が立っているのなら、そのリスクは軽減できるよ。
車や住宅のためのお金は業者から借りる
住宅は、銀行の住宅ローン、車は銀行やディーラー系貸金業者のカーローンを利用することが一般的なんだ。
貸す側としても警戒してしまうし、まずは業者に相談してほしいと思うはずだよ。
理由に関係なくヤミ金融からは絶対に借りない
だからヤミ金融から少額だけ借りようと思うんですけど、借りても大丈夫ですよね?
利息が法外だから、少額しか借りていないのに、気づいたら数十万円や数百万円に膨れ上がっていることがあるんだ。
それに、もし返済しなかったら家に直接来たり、1日に何十回も電話をしてきたり、悪質な取り立てをされる恐れもあるよ。
でも、さっき説明したように違法な取り立てをされて、多大な被害を受ける恐れがあるんだ。だから、ヤミ金融には絶対に関わらないことが大切だよ。
家族や友人から借りるときの借金理由の伝え方
お金を貸してほしいって言うだけでは納得してもらえないですよね。
理由を正直に伝える
問題なく完済したとしても、「借金を頼むときに嘘をつくような人」というレッテルを貼られて、今後の付き合いに影響が出るかもしれないんだ。
具体的な返済方法を伝える
これは、誠意を見せるという意味でも行うべきことだよ。
1年に1回の返済でもいいかもしれないけれど、返済金を積み立てることになるよ。
返済できなくなるのを防ぐためにも、毎月返済する方式がおすすめだね。
直接会って伝える
さっきも説明したけれど、家族や友人が働いて得た大切なお金を借りるのだから、直接会ってお願いすることが大切なんだ。
もちろん、遠方の場合は電話でお願いしてもいいと思うけれど、相手次第だね。
その場合は、正直に借金のお願いをするといいよ。
「電話で伝えるのは失礼だから、直接会って借金の理由など詳しい話をしたい」と言えば、誠意が伝わるね。
返済に困った場合は理由に関係なく債務整理を検討すべき
- 任意整理……債権者と交渉して、今後発生する利息をカットして原則3~5年で返済する手続き
- 個人再生……全ての借金をまとめて大幅に減額して、原則3~5年で返済する手続き
- 自己破産……全ての借金を免除する手続き
友人や家族からお金を借りるのなら、なおさら気軽にできるものではないんだ。
例えば、個人再生や自己破産をすると、友人や家族は貸したお金がほとんど返ってこなくなるんだ。
自己破産に関しては、一部の財産を除いて全財産が没収されるんだよ。
だから、債務整理は気軽にできるものではないんだ。
借金の理由についてよくある疑問
生活費の不足を理由に借金するのは恥ずかしい?
単なる努力不足が原因ではないし、さまざまな理由が重なった結果、生活費が不足するんだ。
誰にでも起こり得ることだから、恥ずかしいと思う必要はないよ。
借金の理由によっては業者から借りられないって本当?
例えば、住宅ローンは住宅購入、カーローンは車の購入などを目的とした借金じゃないと利用できないんだ。
フリーローンやカードローンなどは用途自由だから、そちらを利用するといいよ。
ただし、住宅ローンやカーローンなど目的が決まっているものよりも金利が高い傾向にあるんだ。
借金の理由を業者に伝える必要はあるの?
フリーローンやカードローンなら、借金の理由を伝える必要もなければ、何の用途で使うのかを証明する必要もないんだ。
借金の理由によっては債務整理はできないの?
ただし、裁判所に反省文を提出したり生活を改善したりすることで「裁量免責」をされて、免除が認められる場合があるよ。
※裁量免責とは…裁判所が「借金を作った経緯」や「その後の反省や改善」など、すべての事情を踏まえて、自己破産を認めること
借金を理由に離婚ってできるの?
当事者同士の話し合いで離婚の可否や条件を決めることを「協議離婚」といって、ほとんどの離婚で利用されているんだ。
もし、相手が了承しないのなら、第三者の調停委員との話し合いを経て協議する「調停離婚」に進むよ。
それでも決着がつかない場合に「離婚裁判」を行い、最終的に裁判所の判決に従うことになるんだ。
ただし、借金して愛人に貢いでいて家庭にお金を入れなかったり、生活費をギャンブルに充てて生活が困窮していたりと、他にも理由がある場合は総合的に判断して、離婚が認められることがあるんだ。
まとめ
借金の理由や借入先、理由の伝え方などについて理解できたかな? 今回、解説した内容を振り返ってみよう!
- 多重債務者の借金理由で多いのは「生活苦・低所得」「病気・医療費」「借金の返済」
- 多重債務者の年代は30~50代が中心
- 借金は友人や家族、業者から借りるものでありヤミ金融からは借りてはいけない
- 友人や家族から借金するときは借金の理由を対面で正直に伝える
- 借金の返済に困ったときは債務整理を検討すべき
借金の理由は人それぞれで、誰もが借金苦に陥る可能性があることがよくわかりました!
まずは、然るべきところからお金を借りて、万一返済が難しくなったときは信頼できる弁護士に相談してみます。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。