いくら返済しても借金が全然減らないからさ、もう任意整理しようと思うんだけど。
任意整理って100%成功するわけ?失敗に終わることってないのかな?
100%成功するわけないじゃないか(笑)。
失敗してしまうパターンはいくつかあるんだけど、対処法もちゃんとあるから、そこまで心配しなくても大丈夫だよ!
任意整理とは、裁判所を通さずに債務者と貸金業者が直接交渉して、借金を減額する手続きです。
人と人が話合い(交渉)をするわけですから、もちろん100%の成功はありません。
この記事では、「任意整理が失敗に終わりやすいケースと対処法」について紹介します。
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まずは任意整理を簡単に紹介
そういう人のために、手続きの内容や必要な費用などを簡単に説明していくね!
貸金業者と直接交渉するシンプルな債務整理手続き
裁判所を通さないから、費用も安いし、短時間で終わるのが特徴なんだ。
それってつまり…「借金が返せなくなってしまったんですけど、借金をおまけしてもらえませんか…?」ってお願いするってことですよね?
そんなの本当にうまくいくんですかね(笑)。
でもね、借金が返せなくて困っている人からのお願いを断ったら、そのまま踏み倒されたり、自己破産されてしまって、かえって業者側が損をする可能性が高いんだよ。
だから「利息はもういいので、元金だけを分割払いしてください」って形で交渉がまとまることが多いんだ。
債務者の立場をうまく使った、アナログな交渉方法なんですね!
任意整理の流れや所要期間
- 債務者が弁護士に任意整理を依頼する
- 弁護士から債権者へ「受任通知」を送る
- 取引履歴を元に正確な借金額を計算する(引き直し計算)
- 減額の交渉をする
- 交渉がまとまったら返済を開始する
①~⑤の手続きが終わるまでにかかる期間は3~4か月と言われている。
任意整理は裁判所を通さない手続きだから、あっという間に終わるんだ!
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任意整理にかかる費用
なんと「1社につき3~5万」程度なんだよ。
借入が5社あったとしても、そのうちの1社だけを整理してもいい。その場合、かかるのは1社の費用だけ。
5社全部任意整理するなら、5社分の費用がかかるけどね。
受任通知を業者に送った時点で返済はストップするから、その間に月々の返済に充てていたお金を弁護士費用の支払いに回すこともできる。
分割払いもできるし、「収入が少なすぎる」とかじゃなければ、費用の問題はなんとかなるよ!
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失敗①:債権者から断られる理由と対処法
まず1つ目は、「債権者(貸主)から任意整理を断られてしまうケース」について紹介していくね。
そもそも任意整理に応じていないから
そういう業者からお金を借りてしまった場合には任意整理は難しいね。
業者側は、どんな目的があって任意整理の交渉を断ってくるんですか?
こちらが「任意整理ができないのなら、自己破産しますがいいですか?」と聞いても「構いません」と返ってくるから。
借入をしたばかりだったから
つまり、返済に長期間かかるとその分業者は儲かるんだ。
逆に、貸し付けてからすぐ、具体的には数か月程度で任意整理の申し出をされたらどうだろう?
だから借入期間が短い場合、任意整理の交渉をするのは難しくなるよ。
普通に交渉すると利息は0%になることが多いけど、数%の利息を残した状態で引き続き返済を求められることもある。
減額できるかチェックしよう!
2回目の任意整理だったから
その最中に再び返済ができなくなった場合、2回目の任意整理交渉を行うことになる。
いうまでもないけど、1度目と同じようにすんなりと交渉がまとまるとは限らないよ。
1度約束を破ってしまっているわけだからね。
交渉を断られてしまう可能性もある。
そりゃあ業者だってそう簡単には許してくれないよね…。
対処法:任意整理をあきらめて他の債務整理で対応
個人再生 | 裁判所を通じて、借金を元金ごと大幅に減額する |
自己破産 | 裁判所を通じて、借金をゼロにする |
裁判所が認めれば、業者の同意なしでも借金を減額することができるんだ。
借金を減らす効果も任意整理と比べて大きいものになっているよ。詳しくは以下のリンクからチェックしてみてね!
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失敗②:こちらの金銭的事情で任意整理できなかったケースと対処法
だけど、あまりにもお金がなさすぎると、任意整理すらも困難になってしまう場合があるんだ。
ここでは、「こちらの金銭的事情で任意整理が失敗に終わるケース」について紹介するよ。
収入が少なく返済が見込めないから
でも一応相場があってね。
「借金から利息を除いた残りを3~5年で分割払いする」ってのが一般的なんだ。
つまり、3~5年で残りを完済できるくらいの経済力がないと任意整理は困難になってしまう。
100万円を3~5年で分割払いした場合の月々の支払い | |
3年(36回)払いの場合 | 約28000円 |
5年(60回)払いの場合 | 約17000円 |
例えば100万円の借金がある人が任意整理をした場合、少なめに見積もっても、毎月17000円くらいは返済できないと、業者側から断れてしまう可能性があるんですね。
中には「借金額に対して月々の返済額が極端に少ない人」もいると思うんだけど、そういう人は任意整理をきっかけに返済額が増える可能性もある。
もちろん、利息がカットされることでトータルの返済額はグッと減っているんだけど、月々の支払いだけは増えてしまう、みたいな。
つまり「最低限の返済も難しい人には任意整理はできない」ってこと!
弁護士に依頼するための費用が用意できないから
その費用は「1社につき数万円」と説明したけど、その費用が用意できない人には任意整理は難しいな。
- 弁護士に任意整理を依頼する
- 弁護士が貸金業者たちに「受任通知」を送る
- 受任通知を貸金業者が受け取ったあとは返済を止めても大丈夫
- この期間に弁護士事務所に費用を積み立てる
- 費用が貯まったら弁護士が交渉を開始する
だから、今まで何とか借金を返済できていた人は、返済をしなくてよくなった分のお金を積み立てることができる。
でも、なんらかの理由で収入がなくなってしまった人はそれもできない。
そういう人はやはり、任意整理は難しいね。
他の債務整理、もしくは法テラスを利用する
- 借金が多すぎて任意整理しても返済が難しい→個人再生
- 借金が多すぎて個人再生しても返済が難しい→自己破産
- 現状収入が乏しく、任意整理や個人再生しても返済が難しい→自己破産
つまり、借金が少なすぎる人には向かない手続きなんだ。
収入がない人は最終的には自己破産するしかないんだけど、自己破産をするための費用を用意するのが難しいね。
そういうときは、法テラスの民事法律扶助を使って費用を立て替えてもらおう。
詳しくは、以下のリンクから法テラスに問い合わせてみてね!
【参考:民事法律扶助 – 法テラス】
失敗③:任意整理したくてもできない理由と対処法
これは結構重要だったりするからきちんと確認してね!
ローン返済中の品物を没収されてしまうから
所有権留保(しょゆうけんりゅうほ)といって、「ローンを完済するまでは、所有権はローン会社にありますよ」という契約を結んでいる可能性が高いからなんだけどね。
車に限らず、ローン中のものは引き上げられてしまう可能性があるから、ローン会社に聞いたり、契約書を読み直したりしてみてね!
保証人に迷惑がかかってしまうから
そして、保証人が支払うことになった場合、一括での返済を求められる可能性が高い。
保証人に迷惑をかけないように債務整理をするのは非常に難しいね…。
保証人は「本人が返済できなくなったときのため」に存在しているわけですもんね。
対処法:対象となる債務は任意整理せずそのままに!
これを避けるには、「そういった債務(借金)は任意整理しないでそのままにする」が正解かな。
複数借り入れがあるうちの1つに保証人がついていたとしよう。
その場合は、保証人がついていない借金だけを全部任意整理する。
そうすることで、保証人には迷惑はかからないし、借金をグッと減らすことができるよ。
失敗④:任意整理後に返済が滞ってしまった場合の対法
任意整理後はもちろん残額を分割払いしていくわけだけど、この支払いを滞納してしまった場合、どうなると思う?
- 1度目の支払日に遅れる→まだセーフ、次の支払日までに必ず支払う
- 2度目の支払日に遅れる→任意整理そのものが無効になり、残額を一括請求される
すでに支払いが遅れている人は、次の支払日が来るまでになんとかしなきゃいけないよ。
改めて返済の条件を交渉し直す
「毎月の支払額を〇円まで下げて欲しい」と正直に伝えてみるのも手だよ。
業者の対応次第だけど、「その条件で返済を続けてくれるなら…」と妥協してくれる可能性もあるしね。
任意整理していなかった債務も追加で整理する(追加介入)
例えば、以下のような借入があったとする。
名称 | ステータス | 月々の支払い |
A社 | 任意整理済み | 2万円 |
B社 | 任意整理済み | 2万円 |
C社 | 任意整理していない | 3万円 |
- C社の任意整理を弁護士に依頼する
- C社への返済が直ちにストップする
- ②で浮いたお金をA・B社の支払いに充てる
- 交渉がまとまったらC社の返済も開始する
しかも、3社全部を任意整理することでさらに支払いが減り、生活が楽になる。
こういった手法を「追加介入」と呼ぶんだよ。
他の債務整理を行う
でも、それだけの期間安定して返済できるとは限らないよね。
「途中まで順調に返済していたけれど、事情が変わって収入が減ってしまった、なくなってしまった」そうなる可能性は誰にでもある。
そうなってしまった場合には、弁護士に相談して個人再生や自己破産など、他の債務整理を検討しよう。
早めに弁護士に相談しよう。
一番よくないのは、借金を放置したり、夜逃げをしたりすることだよ。
解決策は必ずあるから、思いつめないようにね。
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債務整理には個人再生と自己破産もある
個人再生と自己破産についてだよ。
どちらもメリット・デメリットがあるから、参考にしてね。
個人再生は元金が最大で10分の1に減額される
裁判所に返済スケジュール案を提出して、認めてもらうのが条件なんだよ。
ちなみに、どれくらい減額できるかは法律で決められている。
返済できなきゃ意味がないってことなんですね。
- 減額された借金を完済できる見込みのある人
- 手元に残したい財産がある人
- 一定の収入がある人
- 自己破産が認められなかった人
住宅ローン特則を利用すれば家を手放さなくていい
住宅ローン特則とは、住宅ローンをこれまで通り支払う代わりに、家を手元に残せる制度だよ。
自己破産だと、借金の返済義務をチャラにできる代わりに家や土地などの不動産は手放さなくてはいけない。
それに対して、個人再生の場合は住宅ローン特則のおかげで借金を減らしつつ家を残せるってわけさ。
住宅ローン特則については前にも先生が話してくれたから、こちらも参考にしてみてね。
手続き完了までに半年~1年程度かかる
半年~1年くらいはかかってしまうんだよ。
対して任意整理は、3ヶ月~6ヶ月くらいといわれている。
裁判所を通す分、時間がかかってしまうんだね。
自己破産は返済義務が免除される
一言でいえば、自己破産をするとすべての借金の返済義務が免除されるんだ。
返済できないから免除して!っていうんですか?
免除して!っていう申請に対して、裁判所がいろいろチェックするんだ。
本当に返済できないのか、チャラにできない借金にあてはまらないか、とかね。
それらのチェックに合格すれば、返済義務は免除されるってわけ。
- 借金を返済できる見込みがない人
- 一定の収入がない人
- 手元に残しておきたい財産がない人
一定以上の財産は処分する必要がある
よかった…。
- お金に換えたら20万円超の価値があるもの
- 給料のうち手取り額の4分の1
- 20万円超の預貯金(裁判所によって異なる)
これは、事前に担当の弁護士などに確認しないといけませんね。
借金の原因によっては認められないこともある
たとえばギャンブルや浪費で借金を作った場合とか、すでに返せないほどの借金があるのにウソをついてお金を借りた場合なんかが、当てはまる可能性が高いね。
「裁判所にウソの説明をした」とか「返済にあてられる財産があるのに隠した」とかね。
任意整理を失敗しないためには早めに弁護士に相談しよう
その人にぴったりの解決方法も違うから、まずは弁護士に相談してほしいんだ。
それに、抱え込んでいる時間が長いと、借金も膨らんでしまう。
相談だけなら無料ってところも多いから、早めに問い合わせてほしいな。
まとめ
任意整理が失敗に終わるケースや対処法、わかったかな。
表にまとめなおして一旦振り返ってみようか!
失敗するパターン | 対処法 |
①業者側から交渉を断られる | 他の債務整理で対応 |
②こちらの金銭的事情で任意整理できない | 他の債務整理や法テラスを利用する |
③ローンや保証人などの事情で任意整理できない | 該当する借金は任意整理しないようにする |
④任意整理後の返済が継続できない | 交渉のし直しや追加介入で対応する |
任意整理は人と人との交渉だから失敗することももちろんあるけど、何かしらの方法で借金問題は解決できそうでよかった!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。