個人再生をしたら借金を減らせると聞いたので是非やってみたいんですけど、借金を減らした後も返済をしなくちゃいけないんですよね。
もしその返済がうまくいかなかったらどうなってしまうか不安なんですが…。
確かに個人再生をすれば借金を最大で10分の1まで減額することができる。
だけど、さいむくんがいうように『減額したあとはしっかりと決められた期間で返済していく必要がある』んだ。
せっかくだから、今日は個人再生の手続きの特徴などをおさらいしながら、もし返済がうまくいかなかった場合の対処法などについて学んでいこうか!
個人再生で借金を減額できたとしても、その後の返済がうまくいくか不安な方は多いと思います。
この記事では、個人再生の手続きで借金を減額できたあとに返済ができない際の対処法について紹介します。
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個人再生の特徴/条件
裁判所を通じて借金を最大で10分の1にする手続き
個人再生とは、いくつかある債務整理の方法の中の1つで、裁判所を通じて借金そのものを最大10分の1まで減額する手続きなんだ。
そうすると、僕の借金は500万円だから、うまくいけば50万円まで減らせるということですか?
借金を減額できる限度、つまり最低限返済しなくてはいけない額の基準のことを『最低弁済基準額』というよ。
最低弁済基準額は借金の総額によって異なってくるから、わかりやすく表にまとめておいたよ。
【最低弁済基準額】
借金の総額 | 最低弁済額 |
100万円未満 | 全額 |
100万円〜500万円未満 | 100万円 |
500万円〜1500万円未満 | 借金総額の5分の1 |
1500万円〜3000万円未満 | 300万円 |
3000万円〜5000万円未満 | 借金総額の10分の1 |
この表にない5000万円以上の借金の場合はどうなるんですか?
残念ながら、それだけ巨額の借金があって返済が難しい場合は、自己破産を検討するしかないといえるね。
減額された借金は原則3年で返済する
それで、減額された借金はどのくらいの期間で返済する必要があるんですか?
3年で返済することが困難な特別な事情がある場合は、分割返済の期間を5年まで延長することも可能だよ。
途中で経済状況が変われば返済できない可能性も…
だけど、返済途中でやむを得ない事情で収入が途絶えてしまったりと、返済が難しくなる可能性もあるよね。
そういった時のための救済措置として、再生計画を延長する方法があるんだけど、まずは返済が滞ってしまうとどんな問題が起きるかを確認していこうか!
個人再生後の返済が滞るとどうなる?
再生計画が取り消される場合がある
ただ、もしも勤務先の倒産やリストラで収入が減ってしまったり、家族の病気などで支出が増えた場合は、計画通りに返済するのが難しくなってしまうよね。
もし取り消されてしまったら、せっかく裁判所に認められて減額された借金も元通り。
手続きにかかった弁護士費用などもすべて無駄になってしまうんだ。
少しも待ってもらえないんですか?
それだけの手間がかかるから、1回くらいの返済なら債権者も猶予を与えてくれる可能性はゼロではない。
だけど、すでに借金の返済が滞ってるからこそ個人再生の手続きをしてるわけだから、待ってくれない可能性の方が高いといえるかな。
だから、もし返済が滞ってしまうような事情があった場合はすぐに弁護士に相談するべきだね!
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債権者から訴えられる可能性もある
あとは、複数のところからお金を借りている、つまり債権者が複数存在する場合。
この場合に返済の延滞をしてしまうと、再生計画の取り消し自体はされなくても、一部の債権者から裁判を起こされて差し押さえをされる可能性もあるよ。
お金を貸している人からしたら、そんなの待ってられないから裁判を起こしてでも早く借金を回収したい、ということですね。
最悪の場合は自己破産
そのような状態でまた1から借金を返す計画を立てるのは非常に難しいというのはわかるよね。
それは困ります!何か打つ手はないんですか?
個人再生をしたあとの返済が滞ってしまった場合、対処法が2つだけ存在するんだ。
このあとはその2つについて説明していくね。
個人再生後の返済ができない時の対処法2つ
①返済期間を引き延ばしてもらう再生計画の変更を申し立てる
個人再生の手続きの際に立てた返済計画である「再生計画」は、原則3年、長くても5年までと返済期間が定められるんだけど、これを延長してもらうこともできるんだ。
ただ、延長できる期間は2年までと決まっている。
- 3年の再生計画だった人→5年まで延長できる
- 5年の再生計画だった人→7年まで延長できる
再生計画の変更ができる条件は?
- 個人再生手続き後の返済が著しく困難であること
- やむを得ない事情があること
つまり、それまでの返済方法を続けていくと、支払いが継続できないという状態だね。
また、もう1つの条件は、再生計画を変更するためのやむを得ない事情があることだ。
この場合のやむを得ない事情というのは、勤務先の倒産やリストラで収入が減ってしまったり、家族の病気などで支出が増えてしまったりなど、まさに本人の力だけではどうしようもない事柄のことだね。
再生計画を変更するメリット・デメリット
ここで、再生計画を変更することのメリットとデメリットをまとめて確認しておこう!
【再生計画を変更するメリット・デメリット】
メリット |
|
デメリット |
|
あとは、再生計画の変更とはあくまで返済期間の延長であって、借金の総額をさらに減らすことはできないという点は注意が必要ですね!
再生計画を変更するための流れ
- 個人再生を申し立てた裁判所に、再生計画の変更を申し込む
↓ - 裁判所が債権者に確認をする
↓ - 債権者の確認がとれて、裁判所も再生計画の延長が妥当だと判断すれば、再生計画の変更が認められる
個人再生後の返済は3ヶ月に1回以上の頻度と決められているから、『再生計画の変更を申し込んでから最低でも1回はそれまで通りの額の返済が必要』ということだね…。
あとは、家計簿などの直近数ヶ月分の収支がわかる資料と、給与が下がった場合にはその証拠となる給与明細も必要になる場合が多いかな。
いずれにせよ、『1人でどうにかなる手続きではないから、個人再生後の返済が滞ってしまった場合にはすぐに弁護士に相談するべき』だよ!
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②ハードシップ免責を利用する
もう1つのハードシップ免責っていうのはどういう手続きなんですか?
ただ、残りの借金が全額免除されるという制度だから、厳しい条件があるんだ。
ハードシップ免責を利用できる条件
- 再生計画で定めた支払うべき借金のうち、4分の3以上を返済していること
- ハードシップ免責の決定が債権者の一般の利益に反しないこと
つまり、極論だけど自己破産とほぼ同じなんだよ。
自己破産をすると、そのとき所持している車や家などの価値のある資産はどうなるんだったけ?
つまり、借金を返せるあてはないけど、自己破産をしてもらえば車や家を差し押さえることである程度の借金を回収できるのであれば、債権者からしたら自己破産をしてもらった方が得になる場合もある。
だけど、債務者がハードシップ免責を利用することで、自己破産をしてもらえば精算をして回収できるはずの資産を持ったまま逃げられちゃったら、債権者としては困っちゃうよね。
『自己破産をしてもらった方が債権者の得になる場合は、ハードシップ免責は認められない』ということですね!
ハードシップ免責のメリット・デメリット
ハードシップ免責というのはとても例外的な手続きだから、認めてもらえるのはごく一部なんだ。
念のため、ハードシップ免責のメリット・デメリットをまとめておいたから確認してみてね。
【ハードシップ免責のメリット・デメリット】
メリット |
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デメリット |
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ハードシップ免責が終わるまでの流れ
- 個人再生をした裁判所に申し立てる
(免責申立書、返済できないことの証明書類の2点の提出が必要) - 裁判所が選任した弁護士が、ハードシップ免責の要件を満たしているかどうかを確認する
- 裁判所が債権者の意見を聴く
- 弁護士と債権者の意見を踏まえ、ハードシップ免責を適用するか決定する
ハードシップ免責は、債務者の事情やこれまでの返済状況をしっかり調査したうえで、債権者や弁護士の意見も聴く必要があるからとてもハードルは高いんだ。
だけど、こういう手続きがあると知っておくことはとても大切だね。
そうなる前に、すぐに弁護士に相談した方がいいですね。
個人再生後の返済に困ったらすぐに弁護士に相談を
今日学んでもらった通り、再生計画の変更をするにしても、ハードシップ免責の手続きをするにしても、専門的な知識をもって対応することが求められるんだ。
だから、『個人再生後の返済に困ったら、自分だけで悩まずにすぐに弁護士に相談』しよう!
なにもせずに再生計画を取り消されたらせっかくの苦労が水の泡ですからね!
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まとめ
今日のせんせいのお話の内容をまとめるとこんなところだ!
- 個人再生後の返済が滞ると、再生計画が取り消されたり、債権者から訴えられてしまう
- 個人再生後の返済がうまくできないときは再生計画の変更の申し立てが可能
- 再生計画で定めた返済するべき借金の4分の3以上の借金を返済している場合はハードシップ免責で残額を全額免除してもらえる可能性もあり
- 返済が滞ってしまった場合はすぐに弁護士に相談するべき!
まずはこつこつ借金を返済していって、どうしようもなくなってしまった時には自分1人で抱え込まずに弁護士に相談します!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。