自己破産すると一部の財産を除くほぼ全ての財産が没収されるから、できれば他の債務整理を選んだ方がいいんだ。
どの方法が最も悪影響が小さいかを踏まえて、ベストな方法を選ぶことが大切だよ。
自己破産は夫婦で同時にできますが、一部を除いた全ての財産を没収されたり、官報(政府発行の新聞のようなもの)に個人情報が掲載されたりするため、できれば避けたいところです。
自己破産は夫婦で同時にできるのか、夫婦いずれかの自己破産の配偶者への影響やその対策について詳しく解説します。
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夫婦いずれかの自己破産による配偶者への影響
影響の有無やその度合いはケースバイケースだよ。詳しく解説するね。
配偶者の財産や仕事に影響はない
これは、自己破産をした本人だけに起きることであって、その配偶者の財産や仕事には影響がないんだよ。
そんなのルール違反になるに決まってるじゃない。
財産の没収を防ぐために財産の名義を変えることは認められないよ!
裁判所にバレると、自己破産の許可がおりなくなってしまうんだ。
共有財産は没収される場合がある
夫婦で勝手に共有財産と個人財産を区別すればいいんですか?
共有財産とは、夫婦が結婚してから協力して築き上げた財産のことなんだ。
例えば、結婚してから購入した車や家などだね。
夫婦どちらの名義でも共有財産になることに注意が必要だよ。
自己破産したときは全ての共有財産が没収されるんですか?
さいむくんから質問が来そうだから先に言っておくと、財産の没収を逃れるために共有財産を配偶者の名義にすると自己破産の許可が降りなくなるんだ。
そうだよね、ズルはダメだよね……。
配偶者の連帯保証人の場合は借金を一括請求される
自己破産の許可がおりると、全ての借金が免除されるけれど、連帯保証人の義務は残るんだ。
分割返済する権利を失うことを「期限の利益の喪失」というんだ。
自己破産すると返済を滞納したことになるから、一括請求されるんだよ。
自己破産は夫婦で同時にできるがしないほうがいい理由
その理由を詳しく解説するね。
他の債務整理で乗り切れる可能性があるから
債務整理には次の3つの種類があるよ。
- 任意整理……業者と交渉して将来に発生する利息をカットして3~5年で分割返済する
- 個人再生……全ての借金をまとめて大幅にカットしてもらい、3~5年で分割返済する
- 自己破産……全ての借金の返済を免除してもらう
複数の業者から多額の借金をしているなら、個人再生を検討してみよう。
それでも返済が難しそうなら、自己破産を検討すべきだね。
夫婦同時に自己破産したほうがいいケースの例
妻に請求が行くと、結局は夫婦で一緒に返済していくことになるから状況がほとんど変わらないんだ。
しかも一括請求されると返済はできないだろうから、妻も自己破産をすることになるんだよ。
債務整理の際の夫・妻への影響を防ぐ方法
自己破産したときに配偶者への影響を抑えたいなら、やっぱり財産の名義変更しかないんじゃないですか?
自己破産した人の名義じゃない財産は没収されないんですよね?
そもそも自己破産以外の方法を選ぶことで影響を抑えられる可能性があるよ。
詳しく解説するね。
自己破産ではなく任意整理する
任意整理は、業者と交渉のうえで将来にかかる利息をカットして、原則3~5年で借金を完済する手続きだよ。
契約の内容によるけど、車や不動産のローンを任意整理してしまったら、品物を没収されてしまう可能性があるけどね。
そういう借金は任意整理しなければいいんだ。
自分が減額したい借金だけを任意整理すればいい。
個人再生で住宅ローン特則を利用する
そうなれば配偶者にも迷惑がかかるよね。
住宅を守りたいけれど借金が多額な場合は、個人再生を検討してみよう。
個人再生には、「住宅ローン特則」という制度があるんだ。
次の条件を満たした場合に利用できるよ。
- 人が住むための住宅
- 個人再生手続きをする本人名義の住宅
- 個人再生を行う債務者が住んでいるか、住む予定がある
- 抵当権が設定されている
- 住宅ローンを利用している
- 住宅ローン以外の抵当権がない
- 税金の滞納などが原因で住宅が差し押さえの対象になっていない
- 保証会社による代位弁済から6ヶ月未満
夫婦それぞれで異なる債務整理を行う
個人再生の住宅ローン特則を使えば住宅も残せるからね。
妻の借金は任意整理すれば月1万円程度の返済で済むように圧縮できる可能性もあるから、きっと立て直せると思うよ。
夫婦の自己破産に関する体験談
夫の連帯保証人だった妻が共倒れで自己破産に
夫が体調不良で会社を辞めてしまい、しばらくは国の保障で繋いできたのですが、とうとう住宅ローンを返済できなくなりました。そこで、FAST法律事務所に相談したところ、「住宅ローンだけでも返済できない状況なら、自己破産をした方がいい」とすすめていただきました。
また、私が住宅ローンの連帯保証人になっているため、どうすればいいのか質問したところ、夫婦そろって自己破産をしないと、結局は状況が変わらないことを教えていただきました。初回相談時に知りたいことを全て教えてもらえてありがたかったです。
そのままFAST法律事務所に夫婦揃って自己破産の手続きをお願いしました。
夫は任意整理、妻は自己破産で自宅を守る
夫である私には少額の借金があり、妻には多額の借金がありました。借金を減らしたかったのですが、債務整理をすると自宅を失うという噂を聞いて、不安になりながらもFAST法律事務所に相談しました。担当の弁護士に、私には任意整理、妻には自己破産をすすめていただきました。住宅ローンは私の名義のため、任意整理であれば住宅を失うことはないことも教えていただき助かりました。
重要なことをわかりやすく丁寧に教えていただいたので、そのままFAST法律事務所へ依頼することにしました。問題なく手続きが進み、私の少額の借金のみの返済となったことで生活にゆとりを持てるようになりました。
妻の名義で購入していた車は没収されてしまいましたが、ここから生活をしっかり立て直していきたいと思います。
夫婦で自己破産を検討する際は弁護士に相談しよう
任意整理や個人再生を選ぶことで、住宅をはじめとした財産を没収されずに、借金を整理できる可能性があるよ。
まずは相談してみて、相手の対応を確認することが大切だよ。
まとめ
夫婦で一緒に自己破産はできるけれど、別の方法を選んだ方がいい場合もあることをしっかり理解できたかな?
今回、解説した内容を振り返ってみよう!
- 夫婦で一緒に自己破産はできるがしなくて済むケースも多い
- 夫婦で別の債務整理を行うこともできる
- 個人再生の住宅ローン特則を使えば住宅を没収されずに済む
- 共有財産の没収を防ぐために名義を変更すると自己破産できなくなる恐れがある
- まずは債務整理に詳しい弁護士に相談してベストな方法を確認することが大切
夫婦揃って自己破産しないといけないケースは少ないことがよくわかりました!
僕の借金は多いけれど妻の借金は少ないから、自己破産以外の方法を選べそうですね。
まずは、信頼できる弁護士に相談してみます。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。