この履行テストって、一体何をするんだろう?
ここで支払ったお金って返還されるのかな?そうだ、弁護士の先生に聞いてみようよ!
個人再生をお考えの方で、履行テストについてこのようにお悩みの方はいませんか?
今回は、履行テストの目的や内容、 実施される期間や履行テストを行う上での注意点について基礎から細かく分かりやすく紹介しています。
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個人再生の履行テストとは?
個人再生とは、裁判所に再生計画を認めてもらうことによって、借金の大幅な減額を行い、再生計画の通りに3年から5年かけて借金を返済していく手続きのことをいうんだ。
個人再生は自己破産とは異なり、手続きの完了後も借金自体は残る手続きだ。
だから、再生計画に無理がないかどうかや、再生計画を実際に実施する意思があるかどうかがとても重視されるんだ。
履行テストの目的
そういう意味で、履行テストは、再生計画が絵に描いた餅なのかどうかを判断するために行われるものだといえるね。
履行テストは各裁判所による
つまり、裁判所によって履行テストを実施してるところと、実施していないところとがあるんだよ。
基本的に、ほとんどの地域では履行テストは実施されていない。履行テストが行われるのは、人口が多くて個人再生手続きの申し立て件数が多い裁判所だ。
代表的なのは、東京地方裁判所だね。
ちなみに、大阪地方裁判所でさえ履行テストは実施されておらず、積立金制度という別の制度が運用されている。実質的にほとんど同じだけどね。
個人再生の流れ|履行テストは申し立て1週間後から実施
個人再生には小規模個人再生と給与所得者再生の2種類があるんだけど、大まかな流れはあまり変わらない。
履行テストが行われるのは、これも各裁判所によって開始時期が異なる。東京地裁の場合、履行テストが開始されるのは、裁判所へ申し立ててからおおよそ1週間後。③の個人再生委員の選任後だよ。
個人再生に流れと履行テストが行われるタイミング
- 弁護士に依頼
- 裁判所への申立て
- 個人再生手続開始決定
- 再生計画案の提出
- 再生計画の認可・不認可の決定
- 再生計画に従い、返済を開始
だから、個人再生の申し立てをする際には、必要費用の他に、履行テストの第1回目の分のお金を用意しておかなければならないことになるね。
だから手続きが進んで財産の評価が変わると、履行テストで振り込む金額も微妙に変動するんだよ。
履行テストの期間|東京地裁は6か月!
つまり、6ヶ月間にわたって履行テストが行われるということだね。
個人再生の履行テストの具体的な内容
履行テストは月に1回指定の口座に振り込む
支払い頻度 | 月に1回 |
支払い額 | 1回分の弁済額と同じ金額 |
支払い期間 | 6ヶ月(6回) |
支払い先 | 個人再生委員が指定した銀行預金口座 |
支払先は、個人再生委員が指定した銀行預金口座だ。
東京地方裁判所の場合には、個人再生の申立件数がとても多いことから、すべての個人再生事件において個人再生委員が選任されることになっている。
個人再生委員に選ばれるのは、債務者や債権者と利害関係にない弁護士という運用になっているんだ。
借金返済と履行テストはかぶらないので負担も最小限
この履行テストの行く末は、個人再生が認められるかどうかにもかかってくるんだよ。それに、本番でも3~5年は頑張って返済しないといけないしね。
でも、さいむくん安心してほしい。借金返済と履行テストはかぶらないんだ。
頑張って履行テストを成功させて、借金を減らそう。
履行テストで支払ったお金(分割予納金)は返ってくる?
この金額って、個人再生が終わった後に返還されるんですか?
履行テストで積み立てたお金は終了後に返還される
ただし残念ながら、全額が返還されるわけではないんだ。
返還される金額は報酬金が差し引かれた額
地域によって個人再生委員の報酬額が異なるんだけど、東京地方裁判所の場合だと、個人再生委員の報酬は25万円ということになっている。
ただし、個人再生手続を弁護士に依頼していた場合には、個人再生委員に支払う報酬は15万円まで減額される。
そう考えると、やっぱり個人再生手続は弁護士に依頼した方がよさそうですね!
履行テストが失敗すると個人再生が認められないことも
だから履行テストに失敗すると、基本的に再生計画が認められないことになる。つまり個人再生に失敗するということだね。
そう考えると、個人再生を成功させるためには、まず何よりも無理のない計画的な再生計画を作成することが大切、ということになりますね。
個人再生の履行テストを成功させるためのポイント
以下からは履行テストを実際に行うにあたって注意すべきポイントをいくつか紹介していこう。
絶対に滞納はしない
弁護士に個人再生手続きを依頼した場合には、無理のない範囲での再生計画を作成しているはずだ。
だから、個人再生手続き中には浪費やギャンブルを絶対しないようにして、慎ましく生活することを心がけよう。
なお、一括での支払いも認められないよ。履行テストは、ちゃんと決められた期日に、コツコツ返済できるかを見ているからね。
真摯に対応する
個人再生手続は手続き完了後も借金が残る手続きだから、手続きが終わった後も継続的にお金を支払い続けるつもりはあるのか、という姿勢がとても重視されるんだ。
毎月1回、6ヶ月間にわたって、指定された口座にお金を振り込むことはとても面倒ではあるけれど、個人再生を成功させるために、面倒くさがらずにきちんと支払いをするようにしよう。
少しでも支払いが難しいならすぐ弁護士に相談する
こうした時には、決して無断で支払いを延滞するのではなく、まずは手続きを依頼する弁護士に相談するようにしてね!
そうしてもらえれば、僕たち弁護士が個人再生委員に連絡をして、 事情説明することができるからだ。
とにかく無断延滞することだけは絶対に避けて、少しでも誠意を見せられるような対応をするようにしよう。
まとめ
- 履行テストとは再生計画を実行できるかのテスト
- 履行テストの期間は東京地方裁判所の場合、最長6ヶ月間
- 履行テストで積み立てたお金は、テスト終了後、個人再生委員の報酬が差し引かれた上で返還される
今回話してきたように、履行テストは個人再生を成功させるかどうかの鍵を握っている、非常に重要なテストなんだ。
履行テストを成功させるためには、まずは合理的な再生計画案を作成すること。そしてその再生計画に従って、真摯に履行テストに取り組むことだ。
もしも履行テストにうまくいかなそうと思った時には、直ちに僕たち弁護士に相談するようにしてほしい。
履行テストでは申立人の態度も見られているんだということを、決して忘れないようにね!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。