というか、いままで持ってたカードはどうなるんだろう?
注意しないと、生活保護を打ち切られてしまう可能性があるからね。今日はその辺を教えてあげよう!
クレジットカードを持っていることは問題ありませんが、注意しないと生活保護を打ち切られる可能性があります。
この記事では、生活保護でクレジットカードは使えるのか、今まで持っていたクレジットカードはどうなるのか、わかりやすく解説します。
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生活保護でクレジットカードの利用は許可があれば可能
クレジットカードの所持は法律で禁止されてない
生活保護は、生活保護法って法律で決められている。
でも、クレジットカードの所持については触れられていないから、つくっただけで法律に違反するわけじゃないんだ。
ただし、クレジットカードの利用は「収入」だと判断される可能性がある。
「収入」があった場合は、福祉事務所に報告しないとダメなんだ。
(届出の義務)
第六十一条 被保護者は、収入、支出その他生計の状況について変動があつたとき、又は居住地若しくは世帯の構成に異動があつたときは、すみやかに、保護の実施機関又は福祉事務所長にその旨を届け出なければならない。
【引用:生活保護法 – e-Gov】
くわしくは「生活保護でクレジットカードを利用する際の注意点」で説明するよ。
そもそも生活保護だと新規のクレジットカードは作成が難しい
審査に通らない可能性があるからだね。
利用する前に福祉事務所やケースワーカーに必ず相談しよう
さっき話したように、無断で使うのはダメなんだね。
福祉事務所やケースワーカーさんによるけど、携帯電話料金や光熱費など生活費に必要なものを「一括払い」するのなら、OKが出る場合もあるよ。
ケースワーカーは、生活保護の受給者をサポートしてくれる人。
定期的に家に来て、様子を見てくれたり、自立に向けた支援やアドバイスをしてくれるんだ。
【参考:福祉事務所についてー厚生労働省】
クレジットカードを自由に使われたら大変だから、カードはケースワーカーが管理していることが多いんだよ。
(生活上の義務)
第六十条 被保護者は、常に、能力に応じて勤労に励み、自ら、健康の保持及び増進に努め、収入、支出その他生計の状況を適切に把握するとともに支出の節約を図り、その他生活の維持及び向上に努めなければならない。
自治体に許可を取らずにクレジットカードを利用するとバレる
カードを使ったら、ケースワーカーのスマホが鳴るみたいなシステムじゃないですよね?
けど、そんなことしなくてもバレるんだよ。その理由をいまから説明しよう。
福祉事務所は金融機関などに調査を依頼できる
難しくいうと、「資産の照会依頼」ってやつを銀行にお願いできるわけだ。
クレジットカードを使うと、銀行口座からお金が引かれる。銀行は引き落とされた記録を持っているんだ。
福祉事務所は、調査で引き落とされた記録を見ることができて、バレちゃうってわけだ。
同意しないと生活保護は受けられないし…。
無許可での使用や分割払いは生活保護の取り消しになる場合も
無許可でクレジットカードを使うとこんなことに…
- 生活保護の一部を返金
- 悪質な場合は、生活保護の返金と徴収金(ちょうしゅうきん)というお金を払うことになる
- 悪質な場合は、詐欺を疑われる
- 生活保護を打ち切られる
仮に、クレジットカードを使うにしても、生活保護を受けている間は、ルールがあるんだよ。
「生活保護でクレジットカードを利用する際の注意点」で教えてあげるね!
生活保護でクレジットカードを利用する際の注意点
利用するときの注意点
- ぜいたく品の購入はできない
- リボ払いや分割払いは利用できない
- キャッシングやカードローンなど借金はできない
- 虚偽の申告をするとクレジットカードは解約になる
- ポイントも収入になる
ぜいたく品の購入はできない
難しくいえば、日本国憲法第25条で定められた「健康で文化的な最低限度の生活」を維持するために支給されるものなんだ。
ぜいたくなものは、最低限の生活をする上で、必要ないよね?生活で必要なものなら、使えるよ。
クレジットカードは、生活保護費よりも高いものを、分割払いで買えちゃうので、注意しないとですね。
リボ払いや分割払いは利用できない
そもそも、クレジットカードって、クレジットカード会社に立て替えてもらうよね?
だからさいむくんは、クレジットカード会社が立て替えてくれたお金を後から返さないといけない。
でも、この返す時に、「手数料」がかかるんだね。この手数料が、生活保護法に違反しちゃうんだ。
この手数料は、生活に重要なものじゃないから、生活保護に違反してることになっちゃうんだね。
(生活上の義務)
第六十条 被保護者は、常に、能力に応じて勤労に励み、自ら、健康の保持及び増進に努め、収入、支出その他生計の状況を適切に把握するとともに支出の節約を図り、その他生活の維持及び向上に努めなければならない。
だから、生活保護でクレジットカードを利用するなら、一括払いしか使えないってことだね。
キャッシングやカードローンなど借金はできない
他にも、カードローンといって、カードを入れるとお金が借りられるものもある。
でも、生活保護を受けている間は、借金もダメだよ。
借金は収入だと判断される。そうなると、「生活保護はいらないよね?」ってことになっちゃうんだね。
それに、生活保護費で借金を返すのもダメなんだ。生活保護費で使っていいのは、決められているからだね。
借金を返すことは、最低限の生活を送るために、必要なことじゃないから、ダメなんですね。
だから、生活保護費で借金を返すと「無許可での使用や分割払いは生活保護の取り消しになる場合も」で話したみたいに、お金を返したり、生活保護が打ち切られたりするんだ。
弁護士に依頼して、借金を減らしたり免除できたりする手続きだから、検討してみてね。
ポイントは現金化せずに使う
クレジットカードのポイントは、現金化しなければ、「収入」とは判断されないからなんだ。
【参考:商品券・電子マネー・ポイント等の取扱いについてー『生活保護手帳 別冊問答集 2018年度版ー追補ー』】
だから、たまったポイントを、楽天市場での商品の値引きに使ったり、ポイントで何かを買うのは問題ないんだね。
逆に、ポイントを現金化すると、「収入」だと判断されちゃうからね。
例えば、フリマアプリのメルカリは、販売したお金が一定の金額まで貯まると、銀行に振り込むことができるんだ。
銀行に振り込まれると、お金として引き出して使えてしまう。だから、「収入」扱いになるので、注意が必要だよ。
生活保護でクレジットカードの作成・利用は難しい
ただ現実問題として、生活保護を受給している人がクレジットカードをつくったり利用したりするのは難しいんだ。
申し込み時の審査に通らない可能性が高い
生活保護費で支払われるのは最低限の生活費だよね。生活保護だけで生活をしていると、支払が難しいのではと思われて、審査に通らないんだ。
でも生活保護だけの人は、生活保護ってことをいわないとダメだよ。嘘で申し込むと、クレジットカードは、解約になっちゃうからね。
もし働いている人は、クレジットカードで利用できる金額を低めに設定しよう。審査に通りやすくなるからね。
生活保護費によって返済が難しくなることがある
生活保護で決められたルールを守らないと、生活保護費は減らされたり、打ち切られたりしちゃうからだね。
でも、ちゃんと生活保護のルールを守っていれば、問題ないんだけどね。
- 生活保護で報告せずに収入を手に入れた
- ケースワーカーからの指導を無視した
- 生活保護を不正受給していた
- 生活状況で嘘を報告した など
でも、クレジットカードを使うと、うっかり使いすぎてしまうこともあるよね。
もしも生活保護が打ち切られても大丈夫なように、家計簿をつけるなど、お金をいくら使ったのか覚えておいたり、使いすぎないように気をつけよう。
生活保護を受給すると今までのクレジットカードは解約?
じゃあ今まで持っていたクレジットカードはどうなるんですか?
クレジットカードの支払いができていれば解約にはならない
「クレジットカードの所持は法律で禁止されてない」で話したように、クレジットカードを持っていること自体は、悪いことでも違法でも何でもないんだ。
それに、クレジットカードを使って、支払いができている間は解約になることもないよ。
ただし、転職したり、生活保護を受けた時は、クレジットカード会社に報告しないといけないんだね。
例えば、楽天カードにはこう書かれている。
第22条(届出事項の変更)
会員は、当社に届け出た氏名、住所、勤務先、連絡先、メールアドレス、支払口座、暗証番号、年収、債務、家族会員等の情報に変更が生じた場合は、遅滞なく当社所定の方法により届け出るものとします。
【一部引用:カード会員規約 – 楽天カード】
クレジットカードを使っていいかどうかは場合による
でも使っていいかどうかは、場合によるね。まずケースワーカーさんに相談して、OKなら使えるよ。
使う場合は、「生活に必要なもの」を「一括払い」だね。
でも、生活保護のルールを守らないと、今度は生活保護が打ち切られちゃうってことだね。まとめるとこう。
- クレジットカードを持ってる・一括払いでちゃんと支払っている⇒〇
- ケースワーカーさんに相談して、一括払いでちゃんと支払っている⇒〇
- クレジットカードの支払いができない⇒×
- ケースワーカーさんに相談しない・分割払いで支払う⇒×
生活保護でクレジットカードが利用できない場合の対処法
ここで、クレジットカードが使えない場合の対処法を紹介するよ。
利用できない場合の対処法
- デビットカードを検討する
- プリペイドカードを検討する
- 急な出費がある場合は一時扶助を相談する
デビットカードを検討する
クレジットカードとの違いは、使った瞬間にすぐ口座から引き落とされる点だね。
クレジットカードは、一時的にクレジットカード会社が立て替えて、翌月請求が来るでしょ?
デビットカードは、立替もないし、すぐ引き落とされる。ちゃんと支払えるのかっていう審査もないし、誰でも使えるんだ。
ただし、支払いは一括払いのみ。生活保護には合ってるかもしれないね。
プリペイドカードを検討する
チャージされた金額の中であれば、クレジットカードのように使えるよ。電車に乗る時、使うSuicaやICOCAもそうだよね。
チャージして使えるよね。審査がないから、生活保護でも安心して利用できるのがメリットだよ。
急な出費がある場合は一時扶助を相談する
もし急な出費があったら、「一時扶助(いちじふじょ)」をお願いしてみよう。
ケースワーカーさんなどに相談することで、生活保護費とは別に一時的にお金を支給してもらえるよ。
急な出費をサポートしてくれるのが「一時扶助」なんだ。
- 服や布団、赤ちゃんの服やおむつ など
- 生活保護を始めたときに必要になった家具など
- 引っ越し代・敷金など
- 子どもが入学で必要なものを買うとき など
生活保護の受給をやめたらクレジットカードは作れる?
安定した収入があれば作れる
ただし、生活保護を受ける前に、自己破産している場合は注意が必要。
生活保護前に自己破産をしていると5~7年は作れない
さいむくんは、信用情報って聞いたことある?
借金をすると信用情報に記録が残る。この信用情報は、クレジットカードの審査の時などにも、見られるんだ。
自己破産の記録も信用情報に残ってしまうので、記録が残っている間は、クレジットカードの審査に通りにくくなるんだ。
だから5~7年は審査に通りにくくなるし、借金はできないからガマンしないとね。
信用情報についてはこちらの記事でも紹介しているから、参考にしてみてね。
まとめ
- 生活保護でクレジットカードの利用は許可があれば可能
- 利用する前には福祉事務所やケースワーカーに必ず相談を
- 自治体に許可を取らずに利用するとバレる
- 現実問題としてクレジットカードの作成・利用は難しい
- デビットカードやプリペイドカードの利用が望ましい
- 受給をやめたあとの作成は収入や信用情報による
ただ、近年はカードが必要な場面もあるよね。
そもそも、生活保護の人の所持を禁止する法律はないから、まずは福祉事務所やケースワーカーに相談してみよう。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。