払えそうにないんだけど、来月給料が入ってから払えばいいかなあ?
たしか、分割払いにする交渉ができるはずだったな。先生が詳しいと思うから、二人で話を聞きにいこうか!
『クレジットカードを使いすぎて今月だけ支払えない…。』というのは、誰にでもよくある話。
しかし、クレジットカードの滞納を続けると、強制解約や差し押さえなど、とても大きなリスクが待ち構えています。
なんらかの事情で支払いが遅れてしまいそうな場合は、必ずカード会社に連絡をして正しい対処をする必要があるのです。
この記事では以下の3点について詳しく解説していきます。
- クレジットカードの支払いが遅れた時のリスク
- クレジットカードの支払いができない時の対処法
- 分割交渉を成功させるためのコツ
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クレジットカードの支払いが遅れた時のリスク
まずは、クレカの支払いを滞納するとどんなリスクがあるか、時系列に沿って紹介していくね。
滞納後1日~| 遅延損害金が発生する
借金などのお金を本来支払うべき期日までに支払えなかった場合に発生する罰金。
『滞納額 × 年利 × 滞納日数 ÷365日』の計算式で金額が決まる。
さらに、ほとんどの消費者金融やカード会社で年利20%前後と通常の利息よりも高めに設定されているんだ。
とにかく早めに返済をしないと返済するのがどんどん難しくなってしまうよ。
- 5万円の支払いが1ヶ月遅れた場合
遅延損害金 = 50,000円 × 20% × 30日 ÷365日 = 約822円
滞納後1日~|カードの利用が止められてしまう
だけど、引き落とし日の2~4日後に利用停止の措置に踏み切っているカード会社もあるから注意しようね。
利用停止の期日はカード会社によって異なるから、自分が使っているカード会社のホームページなどで確認しておこう。
滞納後2,3ヶ月~|カードは強制解約となり、ブラックリストに登録されてしまう
その督促も無視をして滞納を続けると、およそ滞納後から2,3ヶ月でカードは強制解約となってしまうよ。
強制解約になったらそのカード会社では二度とカードをつくることはできない。
そのうえ、信用情報機関にブラックリストとして登録されて、最長5年間は他のクレジットカードやローンの契約もできなくなってしまうんだ。
日本国民のお金の貸し借りや支払いの滞納などの個人情報を保管している機関。
カード会社や貸金業者は審査の際に信用情報機関に問い合わせをするので、滞納や債務整理(さいむせいり)などの事故情報が記録されていると審査に落ちてしまう。
そうなる前になんとか対処をしないといけないなあ。
滞納後2,3ヶ月~|もともと分割払いやリボ払いだったものも一括請求される
もともと分割払いやリボ払いで支払う予定だったものも一括請求となるから、実際に支払うのはかなり難しいといえるね…。
一括請求できる決まりとかがあるんですか?
借金を一定の期日まで支払わなくてもいいという債務者にとっての権利のこと。
多くのカード会社との契約において、2,3ヶ月の滞納を繰り返すと期限の利益を喪失するという記載がある。
繰り返し滞納して強制解約になるような人の分割払いなんか待っていられないってわけだ。
もし一括請求を受けるような事態になってしまったら、すぐに弁護士に相談するべきだよ。
滞納後3ヶ月~|最終的には裁判を起こされて給与や財産が差し押さえられる
裁判を起こされると、給与や財産の一部が差し押さえられてこれまで通りの生活ができなくなるうえに、会社や家族にも借金がバレてしまうね。
裁判所からの知らせは『支払督促』や『訴状』といった題名で送られてくる。
裁判所の通知にはとにかく早急な対応が必要だから、受け取ったらすぐに弁護士に相談しよう!
クレジットカードの支払いができない時の対処法
でも、払えないもんは払えないんだよなあ…。いったいどうしたら…。
だったら、対処する方法はあるから安心して!カードの支払いができないときの対処法について詳しく教えてあげるよ。
カード会社に直接連絡をすれば分割返済にできる可能性がある
どうしても今月だけ払えないというような場合には、分割払いに変更できないか交渉をしてみれば受け入れてくれる可能性もあるのさ。
もし分割払いへ変更する交渉がうまくいかなくても、引き落とし日を延長してもらえる可能性もある。
その際には『いつまでだったら確実に払えるか』を正直に伝える必要があるから、給料日などお金が入る日付をしっかり把握しておこう!
主要なカード会社の連絡先をまとめておいたから、よかったら使ってね。
カード会社 | 問い合わせ先 |
楽天カード | 自動音声専用ダイヤル:0120-30-6910(無料) コンタクトセンター:0570-66-6910(有料) |
JCBカード | JCB調査デスク:06-6944-2222(有料) |
三井住友カード | スマートダイヤル24:0120-863-724(無料) 再引き落とし日や利用再開日の確認などはVpass |
イオンカード | イオンカードコールセンター:0570-071-090(有料) |
ライフカード | インフォメーションセンター:045-914-7003(有料) |
エポスカード | コールセンター 東京:03-3381-0101(有料) |
セゾンカード | 信用管理センター:03-6688-3300(有料) |
専用アプリなどからも分割払い・リボ払いへの変更はできる
カード会社ごとに支払い方法変更ができる期間は異なるから、自分の使っているカード会社のホームページなどをチェックしてね。
ただし、リボ払いは月々の支払い額が少なくなる分利息が大きくなりやすいから、むやみやたらとリボ払いにするのは危険だと覚えておこう。
やむを得ない事情があれば特例措置を設けてくれる
大流行したコロナウイルスの影響で仕事を失ったり収入が減ったという人も、支払いを猶予してもらったり、分割払いに変更したりという措置をとってもらえるかもね。
カードの支払いができないときには、とにかく早めにカード会社に正直に支払えない事情を説明するのが大切だよ。
分割交渉を成功させるための3つのコツ
でも、うまく交渉できるか不安だな…。
カード会社との分割交渉を成功させるためのとっておきのコツを3つ伝授してあげるよ!
- 滞納する前の早い段階で正直に相談をする
- 確実に支払える返済計画を立てておく
- 普段から滞納しないように心がける
①滞納する前の早い段階で正直に相談をする
可能であれば、もともとの支払い予定日を過ぎる前に連絡をするのがベストだね。
もちろん、支払い予定日を過ぎてしまっても交渉に応じてくれる可能性はある。
だけど、事前に知らせてくれた方がカード会社側からしても誠意を感じられるし、交渉が成功する可能性は劇的に高くなるのさ。
②確実に支払える返済計画を立てておく
そうした時にはっきりと答えられるように、あらかじめ確実に支払いのできる返済計画を立てておこう。
給料日やボーナスが支給される日をしっかりと把握しておいて、月々の返済額がどの程度であれば返済できるかを伝えることが大切だよ。
無理のない返済プランを立てておいて、正直に伝えればきっと交渉はうまくいくはずさ。
③普段から滞納しないように心がける
そもそも、分割交渉というものはかなりハードルが高いんだ。
もともと一括で支払う契約だったものを分割で支払わせてもらえるようにお願いするわけだからね。
これまでにも滞納を繰り返すなど返済実績がよろしくない場合には、すでに信用を失っていて交渉を受け入れてもらえない可能性が高いよ。
支払いが遅れているときにしてはいけない行動
逆に、これだけはやっちゃダメだよみたいなことってありますか?
気まずさから業者の連絡に応じない
借金の催促の電話とかに出たら怒られそうとか、自分から連絡するのは気まずいとか…色々な理由でカード会社への連絡をおこたってしまう人も多い。
だけど、カード会社にとって一番困るのはちゃんと連絡がとれないことなんだ。
なかなか連絡がとれないと、裁判などの法的措置への移行するタイミングが早まってしまう恐れもあるんだよ。
気まずいからといって電話を無視しても何もメリットはないですね…。
タイミングで電話に出られなかった場合も、ちゃんと折り返しの連絡をするようにしよう!
他の業者からお金を借りて返済する
他のカードローンなどから借りてお金をつくったところで根本的な解決にはならないし、余計な利息を支払う義務もうまれる。
なにより『支払えなかったら他のところから借りればいいや』という癖がついてしまうと、多重債務におちいってしまう危険性が非常に高いのさ。
もしどこかから借入をしてカードの支払いに充てる場合も、借金分を全額借り換えられる場合だけにしておこうね。
だけど自分でうまく立ち回るのも難しそう。
もし支払いがどうしても難しかったら弁護士などの専門家に相談した方が手っ取り早そうですね…。
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クレジットカードを現金化すること
クレジットカードの現金化とは…クレジットカードを使って現金を購入すること。
例…フリマサイトで1万円札を1万2千円でクレジットカードを用いて購入する
例えば、お札を折り紙にして何かが折られて(鶴など)いたり、かっこいいケースの中に現金を入れて販売、などの形が多いよ。
クレジットカードの現金化をしてはいけない理由は以下の通り。
①多くのクレジットカードでは禁止されている行為だから
②問題を先送りにしているだけで解決に至っていないから
②が重要。A社の支払いをするためにB社のカードで現金を買う。
これはA社の支払いが減って、B社の支払いが増えるだけ。目先の問題は去っても、何の解決にもなっていない。
「目先の問題が解決できるならそれでいい」と考える場合もあるかもしれないけど、規約違反で解約になったら元も子もないでしょう?
だから、辞めておこう。
闇金などよくないところから借入をすること
街を歩いていると「即日貸し付け可能」などの張り紙を見たことはないかい?
ああいったものはちゃんとした貸金業者であることもあるけど、闇金である可能性もある。
闇金から借りたら返済に必要な利息は、正規の貸金業者よりも高額になる。また、返済が滞れば何をされるかわからないしね。
これ以上説明しなくてもわかると思うけど、闇金など、怪しいところからお金を借りるのは絶対にやめておこう。
分割交渉がうまくいかなかった場合の対処法
これまでの返済実績などによっては交渉に応じてもらえない可能性も十分にあるんだ。
もし分割交渉がうまくいかなかった時のために、分割交渉以外の対処法も教えておこう!
不用品を売ってお金をつくる
家電やブランド品など元値が高額なものは、売ればまとまったお金が手に入ることもあるね。
中古屋さんや質屋などだと安く買い叩かれてしまう可能性もあるから、オークションサイトやフリマアプリなどを利用すればより高額で売れる傾向があるよ!
ただし、サービスによっては品物が売れたとしても入金まで時間がかかる場合もあるから、事前によく確認しておこうね。
ボーナスなどで一括払いする
もし正社員で勤めていてボーナスが入る予定があるのだったら、かなり有効な手だ。
ただし、カード会社によってはそもそもボーナス一括払いに対応していないところもあるから注意が必要だね。
消費者団体などの関連機関に相談する
より専門的な助言を受けられる窓口を紹介してもらえる場合もあるね。
- 日本クレジット協会
- 日本クレジットカウンセリング協会
- 国民生活センター
- クレジットカードお悩み相談室
家族や知人などに援助してもらう
一時的にお金を借りられれば、カードが利用停止になったり強制解約されたりというリスクも回避できるし、何より利息が発生しないのは大きなメリットだ。
ただし、知人だからといって口約束でお金を貸し借りするのはトラブルのもと。
家族や知人にお金を借りる時にもしっかりと借用書をつくって、必ず返済期限までに返すようにしようね。
弁護士に相談して債務整理をおこなう
法律の専門家である弁護士は、借金問題を解決するスペシャリストでもあるのさ。
借金問題について弁護士に相談すると、自分に合った債務整理を提案してくれるよ!
債務整理とは、国に認められた借金減額の手続きで、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があるんだ。
任意整理 | 債権者に直接交渉をして将来かかる利息や遅延損害金をカットしてもらう手続き |
個人再生 | 裁判所に申し立てをして借金を最大で10分の1にまで減額する手続き |
自己破産 | 裁判所に申し立てをしてすべての借金の返済義務を帳消しにする手続き |
だけど、どの債務整理を選んだとしてもブラックリストに載ってしまって5~10年間はカードが作れなくなってしまうのは注意が必要ですね。
クレジットカードの請求が払えない時は弁護士に相談しよう
もし今月だけ支払えないというような場合には分割交渉なども一つの手だけど、一度返済が難しくなってしまうと何度も繰り返し滞納してしまうケースも多い。
弁護士に相談をして自分に合った債務整理をすれば毎月の返済が楽になる可能性も高いのさ。
弁護士に相談することが借金問題の根本的な解決への近道なんだよ。
だから、弁護士に相談することのメリットとデメリットを簡単に紹介していくからね!
クレカの請求が払えないときに弁護士に相談するメリット
自己判断せずにベストな提案をしてもらえる
おそらく、ほとんど知らないんじゃないかな。それがわかっていたら、今こんな風に悩んでいないでしょ?
借金に関して正しい行動を取るには、借金、収入、借り入れ件数、借金の経緯などすべてを明らかにしたうえで、弁護士から正しい提案を受ける必要がある。
正しい自己判断ができてなかった結果がこれだからね。すでに料金が払えなくなっている今こそ、プロの力を借りて正しい判断をする必要がある。
弁護士に依頼すると借金の取り立てがストップする
弁護士に債務整理を依頼したあとは、さいむくんの代理人として弁護士が貸金業者とのやりとりをすることになる。その間、お金を借りた本人に連絡を取ってはいけないことは、「貸金業法21条の9」に記されているよ。
(取立て行為の規制)
第二十一条
九 債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士、弁護士法人若しくは弁護士・外国法事務弁護士共同法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合において、正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること。【引用:貸金業法第21条 – e-Gov法令検索】
借主が、借金の処理を弁護士や司法書士に依頼した場合、またはそういった内容の場合の書面が届いた場合。
その場合、貸主は正当な理由がないのに、借主に電話をかけたり、メールをおくったり、FAXを送ったり、家を訪問したりして、借金の返済を求めてはいけません。
それが届いた後は、貸金業者からメールや電話がくることはないよ。
取り立てが再開するとしたら、「債務整理をしないまま、弁護士や司法書士との契約が切れたとき」だけかな。
債務整理が実際に始まった場合、継続して、連絡は弁護士のもとに届くからね。
債務整理の手続きが終わるまで返済もしなくて大丈夫。だから、その間に生活を立て直すこともできるし、弁護士に依頼するのに必要な費用を払うこともできるよ。
弁護士に依頼したらあとは待つだけでいい
書類を用意するとか、ちょっとしたことを頼まれる可能性もあるけど、基本的には弁護士がすべてやってくれる。
「弁護士に依頼すれば、その先は待っていれば借金問題は解決する」これほど心強いものはないでしょう?
実際に、借金問題で精神的に追い込まれている人は「頼れる味方がいる」それだけで心強いはず!
直接的に借金を減らせるのは弁護士だけ
実際に借金、つまり自分が返済しなければいけない金額を減らすことができるのは、弁護士だけだよ。
お金をかけずにできる方法で借金問題を解決できるならそれでいいけど、できないならそれはもう、弁護士を頼るしかないんだよ。
クレカの請求が払えない時に弁護士に相談するデメリット
どんな借金でも100%減らせるわけではない
弁護士はどんな借金でも返済できる魔法使いではないことは覚えておこう。
具体的には、以下のようなケースでは各債務整理の手続きがうまくいかないケースについて紹介しよう。
手続きがうまくいかないケース | |
任意整理 |
|
個人再生 |
|
自己破産 |
|
弁護士に相談や依頼をするにはお金がかかる
「お金を払わなければ借金減額はできない」この事実は覚えておこう。債務整理にかかる費用は以下の通りだよ。
任意整理 | 2~5万円/1社あたり |
個人再生 | 40~70万円 |
自己破産 | 40~100万円 |
それは弁護士もわかっているから大丈夫。
返済がストップしたタイミングで積み立てをしたり、分割払いに応じてくれる事務所が大半だよ。
だから、一人で考え込まないで、まずは一度相談した方がいいね!
まとめ
- クレジットカードの支払いは1日でも滞納すると大きなリスクが生じる
- クレジットカードの請求が払えない時は滞納前に分割交渉をしよう
- もし分割交渉がうまくいかない場合は弁護士に相談して債務整理を検討しよう
今月の支払いも厳しそうだし、なにかいい方法がないか弁護士に相談してみようと思います!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。