裁判所費用に弁護士費用なんて用意できないよ…。
お金のことだから誰に相談したらいいのかも分からないし…。
債務整理をご検討中の方で、このようにお悩みの方はいませんか?
実は債務整理をするための初期費用が準備できない方にこそ、弁護士に依頼するのがおすすめなんです!
弁護士に債務整理を依頼すれば、債権者からの督促を止めることができ、その間に手続き費用を積み立てることができます。
今回は、債務整理の費用を用意するための方法や、債務整理中・債務整理後にお金に困った場合の対処法、相談先について解説しています!
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債務整理の費用は基本的に分割払いできる!
債務整理費用のうち、基本的に高額になりがちなのは②弁護士費用のほうなんだけど、実は多くの法律事務所は弁護士費用の分割払いに対応しているんだ。
債務整理をする人はたいてい弁護士費用を一括払いできない
債務整理は法律で認められた合法的な借金減額方法なのに、法律家である弁護士費用が高いために債務整理できない…となれば意味がない。
だから、多くの法律事務所では債務整理に関しては分割払いに応じているんだよ。
最近手は、着手金無料で成功報酬のみ、というところも増えているね。
返済をストップできるのでその間に分割払いする
裁判所費用は分割払いや後払いに応じてくれないだろうし、困ったな…。
弁護士が債務整理を受任すると、債権者に対して受任通知(介入通知)を送付するんだけど、これが債権者に届いた後は、債務者に取立て行為を行うことが法律で禁止されているんだ。
そうすれば、今までと同じ生活をしながら債務整理をすることができますね!
- 弁護士に債務整理を依頼する
- 弁護士が業者に「受任通知」を依頼する
- 業者から取り立ての連絡がこなくなる
- この期間に弁護士費用を分割払いする
本当にお金がなければ法テラスを使う
法テラスでは、債務整理費用などの立替え払いを行っているんだ。
ただし、利用にあたっては、収入などについて一定の条件がある。
法テラスが立て替え払いをしてくれる条件の例 |
|
①収入や資産が一定以下であること |
月の手取りが18万2000円(生活保護一等地の場合、20万2000円以下、1人暮らしの場合) →同居家族の人数や収入により変動する |
②手続きが成功する見込みがないとは言えないこと |
あきらかに債務整理の条件を満たしていない場合には、立て替え払いをしてもらえない |
③適切な目的で利用しようとしていること |
報復目的や宣伝、権利の濫用などのために法テラスを使うことはできない |
もし債務整理に慣れていない弁護士や、性格の合わない弁護士に当たったら大変だ。
基本的に多くの法律事務所では初回相談を無料で受け付けているから、まずは債務整理に強い法律事務所に相談してみて、費用の分割払いに応じているかなどを確認したほうがいいね!
【参考:費用を立て替えてもらいたい – 法テラス】
【債務整理中】借入れをすることはできる?
でも、段々また生活が苦しくなってきて…。
債務整理中だけど借入れをすることってできるのかな?
基本的に債務整理中は消費者金融等から借入れができない
これは、個人信用情報機関というところに、債務整理をした情報が登録されてしまい、各金融機関が融資等の際にその情報を照会するからなんだ。
でも、どのみち借金の返済を滞納していてもブラックリストに載っちゃうわけだから、いっそ債務整理して良かったのかもしれないな。
債務整理中の借入れはおすすめできない理由
これらの会社からであればブラックリスト状態でも借入れができる可能性があるんだけど、以下の理由からおすすめしないな。
ますます生活が苦しくなるから
借金をすれば、当然、利子をつけて返済しなければならない。
返済日と利息がいかに恐ろしいものなのか、さいむくんは知っているよね。
それに、生活に困って借金をするときって、もはや自力で生活することさえ出来てない状態なんだよね。
それなのに借金をしたら、せっかく債務整理をしたのにまた借金地獄に逆戻りだ!
債務整理に影響が出るから
例えば、任意整理や個人再生の場合、今後の返済計画(再生計画)を作成するために、正確に借入れの情報を把握する必要があるんだけど、途中で借入れが増えたら返済計画を作れなくなってしまう。
弁護士や裁判所との信頼関係が壊れるから
弁護士の側にも依頼人を選ぶ権利があるから、もし弁護士等との信頼関係が破壊されてしまえば、一方的に辞任される可能性もあるんだ。
個人再生や自己破産のように裁判所を通した手続きの場合、「借金を何とかしたいんです!」と申立てをしたのに途中でまた借金をしてたら、裁判所の心証も悪くなるよね。
闇金などから借りるのは絶対NG!
まさか、でっかり黒いハマーに乗った、メガネの”社長”が出てくるわけじゃないだろうし…。
闇金は法外な利息で貸し付けてくるから、数万円の借金があっという間に数百万円単位の借金になっていたり、自宅や職場に押しかけてきたりと、地獄を見るハメになる。
闇金からお金を借りたらどんなことが起きるのかや、実際に被害に遭った人の体験談は、以前にも紹介したことがあるよね。
【債務整理中】お金に困ったときの対処法と相談先
債務整理中にお金を借りるのはダメ、絶対。
でも先生、とにかくお金に困ってるんです…。
もう誰に相談したらいいのかも分からないし…。
家族や友人に借りる
でも正直、個人的にはあまりおすすめしないな。
お金が絡むと、人間関係なんてすぐに壊れてしまうからね。
それに、相手が家族や友人だろうと、結局は「債務整理中に借金をした」という事実に変わりはないからだ。
国や自治体の相談窓口を利用する
公的なサポートを受けることは決して恥ずかしいことじゃないよ。
国民が受け取るべき正当な権利だし、これは生活を立て直すための第一歩なんだ!
生活費を払えない場合
生活保護は、健康で文化的な最低限度の生活を保証するという制度だけど、今はエアコンやスマホを持つこともできるし、待遇も良くなってきている。
【参考:生活保護制度 – 厚生労働省】
家賃を払えない場合
これは、市区町村ごとに定める額を上限に、実際の家賃額を原則3か月間(延長は2回まで最大9か月間)支給する、というものだ。
衣食住といえば、生活に必要不可欠なものだよね。
家賃の支払いに困っている人がいたら、すぐに厚労省のサイトを確認しよう。
【参考:住居確保給付金 – 厚生労働省】
医療費を払えない場合
これは、自己負担限度額を超えた療養費を、健康保険協会が補填してくれる制度だ。
補填は後日行われるから立替える必要があるのが注意点だね。
どれくらい補填してくれるのかは、所得や年齢によって異なるから、以下の公式サイトを参照してね。
【参考:高額な医療費を支払ったとき(高額療養費) – 全国健康保険協会】
コロナの影響で生活が苦しい場合
令和4年現在も行政のコロナ関係支援はとても充実していて、用途に合わせて様々な給付金を受け取ることができる。
以下に厚生労働省と東京都のリンクを貼っておくから、参照してね!
【参考:生活を支えるための支援のご案内 – 厚生労働省】
【参考:新型コロナウイルス感染症 支援情報ナビ – 東京都】
弁護士に相談する
弁護士は法律の専門家であると同時に、借金問題解決のプロでもあるんだ。
依頼人にとってベストな解決方法が何なのか、プロの観点からアドバイスすることができるよ。
【債務整理後】お金がない場合の対処法
弁護士に頼んだおかげで債務整理も無事終わったし、ようやく借金からの脱却が見えてきた!…んだけど、今月のお金がない…どうしよう…。
債務整理をした後って、借入れすることはできるのかな?
債務整理後5~7年は借入れ等ができない
だから、債務整理後にお金に困ったときは、公的なサポートを受けるといった選択肢くらいしかなくなるんだ…。
もちろん、闇金から借りるのは絶対にNGだよ!
自己破産を検討しよう
自己破産で免責許可が出れば、すべての借金の返済義務がなくなる。
そうすれば、晴れて借金から解放だ。
ただし、個人再生をした後に自己破産をする場合、まずは再生計画を取り消してもらう手続きが必要なんだ。
また、自己破産後に自己破産をするためには、原則として7年経過している必要がある、などの条件がある。
(免責許可の決定の要件等)
第二百五十二条 裁判所は、破産者について、次の各号に掲げる事由のいずれにも該当しない場合には、免責許可の決定をする。
(略)
十 次のイからハまでに掲げる事由のいずれかがある場合において、それぞれイからハまでに定める日から七年以内に免責許可の申立てがあったこと。
イ 免責許可の決定が確定したこと 当該免責許可の決定の確定の日
ロ 民事再生法(平成十一年法律第二百二十五号)第二百三十九条第一項に規定する給与所得者等再生における再生計画が遂行されたこと 当該再生計画認可の決定の確定の日
ハ 民事再生法第二百三十五条第一項(同法第二百四十四条において準用する場合を含む。)に規定する免責の決定が確定したこと 当該免責の決定に係る再生計画認可の決定の確定の日
だから、債務整理後に生活に困ったときは、どんな事情であれ、すぐに弁護士に相談するようにしてね!
裁量免責を認めてもらうためのポイントや、実際に認めてもらった人の体験談については、以下の記事でもまとめているよ。
まとめ
- 債務整理をするお金がないときは、まず弁護士に相談してみよう
- 債務整理中・後は借入れできない!行政のサポートを活用しよう
- 債務整理中・後にお金に困ったときは、自己破産を検討しよう
借金問題ってなかなか他人には相談しづらくて、一人で悩みを抱えてしまっている人も多いんじゃないかな。
でも安心して。
借金で苦しんでいる人はとても多いし、弁護士や行政のように、サポート役だって沢山いるんだ。
だから、無理に一人で借金問題を抱え込むのではなく、まずは今すぐにでも弁護士に相談に行ってみてほしいな。
借金生活から抜け出せるように、一緒に頑張ろう!
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。