事業がうまくいかなくて多額の借金を背負ってしまったり、返済できる見込みがなくなったりしたときは、債務整理で対処するのが1つの方法なんだ。
他にも清算型の債務整理もあって、そっちは会社が最終的に消滅するんだ。
法人の債務整理にはさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
自社にとって最適な方法を確認し、速やかに手続きしましょう。
ここでは、法人の債務整理の種類や代表者個人の債務整理が必要なケースなどについて詳しく解説します。
法人や企業の整理や清算は、財産関係も複雑であるため弁護士への相談が不可欠です。
場合によっては、今後事業の継続や一部だけ継承するなどの選択肢もあり得るでしょう。
FAST法律事務所は、破産や再生だけでなく、企業顧問なども豊富な実績があります!
無料・匿名・相談だけでもOK!LINEで手軽にご相談ください!
\家族に内緒で月々の返済を減らしたい人はこれ!/
任意整理とは?内容や特徴メリット・費用などすべてを解説!
\借金が返済できない人はこれ!/
自己破産とは|自己破産のデメリットや費用などをわかりやすく解説
\どっちが自分にあってるの?知りたい人はここ!/
LINEで無料相談!
法人の代表者も債務整理が必要なケース・不要なケース
代表者個人の債務整理が必要なケースと不要なケースについてそれぞれ解説するよ。
必要なケース
そのため、法人が返済できない状態に陥ると代表者が肩代わりすることになってしまうんだ。
法人の借金は個人では返済ができないほどに多額な場合が多いため、代表者個人も債務整理が必要になることがほとんどだよ。
不要なケース
- 法人の借金の連帯保証人になっていない
- 法人の借金を返済できるだけの財力がある
そして、法人の借金は多額なことが多いから、返済できるだけの財力を持っているケースも少ないんだ。
この事態を避けたいのなら、借金をせずに経営するか、せめて再建型の債務整理を選択したいところだね。
法人の債務整理の種類
再建型
再建型に該当するのは次の3つ。
- 私的整理
- 民事再生
- 会社更生
私的整理
個人の任意整理と似ているけれど、債権者ごとに交渉するのではなく、債権者集会のようなものを開催して会社の再建計画を提示するんだ。
そして、全ての債権者から同意を得られたら、その内容を実行できるんだよ。
私的整理のメリットについて見ていこう!
- 対象の債権者を選べる
- 費用が弁護士費用のみ
- 柔軟かつ迅速な再建を図れる
- 倒産を回避できる
私的整理に関するガイドラインや特定調停、事業再生ADR、中小企業再生支援協議会による私的整理、整理回収機構によるRCC企業再生スキームといったルールや制度に則り、公平性や透明性を確保して行うことが一般的だよ。
全く自由な形で交渉するよりも、ルールや制度に則った方が債権者としても安心なんだね。
民事再生
再生計画案を作成し、債権者説明会を開催して債権者の多数の同意を得られると、債務の一部が免除されるんだ。
民事再生法に基づいて行う必要があるため、もし手続きに違法な点があれば裁判所の認可を得られないよ。
民事再生のメリットについて詳しく見ていこう!
- 現在の経営陣の退任が不要
- 手続きにかかる費用負担が軽い
- 短期間で再建を目指せる
会社更生
裁判所が選出した更生管財人のもとで更生計画案を作成し、債権者集会を開いて債権者から多数の同意を得られれば借金が減額されるんだ。
会社更生には次のメリットがあるよ。
- 担保権や租税といった優先権の実行が制限される
- 取締役や定款の変更など根本的な対策を行いやすい
会社更生なら、そのような心配もないよ。
ただ、経営陣の退任が必要なうえに、リストラが必要になる可能性が高く、さらには手続き費用も高いなどデメリットもあるよ。
民事再生と会社更生の違いを以下にまとめるね。
民事再生 | 会社更生 | |
経営陣の扱い | 退任しなくてもよい | 原則全員退任する |
担保付き債権の扱い | 整理の対象外にできる | 整理の対象になる |
株主の権利 | これまでどおり | 更生計画に同意するかどうかの権利を持つ |
手続きを利用できる人・会社 | 株式会社以外の法人、個人も利用できる | 株式会社のみ利用できる ※手続きが大がかり、費用が高いなどの理由から大企業が利用することが多い |
清算型
最終的に会社が消滅するから、再建が見込めない、もう会社を畳んでしまいたいといった場合に選ぶことになるんだ。
清算型の債務整理の種類と特徴について詳しく見ていこう!
破産
裁判所が選出した破産管財人が会社の資産を売却してお金を作り、債権者に配当するんだ。
それでも残った借金は免除されるよ。破産のメリットは次のとおり。
- 株式会社や合同会社などあらゆる法人が利用できる
- 要件さえ満たせば債権者の意向に関係なく借金が免除される
確実に借金を免除した会社を畳みたい場合は、破産を選択するといいよ。
返済できない場合は自己破産することになるけれど、そのときに99万円以下の現金や生活必需品などを除く財産は没収されるね。
特別清算
破産とは違って、会社が選出した清算人が裁判所の監督下で手続きを行うんだ。
また、破産と同じように会社の資産をお金に換えるんだけれど、残った借金のうちどれだけ返済するかを債権者ごとに交渉するか、債権者集会を開いて多数決で返済内容を決めるんだよ。
そして、決まった返済内容に従って借金を返済し終わったら、会社が消滅するんだ。
それでは、破産と比較したときの特別清算のメリットを紹介するね。
- 手続きにかかる期間が短い
- 裁判所に支払う費用が破産より低い
- 簡易的で行いやすい
どちらを選べばいいかはさまざまなポイントを考慮する必要があるから、まずは信頼できる弁護士に相談してみよう。
\LINEで減額診断しよう!/
無料!匿名OK!
法人の債務整理にかかる費用
再建型
ただし、法人の規模によっては、返済計画を作成するために会計士や税理士のサポートが必要になるんだ。
また、弁護士費用はいずれの債務整理においても弁護士との間で決めることになるよ。
民事再生や会社更生手続きでは、弁護士費用に加えて裁判所に納める予納金がかかるんだ。
予納金は負債の額に応じて裁判所が定めるから、申し立てを行う裁判所に確認が必要だよ。
民事再生の場合の予納金は以下のとおり。
民事再生の予納金 | |
負債額 | 予納金 |
5,000万円未満 | 200万円 |
5,000万~1億円未満 | 300万円 |
1億円~5億円未満 | 400万円 |
5億円~10億円未満 | 500万円 |
10億円~50億円未満 | 600万円 |
50億円~100億円未満 | 700万円 |
100億円~250億円未満 | 900万円 |
250億円~500億円未満 | 1,000万円 |
500億円~1,000億円未満 | 1,200万円 |
1,000億円以上 | 1,300万円以上 |
裁判所によって異なるけれど、東京地方裁判所だと2,000万円以上、上場企業だと3,000万円以上みたいだね。
民事再生よりも多くの費用がかかることを覚えておこう!
ただし、信頼できるかどうかが最も重要だよ。
清算型
破産にかかる費用は負債額によって異なるから以下にまとめてみるね。
特別清算 | 破産 | |
弁護士費用 | 100万円程度 | 50万円程度 |
予納金 | 5万円程度 | 20万円程度 |
清算型を選択する段階だと多額の費用を支払うことが難しい場合も多いから、再建型よりも費用が安く設定されているんだ。
法人が債務整理するときに見るべきポイント
法人の債務整理の選び方について詳しく見ていこう!
借金額
どちらも他の債務整理と比べて簡易的な手続きで、費用も抑えることができるよ。
借金額が大きいなら、再建型なら民事再生か会社更生、清算型なら破産が必要になることもあるね。
借金額が少ない | 借金額が多い | |
会社を再建したい | 私的整理 | 民事再生会社更生 |
会社を清算したい | 特別清算 | 破産 |
債務整理をすれば立て直せるか
借金を減額すれば再建できるのなら再建型、難しいなら清算型を選ぶことになるよ。
また、事業内容の変更や会社組織の再編が必要なら、民事再生や会社更生を選ぶことになるんだ。
\専門家に無料相談しよう/
▼感謝の声多数!▼
ただ、LINEは電話に比べて緊張しないので、少しだけ勇気を持ってLINEボタンをクリックして専門家に相談したところ借金を当時の3分の1まで減らすことができたんです! 今では、借金に悩まず、元気に生活できるようになりましたね!
友達登録して専門家に相談しよう!
債権者の協力を得られるか
債権者の同意を得られそうなら私的整理、特別清算が向いている。反対する債権者が一定数いるのなら、民事再生や会社更生を選ぶことになるかもしれないね。
普段から譲歩をしない債権者なら、協力を得られない可能性が高いね。
法人の代表者の債務整理の種類
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
任意整理
元金は原則カットできないから、法人の借金が多額な場合は任意整理では対応が難しいね。
また、簡易裁判所の調停手続きで債権者と交渉する方法もあるよ。
個人再生
収入や財産額などさまざまな要素でどれだけ減額できるかが決まるんだけれど、借金額によっては最大10分の1まで減額できる可能性もある。
ただし、負債総額は5,000万円以下でないと申し立てができない点は注意だね。減額した借金は3~5年かけて返済するよ。
ただし、個人再生を選べるのは継続的な収入がある場合に限るから、破産して無職になった場合は利用できないかも。
自己破産
手続きには費用がかかるけれど、会社の破産と同時に自己破産を申し立てると、同じ破産管財人が手続きを進めるから費用を抑えられるよ。
だから、自己破産よりもなるべく個人再生や任意整理を選びたいところだね。
また、税金や不法行為による損害賠償、隠ぺいした債務などの支払い義務は残るから注意しよう。
法人の債務整理を検討する際は弁護士に相談しよう
再建できるかどうか、借金額、債権者の協力を得られそうかどうかなど、さまざまなポイントを踏まえて債務整理の種類を選ぶ必要があるよ。
間違った選択をすると、後悔してしまうかもしれないんだ。
\専門家に無料相談しよう/
▼感謝の声多数!▼
でも、LINEで相談だけもしてみようかと思って勇気を持って友達追加してみたんですよね!
そしたら、その日のうちに問題が解決して、次の日からは借金に悩まず生活できるようになりました!
対応も早くて丁寧でしたのでとても感謝しています。
友達登録して専門家に相談しよう!
まとめ
今回、解説した内容を簡単に振り返ってみよう!
- 法人の債務整理には再建型と清算型がある
- 借金額や再建の可否などを踏まえて選ぶことが重要
- 弁護士費用と裁判所に納める予納金が多額になる債務整理もある
- まずは弁護士に相談して最適な方法をアドバイスしてもらうことが大切
法人の債務整理は目的や状況などに合わせて選ぶ必要があることがよくわかりました!
代表者の債務整理も必要になるかどうかの判断も含めて、まずは信頼できる弁護士に相談してみますね。
企業法務をはじめ、債務整理関連の案件、離婚・男女トラブルの案件、芸能関係の案件などを多数手がける。