小規模個人再生のスケジュール・早く終わらせるコツを解説！

個人再生には①小規模個人再生と②給与所得者等再生の２種類があって、それぞれの違いを表にまとめると、次のようになる。

これを３年かけて返済するとなれば、月々の返済額は約２万８千円だね。

小規模個人再生のスケジュールは、大きく分けて次の通りだよ。

ここには、債務者が個人再生手続を行う旨や、今後債務者には直接連絡をしないよう求めることが書かれている。

ここでもし過払い金があれば、債権者に対して返還を求めることになるね。

だいたい申立てから１週間ほどで、個人再生委員という人が裁判所から選出される。

個人再生委員は、基本的に、債務者とも債権者とも利害関係にない弁護士が選任されるね。

その後、個人再生委員と、債務者とその代理人の弁護士、の３人で面談を行い、債務の内容や理由について聞かれることになるよ。

その後、裁判所が資料を調査して、個人再生すべきとの判断に至った場合には、だいたい申立てから１か月くらいで個人再生決定がなされるよ。

その情報は裁判所でまとめられて、のちに弁護士のもとへ送られてくるよ。

債権者がウソをついている可能性もゼロではないからね。

ちなみに、再生計画の提出が期限内に行われない場合には、ここまでやってきた個人再生手続は全てパーになるから、自力でやるときには注意してね！

だから、裁判所は再生計画を債権者に送付して、その計画に同意してくれるかを確かめる。

ここで過半数の債権者が再生計画に同意してくれない場合には、残念ながら小規模個人再生を行うことはできないから、給与所得者再生ができないかを検討することになるね。

再生計画の認可から２週間で債務者の情報が官報に掲載され、そこでようやく手続きは完了だ。

基本的に３年(例外的に５年となることも)かけて返済していくわけだけど、計画通りにコツコツ支払っていけば必ず借金から解放されるから、頑張っていこう！

そういえば先生、個人再生にかかる期間や費用はどれくらいですか？

目安にならないよ(怒)

だけど、以下の点に注意すれば、少しでも早く手続きを終わらせることができるよ！

手続きに必要な書類は私たち弁護士が代わりに集めることもできるんだけど、例えば債務者の住民票なんかは自分で取りに行った方が圧倒的に早いからね。

だから、あらかじめ債権者と話をしておいて、個人再生をする旨を伝えておくと、交渉がスムーズにいく可能性があるね。

サラ金などの債権者とは弁護士が話したほうが早いんだけど、例えば友人や家族からお金を借りているような場合には、債務者が直接交渉したほうが上手くいくこともある。

だから、無理に自力で行おうとするのではなく、弁護士に依頼したほうがスムーズかつ確実に手続きを進めていくことができるね。