破産管財人の財産の調べ方！ウソや財産隠しがバレる理由！

破産する人の財産を調べるって聞いたけど、どうやって調べるんだろう？

調べ方によっては、財産を隠してもバレないんじゃないですかね？

自己破産では借金の返済義務がなくなる代わりに、一定以上の財産は没収されて、換金ののち債権者に分配されるんだ。

ただ借金の返済義務がなくなるだけじゃ、債権者ばかり損をしちゃうからだね。

そのため破産管財人は、破産者の財産を調査するんだね。その調べ方をここで解説するよ。

自己破産では、こんな書類や資料の提出が求められるんだ。

面談では、借金や家計の状況、借金の理由などが調査されるんだ。

もっともギャンブルでも自己破産はできるけど、事情はちゃんと把握しておかないといけない。

もし面談でウソをついても、提出された資料とつじつまが合わなければ突っ込まれる。

うそをついたり黙秘したりすると、最悪自己破産が認められずに返済義務をなくせないから、素直に協力しようね。

転送された破産者あての郵便物は、内容をチェックされてしまうよ。

同居している家族あての郵便物までチェックされることはありません。

また、本人あてでも破産管財人に転送されないものもありますね。

情報照会ってのは、金融機関や自治体、保険会社などに問い合わせて詳しく調査するんだね。

要するに直接自宅を訪ねて、高価な財産を隠してないか調査したりするってことだね。

ただ、個人の自己破産で破産者の自宅を訪問するケースはあまりない。

会社や法人の破産では、事業所や工場を訪問するケースが多いみたいだね。

自己破産では、預金口座を調べるために、通帳や家計簿の提出を求められる。

通帳に至っては使ってない口座でも提出しないといけないし、徹底的に調べられちゃうんだね。

破産者のお金の流れ、預貯金額や家計の状況を把握するために必要なんだね。

注意点を簡単に表でまとめてみたよ。

その場合、依頼してから自己破産を実際に申し立てるまでには、準備期間が約2~3ヶ月必要なんだ。

だから、家計簿の作成は弁護士のアドバイスをもらいながら進めれば大丈夫だよ。

調査の対象になるのは、破産者の名義のものだけだよ。

手続きの直前に名義を変えるのはダメ。

財産隠しにあたる可能性が高いからね。

財産隠しとみなされれば、借金の返済義務はなくならないよ。

不動産や車の名義変更がどうやってバレるかは「不動産・車は登記や車検証から調べられる」で解説しているから、参考にしてね。

提出された書類や口座の取引履歴とつじつまが合うかどうかを調べられるんだね。

ちなみに暗号資産(仮想通貨)を保有している人もいると思うけど、隠し持っててもダメ。

暗号資産取引所に問い合わせればすぐバレてしまうからね。

生命保険や個人年金は、お金を積み立てるんだけど、この積み立てたお金が20万円以上だと財産だと判断されるんだ。

また、生命保険にかぎらず、これらの保険も調査の対象になるよ。

誰にいくら貸しているのか細かく調べられるから、手続きを弁護士に依頼した段階で、お金を貸したときのやり取りやメモをできるかぎり集めておこう。

うまくいけば財産隠せるんじゃないですか？

だから、預金口座は、たとえ本人が隠していてもバレてしまう。これはネット銀行であってもだよ。

同じくタンス預金もアウト。

自宅に隠したとしても、口座の取引履歴には多額の出金記録が残る。

そのお金の行方が分からないとなると、自宅を調べられてしまうからね。

でも、名義変更なんて簡単にバレてしまうからやめたほうがいいかな。

いつ変えたかもバレてしまうから、変えた時期によっては財産隠しの疑いが強まってしまうよ。

財産隠しは、自己破産の禁止行為にあたるから注意が必要だね。

確定申告の書類は、自治体に問い合わせれば手に入るね。

これらの書類で、所得税から生命保険控除があれば生命保険に加入していることがわかるんだ。

個人年金は支払い方法が口座振替のタイプも多いから、口座振替の場合は口座の取引履歴でバレてしまうよ。

また、もし書面から分からなくても、銀行と同じように保険会社に問い合わせもできるんだ。

それでも元々は破産者のお金だったわけだから、家計の状況や口座の取引履歴を調査すればバレてしまうよね。

また、中には偽装離婚で財産を隠そうとする人もいるみたいだね。

慰謝料や財産分与として配偶者に財産を渡すことで、没収される財産を最小限に抑えようとするみたい。

だけど自己破産前の離婚は財産隠しが疑われる可能性があるから気を付けよう。

自己破産には、手続きができなくなってしまうNG行為がいくつかあるんだ。

10年以下の懲役または1000万円以下の罰金、またはその両方が科せられてしまうよ。

面談といっても、借金したことを責められるわけじゃないから安心してね。

面談の目的は主に事実確認と、反省しているかを判断するためなんだ。

自己破産の目的は、経済的な再生、生活の立て直しだ。そう何度も自己破産になってしまわないように、反省してるか見られるんだね。

ちなみに、記憶があいまいなところは「記憶があいまいだ」と正直にいって大丈夫。

無理に取り繕ったところで、財産調査をすればウソなんてすぐバレてしまうからね。

自己破産では、売却価格が20万円を超える財産が売却処分の対象になるよ。

99万円以下の現金や、生活必要な家財道具や食べ物まで没収されるわけではないから、安心してね。

自己破産は強力な手続きだから、不正行為などがないように調査されるんだね。

調査に非協力的な態度も免責不許可事由にあたるおそれがあるから、調査には素直に協力しようね。

債権者集会は裁判所で開催される手続きで、債権者に自己破産の進行状況・破産者の財産状況などを共有する集会なんだ。

要するに、破産者にどのくらい配当があるかとか、損しないようにちゃんと教えてあげるんだね。

出席者は主にこのメンバーだよ。

財産を処分しても配当を受けられる見込みが少ないからね。

債権者からしたら、わざわざ時間を割いて出席するメリットが少ないんだ。

債権者が出席するケースでも、怒号が飛び交ったり生卵を投げられたりするような場ではないから大丈夫。

質疑応答などがなければ5分くらいで終了する手続きだよ。

財産を残したい場合は、財産隠しなんかしないで、自己破産以外のほかの債務整理にしよう。

自己破産以外にも、任意整理や個人再生があるんだ。

どの手続きが向いてるかなんて自分じゃ分からないんだ。

でも、大丈夫。借金問題をたくさん解決してきた弁護士は、借金の状況をきちんと聞いてくれる。

そのうえでどの手続きが向いているか、客観的なアドバイスをくれるよ。

最近はLINEで無料相談ができるところもあるからね。

まずは、どの手続きが向いているか、だけでも相談してみて。