借金返済を滞納して内容証明が届いた場合の対処法！無視は差し押さえ

普通のはがきで届く督促状とは何が違うんでしょうか？

配達証明がついているから、「誰が」「どんな内容を」「いつ」「誰に」送付したのかを証明できるんだ。

例えば、「あなたには100万円貸しているから、返せ」という郵便が送られてきたとき、受取人がゼロをひとつ消して、「10万円貸している」と改ざんすることも可能だよね。

内容証明郵便であれば、郵便物の内容を郵便局が証明してくれるから、このような改ざんを防ぐことができるんだ。

一方で内容証明郵便で送られてくる内容は、一括返済を求めるものや、このままで訴訟手続に移行する旨など、少しハードな内容のものが多いんだ。

以下からも紹介するように、債権者から債務者に対する通知のなかには、法的な効果を生じさせるものが多いんだ。

そして、「言った・言わない」といった紛争になることを避けるために、債権者からの通知は内容証明郵便によって行われることが多いんだ。

借金にも時効があって、業者からの借入れの場合には最後の取引から5年で時効が完成するんだけど、債権者からの通知によって時効の進行が6ヶ月間ストップするんだ。

相手も裁判の準備をしていることが考えられるから放置は危険だよ。

確定日付とは、受取人に送付された書類が、郵便局に提出された日に作成されたことを法律的に証明できることをいうよ。つまり、いつ作成されたのかがわかるんだね。

個人で内容証明郵便を受け取る機会はそうそうないからね。

内容証明郵便が届いたらどうしたらいいんですか？なんか怖いし、無視してもいいですか…。

つまり、内容証明郵便を無視していたら、債権者は裁判所に訴えて、強制執行(きょうせいしっこう、借金の場合いわゆる差し押さえ)手続きに移行することになるよ。

差押えの対象は、①不動産、②動産(不動産以外の財産)、③預金や給料など債権、の三種類だ。そして借金問題の場合、特に給料を差し押さえられることが多いね。

以下からは、借金に時効が成立するための条件や、時効の効果を得るために内容証明郵便を利用する方法について解説するよ。

時効は2020年の民法改正の影響を強く受けたんだけど、業者からの借入れについては、改正の前後ともに基本的に5年で成立すると考えていいよ。

時効の効果を得るためには、時効の援用(えんよう)をしなくちゃいけない。

時効の援用とは、「時効の効果を受けます！」という意思表示のことだよ。

債権者に、「時効を迎えたから時効援用をします、借金は払いませんよ」と伝えないといけないんだ。

だから口頭ですることもできるんだけど、一般的には内容証明郵便で行われるね。

それは、内容証明郵便が、「どんな内容を」「いつ」送付したのかを証明できるからだよ。

法的に効果のある内容にするために、次の項目を記載することが一般的だね。

放置しているとほぼ確実に裁判に発展することになるし、借金問題で債務者側が裁判に勝つことは極めて難しいんだ。